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― 廊下→中庭へ向かう途中 ―
>> 354 ああ。良かった。
腕の良い職人がいる工房を選んだ甲斐がありました。
では、本日は鳥料理が食卓に並びますね。
銃が良くても扱う人の腕が吊り合わなければ…、ですよ。
ギィさん、また腕を上げたと聞いてますよ。
[車椅子を押していると、リエヴルのすぐ側に自然といられる。この人の穏やかな雰囲気はただ近くにいるだけで自分の心も落ち着く。心がほどける。呼吸が楽になる。自然とジェフロイの表情も柔らかくなっているだろう。>>361の言葉が心地よく耳の届く]
雨…ですか?
[空を見やると、少し雲が増えてきたような、風が出てきたような感じだが、まだ晴れ間は覗いている]
まだ時間はありそうですね。
お手伝いします。…が、小屋の補強が必要な嵐でしたら念のため火器は城内に移動した方が良いかもしれませんね。
地下室にでも。
[ソマリの薦め>>411を耳にすると]
最高級紅茶が口に合うかはともかく、これが茶会のメインかな?
頂きます。
[素直に新しいカップを受け取り、口元へ運ぶ。鼻に届く紅茶とは思えない香りに一旦手を下げる。>>434フェリクスの好奇心に溢れる視線と、>>433同じ茶をリエヴルに薦めない周囲の様子に察しがついた]
なるほど。
[分かった上で口に運ぶ。
口腔内に含むと、より一層鮮明に、薬臭い強い刺激が味覚と臭覚を占領する。
ごふっ… っと思わず噴き出していた。
黙って紅茶のカップをテーブルに置き、ドールに水を運ばせて喉に流し込む]
うん…。
想像以上だった。
[ドールに指示を出し、薬湯用のゴブレットを取って来させると、飲み残しのラプサンスーチョンをティーカップから移し替えて、湯で薄めた]
これなら飲める。
[そうして涼しい顔をして飲み干す]
しかし、「紅茶」として流通させるのは心臓だな。
楊貴妃は…薬湯でも常飲していたんじゃないのか。
― 回想・5年前 ―
[>>455 フェリクスの口から「5年前」の単語が出ると、自然と思いだす。入隊して1年程の頃だった。
「因子」は病原菌のようなモノだったとして、この場所はそれを治療するのではなく…むしろ発症させたくて連日自分達を弄る。
王子は因子持ちから吸血種が目覚める事を熱望し、そのためにはどんな手段も厭わなかった。Es内部で王子への反感は増していった。
自分ももちろん王子への反感は抱えていたし、それを隠してもいなかった。
事件は…起きた後で全容を知った。
首謀者は自分と同期で年も近く、親密な仲間であった。
…なぜ自分には反乱への誘いが来なかったのか、今でも分からない。彼なりに守ってくれたのかもしれない。
地獄が始まったのは、仲間が粛清された後だった。
隊員内で王子への反感を持っているにも関わらず、反乱に参加していない事、首謀者と親密だった事から、反乱に加担していたが行動が間に合わなかっただけではないのかと目をつけられた。
同じくクレステッドにも疑惑は向けられたが、反乱時に意識が無かった事、粛清側のソマリの擁護もあり、その後あの洗礼を受けたのは自分一人だったと思う]
[何人もの隊員が反乱事件で死亡した。粛清は流血を伴い、血の海を見た王子は血だまりの中で目をぎらつかせていた。
因子持ちの血液や肉体を使わない手は無い、とばかりに、仲間の血液を飲まされる。吸血種の伝承に乗っ取り、首に刺し傷を作りそこから流し込まれる。…仲間の血を集めた浴槽に沈められ、挙句は死肉を食べさせられた。
…これはしばらく隔離空間で行われていたので、仲間に知る者はいないだろう。
「―無理、です。…許して下さい…」
死んだ連中の仲間で無いのなら、王子に忠実なら出来るはずだ、と責められ仲間の肉を食べろと出される。
仲間の…親友の血肉など生理的に受付られるハズもなく、けれども拒みきれず。口に運び…何度も戻した。
「私は…吸血種では…ありません。人の血肉は無理ですっ!」
そんな訴えが届くはずもなく。
口に含め無いのなら、直接融合させてみろ、と。皮膚を剥がされ仲間の肉体を埋め込まれ、縫いつけられる。あるものは有効利用しないと、とばかりに。仲間の死臭にまみれた日々が続いた。
王子はその実験によく立ち合った。
…王子の姿を見ると吐き気をもよおすのはその辺りが原因かもしれない]
[解放された時にはどこかおかしくなっていたと思う。
その頃の記憶は少し混乱していて、曖昧で、よく覚えていない。
何度洗い流しても死臭が身体に染み込んでいる気がして落ち着かず。一人湖で泣きながら身体を洗い続けた事もある。
仲間の血肉を口にして、仲間の身体を埋め込まれ、自分はもはや人として生きる事は出来ないと絶望していた。反乱を起こした親友を恨みもした。
この頃、苦しんでいた自分にエリヴルがよく声を掛けてくれた。
仲間の反乱と死と。自分が受けた仕打ちは知らなかっただろうけれど、苦い事件の傷心に届く言葉を沢山貰った。
死んだ仲間は王子から見れば裏切り者であるけれど、自分にとっては親友であり、その血肉を身に受けて共に生きている…
そんな風に考え直せるようになった。
そのお陰で、まだ生きている。
吸血種になりたいと思った事は一度も無く。
人に戻れるなら戻りたい。けれど、最早それは叶わぬ願い。
その想いはだけまだ胸に留まっている]
>>589ソマーリュさん…と呼ばれるのが「だーいっきらい!」と
聞いた記憶は無いなぁ…。
一応、軍服着用する立場なので。
形にこだわる男なんですよ、私は。
>>590 ありましたよ。
…反乱者の仲間だと誤解されて、こってり絞られました。
彼は…同期で親友…と呼べる程でしたからね。
[探るような問いかけにサラリと返せただろうか。胸の奥に隠した事を表に出さないようになったのはいつからだろう。…いや、出せない。怖くて。その親友を手に掛けたのが誰か… その葛藤はとうの昔に封印したけれど。…もしかすると敬語を使って距離を取りたがるのはそんな無意識が働いているのかもしれない]
― 回想・中庭お茶会 ―
>>587 ああ。もちろん。
オズ、ちょっと…。
[側に寄ると、肩に手を回し耳元で声を潜めて囁く。明らかにイドを意識した模様]
…オズが「クソ王子」とか口にして率先してディークを煽るなよ…。
いいか、絶対に、ディークより先に目をつけられるような事はするな。
ディークだけが残されるような事になると…地獄を見る。
[オズワルドが王子への不満を抱いている事は言動の端から見てとれた。それが加速されない事を、…そして、ディークが自分のような目に合わない事を願った。
それは、5年前の事件で親友を失った側の想いから出る言葉だった]
>>605 ええ…。そうですね。
[適当に相槌を打ちながらきりの良い所まで片付けを手伝ってそれぞれ引き上げて行く仲間を見送った。
Es内で「あんな事をされた」「こんな事をされた」そんな具体的な話をしていたのは…着任直後ぐらいのものだ。イドがそんな会話をすべて王子に運び…そしてそれを寝屋で使われたりすると、自然と口に出さなくなる。お互いに相手の状態から察して深くは踏み込まない。
何をされているのか…知らない方が幸せな事もある。
そして、自分は仲間の血肉を口にして生きている事を
誰にも知られたくないと思っていた。
仲間殺しとどっちもどっちだ…。
王子への忠誠を尽くすのは親衛隊として当然の事。
軍人なら仲間だろうが裏切り者を躊躇せずに殺すのは…むしろ普通の事だ。
ただ、本能的に、そして無自覚にソマリに対しては恐怖を感じていた]
― 城内・地下武器倉庫 ―
[>>629 タオルを受取ると銃は包みのまま床に置いて、身体を拭った]
けっこう濡れましたね。
…ギィさん、風邪引きますよ…。
銃は風邪ひきません。優先順位間違ってますよ。
それに、あなたの身体から落ちる水滴で、濡れます。
[道具を大事にする人は好きだった。先に銃を手入れしているのを見て、苦笑しつつ声をかける]
>>637 扉は木製に決まっているじゃないですか。
石の扉なんて、牢とか、門番が複数常設待機している場所にしか無いですよ。小屋を石にするのはそれなりに意味ありますよ。
石の庇があると普通の雨程度なら扉までは水は来ません。
それと、火災にも強い。
[そんな話題なら、いくらでも出てくる。そして、最後の呟きを耳にすると同調した]
…あぁ…。
分かります。…仕事が無いと、私も駄目な性分なんで。
>>645 ええ。
あの小屋、弓を使っていた時代の様式なので、爆薬に耐えない壁の厚みなんですよ。…ちょっと大がかりなので、予算通すのに書類整えたり…時間は少しかかりますが。
王子はいちいちこんな部分には目を通したりなさいませんよ。
…王宮の役人とのバトルです。
[生き生きと、小屋の建て替えプランについて考えて口にした]
あぁ…。記録台帳記入しなくては。
銃は5丁まで把握してますが、弾丸数が分からないな…。
数えてからじゃないと収納できないので。
銃の手入れの方はギィさん、お願いします。
[オズワルドが入って来たのを見ると軽く手を上げて挨拶を送った。
>>636 の申し出には少々首を捻りつつ。厨房の食材は自分の管轄では無いので、把握していなかったが、仕入日は知っていた。まだ不足が出る時期ではないと思っていたが…]
オズ、食材不足しているのか?
[そう声を掛けながら>>646 には森の狩猟小屋と答える]
>>653 はい。承りました。
王子を通さないと、設計から好きにこちらの主張通せるので良いですよ。使い勝手の良い小屋にしましょう。希望があればお伺いします。特になければ、適当に見繕って、最後に見て頂ければ。
多分、一番利用するのギィさんですから。
[新しい仕事に上機嫌で、頭には狩猟小屋のいくつかのタイプがすでにピックアップされていた]
弾丸数、「くらい」じゃ駄目なんですよ…。
銃火器は管理が厳重で。
場所を移す時は端数まで記帳しないといけない決まりなんで…。
数えさせて頂きます。
[一箱20を確認すると、全箱開けて欠損が無いかを点検して数を計算し、鍵のかかる台帳から取り出した冊子に書きこむ]
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