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─ プラメージ王国野営地 ─
[忙しいのはお互いに、のはずなのだが。
王弟たる友は我関せずとばかりのんびりと、海辺の風に身を任せこちらの奏でる音に耳を傾けている。
>>84平時の際と変わらぬ言を並べるギィに、草から唇を離し]
そうだな。
お前の世話を焼くのに手一杯で、後継まで手が回っていない。
[そんな軽口を叩くのもいつもの事で。
それがギィの耳に届いたかどうか確認が取れぬのもいつも通り。
程無く耳に届く寝息に、一つ息を吐き出してからギィの腕を取り。
背に抱えて天幕内、既に支度されていた寝台へと王弟を運び込んだ後、自身のやるべきことへと向き直った]
お待ちしておりました、こちらへ。
[己の控える天幕、外からの声に応じ中へと入るように呼び掛ける。
>>86カレルが提示した通り、案内人として選出された者達と各隊の隊長たちが互いの顔、名前の照合するを確認してから隊長各位へと声をかけ]
当然ですが、義勇兵の方々は我々王国の者よりもカーマルグの地に精通している。
ですので、出来る限り彼らの意見を聞き、状況を判断して下さい。
王国の兵にとっては正道ではないと思う事もあるでしょうが、今回の相手は正面から戦ってやすくは勝てないとも承知でしょう。
正道を問うのは、勝った者の特権だ。
それを念頭に、皆にも周知させるように願います。
[王国の中には義勇兵に従うをよしとしない者もいるかもしれない。
だが、そのような了見でこの先の共闘に臨まれては困ると念を押した後、案内人たちに下がって休むようにと指示を出した後]
さて、それでは隊の配置ですが。
今回の作戦上、隊の編成も重要ですが攻撃を留まらせない為には円滑な交代が求められます。
陸路を行く先行部隊は軽装な者も多いでしょう、進むに任せて突出し過ぎないように注意してください。
[先行し過ぎれば後方からの交代、連携に支障をきたす。
実際の場でどれ程覚えていられるか分からないが、少しでも考慮に残れば上々と声に出して]
そして海ですが、ギデオン様が直接指揮をとられますので。
あの方が海にまわられる以上、私は此処に残り状況の把握に務めることとします。
義勇兵の方々には何事かあれば私に情報を集めるようにと指示が出されていますので、皆様もその様に。
[具体的には、己の手元、拠点の守りも併せて1000程度を残し。
後の兵の振り分けは隊長各位に任せるとして、方針が定まった所で解散と相成った**]
─ 過去 ─
そうか。
なら、俺はメランだ。
[=8こちらが渡した名をそのまま名乗りに使われたことで、俺に名乗るつもりはないんだなと判じたから。
こちらもまた自分の名ではなく、己の髪の色を名だと返した。
後から追いついてきたのか、供らしき者たちがティノスの周りに控えるのを見れば結構な身分ではあるのだろうが]
お前には、関係ない。
[どうしたという問いかけにも、変わらぬ態度で返す。
相手がどんな身分であろうと、初対面、何者かもわからぬ相手に明かす胸の内など無かったから。
先の、頭の中に響いたような声がどこか、引っ掛かりはしていたけれど**]
─ 天幕内 ─
[>>=9聴こえた”声”に、起こしたかと思いはするがそれに対する謝罪はしない。
ただ、投げかけられたそれには微か、笑い]
俺は別に縛られている訳じゃない。
俺にとって便利だからこそ、家に居るんだ。
それにな。
俺の存在が面白くないのは、何も義母上だけじゃない。
そんな中で後継を育てれば、また新しく厄介事が起きるだろうさ。
俺はもう充分人の口端に上がらせてもらった。
火種にくべる薪になるのはもう御免だ。
[そう言って、背に受けた>>=10ありがとうという声に手を振った**]
─ 王国軍野営地・朝 ─
[己が起きたのは、兵たちが動き出すより前に。
水を浴びて眠気を振り払い、身支度を整えた頃合いには各々出立の準備に入る者も出始めて]
王国に武運を、民に幸運を。
[拠点を出立する彼らに向けるは、短かな祈念。
場を動く訳にはいかぬと定めた己が出来るのは、采配と信頼だけ。
この難しさは、何度体験しても慣れぬものだ。
それを表に出す愚は、さすがに犯さなくなったけれど]
お待たせいたしました、ギデオン様。
[>>117出立の支度の整った王弟からの呼び出しに赴くと、向けられたのはある種の示唆]
[>>118友が言う通り、漠然としたものとしか分からない其。
こちらに見抜く力があるという彼の根拠がどこにあるかは分からない、自身に思い当たるものも無い。
唯一それと思う存在はいるが、目の前に居る彼だけで]
……わかりました。
ギデオン様のご期待に沿えるかは分かりませんが、最善は尽くします。
[己の目、ではない。
己を信じる友の目を信じて笑みを返し、船に乗り込む背を見送った。
出立していく部隊みな、同様に見送った後自身は戦況の把握に務めることとなる*]
[見送る前。
瞳の奥を見通すような友の目を、こちらも見つめ]
わからんな。
何度も言うが、お前は俺を誤解している。
俺は何も持ってはいない。
持たぬことこそ、俺の強みだ。
例えどんな誹りを受けようと、生き汚く生きてやる。
だから、俺のことは案ずるな。
[そう言って、笑い返した*]
─ 過去 ─
[即興で作った名を、繰り返す相手の声に知らず鼻白む。
悪意があるようには見えない、けれど他の意図も分からない。
明確な何かがあるようで、その形が分からないもどかしさに苛立ちが募っていく。
>>=14胸を押さえる様子に、身体が弱いのか、と思ったのは束の間。
先と同じ、頭の中に響く”声”が紡ぎ出した旋律に、感情の火花が散った]
歌うな!
それはお前の、歌じゃない!!
[ただでさえ母に想いを馳せる事で耐えていた心に、無遠慮に触れられたように思えて。
怒りのままに放った”声”、感情は瞳からも幾本もの涙の筋という形で露わになる。
神殿に身を寄せて5年、誰にも見せることの無かった涙は、神殿の者たちにも驚きを呼ぶものだったろう。
この涙がどれ程の我慢を超えてきたものか、目の前の少年には知らぬことだろうけれど]
俺の主は、俺だけだ!
俺の断りも無く俺の宝に触れて、どうしてお前を受け入れられる!!
関係ないと言われたくないなら、無遠慮に踏み込むな!
お前は俺の、何だと言うんだ!!!!
[神殿に来てから、だけではない。
生まれて初めて感情のままに叫んだ”声”は、確かに目の前の少年が齎したものだった*]
[ギィの指示通り、己の下には随時戦況報告が届けられていく。
>>123平原北西に進んだ先行部隊は騎兵を交えた部隊と交戦。
>>141カーマルグの中央を流れる川を目指す部隊は南から戦場に入るとの報。
今の所は想定した動き通りに事は進んでいるようだ、が]
(……楽観はできんな)
[馬に乗って戦う技量は、一朝一夕では成し得ない。
熟練の戦士が集っていると考えて当然で、その脅威は馬を止めても衰えない。
対して、交戦している味方は兵役中の者が多い隊が当たっている。
こればかりは読めないものだから、運が悪いとしか言いようがない、が]
平原北西に向けて、盾兵を中心とした部隊を回して下さい。
騎兵が抜けてくる可能性があります。
[彼らの援護、最悪の事態への想定も加味した上で指示を飛ばした*]
そうだな。
こちらも幾つかの部隊が目当ての位置に配備、既に交戦している部隊もある。
今の所想定から離れてはいないが、楽勝とは言い難いな。
お前も足元を掬われぬように気を付けろよ、ギィ。
[こちらの指示を受けた部隊が平原へと向けて出立したとの報を受ける。
すぐにも駆けつける、とは流石にいかないが、>>145セルウィンからの伝令が着くよりも早く援軍を派遣できた事は大きな利となろう。
動きが活発になってきたのは陸だけでなく、海の方も大きく動き始めた様だ]
ギデオン様の進路は滞り無いようです。
トルーンに降りた兵たちからも新たな報があれば私の下に。
[拠点内に届く報告、自分だけに聞こえる声で知る状況。
その双方をどれも聞き漏らさぬように、状況の把握に務めながら周囲へも伝達していく。
こちらが強者に挑む側である以上、届く報は良いものばかりではないと最初から分かっている*]
─ 平原 ─
[ベリアンの命を受けて出立した盾兵部隊は、装備の重量もあり移動の速度は早くない。
早く援護にと逸る気持ちはあれど、無理に駆けて余計な疲労を積む訳には行かず。
揃えた足並み、崩さぬ隊列でどれ程進んだか。
先ず目にした味方の姿は、>>176騎兵小隊の奇襲を受けて後方へと下がった遠距離隊]
『無事だったか。
交戦の位置はどのポイントだ?
騎兵の数はどれ程かも分かると有り難いのだが』
[声をかけ、彼らに話を聞けば状況の把握は更に明確となる。
彼らが目にした若い小隊長の話も、状況把握に含まれるだろうか*]
─ プラメージ王国野営地 ─
[平原西側への援護の派遣を決めた懸念は正しかったと、件の部隊からの伝令を聞き思う。
だが、正解だったかは分からないと浮かんだのは、更なる疑念が生じたから。
確かにゼファーは戦に長けている。
騎兵の進行速度は歩兵のそれとはくらべものにもならぬだろう、だが]
(想定よりも、早い)
[交戦位置が、予測よりもこちらの拠点に近く在る。
中央辺りまでは進軍出来るかと思っていたのだが、これは]
あちらは最初から総力戦の構え、か。
[流石に拠点の護りは残してあるだろうが、こちらが波状攻撃を主体とした持久戦を狙うよに、ゼファーは早期の決着を狙っている可能性は考えて然るべき。
この場合、自分がゼファーの参謀ならばまず狙うのは、敵の本丸]
マチス殿の隊を呼び戻して下さい。
こちらの守りを固めてほしい。
[だからこそ、それに備える為に出陣した部隊の中、防衛戦を得意とする隊長を呼び戻すことにした。
いざとなれば拠点を捨てる選択もあるが、それは今ではない。
既に交戦している部隊を捨て駒とするわけにも、まだ行かないが]
…南から迂回した部隊に伝令を回しても、間に合うか。
[懸念が正しければ、下手に兵を回してもまるごと蹂躙されるだけだろう。
更なる援護を頼むならば1000を超える兵を一度に向ける必要があり、それが適うかどうかは机上では判り得ない。
>>206更に届いた伝令に、更に懸念を裏付けられた心持になる]
構いません。
前もって言ってある通り、裁量は任せていますので。
土地勘のある彼らのことだ。
いざとなれば森の中、紛れて戦線を離れることも出来るでしょう。
[王国兵はともかく、義勇兵がゼファーの兵を目の当たりにして尚戦意を保ち続けられるかは未知。
いざとなれば逃げることもあろう、それも考えには入っている。
それでも尚戦う意志がある者がいるならば上々だが、どれ位残るものだろうか。
陸から幾つも届く報告にそんなことを考えながら、海を行くギィはどうなっているだろうとほんの少しだけ思いを馳せた*]
/*
すまない、すまない
めっちゃ寝てたほんとすまない
直接的にはどことも交戦してないからまだよかったけど、ミヒャエルとか折角盾兵部隊の方に回してくれたのにほんとすまない
そしてどうしようなコレゼファー強いと思ってたけどほんと強いな
ギィへのお返事もたくさんあるしマジでごめんなんとかお返しは全部、したい…!!!
─ 平原西側・盾兵部隊 隊長 ─
[盾兵部隊が合流したのは遠戦を主体とする者ばかり。
近接を主とする者たちは敵を押さえている最中だろうとは読めて。
彼らが対峙している部隊の目立った者、切れる指揮官の存在や血気盛んな小隊長の話などを聞いている間に先行隊の隊長がこちらに合流した運びとなって。
現状は好転したかと瞬時思いもしたのだが、>>219彼らよりも早く姿を見せた敵の騎兵小隊の存在と。
なにより、彼らが来た後方から、少しの間の後齎される>>243事態にそれは間違いだと悟る]
『……隊長殿。
兵を死なせない事ではない、己が死なぬことこそ最良の指揮官だ。
我々が遣わされたのも、その為だ』
[同じく隊を率いる同士。
歯噛みする様に声をかけはしたが、気休め程度にもなれたかどうか。
だが今はこれ以上言葉を続ける余裕もない、>>256騎兵小隊の相手もせねばならないのだから]
『構え、盾!!』
[>>262セルウィンと重なるように号令をかけ、投げ槍から己の、他者の身を守る。
鉄の得物を完全に遮るなど出来ず、受けきれなかった盾は欠けたり貫かれたりもありはしたが。
こちらを殲滅する為の動きでは無かったからか、止めを刺されるには至らなかった。
むしろ、こちらに精鋭が揃っていたからか二度目の打ち合いではこちらの方が優位にも見えて。
だがまさか、馬から下りて一人残る者が出るとはこれまでの経験でも無いことだった]
[唯一残った敵に味方が一斉に得物を向ける。
だが、>>291前進を優先という隊長に、こちらは異論は無いと盾だけ構えたまま頷きを返した]
『それでは、先に進みます。
盾が使い物にならなくなった者は後方に下がるように』
[配下に声掛けはしたが、幸か不幸か全壊は避けられたらしい。
そして前進を始めたというのに、肝心の隊長が敵と対峙したままなのは用心の為か、とも思ったが。
後方から吹いてきた風が届けた、互いに名乗り合う声に。
その誠実さが命取りにならなければよいが、と。
どちらにとも言えない懸念を、内心のみに落とした*]
/*
NPCばっか動かすのもどーかなーって思うけど持久戦狙ってる以上指揮官が全員前出るのは現実的に無いよねってゆージレンマ。
他のNPCも動かすべきであろうなぁと思いつつ、難しい所であるのよな。
PC動かんままでNPCばっか動かすのもどうよってゆー(重複)
キャパと動きの引き出し少ないのが悲しいなぁ。
[>>=22届いた”声”は、いつもの軽口。
余裕を崩さぬ様は、すぐにも駆けつけぬ場に在る今なんとも心強い。
>>=23耳に届く状況を考えれば楽観などできようもないが]
そうか。
なら、俺が案ずる必要も無いな。
[懐に入られた己自身が証人だとばかり、軽い”声”で応じた]
─ 過去 ─
[今まで人前で発したことのない感情は、もう抑えなどきかなくて。
目の前、顔を合わせたばかりの相手に向ける”声”の違いにも気付かぬまま、ただ感情のままに言葉を投げる。
近付いてくる気配に気付きはしても、退くことは逃げるような気がして、身動ぎせぬままにただ、泣き続けて。
頬にその感触が触れるまで、目の前の相手が何を成そうとしたかも、為したかも知ろうとすらしなかった。
だから]
……なに、したんだ。
[それが何だったか、想像はついていたけれど。
こんなことをされるなど考えてすらいなかったから、疑問を投げた後]
俺は、女じゃないぞ。
[分かり切ったことを告げて、けれどもう涙は流れることなく相手を見据え]
ティノス。
お前は俺の、翼だと言ったな。
だがな、その言葉を俺はまだ受け入れられん。
俺にとってお前は、突然現れただけの得体のしれん奴でしかない。
だから、お前が俺の翼だというのなら。
俺にお前を、理解させろ。
お前も俺を理解ってみせろ。
お前が俺の翼なら、俺はお前の手足だろう。
[年不相応なリアリズムは、目の前の少年を即座に受け入れる事は難しく。
けれど、掲げた条件は受け入れることを前提としたものだという矛盾は無意識の為したもの**]
[ギィの”声”は、いつでもギィの心のままに投げられる。
それは互いの状況の把握など出来ぬ>>=27遠くの地にある時も変わらないのだから、今のように密接な報告を要する状況などは当然で。
けれど、先の報から随分と間が空いていたから何事かあったか、とは思いはしていたのだが]
ザール将軍……例の酒杯の御仁か。
お前のことだから心配は要らないと思っているが…
あまり欲はかくなよ。
ゼファーとて折角取った領地に築いた拠点だ、何も用心していない訳ではなかろうしな。
[己がゼファーに足を運んだ事はなくとも、ギィが見聞きしたものは己の知識ともなるものだ。
彼の国の宴での一件だけでも油断ならぬと分かる相手と対峙したという友に、忠告の言を投げた**]
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