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船の臨時アルバイト シュテラ の役職希望が 胡蝶 に自動決定されました。
―大広間―
[おっふ、ジークムントさんだった……と落ち込み、謝りながらもジークムント、イェンスから招待状を確認させてもらい、みんなで大広間へ向かう。]
[その折、ジークムントはワゴンを運んでくれようとしたが流石に仕事をお客様にやらせるわけにはいかない、と断っておいた。
……どこぞのやらしい男とは違い、彼は実に紳士である。そんな感想を抱きつつ、男三人と歓談を楽しみながら大広間に入った。]
[思わず、わぁ、と声を上げてしまった。
沢山のご馳走と、綺麗に飾り付けられた装飾。
今まで生きてきた世界とは異なる、幸せな空間。]
[何から食べようかと据わった目で物色していれば、バーテン服を着たジークが笑いながらチーズとハニートーストを渡してくれた>>1:159。]
ありがとうございます!
……うーん。どっちがお客様なのか分からないですね、すみません。
バーテン服、似合ってますね?
[揶揄に少し照れつつ、そんな言葉を冗談と感謝混じりに返して皿を受け取る。がっつきすぎないように気を付けつつ、渡された食料をガツガツと消化していった。]
[様々な食事に手を出し、ブッシュドノエルをあらかた食べ終えた頃。]
[重く身体の奥底にまで響くような、汽笛が鳴った。]
……っ、嘘。もうこんな時間ですか?
すいません、私仕事に戻らないと。失礼します。
[隣にいたジークに一言述べ、皿に残っていたケーキの欠片を食べてから慌てた様子で他の招待客の姿を探しに向かった。]
―大広間から甲板への移動中―
……。
[シュテラは廊下で足を止め、アプリに配信されたメール画面を見つめていた。]
……あのクソジジィ。
やっぱりこんな仕事、引き受けるんじゃなかったです。
[アプリを一旦閉じ、ローゼンハイムとの契約をまとめた画面を開く。]
「
――
・仕事の放棄には違約金が発生する
・仕事の"頑張り"に応じて、報酬を追加する場合もある」
頑張り、ねぇ。
[ローゼンハイムが期待していることは大体分かった。
後はそれに乗るかどうかだが――そんなことを考えながら、甲板へと足を向けた。]
[汽笛も鳴ったことだし、きっと招待客の何人かはそこにいるだろう。
まずは招待状のチェックを終わらせないと。]
―甲板―
……綺麗。
[甲板はイルミネーションから生まれたたくさんの丸い光の粒によって彩られ、昼とは別の幻想的な世界となっていた。]
[しばらく茫然とそれを眺めていたが、聞こえてきたはしゃぐ声>>10>>21によって我に返る。いけない、仕事をしなければ。]
[どうやら甲板には話しこんでいる男女三人のグループ――ああ、イェンスもいる――と、駆け回っている子供が一人……子供?]
え、あれ。
[招待客には子供はいなかったはずである。だが、カーディガンを羽織って甲板を駆けているその子はどう見ても乗務員には見えない。]
[走っているその子の進路を塞ぐように移動する。]
ねぇ、お嬢ちゃん。
あのー、君は誰なのかな?
[もし間違った子をうっかり乗せていたのならば、シュテラの責任問題になる可能性もある。もし報酬を減らされるなんてことになってしまえば大変だ。しゃがみ、視線を合わせてガン見しながら少女に質問した。]
ドロシーちゃん、ですね。
私は乗務員のシュテラと言います……招待状はお持ち、ではないですよね?
[堂々と名乗るドロシーに招待状の有無を確認すると、
ぬいぐるみの背中から招待状を取り出して見せてくれた。]
あ、あれ……?
ちょっと失礼しますね。
[少女から距離を取ってスマホを取り出し、名簿を確認する。
……本当だ、名簿には確かに「ドロシー」の名のともに少女の顔写真が載っている。名簿には子供はいなかった気がするのだが、単なる記憶違いなのだろうか。もしかすると、ローゼンハイムがどこからか――そんなことをじっと考えていると、少女はまたぱたぱたと走り出し、甲板に出てきたダーフィトに声をかけられたようだ>>24。]
ドロシーちゃん、ですね。
私は乗務員のシュテラと言います……招待状はお持ち、ではないですよね?
[堂々と名乗るドロシーに招待状の有無を確認すると、
ぬいぐるみの背中から招待状を取り出して見せてくれた。]
あ、あれ……?
ちょっと失礼しますね。
[少女から距離を取ってスマホを取り出し、名簿を確認する。
……本当だ、名簿には確かに「ドロシー」の名のともに少女の顔写真が載っている。名簿には子供はいなかった気がするのだが、単なる記憶違いなのだろうか。もしかすると、ローゼンハイムがどこからか――そんなことをじっと考えていると、いつの間にか少女はまたぱたぱたと走り出し、甲板に出てきたダーフィトに声をかけられたようだ>>24。]
どうもです、ダーフィトさん。
[人形を掲げているドロシーとダーフィトの会話>>40を聞きながら、
二人に近づいて声をかける。]
ドロシーちゃん、どうやら一人で……いや、一人と一匹で船に乗り込んじゃったみたいですね。
[どうしましょ、と困り顔を作って二人と一匹を見やる。しっかりしているように見えても、流石に大きな船の中で子供一人は心配である。]
うーん……。
ドロシーちゃん、スマホは持っていますか? こういうの。
[少し悩んだあと、自分のスマホを見せながらスマホの有無をドロシーに訊ねた。持っていない場合は、部屋にスマホが置かれていることを教えるだろう。同時にスマホの使い方を分かっているかどうかについても聞き、もし分からなければアプリも含めたスマホの簡易的な使い方を一緒に説明しておく。]
もし何か困ったことがあれば、スマホを使ってすぐにこの番号に電話を掛けて来てくださいね。
[そう言うと自分のスマホの番号を仕事用のメモに書き取って、
ドロシーに渡そうとした。]
[本気で困った顔を見せる男>>48に冷たい視線を向ける。
だが案外出てきた提案はまともなもので、シュテラの中で暴落していたダーフィト株はほんの少しばかりその値を上げた。その提案と合わせて、自分のスマホの番号をメモに書き取って渡す>>48。]
[ドロシーはメモを喜んで受け取ってくれた>>55が、これで少しは安心だろうか? 笑顔を浮かべる少女の頭に、軽くぽんぽんと手を置いた。]
[ダーフィトの提案に頬を膨らませて不満を露わにする少女にはひやっとしたが、どうやら素直に受け取ってくれたらしい。船内へ入る少女を手を振って見送る。]
……知りませんよ、ローゼンハイム卿のことなんて。
[並んでドロシーを見送るダーフィトの声>>61に視線を合わせず、小さな声で返答する。]
何ですか、これ。
……分かりました、ではお部屋にお持ちしますね。
[溜息を吐く男に視線を向けると、潰した箱を手渡された。
処分を頼まれたことにそれくらい自分でやればいいのにと感じたが、あくまで客と雇われた身の立場を意識し、笑みを作り了承する。
タバコはどこに置いてあるのかな、と考えながらその場を後にした。]
[少し上がった株価は、また元の値に戻っていた。]
―ダーフィトの部屋の前―
ダーフィトさーん、煙草お持ちしましたー。
[ダーフィトの部屋の扉をノックする。
物置から探したが、ダーフィトが吸っていた煙草の銘柄は見つからなかったため、いくつかの種類を一箱ずつ持ってきた。]
―ダーフィトの部屋に着く少し前・廊下にて―
……あれ、何してらっしゃるんです?
[ダーフィトの部屋へ向かい廊下を歩いている最中、部屋の中を覗き込んでいる奇妙な女の姿を見かけた。誰だろうと思い、扉を閉めたのを見計らって女の肩に手を置きながら声をかける。]
―ダーフィトの部屋に着く少し前・廊下にて―
……部屋の前で、何してらっしゃったんですか?
[ダーフィトの部屋へ向かい廊下を歩いている最中、部屋の中を覗き込んでいる奇妙な女の姿を見かけた。誰だろうと思い、慌てた様子でその場を離れようとしている女>>93に声をかける。]
……。
[明らかに動揺している。怪しい。怪しすぎる。
それ程までに見てはならないものが扉の中にはあるのだろうか?]
えっと、こんばんは、私シュテラと申します。
ローゼンハイム卿に招待されたお客様のお世話を命じられているのですが……お姉さんもそうですよね?
[笑顔を浮かべて挨拶をしながら、じりじりと扉へ近づいた。]
[と、そのとき扉が開く。
中から出てきたのは白髪の男だった。]
どうも、ジークさん。
……風邪ですか? お大事になさってくださいね。
[……どうしてイェンスの部屋から出てくるのだろう?
部屋の中を角度を調整してこっそり覗いてみると、横たわっているイェンスの姿と若干乱れたベッドが――]
[なるほど。]
……!?
[唐突な大声と共に走りさる女。とりあえず出てきたジークに暖かい笑顔を浮かべて声をかける>>99。]
えっと、何か用具が必要なら遠慮なくお申し付けくださいね。
[そんなことを言って、ジークと幾度か言葉を交わしただろうか。
それからジークにぺこりと頭を下げ、招待状の確認のために走り去った女を追いかけた。]
……!?
[唐突な大声と共に走りさる女。とりあえず出てきたジークに笑顔を浮かべて声をかける>>99。]
えっと、何か用具が必要なら遠慮なくお申し付けくださいね。
[部屋の中を見てしまった後は、ジークと幾度かそんな言葉を交わしただろうか。それからジークにぺこりと頭を下げ、招待状の確認のために走り去った女を追いかけた。]
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