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ふふ、私達パートナーなんだもの、
これくらいどんどんやっちゃうからねえ。
他の皆は……、
[互いの無事に安堵してお礼の言葉を交わしあった後。>>89
他の者の無事を気にした直後、風に乗って神子の声が届く。>>26>>27]
ひとまず突破したみたいだねえ。
[ひとまず、という言葉が頭につくのは、
早くも次の任についての話もあったから。
試練を受ける者と引き続き虚無の八竜を討伐する者に分かれるとのこと]
[長い長いため息が聞こえる。>>90
今この場にはいない神子のことを少なからず考えているのだろうとは、
お膳立てがどうこうと言っていたことから合わせても伝わる。
ミリアムだって思うところがないわけではない。
あの神子がいつから“こう”なのかは知らないが、
おそらくは何百年と『世界』を見守り『柱』の交代を見届け、
それでも時折人らしさ――見た目年齢相応の者らしさを垣間見せる彼は、
不思議な存在とミリアムの目には映っていた]
いずれわかる時がくるのかしらねえ……。
[独り言のように呟き、後、向けられた問いに]
そうねえ。ちょっとばかり休んでから試練とやらに行こうって思ってるところ。
他の人のことも気になるからねえ。
[吹き抜けた風によって転んだ際にぶつけた箇所の痛みは取り払われたし。
体力的にはさほど消耗していないが、
巨体に探査の魔法を使ったことによる精神的な消耗は少なからずある。
それに、治癒が必要なら呼んで、とは言ったものの、
自分が呼ばれて飛び出られる場所にいなければ意味がない、
という思いも少なからずあった*]
―― 『世界軸』中層 ――
[今は神子とゆっくり言葉を交わすことはできないだろうとは思っていたが、>>115
まさかこの場にいないとは思っていなかった。
ちらりと覗いた儀式の間は無人。>>29
とはいえ探している余裕もなく。
個室の集まる辺りを歩きまわっていた頃だろうか。メレディスに出会ったのは]
帰ってたんだね。調子はどう?
[と挨拶を兼ねて訊いてみた後、
治癒を、頼まれたことで調子がイマイチであることを知った。>>51
これは戻って来てよかったみたいだとほっと一息]
んん、これはたいしたことなさそう。
骨折れちゃったりとかしてると普通の怪我より時間がかかるものなんだけど。すぐ済むからねえ。
[輝ける水をまとわせた手で傷ついた箇所に触れ、
様子を診ればそんなことを。
やがて水はメレディスの周囲を巡りダメージを治癒していった。
そばにユーリエがいれば彼女にも念のため大丈夫か、と視線を向けながら問うて。
やがては再び竜の討伐に向かう者達を見送るのだった*]
―― 『世界軸』上層・『月闇の間』 ――
[それから幾許かの時が流れ。
『深淵』なる闇の竜を討伐した場からさらに上へ続く階段を昇った先、
薄暗闇に包まれていても、
不思議と視界が確保できる不思議な部屋(月の満ち欠けを現すオブジェのおかげ?)で、
キアラとともに仔竜の片割れから試練内容を聞いていた。>>#2]
…………。
戦えって話よねえ。別にできなくはない……けれど。
[思わずキアラと顔を見合わせつつ。>>127
できなくはないが、パートナーと定められた相手にその術を行使することへのためらいがこもった表情]
………。
[真っ直ぐ見つめられれば無為にそらすこともできず。
キアラの言葉を最後までしっかり聞いた。>>128]
………、わかったわ。
[やがてキアラから距離を取り、杖を片手に目を伏せる。
かたや精神を研ぎ澄まし魔法を行使する準備に入るために。
かたや心の準備をしっかり済ませるために**]
[心の準備ができた頃、黒曜石を通じて返る声がひとつ]
――ありがとう。
私も、キアラを信じて、持てる全ての力をぶつけることにするからねえ。
―― 『世界軸』上層・『月闇の間』 ――
[水の輝きがミリアムを包み込む。
薄闇の中にあってその輝きははっきりと見て取れる。
保険の意味も込め、二重三重にと己が身に加護を施した後、キアラへと向き直った。
確か、村の子たちがチャンバラごっこやる時は、
こうやって始めていたはずだと思い返しつつ]
私が「はじめ」って言ったら始めようか。
[一息。杖を持っていない手を軽く振りあげ、]
“よーい―――…、
[直後。振り下ろす]
はじめっ”!!
[キアラはさっそく仕掛ける気満々の様子。>>142
後方に跳び、雷を帯びた針を投げようとする中、
避ける構えには入らず杖を前方にかざし、]
輝きをここに。
水よ我が呼びかけに応え、私の姿を映しだせ―――
[直後、床から湧き出るように現れた人の姿かたちをした水が、
針を受けて、水飛沫をまき散らして散る。
しかし“分身”の出現はこれだけに留まらない。
ミリアムの周囲に8体、次々に姿を現した後、
最後に弾けた水飛沫が再度寄り集まって形を為して――
計9体の“分身”が、キアラの行く手を阻もうと立ち向かう]
いろいろ考えたんだけど、
やっぱり直接対決じゃちょっとばかり分が悪いからこうすることにしたのよねえ。
この子らを倒すにはちょっとしたコツがいるわよ。
[なんてことはない、9体まとめて倒さなければ、
先程針を受けた“分身”のように復活してしまうというだけである。
あとはミリアム本体を直接叩くか。それをさせないための“分身”であるが。
“分身”とは言っても体形がミリアムの姿を模しているだけであって、
見た目はただの形ある水だ。薄闇の中にあっても区別をつけることは難しくないだろう]
[前に出る“分身”とは逆にすっと後方に下がろうとする。
ひとまず様子見に徹する構え。
ある程度消耗させなければ、いかに腕の力を強化して杖で殴っても、
キアラには通じないだろうと踏んでのこと。
結局のところミリアムが操る水では誰かを直接傷つけることはできない。
だから“分身”にだって直接攻撃をする力はない。
それでもこれが己の力だ。
生まれ持ち、これまでに磨きあげてきた*]
/*
こう、派手さを求める趣向になって
タイダルウェイブー! とかウェルテクスー! とか叫んで押し流そうとするルートもあったんだけど
キャラ的にいかんということになりました。つまりボツ
……だいたいそんなこと言うだろうと思ってたわ。
[そう、正面から真っ直ぐにぶつかっていくのがよほど得意なのは、>>197
『深淵』と戦う姿を見て分かったこと。
他意はなく穏やかに笑って感想をこぼしていたが、
キアラが上空へと投げ放った苦無が、ジグザグ軌道でこちらに向け落ちていくのを見れば僅かに目をみはる。
真っ直ぐなのが得意だが真っ直ぐだけ、というわけではないらしい]
[ともあれ読み切れない、と判断したミリアムの前に、
滑る流水の如き動きで“分身”の二体が立ちはだかり、
苦無を一本ずつ受ける。
――否、例の気の抜けた表情のまま苦無に撃ち抜かれていく]
まずっ――
[後方に数歩を踏む。
加護を受け流水の如き加速のついたおかげで、
苦無が足に被弾する前に避けることはできたが、
“分身”もなかなかに脆いことを露呈した形となる*]
ミリアム。
何か攻め手を考えないと、"先"には進めないよ。
――恐らくは。
[相棒が治癒と防御を主体とすることは承知している。
しかし、それでも二人を戦い合わせた意味があるならと、考えた上で短く助言を飛ばす。
――それでもミリアムが、あくまで防御の力を高めることで勝利を掴み取ろうというのなら、それもまたミリアムの戦い方、なのだろうけれど]
分かりやすすぎるとも言うわねえ。
そういうところがキアラらしくて実にいいとも思うのだけれど。
[手の内を隠すなんて似つかわしくない。>>211
これも彼女の気性かとしみじみ思ったのが少し前。
今はその頃のような余裕ある思考は紡げない。
さて、次はどう出るか。
復活はできるとはいえ念には念を入れ、
これ以上は攻撃を通さぬよう“分身”にも強化の魔法をかけるか、あるいは――
思考を巡らせる最中、胸元の絆石が淡く光る]
…………。
―――、“先”に……。
[己の得意とする力を高めるだけではいずれは追いつけなくなるというのか。
その懸念がなかったと言えば嘘になる。
キアラに追いつき続けたいという純然たる願い、その裏側に]
……はは、何を立ち止まってたんだろうねえ私は。
[胸に手を当て、その心のうちを確かめるかのように一息をつく。
しゃらしゃらと針の落ちる音に顔を上げて、>>212
次の瞬間には縁を囲むように展開した針の先端が、
ミリアムをしかと狙っているのを見る。
“分身”を防御に向かわせるか?
だがこれだけの量だ。全部突破されて魔法が解かれかねない。
ならばどうする?
守るだけでは勝ち得ない、ならば―――]
……力を……いずれ輝けるための力を、ここに。
[杖を下方に降る。
“分身”の姿はまとめて立ち消え、
ミリアムの数歩前を横切るように水が波立つ。
漣はやがて大波となってミリアムとキアラの間に立ちはだかる]
我が意に応え迫る脅威を、
[大雨の中、光の差さない荒れ狂う水の流れのように、]
―――押し流せ。
[杖を一振りすれば、大波は殺到する針を、その後方のキアラをも飲み込もうと奔りはじめた*]
/*
もうちょっと余裕あるお姉さんキャラをやるつもりが当初はこれでもあったんだけどあるぇー?
[成長を促されてるー!? と一瞬なったのは内緒だ]
[だがアツいので問題なかった]
――あの時のことは、本当に感謝してる。
[ぽつ、と胸の内言葉を紡ぐ]
さっきだって、アンタがいたから無茶が出来た。
アンタの強さはわかってる。
それでも――
その"先"が見たかったんだ。
[自分が勝つための戦いではない。
それでも、勝つつもりで戦わなければ意味がない]
[雷と水、持てる力純粋なるぶつかり合いが繰り広げられようとする眼前で、
キアラは言う。そうこなくっちゃ、と。
耳に聞こえる声と絆の石から流れ込む声。
ふたつを聞きながらほのかに笑みを浮かべる]
私も。
あの時貴女が応援してくれたから、
治癒魔法士として立っていこうって思えたんだ。
今は貴女の相棒として立ちたい、と思ってるんだけどねえ。
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