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―玉の間―
[王の訃報はアイリの元にも届いた――。
その急を告げた知らせに他の地域同様に要塞内も騒然となったものの、急ぎ支度を整えて臣下として王宮へと出向いている。
ここ一月の間、アイリは自分を守る親衛隊にドロシーを抜擢した。
有能な彼女はアイリの目に止まり、過去に例を見ない速さの出世に周りの目も変わっているだろう。
アイリは王の間にも彼女を自分に付き従わせている。]
[悲しみに暮れる王の間、玉座の前で行われる発表>>3を前に潤ませた目で待機しその言葉を待った。
良かった。王はきちんと残している。
王の死は臣下して哀しいものではあるものの、リヒャルトの発表の前に全くとして疑っていながった。
それは賢明な王として、判断を間違えることは無いと言う期待、遺言の無い状態ならば不安しか無かったことだろう。
しかしその答えは違った。]
――なっ!?
[一瞬耳を疑った、賢明な王が判断を間違えるはずは無い。しかし広げられた書簡、正式と付け加えられた言葉と判に続かれればそれこそ声を失った。]
(なぜだ・・・?)
[心の奥に響く疑問の言葉、何一つとして落ち度の見えない王たるに相応しいフェリクス王子では無いウェルシュ王子の名。
アイリは信じられなかった。
動揺は顔に出て、フェリクス王子の顔を伺う、王子はこの発表をどう受けとめたのだろう。*]
]
・・・ドロシー、口が過ぎるぞ。
[呟く>>32の言葉にドンっと肘打って止める、釣られて事荒立て始める各々の言葉、その光景に発表に納得していないアイリとて共に続きたかったが、出そうになる口を閉ざしリヒャルトの方に視線を向ける。
夫となるリヒャルトの立場、複雑な思い。
王はこの国を分裂させる気か。
そのアイリの目は不安の色。そして疑いの目]
・・・・。
[喧騒のさなかに当のウェルシュの叱責の言葉>>42が発せられる>>42 それに続く立会いの声>>51さすがにここにおいてその文書の真偽を問うわけにはいかない。
しかし、看過出来ないものもある。
アイリは意を決して一瞬鎮まり返った場の中を進みだした。
王の前で膝をつき顔を下げた後で見上げ静かに話した。]
ウェルシュ・・・王子・・・。
[アイリが発したのは文書を受けての王と言う扱いでは無い王子の呼び名。正式な王位の継承式が済んでいない今は咎められるものでも無いかもしれないが、その一声に続く祝辞もなければアンリが認めていないことを暗に現されていることはわかるだろう]
・・・。
後継者は古来より、先王健在時において国軍を引継ぎ、その立場を内外に示して順当にその地位を受け継ぐと言う慣わしがあります。
失礼ながら私も健在時における先王の傾向からフェリクス王子が継ぐものと認識しておりました・・・。
そしてその指揮権は今尚フェリクス王子に委ねられてございます。
臣下兵士民諸国も今度の後継者にはウェルシュ王子ではなくフェリクス王子と認識していたでしょう。
大きな混乱が起きる前に、ここはお考え頂き辞退される方がよろしいのでは?
[王都の外には500の白狼騎士団が私の命令を受けて待機している。
この状況下で国軍が動きだし、危害を加えられるものでもないとタカを括ったアイリは、ウェルシュに正式な辞退を申し出た。
それが王の遺言とて、この国はフェリクス王で無ければ治まらない。文徒如きに治められるわけがないと危惧しての行動である。*]
····出過ぎた真似をしました。
[フェリクス王子の言葉>>80を受けてアイリは口を謹む。文書の真偽で認めるとなれば臣下からは何も言えることは無い。
宣言に委ね、跪いたまま顔を伏せた。
しかしどうにも胸はざわつき、この遺言に何かがあるような気がしてならない。
不安が支配する、リヒャルトがやけに遠い。
王の崩御時の様子が気になるところであるが、ウェルシュ王子の言葉>>86〜>>92を聞けばこれ以上食い下がるべきかどうかアイリは悩んだ。フェリクス王子の様子を伺う。彼が方法について返せばその意のままに、詰まるならばアイリは立ち上がり調査の期限を申し出るだろう*]
――回想:白狼館――
[その日、ゾネスの要塞及び白狼館は慌しく人が行き交った。
騎士団にも婚姻のための見合いの話は伝わり、ラバル家をもてなす食事やパーティー会場の準備に催しの踊り子等、準備が整えられて要塞より迎えのための騎士が馬を駆って出る。
騎士の集団は白狼館に続く道の両脇にと一斉に整列し、馬車が通り過ぎていくに合わせて剣を白狼の旗を掲げてラバルの訪問に敬礼を示す。
案内係りの者が現れては白狼館へと共に進み、門は大きく開かれて大きく棚引く幾重のラバル家とフォールデン家の旗が歓迎の意を示すだろう。]
なんだか・・・恥ずかしいな・・・・・・。
[お見合いの時間が迫ってきたとあってアイリも落ち着かぬ。
そしてそれ以上にアイリを困らせたのは臨む服だ。
長年軍服を着ていたせいか、ドレスなどは着るのも恥ずかしく想像もつかない。またオシャレなどは気にかけることもなく変じゃないかとずっと心配でなるアイリ。
赤色の襟元が大きく開けたドレス、そしてサファイアの首飾りをつけてドロシーに着付けを手伝ってもらえば何度も彼女にその心配をぶつけた。]
なあ・・・・・・
露出の大きいドレスは似合わないんじゃないだろうか・・・
コルセットきつすぎないか・・・?
肩が寒い・・・スカートはヒラヒラする・・・。
[顔を赤くしながら困り顔、ラバル家到着の報告が届けば応接の間へと顔を下に傾けて中へと入る。視線を気にして重ねられず静かに進んで前に立てばスカートの裾を少し上につまんであげてみせ。
挨拶を済まして椅子へと腰かけた。]
お、お見苦しいようでしたら申し訳ありません・・・
何分慣れていないもので・・・
アイリ・フォールデンです。
そうですね・・・お顔は何度か王宮にて合わせております。
[彼も緊張しているのか、少しぎこちないように見える。>>103
経歴等は事前に聞いていた。軍の経験もあり、官僚でもある。
文武に備わった彼の姿に自分が少しだけ恥ずかしく思えた*]
ふんっ、貴様に言われたくないなシュナウザー
フォールデン家は何代にも渡ってラメールに忠誠を誓ってきた。
誰よりも王に仕えてきた自負があるからこそ言うのだ。
平民出の分際で・・・
[聞こえた>>105の言葉に反応し、最後はボソリと呟いた。
アイリは誇り高き血筋の自負もあり。軽蔑する本心が零れ落ちる。]
一朝一夕で王は決まらぬ。
そのための事実実績を作ってきたのは他ならぬ先王自身。
数多に渡って道理に沿うなれば誰も文句などかけぬ。
貴族には貴族たる義務が、王にはより多くの義務がある。
ノブレスオブリージュたる義務において国家の過ちを諌めるのは、配下の責務、フォールデンは顔色ばかり伺っているような文官では無いわ。
[引けば断罪される、意を決した自分の言葉に王族が納得いかなければ自身の身も危うい。フェリクス王子の反論が始まる。
>>107シュナウザーの提案に自身も手をあげようとしたが、アレクシス>>110の手が挙がれば安心したかのようにその手を降ろした]
私も異論はありません。アレクシス参謀総長ならばきっと真実を暴いてくれるでしょう。
[なんだかんだ、私は日々追われる彼の細かい報告書作りに嫌気をさしながらも彼のそういう部分だけは認めている。 >>123の発言に同意を示すと、後ろへと下がりふうっと肩を降ろした。*]
―回想:婚姻の条件―
[>>125 素敵と言われれば顔を赤らめて口角は情けなくあがってしまうことに戸惑った。
顔が見れない。自分にこう言った一面があったことにびっくりしたが、驚いたのは想像していたよりも纏う雰囲気が涼やかでしっかりしているようだ。]
そんな・・・・・・、私など学も無い所詮は武官・・・。
尊敬など畏れ多く、
母より教えられたことをただ忠実に行っているだけです。
[要塞の話、騎士団の話はアイリにとって話づらくもない話題、褒められれば嬉しいものの、謙遜してしまう自分がいる。しかしその話が婚姻後の話に移るとはっとなり、顔をあげて声のトーンはあがる。]
・・・婚姻の条件として、私は王都へは行けませぬ。
男児ならば預けても構いません、
しかし女児であればこの土地から離すわけにはいけません。
それがここの掟
フォールデン家の仕来りなのです
[この総督とて引き継いだもの、騎士団とて同じその前提無くして婚姻は受けられる条件では無くなってしまう。アイリは立ち上がり、窓を広げた。]
ここ、ゾマリにおいて
あの山の頂きに貴方と私だけの家を建てましょう。
そこには、誰も立ち寄らせず
夫婦として過ごせるだけの配慮を致します。
あなたも王都に建ててくれるのなら私は必ずそこに寄りましょう。
どうでしょうか・・・?
[窓の先見える岩山、険しくも道があり、頂上は見晴らしの良いアイリの好きなところ。 アイリにとってもこの婚姻は自らが望んだもの、出せる条件を伝えて彼へ視線を飛ばす。一体彼はこの提案をどう考えるのだろうか*]
・・・婚姻の条件として、私は王都へは行けませぬ。
男児ならば預けても構いません、
しかし女児であればこの土地から離すわけにはいけません。
それがここの掟
フォールデン家の仕来りなのです
[この総督とて引き継いだもの、騎士団とて同じその前提無くして婚姻は受けられる条件では無くなってしまう。アイリは立ち上がり、窓を広げた。]
ここ、ゾネスにおいて
あの山の頂きに貴方と私だけの家を建てましょう。
そこには、誰も立ち寄らせず
夫婦として過ごせるだけの配慮を致します。
あなたも王都に建ててくれるのなら私は必ずそこに寄りましょう。
どうでしょうか・・・?
[窓の先見える岩山、険しくも道があり、頂上は見晴らしの良いアイリの好きなところ。 アイリにとってもこの婚姻は自らが望んだもの、出せる条件を伝えて彼へ視線を飛ばす。一体彼はこの提案をどう考えるのだろうか*]
ふん、愚弄するか・・・
せいぜい参謀総長の足を引っ張らぬように
しっかりと調査をすることだ。
[返された悪態>>156に嫌悪の表情は見せるが、結論の出た御前での面と向かって言い返すのは憚られた。>>158
傍らのドロシー>>152>>153に小声で話かける。]
ああ・・・一時は驚いたが、
参謀総長がああ言うのなら大丈夫だろう。
あいつはしつこい・・・。
[彼が白狼館に訪れたとき、散々に嫌悪したアイリはとてもこんな男に参謀など勤まるわけがないと思った。何度断っても土下座し、最初こそ丁重に断っていたものの、土下座までする執念。
それでも諦めないあのときの気持ち悪さが目に浮かぶ。
"真剣にこいつは性質が悪い!"
本能で気づき、思わず素となりまるで虫けらでも見るような目で彼を見てしまった。しかし、アイリ自身も今回の騒動に関しては頼もしいと感じたのはドロシーのそれと一緒である。]
・・・い、いやちょっと昔を思い出してな。
[ついボーっとしてしまったことに気づいてドロシーに気づかれる前に伝える。さて、私もこのまま動きがないようならば王の間を離れようか。]
ドロシー、私は少し用事を済ませてから騎士団に戻ろうと思うがお前はどうする?
先に団員のところに向かうか?
[外務長官フィオン、フェリクス王子その他王宮に仕える者など、あまり来ない王宮から去る前に話が出来るものは済ましておきたいと考えた。特に呼び止めるほどの用事が無ければ一言断って王の間を去っていくだろう。*]
/*
私の名前がみえたので…少し!
今外務長官殿の居場所は決まってないです。
執務室でも廊下でも、都合いいところで適当に話しかけてもらって構わないですよ〜
―執務室―
[王宮の決着後、私は途中で出て行った外務長官フィオンに会いにいく。執務室の扉の前でノックをすれば彼はそこにいるだろうか?
アイリは今度の出廷にあたり、予め王への進言用に用意していたものがある。
それは要塞より北、国境を分かち合う隣国に属する城の詳細な構造図。これを出すかどうかは話の流れしだいだが、彼の考えやウェルシュ王子に目をかけられていそうな彼にウェルシュ王子のことを聞いてみたいと考えた。もっとも、ソリが合わなければすぐにも退室するだろうが。*]
/*
スルーしようか迷いましたが、誤爆を、見たような気がします…!(多分フィオンさん宛です、ね??)
秘話送り直すか、メモなど貼られてもよろしいのかと。いち、おう。誤爆気付いてらっしゃらなかったら勿体ないのでお返しをしておきますね……
返信不要です!!
ええ、少しお話をと思ってね。
[開いた執務室、奥へと誘われればそのまま中へと入っていく。途中に電話を見かければ珍しそうにみた。]
噂の電話がこれね。これで遠くとお話が出来るのね。
[アイリのいるゾネスには無い近代の機械、銃や大砲こそゾネス要塞は備えているが、大部分は古い昔ながらの様式をとっている。鎧にサーベルに騎馬、噂では蒸気で走る電車や車なるものも他国にはあると聞く。彼に聞いてみたい気がするがまずは彼の気持ちを聞いてみよう。]
用事と言えばそれはあるが、先程ウェルシュ王子と話しているのを見て色々王子について詳しく聞きたくなってな。
私はウェルシュ王子のことをあまり詳しくは知らぬ。
どんな人物だ。
[フェリクス王子とは違い文徒の輩とずっと見下し続けていた王子、しかし実際今日見てみれば、毅然としてその印象はおおきく変わっていく。彼から見たウェルシュ王子はどんな人なのだろう。
置かれた紅茶を手に取り香りを確認した後に飲んだふり。
警戒は忘れない**]
[物腰丁寧な姿勢、教養の整ったその話し方になるほど、外務官として選ばれるだけある。
アイリは多少警戒していたものの、協力的に彼の目から見た>>212>>218とウェルシュ王子のことを聞くとその知見の深さ、彼の王子に対する信頼、そしてアイリには理解出来なかったウェルシュ王子が兄君を差し置いて"なぜ支持者がいるのか"が見えてきた気がした]
・・・なるほど、フィオン外務官
あなたはこの国で信用に足る人物だ。
王子への忠誠も然ることながらしっかりと見ている。
とてもわかりやすかったありがとう。
[隣でカップに口を付けるドロシーの様子を見て、アイリも少量を口に入れる。彼女は黙って話を聞いている。
これから手元で活躍してもらうならば、こう言う場も経験になるだろう。]
ところでフィオン殿、一つ頼みがある。
[そう言って取り出したのは隣国の地図、修正が加えられていることなどに気づかず、それをそのまま机に広げてみせる。]
これはゾネスと国境を分かつアマ城の詳細図だ。
これを貴方に渡しておこうと思う。
聞いていると思うが、ゾネスの土地は豊かでは無い。
それに反してアマ地方は収入豊かで兵も怠けている。
先王の代より何度か侵攻を提言しているのだが。
何分、話が進まぬ。
もし、あの文書が本物でウェルシュ王子がそのまま即位するならば
戦功も必要になるだろう?
私よりも憶えの良い貴方にも色々手伝って欲しくてな。
私用ではあるが、預かって貰えないだろうか?
[アイリにはフェリクス王子に後継者になって欲しい願望はあっても現状では血を血で洗う戦いまで加担する気は無い。
本物であれば認めるとフェリクス王子自身が言った手前、ラバル家との婚姻のこと、アレクシス参謀総長への信頼もあって調査の結果の暁には従う気でいる。
フィオンの言葉で見方が変わったのもあろうが。彼がそれを受け取る受け取らないにせよ、それはわかりやすく領土の拡大がアイリの要望として中央には伝えていこうと思う。その話が終わればドロシーを伴い部屋を後にしようと席を立つだろう。**]
――ラバルとのお見合い>>219――
[ラバルの母方の目に見えた呆れた色]
(やはり無理か...)
[不機嫌が見えて気を落としかけたとき、リヒャルトは微笑み私の傍で声が胸に響く。]
え···?
[後ろの母とは相反する笑顔、式の流れに私の胸はぱあっと華やいだ。]
半年·····では半年後に式としましょう!
[驚いた、ドキドキと心臓が五月蝿い!黙れ高鳴るな!
アイリは自制に追われた。
嬉しい
こんな私でもこんな機会に巡り合うなんて――――]
や、約束しよう。時間は作る。しかしその……
[気になるのは後ろの貴婦人、その手をとっても良いのだろうか、最後に躊躇い。あげかけた手が自分の胸をきゅっと掴み不安の目でリヒャルトを見つめた**]
[>>257>>258 地図はどうやら受け取って貰えるようだ。一先ずのところ状況がどうなるかはわからないが、しかと自分の目で見た外務官フィオン、思ったよりも王宮が腐った官僚ばかりで無いことに安堵した]
うむ、
結果どうであれ我等臣下はこの国を良くしていかねばならぬ。
よろしくたのむ。
[一つの懸念が過ぎてさてと椅子より立ち上がる前にドロシーに話かける様子に私も横目で彼女を見る。]
??
[少し緊張でもしたかとアイリは思い。彼女が落とす感想>>274を静かに聞く。]
うむ、そうだな。
紹介が遅れたが彼女はドロシー・ブライアンと言う。
中々見所ある部下でな。親衛隊として私につかせている。
[彼女が順当に任務をこなし、経験も多くなればいつか右腕となって働いて貰おう。そうアイリは考えている。感想も同じことに感心しながらしばらく二人の様子を見ていようか*]
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