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[その家に着けたのは、たっぷりまる1日はかかったような気がしていた。
身体的にはまる1日かかったとは思えないほど元気がありあまっていたが、精神的にはとても疲れていた]
……。
[お菓子の家の扉を窓を、あらゆるところの匂いをしげしげと嗅いで回る。
甘い砂糖の焦げたような香ばしい匂いやフルーツの香り、ハチミツにメープル、バニラビーンズのありとあらゆるお菓子のいい香りが鼻腔を刺激した。
家の中からはあたたかな雰囲気が感じられた。]
……かあ、さん!?
[飴細工の窓の外に後足で立ち上がって、家の中を覗いたとき、中にいた女将らしき女性に対して、なぜだかそう呼びかけそうになった。]
[しばらく経って、ようやく落ち着いた頃]
くふん。
[鼻を鳴らして立ち上がり、お菓子の家の扉を開けようとして、カリカリと引っ掻いた。
扉はあっさり開いた。
まるで、獣の姿の自分も迎え入れようとしているかのごとく。
そこで自分を迎えた光景はどんなであっただろう。]
― →お菓子の家の中へ ―
[>>65話しかけられたことの方に意識が向いて、思わず自分が今どんな姿でいるのかも忘れてしまっていた。
懐かしいあの面影、あたたかで、だけど少しだけ哀しくて。]
かあさん、俺は……。
[けれども、ちょうどそのとき、移動しようとしている“もう一人の”青年が去っていく後ろ姿が目に留まった。
そのとき、初めて、目の前の女将の姿が自分の記憶の片隅に存在している“かあさん”と違うような気がしてきていた。
(あれは俺……なのかな?)
混乱ばかりが頭を占めて、整理するのに時間がほしくなった。]
俺は……ここにいさせてもらうだけでいいよ。
元々泊まり客じゃないし。
ただ、ずっと歩きどうしだったから、ちょっと休ませてほしいんだ。
[一瞬浮かべた表情を隠すかのように“笑ってみせた。”
そして暖炉の方にてってと歩いていって、空いているスペースがあるなら、そこに寝そべろうとするだろう。]
俺は……ここにいさせてもらうだけでいいよ。
元々泊まり客じゃないし。
ただ、ずっと歩きどうしだったから、ちょっと休ませてほしいんだ。
[一瞬浮かべた表情を隠すかのように“笑って”みせた。
そして暖炉の方にてってと歩いていって、空いているスペースがあるなら、そこに寝そべろうとするだろう。]
/*
ええっと、ごめんよ。
ヨアヒムは獣の姿なのかい?
>>77や>>79の言葉をあたしが理解していいのか、ちょっと判断に困っているんだ。
/*
わかりにくいかなーと思ってましたが、やっぱりそうでしたか。
姿は獣ですが、言葉は他の人にもわかると思っていいですよ。
すいません、わかりにくくて。
/*
う。一回秘話失敗した。これでいいかな?
わかりにくいかなーと思ってましたが、やっぱりそうでしたか。
姿は獣ですが、言葉は他の人にもわかると思っていいですよ。
すいません、わかりにくくて。
[>>88『ごめんよ』その言葉は優しく守護獣の心に響いてきた。
女将が撫でようとするのなら、おとなしく撫でられるままにしていた。
女将の手は自分が知っている手とは違うのかもしれない。
それでも、手のあったかみが嬉しくて、目を細めた。]
>>89野菜スープ?
嬉しいな、おなか減ってたんだ。
後でもらうよ。
[そう言って、暖炉の方に向かったのだった。]
[寝そべっていたら、件の青年が話しかけてきた。]
>>82ありがとう。
[サンドイッチを受け取り、もぐもぐ口を動かしながらも迷っていた。]
俺は……。
[名乗っていいのかな。
一瞬躊躇したが、目の前の自分にそっくりな青年がここを「風花の宿屋」と説明したこと、自分と同じ名前なのだが、苗字が違うことから、なぜだかすとんと理解できた。
(俺、じゃないんだ。違うヨアヒムなんだ)
そう思った途端、目の前の青年に対して好奇心の方が勝った。
姿を変じて見せたら目の前の青年がどんな反応をするか。
そんな考えを浮かべるなんて、自分の正体を他者に知られまいとしていた頃のかつての自分が知ったら驚いていたかもしれない。]
俺もヨアヒムって言うんだ。
ヨアヒム=リヒテンシュタイン。
俺は樹海の村の宿屋にいたんだよ。
[すっと姿を目の前の青年と同じに変じて見せた。
周囲の反応はどうだったろう。]
[すぐ側の気配>>105に気づいた。]
リーザ……。
[一瞬、左胸が何かに撃たれたかのような衝撃が身体を襲った。
思わず身を竦ませる。]
(違う。彼女は。)
[>>106『さわりたかったなぁ。』なんて言っている少女はやっぱり記憶の片隅に存在し続ける少女とは違う気がして。
けれども、なんとなく悲しませたくない気がして。]
[驚かせるだろうか。怖がらせてしまうのかもしれない。
好奇心の方が勝っていたとはいえ、そんな不安も抱えていた。
だが、目の前の青年の反応はどれでもなかった。]
>>109俺も君に会えて嬉しいよ!!
よろしく!!
[“もう一人の”ヨアヒムの反応が、純粋に会えたことが嬉しく思えていた。]
>>121
別にいいよ。君によく似た子を知っているから、俺は。
[言いながら、目の前の少女が名乗っていないうちにその名前を呼んでいたことに気が付いていた。
自分とは別の“ヨアヒム”。別の“レジーナ”。
そして今度は別の“リーザ”。
今何が起きているのか正確に把握できたわけではない。
けれども、明らかに自分ではないヨアヒムが目の前にいる時点で、深く考えるのはやめにしていた。]
俺はヨアヒム=リヒテンシュタイン。
樹海の村の住人だよ。
星雲の村か。綺麗な名前の村だね。
>>129樹海の村は文字通り村の周りを樹海に囲まれた村だよ。
「森の迷宮」とか「妖魔の森」とか呼ばれていてね。
入るたびに森の形が変わっているのではないかと言われていたそうだけど、住んでいる分にはそんなこと感じたことなかったなあ。
まあ、俺は村の外に出たことはなかったから、知らないだけかもしれないけどね。
[>>119「ヨアヒムにいちゃん」と呼ばれて、ごく自然に振り返った。]
あれ、ペーター…でいいのか?
[すっと浮かんだその名前、今回もまた同じように自分の記憶の片隅の“ペーター”とは違うのかなと思って。]
>>126さっきの?俺だよ。
[もう一度獣の姿に戻った方がいいのかと思いかけ、この姿でやりたいことがいっぱいあるなと思い直した。]
ああ、俺は宿屋で働いてたから、慣れているよ。手伝おうか?
器用…って言われるとどうなのかな。
俺は普通だと思うけど。
ただ、俺はバイオリン弾けるからそれで「器用」って言われたことはあるかな。
[自分でも気づかぬうちに手にしていたバイオリンを構えて見せた。]
>>152あー。カタリナが「ねえちゃん」ってことは、そっか…。
[言いはしたものの、実のところ、樹海の村にいたこと、そこにいた自分と関わった人たちのことは、靄がかかったようにはっきりと覚えていない。
記憶のかけらがすっと出てくるには出てくるのだが、どうもそれが正しいのか自信が持てずにいる。
ただ、自分を「にいちゃん」と呼び、カタリナを「ねえちゃん」と呼んでいるという事実は、自分の記憶の片隅の“ペーター”とまるでパズルのピースがはまるかのようにうまく合うような気がした。]
俺の知っているペーターみたいだな。
ちょっとほっとしたよ。
[ただ、『カタリナ』の名を思い出したとき、その傍にいた“誰か”のことを一緒に思い出しかけ、心がざわついた。]
>>164>>165うん。食後に弾くことにするよ。
レパートリーはそれほど多くないんだけどね。
[ふと脳裏によぎった光景。幼馴染だった樹海の村の館のゲルトにバイオリンを弾いていたあの光景。
あれはいつのことだったっけ?
秋風のように流れるショパンのノクターンとともに思い起こしたものの、それは一瞬のこと。
何を思い出しかけたかもよくわからないままだったが、はっきり思い出すのが怖くて、追及しないまま、会話を続けていた**]
/*
>>168こういうの見てると、ジムゾンでも参加してたら良かったかなと思いつつ。
ごめんなー。時間取れるか怪しいし、キャラクターの違いをつけながら同じ顔したキャラを二組もやるのはきつくってね。
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