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ああ。きっとレジーナさんも喜ぶぞ。
[お礼を言うと口にしたヨアヒムに、笑顔のまま頷いた。
再びヨアヒムを撫でると、会話を終わらせて自分の席に戻る。
だからそのあと、自分をちらりと見たヨアヒムに全然気づいてなかった。当然ヨアヒムが何か引っかかりを覚えていることも。
ただ、ヨアヒムが冷静だと考えていると知ったら。
や、でも若者らしくはないだろうと苦笑したかもしれない。]
[どうやらニコラスの手伝いはエリーアスが行くことに決まったようだ。
わざわざ声をかけてくれたエリーアスに、ぺこりと頭を下げる。]
分かりました。
では、そちらはよろしくお願いします。
[手伝いを申し出るくらいなのだから、エリーアスと見覚えのないニコラスは既に顔見知りなのだろうと考えている。それは当たらずといえども遠からず、ではあるが、真実には程遠い。
食堂のニコラスの前・・・というか他にも人がいる中、エリーアスを”エルナさん”と呼ばなかったことは、幸か不幸かなのかは、永遠に謎のままなのであった。]
[オットーから悪くないと感想を聞いて、ようやく安堵の笑みを浮かべる。おいし……と言いかけた言葉は耳に入ったものの、何故かオットーがあたふたしているような気がしたから指摘しない。
さすがに何故だろう?とはちらりと考えてはいるけれども。]
そうか。だったら良かった。
[珍しく心配そうにオットーを見てしまった理由は、自分でも良く分かってない。
冷静に考えれば、淹れた紅茶に注文をつけられた経験はほとんどないし、オットーの満足そうな笑みを見れば判断できそうなものであるのに。実に不思議だった。]
ん?
[紅茶に視線を落としたオットーに首を傾げる。途中で途切れた言葉の先は大体想像がついたものの、紅茶を見ないと言えない内容とは思えなかったから。]
ああ、オットーの様子を見て、今日はこのくらいかなって考えて淹れているから、かな?
[真顔でさらりと、しかしストレートに思いを口にする。]
― 少し前 ―
ディーターさん、ごきげんよう。
はい、モーリッツじっちゃを温泉につれてきました。腰痛に効果がありますから。
[ディーターに声をかけられて、同じく気さくな態度で返事をする。
その隣でモーリッツは少し難しい顔をして、”ディーターはそろそろ村に定住して、改めて仕事を見つけたらどうじゃ?”といつもの説教をかました。と言っても、ディーターを白い目で見ているのではなく、むしろ逆。村でディーターに後ろ指を差す村人がいると知っていて、心配しているのだ。]
まあまあ。ディーターさんもちゃんと考えているだろうから、さ。
[モーリッツをなだめつつ、ディーターに向かってぺこりと頭を下げる。モーリッツと同じく、ディーターを心配している。
モーリッツはすぐにその場を去ったから、ディーターが人狼についてオットーに問いかけた場面を見ていなかった。]
[いつの間にかお互いギクシャクしているらしいオットーとディーターとが言い合いを始めた。黙ったままやり取りを見守る。原因が分からない自分が下手に口を出すと、最悪火に油を注ぎかねないから。
だがディーターが声をかけたことで、ジムゾンが戻ったことを悟った。]
ジムゾンさん、おかえりなさい。
[挨拶をしたとき、ディーターの”人狼とか、詳しいのか……?”との声が耳に入って、色んな意味で吃驚して動きが止まった。]
[ディーターに人狼について説明するオットーは、楽しげな様子に見えた。でも今はまだ、”自主的に調べるくらいだし、元々興味があったんだろうな。”くらいにしか考えてない。
オットーは詳しいことを疑問視されないかと思っているようだが、それにすら全然気づいてなかった。
それよりオットーがディーターを茶化した方に意識が向いて、大丈夫か?とディーターに視線を向ける。**]
[ジムゾンが、ディーターとオットーの会話に割って入ったことで、オットーは一旦ディーターに対する態度を変えたようだ。ジムゾンは意識してやったことなのかどうか分からなかったが、感謝の視線を向ける。さすが神父だと。]
ジムゾンさん、おれも同じ意見です。
推測の時点で無闇に騒ぐと、真実を見失いかねない。結社に連絡したなら、専門の知識を持った人がそのうち到着するでしょう。
[アルビンがその結社に関係する人物とは考えもせずに告げた。月一で村を訪れる知り合いがそうとの意識がなかったから。おまけに結社に所属する人の外見を、眼鏡をかけた、くそ真面目で頭が固そうな研究者っぽいのを想像しているし。]
オットー、お前も……。
家に帰ったら、ちゃんと戸締りするんだぞ?おれも気をつけるから。
[ジムゾンとディーターに、それぞれ意味の違う視線を向けるオットーに声をかける。ぶっきらぼうではあっても、嬉しそうに返事をしたさっきの姿を思い出しながら。
オットーは、確かに思いをそのまま口にすることは少ない。でも見ていると、何を考えているかはちゃんと伝わってくるし、自分も読み取ろうと努力している。]
お前に何かあったら、すっごく心配だからさ。
じゃあ、またな。
[何故だか逃げるように食堂を後にするオットーへ、気遣いの言葉と別れの挨拶を告げた。]
[オットーが使ったティーカップを片付けつつ、アルビンはそろそろ来る頃だろうか?と思考をめぐらせる。先月会ったときに秋用のレタスの種を注文したから、宿屋に来る前、もし会えた場合を想定して、料金はちゃんと持ってきてある。]
じっちゃもアルビンさんが外から持ってくる話、楽しみにしているしな。
[モーリッツは普段は話す専門だが、アルビンに対しては拝聴の姿勢を取る。やはり村の外の出来事は珍しいらしい。
片づけを終わらせると、食堂の椅子に腰を下ろして、紅茶をお代わりした。]
/*今回ヤコブは可愛げがってもんがなくなってしまった、と思うとる蕎麦や。
冷静すぎるほど冷静やし。
ある意味既に爺さんの域。(何。
ジムゾンに「何故そんなことするんですか?」って聞いた時点で、もうあれそれやったけどな。っていうか、お前本当に22歳?と言われても仕方ないわ。
ディーターさん、大丈夫です。
[食堂から出て行ったオットーを見て呟いたディーターを安心させるように声をかける。]
人狼は日のある間は、人間と同じ姿をしているから、恐ろしい力は使えないという話らしいですし。
[微妙な言い回しで、口にした内容は伝聞が元になっていると暗に仄めかす。]
もし強盗や殺人者の仕業だとしても、昼間から村の中に出てきて、悪さをしないと思いますよ。
[それから、食堂の出入り口に視線を向けた。]
尤も。さっきからどうもオットーの様子はおかしいから、おれも心配しているんですよね。
/*本家BBSでおれが遭遇した中で、意外なPC設定と言えば。
やはり残り湯やろ。(まがお。
人間どころか、生物ですらないよってな。
wikiの例には宇宙人や忍者が書いてあったが、まさか残り湯は誰も想像できないだろうと思うとる。
そうですか?
[ディーターから気持ち悪いとハッキリ言われてしまって、不思議そうに首を傾げた。]
モーリッツじっちゃから、年上の人は丁寧に呼ばないと駄目だ!って煩く言われているんで。
まあ、でも本人が嫌と言われるなら、無理強いする気はありません。
……なんて呼べばいいです?
[いきなり呼び捨てという発想は浮かばず、ザ・丸投げ。ディーターが指定した呼び方をしようと答えを待った。]
[しかし、”ついててやんのか?”とディーターに問われて、すっと表情を引き締めた。]
大丈夫です。オットーは何も考えずに行動する奴じゃないって信じてますから。
元々人狼が出たかもしれないという話をおれに教えてくれたのはオットーですし、ちゃんと用心していると思っています。
おれは、オットーを大切にしたいですけれども、でも本人の考えも尊重したいです。
オットーが、”子供じゃないから言われなくたって。”と言うなら……分かったと送り出すまでですよ。
[静かな口調で、自分の考えを淡々と説明する。]
― 少し前 ―
[表面上では、皮肉を言ったり相手の態度にいらついたりしていても、オットーとディーターが人狼の噂を聞いて、お互いを心配しているのは見て取れたから、案外きっかけがあれば普通に話せるようになるかもな、と思いついた。
オットーがディーターに喧嘩を売るのは良く見ていたとはいえ、気になるものは気になるのだった。知人同士がギクシャクしていると、慌てて間に入ることはしないとはいえ、内心ハラハラしている。おれってちょっとお節介かな、とは考えるものの。]
うん。オットー、ありがとう。
[しかし、今は考えを表に出すことはなく。
笑みを返してくれたオットーに笑みを返して、嬉しそうにお礼を言うだけだった。]
あ、はい。ではディーターで。
[呼び捨てで構わないと言われて、今度も真面目に頷いた。]
でもモーリッツじっちゃの前では、さんをつけますよとは言っておきます。じっちゃは頑固な性格で、言いつけ守らないと機嫌悪くなりますし。
[苦笑と共に言われた文句言われるかもとの言葉を言外に肯定しつつ、予め注意を促す。]
ふふ。でもオットーを心配してくれて、ディーターも親切な方ですね。
ありがとうございます。
[心配することじゃねぇな、と口にしたディーターにお礼を告げた。
先ほどオットーの皮肉に対して不機嫌を隠さずに反応している姿を見ているから、尚更いい人だなと思っている。今のところ、本人に面と向って言う気はないが。]
嗚呼でも。ディーターこそ、何かありましたら話くらいは聞きますよ。
では、おれはカップを片づけてきますから、またのちほど。
[ジムゾンの方を向いているディーターに気付いて、そこで話を終わらせる。
お盆に空いたお皿とティーセットを乗せて、厨房に向った。]
― →厨房
― 宿屋・厨房 ―
[お皿やティーセットを洗って片付けていたら、レジーナから”少し頼まれてくれないかねぇ。”と声をかけられた。
倉庫に届いた食材を厨房にまで運んで欲しいようだ。]
分かりました。
[レジーナには常日頃から世話になっているから、快く引き受けた。
倉庫と厨房を何度か往復している内に、気がついたら夕暮れになっていた。
レジーナが”お陰で助かったよ。ご苦労様”と労いの言葉を口にする。]
どういたしまして。
また何かありましたら、遠慮なくどうぞ。
― 宿屋・廊下 ―
あれ、ゲルトさん。
手伝いましょうか?
[レジーナからアルビンが来ていると言われて探していると、何故かお菓子を拾い集めているゲルトを発見した。
何を呟いているかまでは聞こえなかったが、声をかける。]
す、すいません。
[どういう訳か、ゲルトは思い切りびくっとした。
驚かせるつもりはなかったけれど、申し訳ないからすぐ謝る。]
ヨアヒムが?
分かりました、じゃああとで届けます。
[何故ヨアヒムがお菓子を落としていったのか理解できないが、深く詮索せずにお菓子を拾い集める。]
どういたしまして。
[お礼を言うゲルトに答えて、腕にどさっと流した分のお菓子も持っていたタオルに包む。
そのとき、ゲルトがぼそっと呟いた言葉が耳に入った。]
体の具合でも悪いんですか?でしたら無理しない方が。
[パン屋でヨアヒムやエルナと飲む約束していたなあと思いつつ、問いかける。
神ならぬ身、ヨアヒムとお菓子と飲み会のキーワードで真実を見抜ける訳などない。大げさなのである。]
ヨアヒムと気まずい?
[何があったかはまでは分からなくても、ゲルトの一言で”それでお菓子をヨアヒムに返してくれと頼んだのか。”と事情を察した。]
んーそうですね。
[いきなり相談されるとは思わなかったが、喧嘩じゃなくても他人と気まずいと聞くと、何とかしたくなる性分。真面目に考える。]
……あ、そうだ!
なるべくヨアヒムだけを意識しないように、酒盛りに他の人を呼んだらどうでしょうかね?
そのときは、おれも手伝いますよ。
[ゲルトがどう思うかは分からないが、思い付きを口にしてみる。]
元々喧嘩じゃないなら、知り合いを介して話をしていれば、その内普通に話せるようになるんじゃないかなと。
[予想以上に提案をあっさり受け入れたなとは思っても、ゲルトが大真面目に飲みたいと言った以上、あれが凄い本音だったんだなと考えて、表情には出さない。]
分かりました。
じゃあおれ、他の人適当に呼んできますね。
集合場所は食堂ということで。どうでしょう?
[てきぱきと話を纏めようとした。]
[ゲルトの提案にこくりと頷いてから。]
誰を呼ぶかの担当は……そうですね、まずヨアヒムはおれが呼んできます。
[さりげなく自分がヨアヒムに声をかけると提案する。]
あと、オットーは店に戻っているかな?こちらにも声をかけてみましょう。
ゲルトさんも、宿屋で誰か見かけたら、お願いしますね。
じゃあおれ、早速行ってきます。
[お菓子の入ったタオルを持ち直すと、ゲルトに頭を下げて、その場を離れようとした。]
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