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― ??? ―
[その響きは”声”に似ていた。不思議なる声。
タイガとの間にのみ通じる───秘密の声。
それに似て、でも少し違う。
いつもとは違う、彼へは届かない声。
けれど彼の声だけが響いてくる]
…タイガ?
[名を呼ぶと、目前に鮮やかに景色が広がった。
あれは…見覚えがある。セルベシアに架かる橋だろう。
そこに対峙するみっつの騎影。ふたつは見覚えがない。
けれどひとつには見覚えがあるどころの騒ぎではない。
それらが、今まさに刃交わさんとの姿に、息を呑んだ]
…っ、タイガ!!
[思わず再び、彼の名を叫んだ。
咄嗟に駆け出した意識は彼の剣の軌跡を追い、
呼吸合わせて相手の攻撃を弾かんと──意識のみ乗せ]
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