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― 中央平原 ―
[総司令官相手には到底適切とは思えぬ物言い。
けれど、対する彼はそれを咎める事もなく。
向けられた言葉は、自身の最も得意とする戦法を持って駆けよ、と唆すもの]
は、仰せのままに。
[本領を発揮しろと言われたなら、こちらはそれに応じるのみ、と。
返す短い言葉に乗せるのは、そんな思い]
― マルール王国軍野営地 ―
[陣へと戻る道すがら、別行動を取っていた兵がぽつぽつと合流する。
後で話まとめないとなぁ、なんて思考はちょっと置いて]
了解、レオノラ・リンザール、これより通常職務に戻ります。
[護衛の任を解く、という言葉に真面目な敬礼と共に応じた後]
ありがとうございます。
……最高の補給物資ですよ、それ。
[酒保で林檎酒を、との言葉に浮かぶのは笑み。
それから、再度礼をして、その場を辞す。
宿営地に戻る途中、酒保に寄って補給を受けて。
戻って最初に取り掛かるのは相棒たる馬の世話。
それが一通り終わった所で、留守中の出来事を副官から聞く事となる。*]
― マルール王国軍野営地 ―
ソン・ベルク軍団長が来てた?
[留守の間の事を問えば、返るのは来訪者>>0:286の話。
わざわざ、不足はないかと確認にきたのだ、と聞けばふ、と浮かぶのは微かな笑み]
ほんっと、気ぃ回すの上手いよなぁ。
[なんてしみじみと呟きつつ。
暇つぶし兼鍛練をしていた所に混じっていた、という話にく、と小さく笑った]
[思わぬ経緯から弓を教える事になった少年と打ち解けるまでは、さしてかからなかった。
途中から話をするのが本命になっていたりしたが、それはそれで楽しくて]
今はまだ、無理だけど。
もう少し色々身に着けたら、旅に出るんだ。
家の事は、兄者とウェルがいれば安心だし、色んなもの、見てみたいからな。
[まだごく一部の親しい者にしか教えていない、これからやりたい事もごく自然に話題にできて。
それに対する、羨ましい、という言葉>>0:288にきょとん、と瞬いた]
別に、情けなくないだろー?
俺はたまたま、やりたい事が見えてるから決められた、ってだけだし。
何が正しくて何が正しくないか、なんて、わかんないもんなんだしさ。
[思うままを綴る様子に屈託らしきものはなく]
あと、さ。
剣が苦手なら、他の使ってみてもいいんじゃね?
槍とか斧とか、色々試してみたら、相性いい武器の一つや二つ、絶対出てくるって!
[根拠は全くないけれど、苦手なものに拘るよりは違うものを探した方がいい、と。
思うままに告げた言葉はどう響いたか、それを確かめる事はしなかったが。
思わぬ事態で国に戻り、伝え聞いた彼の在り様に最初に過ったのは、ちゃんと見つかったんだなあ、という感慨めいたものだった。*]
― マルール王国軍野営地 ―
ガルニエ騎士団、かぁ……。
[招集された軍議の席で聞こえた単語に小さく呟く。
ふと、過ったのはいつか手助けした商人見習いを名乗る男の姿だったが、今はそこは置いておいて、語られる策を聞く]
……あちらを乗せて分断して、最終的に物量で押し込む、か。
[戦法自体は、自分も良く取るものに近い。
少数の撹乱からの分断各個撃破。
騎馬弓兵と言う、機動力と長射程を兼ね備えた兵であるが故の長所を生かしたやり方を得意とするのは知られていたか]
先制掃射からの撹乱は、我らリンザールの最も得手とする所。
先鋒の任を戴けるならば、思う存分に引っ掻き回して見せますよ。
[得手を任されるなら、策に異を唱える事はない]
ま、あちらがこちらの意図にいつ気づくか、が問題ですが、そこは現状では読めない部分ですし。
それまでにどこまで分断できるか、が腕の見せ所、って事なら、全力で魅せて差し上げるまで、ってところですか。
[紡ぐ口調は、常と変わらず軽いものだが。
頭の中では、実際に見てきた牧草地の様子を浮かべつつの行動パターンが幾つか動き出していた。*]
― 旅路の邂逅 ―
[野盗たちの真っただ中に飛び込んで間もなく、賊の一部が自分から注意を逸らした事には気づいていた。
ちら、と視線向けた先には、囲まれていた男が剣を取り、向かって来た賊を殴り倒す姿。>>54 >55]
お、けっこーやるぅ。
[呑気に言いながらも、剣舞の鋭さは失われる事はなく。
程なく、野盗団は皆、地に伏した]
一人旅に絶対安全、なんてないもんでしょー?
今回は、俺がたまたまこいつら狙って張ってたからよかったけど、ふつーはこうはいかないよー?
[礼の言葉>>56にはざっくりこう切り返し。
この辺りの者か、という問いには首を横に振った]
いや、俺は一人旅の途中。
路銀が怪しくなって来たんでね、手っ取り早く稼ぐために、野盗退治のお仕事してたところだよ。
[ある意味とんでもない事をさらっと言って。
続いた申し出に、ひとつ瞬いた]
ん、どうせ次の村までは俺も行くつもりだったから、構わないよ。
護衛のお仕事も、結構よくやるし。
[仕事として依頼されるなら、引き受けない理由はない。
稼げるときに稼ぐ、は旅の鉄則となっていた]
あーと、俺は、ノーラっての。
騎士団領かぁ……その内行ってみようかなー、って思ってたとこだなぁ。
んじゃ、立ち寄る機会があったら、その時はよろしくー。
[相手の名乗り>>57に、そんな軽い口調で返して。
けれど、その後は遠回りやら気紛れな方向転換やらを繰り返して、結局騎士団領を訪れる機会を得る前に国に帰る事となっていたのだけれど。**]
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