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エルナとヴェルナーって発音するとほぼ音が同じだな。
『エルナ』
ヴ『ェルナ』ー
滑舌悪い人だと聞き間違いしそうw
ヴェルナーだ。
運び屋してっから、またどっかで会うかもな。
[名乗り、あちこち出歩いていることを示唆する]
礼はまぁ、気にしなくても良いぜ。
[礼についてはそう言って笑い、フレデリカの家を辞すのだった*]
よぉ、依頼受けて来たんだが。
[依頼人の名を出し、取次ぎを頼んだがどうも様子がおかしい]
……眠ってる?
[聞けば、時間になっても来ないため確認しに行くと、依頼人は眠ったままだったとのこと。
ここでもか、と嘆息し、依頼の実行を諦めた]
あぁそうだ。
ここに勤めるフレデリカも眠っちまったぞ。
さっき家まで運んだんで伝えておく。
[フレデリカのことを伝えると、応対した花精は困ったように眉を下げていた。
伝達に対して諾が返れば、辞す旨を告げて博物館を後にする]
お前さっき随分静かだったな。
流石に驚いたか。
[黒仔猫はフレデリカを運んでいる間、男の邪魔をしないようにか大人しく肩にしがみ付いていた。
いつになく不安げなのは何かを感じ取っているのだろうか。
男は黒仔猫の頭を撫で、荷を置くために一度大通りの自宅へと戻って行く*]
― 自宅 ―
[荷を置きに自宅へと戻れば、甘くすっきりとした香りが男を出迎える。
匂いの元は己が写し身でもある鉢植え。
余分な家具の無いシンプルな部屋に佇むそれは、花の色からも存在を主張してやまない]
…また釣りに行くってのも、なぁ。
[仕事はキャンセルとなり、手持ち無沙汰になってしまった。
暇な時は湖畔で釣りをしながら転寝するのだが、そんな気分にもなれない]
寝てたら勘違いされそうだしな。
[余計な騒ぎを引き起こすのでは、と言う予想もあった]
[結局、自宅に引き篭るのも微妙で、荷を置いた後は再び外へと繰り出す。
何をするでもなく、散歩のようにふらりと。
目的地は定めず歩き出した**]
― 街中 ―
[自宅から出ると、大通りにも関わらずいつもより人の気配が減っているようだった。
かと言って店舗が店仕舞いしているわけではなく、屋内に人が集まっている印象。
突然眠ってしまうことに対する対処と言ったところか]
…ま、妥当っちゃあ妥当か。
[その呟きに黒仔猫が「みゃあ」と鳴く。
仲間内で集まったり、恋人同士ならば共に過ごしたりしているのだろう。
その輪から外れた男は街の様子を確かめるように歩を進めていた]
…いや、不安なら君らで纏まってたら良いだろ。
[女の花精達の意図を理解していない(理解したとしても逃げ出したい)男はそんな風に花精達に言う]
「え?」「は?」「えっえっ?」
……違うか?
[首を傾げて言えば、しばしの沈黙が流れた]
「……なら貴方も含めて皆で!」
「それが良いわ!」
「そうしましょ!」
いや、そう言う意味じゃない。
纏まるなら勝手にやってくれっ。
[「そうよそうよ」と一致団結し始めた花精達から逃れるべく、一歩下がって集団の輪から外れると、すぐさま背を向けて走り出した。
黒仔猫が落ちないように、左手で黒仔猫を押さえながら花精達を撒くべく大通りの路地の方へ]
「あっ、待って!」
「追いかけましょ!」
[遅れて花精達の集団が走り出す。
彼女らはその内、男を見失い解散したりそれぞれで集まって過ごすことになるだろう]
なんだってんだ。
[時折アプローチをかけてくる者はこれまでもいたが、流石に集団となると一種のこわさが勝る。
こちらの意図が伝わらないのなら尚更だ]
…お前目的じゃなかったな。
[肩の黒仔猫を撫でながら、対象が自分であったことに緩く息を吐く。
恋だなんだとリヒャルトは言っていたが、こちらにその気が無いのに向けられるのはそれはそれで困りものだ、と男は困ったように頭を掻いた**]
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うーん、そこまでドロドロした感じのを展開させる心算は無かったんだが。
女性らの方もライト系ノリの心算だったんだけどなぁ。
― 大通り ―
[路地に逃げ込んだものの、隠れ続けられるとは思っていないし、そんなことをしたところで時間の無駄であるため早々に大通りへと出る。
先程の花精達と遭遇したならば、その時はその時と割り切っていたのだが、大通りを張っていた花精の一団>>87と遭遇するのは思いの外早かった]
「あっ、いたぁ!」
げ、
「向こうから来たわね」
「あの子本当に知らなかったのかしら?」
「逃がそうとしてたなら分からないわよ」
……何の話だ?
[さっきよりは少ない人数で囲まれ、うんざりしていたところに聞こえた言葉。
聞き返せば、幾人か口篭る中、1人の花精が攻撃的な雰囲気を隠しもせずに話し出した]
「倒れた子をダシに貴方に近付こうとした女のことよ。
さっきも貴方の居場所を言おうとしなくて」
[花精の言う女について、心当たりはあった。
フレデリカを運んだ時に共にいたクララのことだろう。
男の眉が僅かに寄る]
「あの子否定してたけどね」
「でも都合が良すぎるもの」
「機会を窺ってたのよ」
[話し出した花精に同調するように、周囲の花精も話し始める]
───おい、
[そんな中で響く、低い声。
頭一つ上からの声に、口々に話していた花精達の声がピタリと止んだ]
倒れた奴を本当に心配してた奴のことをそんな風に言うんじゃねぇ。
何考えたか知らねぇが、頭冷やしやがれ。
今がどんな時かくれぇ分かってんだろ。
[やや睨むような表情を見た花精達が、ひっ、と身を竦ませる]
退け。
自分の我侭のために他者を傷付ける奴らと話す気分じゃねぇ。
[不機嫌そうに言えば、男を囲んでいた花精達が緩やかに動き、男の目の前が開けた。
開けた道を進み、男は振り返りもせず立ち去って行く。
残された花精達は罰が悪そうな様子でお互いを見遣った後、男を追うことなく思い思いの方へ。
どこかに集まって彼女らの愚痴大会が始まるかも知れないが、それはまた別のお話*]
― 大通り ―
(……言い過ぎたかな)
[歩きながら、先程のことを思い出してそう考えるも、一度出したものを引っ込ませることは出来ない。
彼女らは男に近付かなくなるかもしれないが、別に困ることでもないためそのままにすることにした。
クララには後で巻き込んだ謝罪をしておこう、と考える]
― 図書館 ―
…よぅ、少し休ませて貰っても良いか?
[定位置にいるファミルに声をかければ、黒仔猫も願うように小さく鳴いた*]
……どう説明すりゃ良いのか、俺も良く分からねぇんだが。
今回の貼り紙の件が切欠になったんだろうな、不安だからとか、万一に備えてだとか、一緒にいてくれって奴らに殺到された。
[これまで秘めていた一緒にいたいという想いが暴走したとでも言おうか。
そこらの説明を簡潔にして、その集団から逃げた話と、先程の派生案件もファミルへと伝える]
まさか他にも飛び火するとは思わなかった。
クララには後で謝っとかねぇと。
[嘆息する男の膝には肩から降りてきた黒仔猫。
その毛並みを撫でながら、疲れたように嘆息した*]
……どう説明すりゃ良いのか、俺も良く分からねぇんだが。
今回の貼り紙の件が切欠になったんだろうな、不安だからとか、万一に備えてだとか、一緒にいてくれって奴らに殺到された。
[これまで秘めていた一緒にいたいという想いが暴走したとでも言おうか。
そこらの説明を簡潔にして、その集団から逃げた話と、先程の派生案件もファミルへと伝える]
まさか他にも飛び火するとは思わなかった。
クララには後で謝っとかねぇと。
[嘆息する男の膝には肩から降りてきた黒仔猫。
その毛並みを撫でながら、疲れたように長く息を吐き出した*]
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