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...で、一体ここはどこなんだ?
[ 霧の中、その霧にまぎれるような白一色の男は、剣呑な表情で辺りを見回す。共にティータイムを楽しんでいたはずのファミーユの姿が傍に無い事が、男に緊張を強いていた ]
[ 最後に見た時、ファミーユはふいに眠りこんでいて、やはり疲れているのだろうと考えて、その身体を抱き上げるために手を伸ばした瞬間から、記憶が途切れている ]
...精霊術にしちゃ、手が込みすぎてるよな。
[ 空間そのものを変異あるいは転移させるような術を男は知らない。更に言うなら ]
そもそも、こんな面倒なことするくれえなら、暗殺仕掛けた方が早いだろうし。
[ そっちの心当たりなら、いくらか無くもないのだが、どうもそうではないようだと結論づけた ]
とにかく探すか。
[ 記憶している状況から考えると、ファミーユが急に眠り込んだ事と、この異変に繋がりがある可能性は高い。ならば、彼女もどこかに居る筈だ、と、判断して、男は歩き出す。
もしも勘が外れていれば僥倖だが、あまりこの手の勘が外れたことはなかった* ]
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