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― サクソー川北岸 ―
[ 仇討ちは終わったという言葉に、僅か目を伏せる ]
そうか.........
[ 突き出した拳を胸に当て、揺らがぬ視線を向けて為される宣は>>341まるで天への誓いのように朗と響く ]
お前も、変わらないな、ダン。
[ 口調を戻して呟く声は、どこかほっとしたような響きを帯びていた ]
ラモーラルの誇りは、常に民と共に在る。今も昔も変わらずに。
それが喪われたと見えるなら、それはお前の視野がまだ狭いからだ。
[ けれど返す言葉は剣の鋭さを宿すもの ]
大きな力に抗う事が誇りなら、その圧を耐え忍び、より良い未来を摑み取ろうとするのも誇り、いつかきっと、それを知る時が貴殿にも来るだろう。
[ そうであれ、と望む。とは、口には乗せず ]
それに、貴殿の仇討ちはまだ、終わってはいない。
俺を倒さぬ限り。
[ 最期に付け加えた言葉の真の意は相手には伝わらないかもしれない。
宰相であったノイアー伯が、使えるべき主を倒してまで王国との争いを避けようとした理由のひとつに、匿われた少年の存在が影響していたことを、知る者は無い筈だったから ]
会えて良かった。
[ 折れず曲がらず、緑為す若木のように育った彼を確かめることが出来て良かったと、心からそう言って、彼は右手の槍で、一度天を差し、目の前の空間を切り裂くように、鋭く斜めに振り下ろす ]
次は、戦場にて、お待ちしている。
[ それが、別れの挨拶だった// ]
― サクソー川北岸 ―
[ 自らが誇りとなる、と、胸を張る青年を、眩しげな目で見つめる。飽くまで覇者たらんとするその瞳が、快いとさえ思う ]
待っているよ...ダン。
[ 馬首を返し、自らを待つ者達の元へと帰る、その背を見送りながら>>373もう一度呟いた声は、平原の風が攫って行った** ]
― サクソー川北岸 ―
[ 短い再会の時を経て、自らも自陣へと戻る。持ち場である西岸へ向かう前に、クレステッドの待機する本隊へと顔を出した ]
ダンが来ていた。元気そうだったぞ。
[ その名が反乱軍の盟主を指すと気付く者は多くなかったろう。だが、クレステッドには伝わった筈だ ]
もうすぐ、連中の本隊もやってくる、言うまでもないが.........油断すんなよ?あと、一人で飛び出すのは程々にしとけ。
[ こちらもまたお前が言うな、という、話ではあった。つまりは、似た者同士、と、周囲にはとうに知れていただろう// ]
― サクソー川/橋の北側 ―
[ 誰が来たかは予想していたという顔のクレステッドに、小さく笑う ]
でかくはなってたが、性格は変わってなかったぞ。出来れば俺達を説得して従える気だったらしい。
[ 和睦を申し入れるのでも降伏を勧告するですらなく、従えると...それが為せると信じる気概は、やはり烈火のようだったと、そう告げる。傲岸不遜とも思えるその気性を決して不快とは思わぬ事を隠さぬ表情で ]
タヴィもちったあ、あいつの気の強さを見習うといいかもしれん......と、そうか、もう砦まで着いたか。
[ 伝えられたオクタヴィアスの動向>>386に、頷く。彼等の間に、余人には無い繋がりが在る事は、この15年の間に...正確にはオクタヴィアスが王都に移り住んだ後に気付いていた。
その絆が、二人を互いに支えている事を、嬉しいと思う。例え何があっても、その絆が在る限り、この若者達は挫けはすまい ]
ダンの隣にチャールズ・フォスターの姿は無かった。もしかすると砦は彼が預かっているのかもしれん。
だとすると、ちょっとやそっとじゃ突破できないぞ。
こっちも気合いを入れてかからんとな。
[ そんな予想を口にしてみたが、既にチャールズの存在は、オクタヴィアスからクレステッドにも伝わっているかもしれなかった++ ]
俺は、単に挨拶に行っただけだ。
お前が行ったら喧嘩になってたろうが。
[ なんだかだと子供同士団子になって、ちょっとしたことで取っ組み合いをしていた15年以上前と同じに、とでも言うかの如き言葉には、反論の一つも返ったろうか ]
.........冗談抜きで、今のお前さんはここの指揮官で要だ。
少なくともタヴィが戻るまでは、自重してくれ。代わりに俺達が動く。
旗下の兵を信じて大きく構えるのも、指揮官の役目だぜ。
[ いつものような会話の、その終わりに、いつもとは違う声音でそう付け加えたのは、ここが、文字通り命懸けの戦場となるからだ ]
それじゃ、俺は持ち場に戻る。
[ 告げた言葉の返事を聞かずに、再び馬上に戻ったのは、多少の照れがあったせいだった** ]
― サクソー川/橋の北側 ―
気の強さと、心の強さってのはちょっとばかり違っててだな…まあいいか。
[ オクタヴィアスの優しさの内にあるしなやかな強靭さは、彼も承知している。
だから口にした気の強さは、周囲に見せつける勢いとしてのものだったが、まあ、性格の違いというのはどうしようもないだろうし、と、そこで終わっておく。
オクタヴィアスも負けない、と、我が事のように主張するクレステッドの熱が、微笑ましくもあった>>402 ]
やっぱりな...
[ 続いて齎された砦の守護者の情報には、幾分複雑な表情が浮かんだ。
まだ会えぬのかという敵を慕うに近い想いと、厄介な壁に道を阻まれたオクタヴィアスの無事を願う気持ちと、それが等分に彼の中に在る ]
ま、タヴィなら切り抜けるだろうさ。
あいつも一人じゃない。
[ 恐らくクロイツが、彼の傍にいるだろうとは半ば確信していた。オクタヴィアスが、その心の在り様によって勝ち得た、立場も国も越えて結ばれた絆のひとつ。
それがきっとあの光を護るはず、と、そう信じて** ]
― サクソー川・橋の西側 ―
さて、どう攻めてくるかねえ。
[ クレステッドの前を辞し、川岸に馬を走らせれば、見渡す平原の風は、戦の気配も知らぬ気に穏やかに頬を撫でる ]
(森の民、平原の民.........)
[ つい先刻交わした会話が蘇り、数年前、退役した軍医とラモーラルの州都で再会した時の事を、ふと思い出した ]
― 数年前 ―
再婚でもされたんですか?
[ その軍医は、彼が初めてマモーラルへ辿り着いた時、治療をしてくれた恩人の一人で、彼の出自を恐らくは知っていると思われる数少ない一人でもあった。
その相手と街中で偶然出逢い、家へと招かれて、やもめ暮らしのはずの彼が息子と呼ぶ若者と暮らしていることに驚いて尋ねると、養子なのだと教えられ ]
平原の民の...そうですか。
[ その暮らしを助ける手が、どうしても届かずにある平原の民の親を亡くした子の一人だと聞かされて、なんとも言えぬ感慨を抱いた。
けれど、こちらの同情など不遜と思える程、その若者は、明るく聡明で、どこか、王都に在るオクタヴィアスの面影と重なるような気がしたのを覚えている ]
エド...エディ、だったか?
[ 互いに名乗りはした筈だが、もうその記憶も遠い。
養父であった元軍医は既に亡くなったと風の噂に聞いた。
今、あの若者はどうしているか... ]
何で今頃、思い出したかな.........
[ 苦笑する想いで零したが、どこかで理由は判っている。
吹き抜ける風が、若草の匂いを運んで過ぎた** ]
/*
ふう、思いついた縁故関係はこれでやっとコンプ、かな?
対戦出来そうな人にはちまちま軽縁故を撒いていくスタイルでお届けしています。
カークも、あの動きなら引っ掛けられそうではあるんだけど、会えそうならにしとこうね。
[ ほんの僅かな自重です ]
マーティンを熊退治に行って追い返される巻とかも考えかけたことをお伝えしておきます。
[ 現状クレスに任せるつもりなのでやめた ]
― 軍議の直後/ベルサリス修道院跡 ―
[ 声をかけた時、ツェーザルの視線は、やはり下を向いていた。
だが、護り切れなかった、という想いは、自分にも、そしてクレステッドや他の兵にも有り、それぞれが同じ重さで、その責を感じてもいる。
大切なのは、悔いに心を捕らわれたままではいないこと、それはきっと、この若者にも判っているはず、と、言葉を重ねれば、溢れ来るものを拭って、決然と顔を上げる姿>>420 ]
その意気だ!
[ 破顔して、ばん、と強めに背を叩いてから、少し声を潜めて ]
しょーじき、クレスの奴が張り切りすぎてて、ちょっとばっか危なっかしい。そっちのフォローも頼むな。
[ そんな風に付け加えたのは、似た者同士の彼等が互いに視線を配っていれば、自分勝手に突出することが却って難しくなるだろうという、計算を含む。
命懸けで働かねば、護りたいものを護れぬ戦場...けれど若い彼等が無為に命を散らさぬように.........きっと、先に逝った主も、そしてここに向かっている新しい主も、そう願うに違いないから** ]
― 現在/サクソー川・橋の西側 ―
[ 爽やかな平原の風が、ふいに熱を帯びた気がした。
いや、熱を孕んだのは、自身の内を巡る血潮か ]
来たな...
[ 歩兵を先陣として、見た目粛々と進む装備も雑多に見える軍勢。
けれど、一際目を奪う熊のような巨漢>>447を初めとして、その兵達の間には一丸となって壁を貫こうとする、確固たる意志の力が漲っていると、遠目にも知れた ]
[ 待ち受ける友軍の間にも、緊張と気迫が同時に宿る。
張りつめた、まさに一触即発の空気の中、彼は手にした槍を肩に担ぐようにして、笑った ]
さあて、お客さんをおもてなしするかー?
[ 軽く放たれた言葉に、周囲に散開している騎馬小隊の面々が、同じように笑った ]
『待ち兼ねて足痺れそうっすよ』
『そんじゃ一発かますかー!』
[ 明るく言い交わす彼等は、正規軍の中でも30代を過ぎた年長の者が多い。若い兵程の瞬発力は無くとも、経験と技量、そして個々の判断力に優れた遊撃専門の兵だ。
数は30騎そこそこだが、長槍も剣も、それなりに使える者がほとんどで、戦い方も臨機応変。
全体が一個の不定形の生き物であるかのように、敵の間を縫って駆け回り、機を掴めばその中枢をも衝くことを本分とする ]
お前等、護りを忘れるなよ。
敵と遊んでたら、うっかり川を泳いで渡られました、なんてことになったら、全員丸坊主にしてやる。
[ 一応、と、そう声を張り上げれば「うへえ、それじゃもてなくなっちまう」だの「隊長は意外と坊主も似合うんじゃ?」だの、真剣味には些か欠けた反応が返るのもまあ、常態だ ]
[ やがて、距離を詰めた本隊の、巨漢の敵将の遠吠えは>>475、こちらには届かなかったが]
...たく、どいつもこいつも堪え性ねえなっ!
[ 話は後だと言わんばかりに、軍勢が動いたのは、はっきりと見えた ]
散開!!矢を受けるような下手はうつな。中央は本隊に任せて、目と耳を働かせろよっ!
[ 血気に逸る者は一人もいない。正面からぶつかる様相の本隊を横目に、今は敵の動きを見極めようと、騎馬小隊は足止める事なく、川岸に広く散開する** ]
― サクソー川/橋の西側 ―
おーお、派手にやってんなあ。
[ 早くも激戦に突入している、橋のすぐ北側に視線を投げて、軽く口笛を吹くような仕草。
まさに猪突猛進の敵兵の勢いに、押され気味となっている場所のあるとは見えるが、そちらに援護を回そうとは思わない。
右翼のコリドラスの援護が有り、クレステッドやツェーザルの折れぬ気合いが全軍を支えていると知っていた ]
やっぱりじっとしちゃいねえなあ。
[ 代わりに、騎馬小隊が見据えるのは、軽歩兵の後に控える重歩兵、そしてその先頭に立ち疾風の如く駆ける若き盟主の姿>>518 ]
― サクソー川/橋の西側 ―
[ 中央突破に注力しているせいだろう、西側への強い圧力は今は無い ]
ちょいと引っ掻き回しに行くぞ!
[ 彼等の視線は右翼と中央に向いている。その隙を伺うなら今、と、駆け出す馬に、男の声の聞こえる範囲に居た10名ばかりが、付き従い、疾駆する。
長槍携えた騎兵達の鎧は正規軍のそれで、走りながら受ける少々の矢なら、当たったところで大きな傷を受ける懸念はなかったから、躊躇いはない。
ただ、馬に当たれば足を止められる事になるから、蛇行しつつの早駆けになるのは避けられず、その分、相手に気付く暇を与えることになっただろう ]
[ 離れた敵陣で、西に近く配備された弓騎兵と弓隊を率いるエドルファスに、盟主からの指示が飛んでいる>>554とは知らぬまま、騎馬小隊は、彼等の前を駆け抜けんとしていた* ]
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書いてからディークが動いてるのに気付いたわけですが...まあ、まだ動いてる途中みたいだから追ってくってことで...いい?
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エディへのワカメ量がひどいwww
すまん、でも、そこに相手してもらうしかない気がしてる。
ちゃんと当たって、何人か落とすから撃ってね><
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直近カークに(^▽^)な気分になった...うん、サシャが生き延びる事を祈る。(ちょっと過去を振り返ったようだ)
つーか、かっこよく倒れましょうを目標にしてるからあれなんだけど、みんな可愛くて生きて欲しいと思うのこと...毎度の事だけどね!(おっさん連中含)
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