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─ 蛟 統制室 ─
[水の精霊と相性が良いとはいえ、旗艦全体を包む水の膜を作るのは容易ではない。
全ての神経を集中して精霊に呼びかけ続けていたが、手の空いている精霊師が手伝いに来てくれたお陰でようやく意識を周囲に回す余裕が出来て。
ウルズが統制室に入ってきている>>5のに気付けば、こちらも表情が緩んだが安堵ばかりもしていられず]
ウル。
嵐の真ん中突っ込むから、倒れないよう気をつけて。
[手短にそれだけ言うと、嵐から抜け切るまでは術の行使に意識を集中し続けた**]
─ 回想・嵐の前 ─
おー、元気元気。
んじゃ下に下りてちゃんとお出迎えしますかね。
[こちらの声掛けに返った鳴き声>>40としたぱた振れる長い尾に笑みを深めたまま、甲板へと下りる。
常のようにじゃれついてくるヤクモを正面から迎える形でわしゃわしゃ撫でつつディークから遅刻の謝罪を受けて]
ディーク殿が重役出勤なのはいつもの事だろ〜?
皆慣れてるって〜。なぁ、ヤクモ?
[竜の言葉は解せないが気に入られているのは態度で解る。
何より瞳が雄弁に語る竜はともすれば人より意思を汲み取りやすい程。
騎竜師に勝る絆は到底無理だが、友達だもんな?と呼びかけが届く位には通じ合えていると思う。
ヤクモの相棒たるディークからの問いかけ>>41には頷きを返し]
今んとこは、な。波がちょっと荒いけどそこも想定内。
[このすぐ後に状況が一転するとは知らず、見張り台から見たままを答えた]
─ 回想・嵐の前 ─
[それから毛布で蓑虫になってたウルズに気付いて謝るも、程無く届く報告に中断となる。
ディークとヤクモにも空から確認を頼み、統制室へと向かうこととなって]
着いて早々忙しくて悪ぃな。
万一嵐になるようなら水の精霊に艦全体護るように頼むから、早いとこ着艦よろしく。
[甲板から飛び立つ彼らにこのような声かけをしてから、見送ることなくこの場を離れた*]
─ 嵐通過後/蛟 統制室 ─
[突っ込んだ嵐の激しさは想定外で、自艦を護ることのみに集中せざるを得なかった。
水の精霊の作ってくれた膜は何とか綻ぶ事無く艦体を保護してくれたが、荒波による揺れは遮れなかった為に艦内から損傷の報告が幾らか届く。
それもあの嵐の規模を考えれば軽微と言って差し障り無いもので、航行についてはなんら問題ないと言えよう。
艦内から海上へと意識を向けかけた所で入った通信>>20に、八幡の無事を内心で安堵しいながら通信機を操作して]
八幡へ応答する、こちら蛟だ。
損傷は軽微、航行続行は可能だが単艦では厳しいだろう。
八幡の判断に従う。以上。
─ 嵐通過後/蛟 統制室 ─
[通信を介した報告の後、志那都など何隻かの船と逸れたとの通達も届いたせいで表情は険しくなる。
もしかしたら逸れたのはこちらかもしれないという考えが過ぎり、「すぐに現状の位置特定を」と指示を出して]
…ウル。マリのことは心配すんな。
水夜の連中なら大丈夫、何があろうとマリを危険に晒すわけ無ぇって。
[年下の友人を心配しているだろうウルズへと声をかけたのは、半分自分に言い聞かせようとしてだが。
ほとんどマリエッタ親衛隊と化しているあの面子なら、何をしてもマリエッタを護ってくれるだろうと信じてもいる。
友人の安否を確認出来るのと、その報せ>>26>>28が届くのはどちらが早かったか]
─ 嵐通過後/蛟 統制室 ─
は?船?
あー…めんどくさい時にめんどくさい連中が…
てか、やっぱこっちが航路逸れてた…
[南西航路を進んでいたはずが、南東群島連合の私掠艦隊と鉢合わせたというのが何よりの証拠。
そして今までのパターンで考えればこの後の展開も読めてくる。
然程の間もおかず、通信機から届いた予想通りの号>>30に、ため息を押し殺し]
こちら蛟、了解。
[端的に了承を示してから、艦内への通達に切り替える]
─ 嵐通過後/蛟 統制室 ─
つーわけなんで、総員戦闘配置についてくれるか。
嵐で艦内荒れてる中で戦うのはきついんで、接敵はさせない方向で行こう。
ただ念の為に怪我人とか戦えないと判断した者は船倉なりに避難しとくように。
[皆己よりも経験豊富な者ばかりだから、大まかな指示だけ飛ばして後は各自の判断に任せることにした]
─ 嵐通過後/蛟 統制室 ─
[ディークから敬礼と共に向けられた視線>>45には頷きを以って受け止めて]
この艦は預かりもんだぜ?
持ち主の預かり知らんところで沈ませらんねーよ。
[気をつけてなどと言う無粋はせず、統制室から出て行く彼らを見送った後。
おもむろに自分も統制室を出ようとしたところで、副艦長にどうするつもりかと各自の判断に任せ各自の判断に任せ問われたので悪戯な笑みを浮かべ]
義父上ならこんな時、どーする?
[この言葉にこちらが何をするつもりか察した副艦長から諦めの混ざった諌めが入る。
ソレに対して、俺の手本は義父上だからと押し通せば折れるのは副艦長の方となり]
─ 嵐通過後/蛟→敵船 ─
そんじゃ、ちょっくら行ってくるわ。
あ、ウル。
念の為光の精霊ヤクモんとこに飛ばしといてくれるか?
あと俺の傍にも居るように頼んどいて。
もしかしたらつーか、十中八九手伝ってもらうから。
[そう言うと、統制室を飛び出して廊下にかけてあった鉤縄を手に甲板へと出る。
そこから蛟に一番近い敵船へと掛けた鉤縄を伝い、乗り込んだ]
― 私掠艦隊 甲板 ―
はぁい、お邪魔〜♪
[死角を選んで鉤縄を掛けたというのもあるが、敵船員達はまさか女が一人で乗り込んでくるとは思っていなかったらしく揃って理解の追いつかない顔を浮かべていた。
が、それもほんの数刻。
すぐに我に返った船員の刃がこちらへと向かってくるのが見えた]
あらやだ、野蛮〜。
女一人に大人げないねぇ。
[軽口たたきつつ、間合いを測りながら甲板上を移動して]
[投げた苦無は船員の左肩に突き刺さる。
怯んだ隙に船員の腕を引き寄せて苦無の回収と無力化を済ませると、自分の周囲を囲む人垣へと船員の身体を蹴り飛ばし]
あのさぁ、あんたら。
敵が単独で乗り込んだ意味わかんない馬鹿な訳?
わざわざ話し合いに来てやったんだから、とっとと上まで面通しさせろよな。
[腰に据えた手甲鉤をいつでも嵌められるようにと手を添えながら、にぃ、と笑って首を傾げた*]
/*
おんや?
戻ってきて気付いたけど、>>59なんか余計な文章混ざってんな。
どんだけ各自の判断任せてんだ俺。
マウスの調子悪いの放置してたせいだな。(勝手にダブルクリックしてくれる)
─ 私掠艦隊 甲板 ─
[敢えて話し合いを強調したのは、希望1割煽り9割といった所。
実際話し合いでどうにかなるというお気楽思考はなく、多少なりと頭に血が上って冷静さを奪う方に重点が置かれていて。
思惑通り、かっとなった船員達が文字通り押し寄せてきた]
やぁれやれ。
手間が省けるかと思ったけど仕方ない。
自力で探すことにすっか。
[かり、と頭を掻くと水の精霊とウルズに頼みついてきてもらった光の精霊>>69に呼びかける。
極々薄く張り巡らされた霧に、実体と変わらぬ女の姿が甲板のあちらこちらに映し出された]
[精霊の力を借りて生み出した分身は、思いのほか敵船員達の動揺を誘えた様で。
目の前を遮る敵を、手甲鉤で掻き分けるように引き倒して開けた道を突き進み、艦内へと滑り込む。
目暗ましの分身も更に16(20x1)体程生み出し、同じように艦内を走りまわらせて]
旗艦なんざ大体同じ間取りだし、こっちで合ってるだろうけど。
いつでも海に飛び込めるようにはしとくかねぇ。
[指揮官は大体奥ででんと構えているものだと、統制室もしくは艦長室を探す。
頭さえ抑えれば大抵の雑魚は大人しくなるものだとの判断での突出は、義父が良く取る手だ。
単独で突っ込んできた自分のことは横に置き、まさかユウレンの艦長も同じようなことしてるとは思わず駆けていく。
当然敵船員はこちらを阻止しようとするわけで]
ったく…邪魔、すん、な!!!
[ウルズから寄越してもらった光の玉から目の前の船員達に向けて閃光を放たせた]
─ 私掠艦隊 内部 ─
[甲板艦内問わず走らせている分身よりも更に直接的な目暗ましを敵の集団にぶつける。
こちらは体勢を低くして駆け抜けながら、敵兵達の下肢を掻き切っていき]
悪ぃな。
こっちも我を通して来てる以上おめおめ殺られる訳にゃいかねんだよ。
[殺傷よりも足止めを目的とした攻撃の為、生死の確認をする必要もない。
ただ目的の場所にたどり着ければ良いと駆け抜ける中、こちらに向かう刃に気付くも足は緩めることなく向かっていって]
[刃に怯むこと無く向かう事は想定外だったのだろう、惑いが生じた敵兵の胴は隙だらけだった。
がら空きのそこへタックルをかけて押し倒すと、相手は頭を打ちつけたのか気を失われた]
…ふむ。
[刃を奪って通り抜けるだけのつもりだったが、これは割と好都合。
少し考えると近くの物陰に引き摺りこんで]
少しの間ごまかし効きゃ良いだけだしな。
[水と光の精霊に作ってもらっていた分身を全て消すと、気絶している敵兵から服を奪い上から着込んだ]
[服を二重に着ている為動きにくくはあるが、ぱっと見体型がわかりにくいのがありがたい。
敵兵とすれ違うも、侵入者を探す様にというお言葉を頂くだけで疑われることは無かった。
お陰ですんなりと統制室へと辿りつくことが出来たの、だが]
─── はぁ ?
[指揮官はここにいないというその言葉に、思わず惚けた声を上げてしまった]
[何でもこの船は別艦の副艦だったらしく、通信で指示を受けるに過ぎなかったらしい。
上のものが乗っているという思い込みがあった為に上がった声は作ることを忘れてしまった。
明らかに女の声だったのを訝しむ船員達を尻目に統制室を後にしようとしたところで、服を剥ぎ取った船員が仲間に見つかったらしく連れてこられた。
そちらに意識が向いた隙に、統制室から抜け出ると即服も脱ぎ捨てて]
あーもう、しくった!
とっとと帰らんと服艦長から小言が増える!
[愚痴りながら甲板に向かって駆け出すも、船員達が待ち構えているのが見えて足を止めた]
あー…
流石に来た道そのままに戻らせちゃくんねーわな。
しゃーねぇ、ここまで働かせっぱなしで悪ぃけどもうちょい頑張ってもらうか。
[かりと頭を掻くと、ずっとついてきている光の玉に頬を寄せて]
そなたらの力、借り受けるぞ
[力増す光球に水を重ね、拡散させる。
そこに更に力を注ぎ込んで]
[光の拡散による目暗ましの間に、水を圧縮して作った塊で艦壁を破壊する。
衝撃は内よりも外へ向かう方が大きいが、何人かは巻き込まれたものも居ただろうか。
それに取り合う暇もつもりも無く、迷い無く急造の出入り口へと身を躍らせて]
んじゃ、長居しても悪ぃからお暇するな。
遊んでくれてありがと♪
[軽口の態は崩さず、投げキッスまでつけると海の波間に紛れ追っ手を封じた*]
─ 海上 ─
[海中に飛び込むと、即座に水精が護りの膜を張ってくれた。
物心ついた時から水とは特に馴染み深く在り、水に恐れを抱くことはないのだが。
安心して身を任せることが出来ると解っているからというのも大きいだろう。
水精の作る膜が遮る為、飛んでくる弓矢に傷つけられることもなく海中から顔を出せば戦闘中の蛟に並び八幡と水夜の姿も見え。
同じく上空に舞う騎竜達の姿も認めると、彼らも大丈夫そうだなと笑みを浮かべたが]
しっかし。
一応年下なんだから、姐御呼ばわりはどうにかならんかなぁ。
[出立前のいつものやり取り>>106を思い返して、若干拗ねた口振りで似合わない愚痴を零し。
そろそろ蛟に戻らないと余計に副艦長に怒られるかと思い返し、海中に潜り直して蛟へと向かっていった。
上空から泳いでいるこちらを見止めることも出来ようか**]
─ 海上 ─
(さーて…どうすっかなぁ)
[敵艦の壁に開けた大穴から飛び込んだ海を泳ぎながら心の内で独りごちる。
副艦長に怒られるはほぼ確定事項だが、問題はいくつかの想定外だ。
降って湧いた様な嵐のせいで逸れた航路、まるで待ち受けるかの様に遭遇した私掠艦隊。
不運な偶然と片付けるのは簡単だが、引っかかる部分が多すぎる。
ともかく早く帰艦して報告なり相談なりして対策しないと、と考えた所で上から聞き慣れた声>>163が聞こえてきて]
─ 海上 ─
ディーク殿、ヤクモ!
丁度良かった、俺も一緒に連れて帰ってくれるか?
泳いで帰るにゃちょいと時間が惜しくてさ。
[元より迎えに来てくれたとは知らず、頭上の彼らに頼み手を伸ばす。
引き上げ乗せられた陽竜の背の上、時間が惜しい理由について問われただろうか。
問われずとも、出来る限り急いでくれと頼み戻った蛟の統制室まで共に来ればどうしたって聞くことになっただろう]
─ 蛟 統制室 ─
副艦長、心配かけて悪かったな。
お叱りは後でまとめて受けるんで、今はこの海域からの離脱を優先してくれ。
八幡や水夜、ユウレン側にも通信繋げて早めに引くように伝えてくれるか。
[統制室の扉を開けると開口一番早口で指示を出す。
ウルズの報告>>147から青筋立ちっぱなしだった副艦長の表情は部下のそれに変わり、船員達も即座対応に動き出し。
それを見て張り詰めていた息を少し吐き出した女に、副艦長から指示の理由を問われ眉を顰めた]
俺が乗り込んだ艦な、指揮官が乗ってなかったんだよ。
もっと小型の船にだって船長位乗ってるのに、あの規模の船に乗ってねーなんてありえねーだろ。
─ 蛟 統制室 ─
─── でも、はなっからやる事が決まってる時は別だ。
[これだけで副艦長はこちらの危惧を理解した様で、表情を険しくさせた。
通信機に手を伸ばしながら、「ま、そういうこった」と頷き]
恐らく連中は俺らがここに来ることを解って待ってたんだ。
あの嵐も計算の内か、もしくは連中が故意に起こしたか。
前者でも充分きっついが後者なら尚最悪だ、万全の態勢に加えてあんな嵐起こせる程の手を持ってるってこったからな。
ただでさえこっちゃ装備すくねんだし、そんな連中とガチでやりあってられっかよ。
連中の頭がどの艦に乗ってるかはわかんねー以上、とっとと逃げて振り切るのが得策だろ。
─ 蛟 統制室 ─
[頭云々については空から状況を見ていたディーク>>161からも補足があっただろうか。
自分の考えは全て推測ではあるが、事実でなくても此処から離脱する利の方が大きいはずだと八幡へ進言しようとした矢先、届いた伝達>>157に軽く口端を上げて]
…さっすがあの王子様。
ただのお飾りじゃないなぁ。
こちら蛟、了解。
てことで、皆ちゃんと聞いてたな?
総員配置!全速離脱するぞ、急げ!
[小さく独りごちた後、通信越しに了承を返し。
敵船のマストが燃える>>158を合図に、戦闘海域からの離脱をはかった**]
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