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[ 二撃目は、不意打ちだった初撃とは違い、妖魔に避けられてしまう ]
焔鎖っ!
[ が、同時に放った言霊が一条の鎖のような焔を空に奔らせれば、相手の気を逸らす程度の助けにはなったか* ]
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ごめん、トール...折角上げてくれたのに、このこ多分あんまり強くない。
そして、最後近くでみんな失敗し始めるというね。
ローランドとコンスタンツェがんばって><
[ 嗜み程度と謙遜するローランドの言葉に、今度ははっきりと笑みを浮かべる ]
嗜みでそれだけ出来れば、充分だろう。
...が、そろそろ片がつきそうだ、無理せず手当をしてこい。
[ そう促して、自らは鞭を剣の姿に戻し、守人と名乗る男の方へと向かおうとする* ]
[ 公子は守人の言葉を黙って聞いていたが「嵐激の騎竜師」の名乗りに、僅かに目を見開く ]
騎竜師?
[ 一瞬不思議そうな声音で漏らすが、すぐにその表情は消え ]
ふん、つまりはお前を倒せば良いという事か。
[ 挑発めいた笑みに対し、手にした剣をす、と構え直す ]
それなら、この俺が相手だ、と、言いたい所だが...
[ 口にした途端、背後から「公子!」「御自重を!」という、士官達の慌てた声が響く ]
未だ俺には柵が多すぎるようだ。
[ 溜め息混じりの口調で言って、視線をトールへと向ける ]
行けるか?
[ 俺の代わりに、と、答えを疑わぬ薄緑の瞳が問う** ]
[ 間髪入れず始まる鋭い剣戟をひたと見つめながら、まるで世間話のように少年に声をかける ]
騎竜師とは、半身たる竜と生死を共にするものと覚えているが...あれの半身はどこにいる?
[ 問いの形を為してはいるが、半ば独り言のような口調だった** ]
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トールの戦闘描写がすごく美しくてかっこいいんだよねえ。
これは、くろねこさん楽しそうだ。
見物人としてもとても眼福(伏し拝みまくる)
あとユーリエ、めっちゃ可愛い。(にこにこ)
そうか。
[ >>138魂の絆は別たれぬ。そう応える少年の声に、それで知りたい事は知れたという表情で、詳細は問い返さぬまま、頷く。
その後に聞こえた魔銃使いの娘と少年の会話を聞けば笑みの形に口の端を上げた ]
武人にとって武具は命に等しい。落とすなよ?
[ ついでのように娘に告げた声も、どこか楽しげな色を乗せている。
その間も視線は閃く長柄刀と槍の交差へと釘付けのままだ ]
そんな場合ではなかろうが...見惚れるな。
[ 弧を描いた唇から、小さく落ちる呟きは、銀の閃光の如き己が臣たる武人と、風纏う騎竜師の二人共に向けられたもの** ]
[ やがて薄緑の瞳は再び前を見据え、足を踏み出す。向かった先は清々しい笑みを見せる守人の方、ではなく、少し離れた場所、最後の瞬間にトールが手放した長柄刀が、半ば地に突き刺さるようにして在る場所だ。
手ずから刀を引き抜き、身を引いて控えるトールの前に歩み寄ると、抜き身の刃を彼の方へと向け...肩に剣先を乗せた ]
見事だった。我が剣、トール・アイヒマン。
今よりお前を、俺の近衛に任ずる。
[ ほんの短い賛辞と一方的な命。
だが、このいくらか破天荒な公子は、今までどう懇願されようとも、近衛兵を傍に置いた事が無い...とは、テンガの兵なら知る事実の筈だ ]
[ そんな宣の後、長柄刀をトールに手に返すと、公子は改めて守人を名乗る騎竜師に向き直る ]
これでお前の望む力と意志は示せたと認めるのだな?
[ 鋭い視線と声音は、戦いが始まる前と少しも変わらない ]
ならば先に進ませてもらう、が、ひとつ確かめさせてもらおう。
神代の呪いを受けた厄介者とやら...それに近付けば只人は須く無事で済まんということか?
もしそうであるなら、この先には俺と、トールだけで進む。
[ 又しても背後から自重をと叫ぶ声が上がったが、今度は公子は一顧だにしなかった ]
戦いに行くのでも命を捨てに行くのでもない。ただの調査だ。引き止めるしか能が無いなら、黙って待っていろ。
[ 守人に、このような形で力を示せと求められた時点で、ただの調査で済まない事はある意味明白だったが、有無を言わせぬ口調に、周囲は押し黙り、次いでぼそぼそと頭を寄せ合って相談らしきものに突入した ]
また、始まったか...
[ その様子に軽く舌打ちを漏らし、公子は答えを促す顔で守人を見つめる ]
ああなると長い。さっさと進みたいのだが、いいな?
[ 苦笑じみた声が、何故か、そこだけそれまでにない、どこか親しげな響きを伴っていたのは、先刻から何やら怒りに震えている少年やら、周囲の者から微妙に突っ込みを受けている守人の様を目にしていたからかもしれない** ]
カーク・ヒッツェシュライアー...それがお前の名か。
[ 何やらどさくさまぎれに名乗られた守人の名>>163を、反復しながら公子の内に浮かぶのは ]
(やはり、人間臭いな...)
[ 相手の言動からもそれは見てとれる。今は人知を超えた存在であれど、元は、普通の人間であったのかもしれない、と...とはいえ、その認識がこの状況の足しになるかと言えば怪しい ]
俺はセルウィン・チノだ。父が大公故、テンガでは公子と呼ばれるが、お前は人の理の外に在る身だろうから、好きに呼べばいい。
[ 結局のところ、そこを追及するのはやめにして、自らも名乗りをあげるに留める ]
あと二つも関門があるだと?まったく、こちらも面倒極まりないな。
[ カークの続けた話には、顔を顰めたが、そこに拒否権が無いことは理解出来ていた。彼の言う、二人だけでは無理、という意味も ]
ふむ...確かに、いかにトールが手練でも、二人だけの力で押し通れるというものでもなさそうだ。
[ ちらと、視線を向ければ、そのトールは先刻の弩を預けた娘から受け取った所のようだった。
彼が近衛となるを誓いながら、自らの傍にべったりとは守りにつかぬのは予想の内だった。むしろ、そうであろうと期待したからこそ任じたとも言える。
最も鋭き刃となると誓ったあの男は、己の剣が鋭さを失わぬ限り、その腕の届かぬ場所へこそ力を揮う文字通りの片腕となるだろう ]
(あの娘の飛び道具は大したものだ、それに度胸も中々と見える、術師...は、俺の範疇外だが...確か、あちらの娘は精霊師だったな)
[ それも代々続く名門と言っていい家系の者だった筈だ、と、何やらシュテルンの頭を撫でたりしている娘の姿を見ながら思い出す ]
(......明らかに人外の存在にあれだけ物怖じせぬなら見込みはあるか...あとは...治療の出来る者...自分の身くらいは守れるものがいいが)
[ 治癒術師というのは、基本戦闘向きではない...どころか、むしろ足手纏いになりそうなタイプが多い。思案しながら巡らせた視線の先、先刻、僅かの間ながら共闘した調香師の姿が見えた ]
(そういえば...確か治療の腕も確かという話だったな)
[ 嗜み程度といった身のこなしは、武人ほどではなくとも、身を守るには充分に見えた ]
判った三人だな。
[ 決断するが早いか、伝令の兵を三人の元へと向かわせる ]
『公子の供として、この先の調査へ同行する気はないか。危険はあるが、報賞は公子の権にて保証する。その他に望みがあれば、直接公子に申し出て構わない』
[ 伝えられたのは見事な飴と鞭...の要請だった* ]
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しかしトールって、どこで見ても大体、わんこっぽいんだよね。
表では自重するけど...めたくそ、わしゃわしゃ撫で繰り回したいっ!!><
とはいえ...断られるとまた面倒だが。
[ 自分に人望がある、とは、公子自身思っていなかったから、そこは五分五分の賭けに近い ]
もし三人揃わずとも...
[ 例えば二人だけでも可能か?と、尋ねようとして、途中でやめる。確かに賭けだが、ここは勝たねばならぬ賭けと思い直して ]
ほう、もう傷が塞がっているのか。
[ 返答を待つ間は暇であったため、必然目の前の騎竜師を観察することとなったが、その身の傷が見る間にも治癒していく様に、目を瞬く ]
しかし、すぐに治るからといって、無茶をするのは関心せんな。
[ それが先の闘いの様子を見ての公子のカークに対する認識だった* ]
お前が痛みも感じないと言うなら、何も言わんが、どうやら普通に傷は痛むようだからな。
[ 惚けた声に、やはり自覚が無いかと、少々呆れつつ、しかし表情は変えずに淡々と言葉を繋ぐ ]
先刻は、むしろ痛みよりも戦いの高揚の方が強かったろうから、それも否やは言わんが、お前のその様子では、常日頃似たようなものだろう?
例え意識せずとも、痛みが為すべき判断を狂わせることもある。
この先を同行するなら、僅かな間とはいえお前も俺の同盟者といっていい。叶う限り自重しろ。
[ 人外、と認識する筈の相手に、相変わらずの尊大な口調で告げる...のは、相当に微妙ながら、忠告というか、要請...というか...であった* ]
[ やがてユーリエからの諾の返事も戻り、ローランドからも返事はあったろう。同行者が決まれば、未だぼそぼそと会議中の士官に更なる伝令を送る ]
『行ってくる。怪我人だけは、とっとと治療しろ』
[ ここだけは直筆で書かれた短いメッセージに、士官達が慌てた時には、既に手遅れだった ]
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