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[樹の武器は遠距離。
俺と影の武器は近距離。
俺が今ここで跳躍をかませば、
影が容易に樹を斬り付けられるかもしれないが。
元から苦手な、人助けと正反対のこと。
相手は顔見知りどころか互いの学校生活を一年間共有している者。
どうしても躊躇してしまう。 影踏み、足踏み。
それも完全に戦闘態勢に入った相手>>114から、此方側に居る生徒を守らねばならないと言う発想に一気に切り替わるのだが。]
[影に当たろうと本体に直接ダメージはない。
ただ彼女が痛がるので帰る可能性が、やめてまだ帰らないで!!!]
俺が倒れたら笑ってくれよな、英美。
[にたり、軽やかに地を踏み蹴り上げ飛び上がる。
南通りを挟んだ反対側に着地し、そのまま二人で追い掛けた。
年齢の割に樹へ追い付ける身体能力は、さて何を意味していたか。]
俺、攻撃魔法なんて言ってないんだけどなァ。
[遠距離攻撃は皆無。
それでも近距離に詰めれば俺の勝ちだ。]
っは、
[放たれた矢、否。 爆弾が降り注ぐ直前。
親父をスーツのポケットに無理やり突っ込み。
単独。 チェーンソーを構え。
自ら爆発物の方向へと跳び上がった。
にたり。 笑みを浮かべ、南通り上空。]
[爆発。 俺が囮。 被害を全て受け止め。
樹の真横に瞬時。
煙の中から現れ、斬り掛かるは影の女。
自属性の舞台のお陰か。
先に上級と戦った際よりも長く伸びる足元の影。
爆煙の中から通りへと落ちる俺が、
背中に衝撃をくらう前に見た姿は。]
[綺麗な長い後ろ髪を揺らし。
その姿に似付かない
大型のチェーンソーを樹に振るい下ろした。
まるで死神の様な、 影の女の姿。]
[弾き飛ばした二人>>136を
南通り、俺の落下地点傍に叩き落とせば。
影の女は込めた魔力切れか。
はたまた、その戦いを十分楽しんだか。
するり、満足気に消えてしまった。]
いつ、き、 ごめ、
[一方、俺。
自らの武器で、ある程度のダメージは防げたがかなり痛い。
謝りながら、地に落ちる瞬間の痛みを覚悟し目を瞑る。
いざ背を付けて見れば、
予想以上にふわっとしたもの>>135だったが。]
[視界が霞む中、会澤へと顔を向ける。
彼もきっと、何か叶えたい望みがあってこの試練へと赴いたのだろう。]
せんせい、ひどいこと、して、ごめん、なさい。
[ぽろぽろと子供のように涙が溢れてくる。ごめんなさい、ごめんなさい。その一心で言葉を紡ぐ。]
――ひとつ、しつもんいいですか?
[せんせいは、なにがのぞみで、まじょになりたかったんですか?
かすれ、血の泡を吐きながら絞り出した声は、彼に届くのだろうか。]
/*
すいません一つ質問宜しいでしょうか。
襲撃欄にパスがないのですが、おまかせ=パスだったりします?
それとも元からパスは無いのでしょうか……?
/*薔薇の下のwiki(?)にパスあるって描いてあったからどうなんだろうと思いつつ。
明日狼吊りにならなかったら早く終わっちゃうしなぁ、と。
いや首無がこっち襲撃したりしても良いんだけど。
パス視野に入れたいなーって思ったらなかったから気になって。
そして中学三年生に脱がされる俺……、うむ。
/*
ご質問ありがとうございますにゃ。
はい、おまかせがパスということで合ってますにゃー。
/*
なるほど!
おまかせ=ランダムなのかと少し不安だったもので。
ありがとうございますー!
国語科教員 カスパルは、おまかせ を能力(襲う)の対象に選びました。
/*
いえいえー!
この辺はちょっとシステム知らないとわからないですよね。
おまかせ=他の仲間に襲撃役を任せるということだと思います(そして全員おまかせだとパス)
ランダム襲撃はありませんので、ご安心くださいー。
[力なく宙に浮く手は重力に従順。
長さ故に地へ引っかかる自らの武器は、噛まされたままの矢が一本。
元から囮に向かうつもりだったのか、
樹を自ら傷付けない為だったのか。
武器を維持するのも億劫になり。 物騒な刃物が姿を消せば、持ち手もまた片方の手と同じ様に宙を舞う。]
……気にすんな。
[英美に抱き留められたこと>>143を理解すれば完全に脱力。
身体が降ろされ、舞台も変わる頃。
紅色の光を弾き飛ばし変身を解いた。
そこに倒れるは、普段教壇に立つ"会澤先生"そのままの姿。]
[ゆっくり、聞こえた樹の謝罪と質問。
小さい、そして掠れた声は俺だけが捉えたもの。]
樹、 おれはな。
俺はもう一度、 まじょになりたいんだ。
白くて優しい、 まじょになりたいんだ。
[告げる、二度目の試練のこと。
力ない笑顔と言葉を向けた筈の彼女>>147は、
口開くと同時、 姿が見えなくなってしまった。
微睡む。 瞼が落ちる。
腹の上に乗った青いヒヨコは、心配そうに俺の表情を伺っていた。*]
―回想―
[中学三年生の秋。
忙しかった父親が死んだ。
変死だった。 外傷も内傷もなかった。
特に病気も持っていなかった。
原因はいつまでも解明されなかった。
俺は父親の死に直面し、泣きじゃくった。
葬儀を終え、式場のロビーに居た時のことだった。
母が死んだ際、
無駄な心配をして来た大人達がそこに居た。]
「あの子も遂に独りになっちゃったわね。
親権は父方の両親だったかしら……?
こんな早死にして、子供が可哀想じゃない。」
「それに仕事ばかりだったんだろう?
息子をちゃんと構ってやれないだなんて。
ロクな父親じゃなかっただろうな。」
「あんな良い子に育つのが不思議なくらいよ……。
父親よりも立派になって行くよ、あの子は。」
[聞いてしまったのだ。
子という名の俺を第一に視野に入れるあまり、
父を貶す同然の言葉を吐く他人の声を。
いくら良い子と評される子に育ったとは言え、
その時の俺はまだ、大人になりきれない子供だった。]
お父さんの悪口を言うなぁああぁああ!!!!!!!
誰が独りですか?! 誰が可哀想な子ですか?!
俺には立派な親父が居ました!!
[叫んだ。
涙を零しながら怒り、泣き叫んだ。
父親の死を目の前にしながら、
そんなことを言う人達が許せなかった。]
寂しかった? 悲しかった?
聞きたいのは俺の泣き言でしょうか?!
俺の幸せじゃ及第点にも及ばないのですか?!
[当時の制服姿で殴り掛かろうとまでしてしまった。
他の人達が騒ぎを聞き付けに来るまで止まらず。
止められれば渋々拳を下ろした。
俺は間違いなく。
父と過ごした日々が幸せだった。]
―回想 了―
[すぅ、と青紫を吸収し、目をぱちぱち。
走馬灯の様に流れた夢は過去の記憶。
死のうなんて思っていない。 勘弁してくれ。]
……、 樹は?
[身体が軽く、頭も直ぐに回る。
周りに居るのは英美と、 真理も居てくれただろうか。
既にその名の人物が居ないことは。
俺の身体が一番分かりやすく物語っていただろうに。
誰かの言葉で聞かねば信じたくはない。
俺自身でなくとも、俺が彼女を殺めてしまったのだから。]
/*村立てさん親切でありがてぇ……。
そして今。
立派な父親 じゃなくて
立派な親父 と
かいているのに気づきました。 ドヒャー
……そう、だよな。
[確信するしかなかった>>183。
暗い気持ちのまま正当防衛など自分に言い訳する元気はない。
変身せず立ち上がり、英美の決断>>166に一つ提案。]
……俺の家でいいか?
[南通りに面したところに丁度自宅がある。
此方も話さねばフェアではないと、
俺の理由を打ち明けるかは頭の中でぐるぐる。
俺の来た理由を打ち明けることは、俺が試練に関係のある"人狼"だということを打ち明けると同義だから。
同意を得られれば、自宅へと案内。]
[自宅、一軒挟んだ傍に樹の家もあった筈だが、]
……ごめんな、 いつき。
[英美の手を握り返し、申し訳無さに目を逸らした。
シャツは片手で閉めるも、緩むネクタイはそのまま。*]
―自宅―
[二人を畳敷いた居間に案内し、
適当に座布団を引っ張りだして二人に投げた。
表札の苗字と俺の苗字が違うこと>>43を聞かれれば、
俺の苗字は母の姓で、ここは父の実家だと答えておく。
母が亡くなった後も苗字は変えず。父が亡くなった後に苗字を変えるのは、父と離れる様な気がして嫌だった。
何かと不便だったが祖父母も許してくれた為、俺は会澤を名乗り続け、そんな現状があるといった感じ。]
まぁ、言いたくないことは省いていいぞ。
[さて本題。
部屋の机に手を突きながら、英美の話を聞く体制。]
/*あ、やべぇ 齟齬る って思ったから適当に付けた。
父の旧姓が茨田なのは最初から決めてたんだけど、父母どっち先に殺すかは全然決めてなかったから……齟齬った……。
ぶっつけ適当に付けてくからよくある。 (・ω<)テ、テヘペロ
[英美の口から零れ落ちる衝撃の数々。
"普通なら"あり得ないことだ。
それでも彼女>>228へ涙一つ見せず、見せたのは微笑み。]
――永未。
[ぽす、ぽす。挟んだ机から乗り出して、頭を撫でる。
左手の薬指に嵌まる指輪を付ける前なら、
違う反応を返していたかもしれない。]
お前が生きてて良かったよ。
[それでも今の俺は。
母が死んだ日の記憶を持ち合わせる俺は、
父が死んだ日の記憶を持ち合わせる俺は、
優しく接して、包み込んでやることが、出来た。]
試練に合格すれば、人くらい簡単に殺せる。
その脅してきた奴を殺すことだって、出来る。
――――でも、
魔女になれた日には、誰も殺すな。
俺は、お前が魔女になることを応援する。
ただこれだけは、頼むから守ってほしい。
先生との約束。
[それは経験談。]
真理も泣いとけ泣いとけ。
目、溶けちゃうくらいにな。
[傍に居るもう一人の生徒>>238も、一緒に慰める。
涙を無理に止めようとはしなかった。
寧ろ本当に合格する気ならば、
ここで枯らすくらいが、丁度いい気がして。*]
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