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7人目、占い師 シメオン が参加しました。
占い師 シメオンは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
占いに助言を求める
悩める子羊は居りませんか?
お兄さんが
その弱さに付け込んで
甘い汁を啜って…
解決もしてあげますよ?
── 街角 ──
嘘付きは地獄に落ちやがれッ、
って ‥‥ああ、フフ。 占って行かれませんか?
[先の言葉を聞き咎められたのか
訝しげに振り返る通行人へ
手をすり合わせながら、にこやかな笑みを。]
[今の自分は、アイツと
似たような表情を浮かべているに違いない。
人の良さそうな笑顔。
穏やかな口調。
洗練された身のこなしに、上質な召し物。
詐欺師が、詐欺師に騙されるなんざ
これっぽっちも思わずに
“これで、幸せを掴んだんだよ。
本当は惜しいのだけど
君は才能がありそうだから格安に譲ってあげるよ。”
家賃3ヶ月分のなけなしの貯金と引き換えに
手に入れた占い道具一式を
黒いベルベットの上に並べ立てて早2週間。
甘い汁の1滴も舐めること叶わず
本日も閑古鳥の声が響き渡っております。]
社長っ!
ああ、そこの社長さん!!
そうそう、貴方です。
‥‥え? 社長じゃない?
ならば、これから
そう成られる運命をお持ちなのですよ。
その機会を逃さないためにも
占いに表れる運命の声を聞いて行かれませんか?
[音信不通な先駆者に教わった方法、
憐れな子羊ちゃんを
ひたすらに待ち続けるのにも飽き飽きして、
風俗の呼び込みか?と思うような声を
掛け始めた占い師もどきに
待ちゆく人の胡乱な眼差しが刺さる。]
[水晶の横に、竹の棒の入った筒
その横にタロット
さらにその横に手相の看板と拡大鏡を掲げ
東洋西洋織り交ぜた
インチキ臭いテーブルの上と相まって
醸し出される胡散臭さに
寄り付く人は居ないのだが]
社長っ!!
そうです。貴方です。
お若いですが、社長さんですよね?
[当たるも八卦、当たらぬも八卦。
諦めること無く
アタックし続けて何度目だったろう。
職業柄、人を見る目には長けている…つもり。
よい面構えの青年を
雑踏に見つけて、また声を張った。*]
[初めての感覚に
(これは一体…?!)
と頭は疑問だらけのままなのに
身体が勝手に動いて
顎に掛けられた手を取って、目の前に開く。
すらりと長い指、
その下の掌に皺として刻まれた
星々がキラキラと飛び出して
ここだよ!ここに居るよ!と主張してくる。
正直、煩い程に。]
[もっと立ち入った解を求められるなら
ケルト十字をタロットで切ったり
機を見るために易を用いようとするだろう。
ただ、カードや64掛の意味はうろ覚えだから
マニュアルを隠し読みするハメに。
その時も、たくさんある意味の中から
文字が濃く浮かび上がって
紐解く助けになってくれはしただろう。
(最近、ろくなモン食ってないから
目眩とかって可能性もあるよなぁ…?)
と、自分でも半信半疑な能力が
“確信”に変わる報告は
私の記憶が間違っていなければ
若いのに威厳すら感じられる
この青年実業家から齎されることになった筈だ。*]
[普段は真顔、あっても浮かべるのは微笑程度。
街角に座っていた時のように
開けっぴろげな笑顔を外で見せることは少なくなった。
目の前の、この人の名が
世間に広く知れ渡るようになるにつれ
見合うように、と
与し易い相手だと思わせないように、と
己を必死に変えてきた。
その努力が最も顕著に表れているのが“手荷物”だ。
重たいマニュアル本の束から開放され
身軽になった今の私なら]
そのトランクもお持ちしますよ?
[疲れの残る主君のために
空いた片手を差し出すことだって出来る。]
[この船旅に誘っていただく
ほんの少し前から
その異常は起こり始めていた。
他の追随を許さず
光の速度で情報が飛び交うこの業界を
共に駆け抜けることができた
己にとっての唯一の武器、能力への陰り。
結果を示そうとすると
░▓▒▓█▓░░▓▒がチラついて
ハッキリとした像が結べないのだ。
(まだ、必要とされていたい)
そう思う気持ちが
少しでも役立ちたいという
言葉になって、表出していた。]
[乗り込む前に見上げた
豪奢な船体は、あの日見えたものにも似て
酷く胸がソワソワと落ち着かない。
中を探索したい気持ちもあるが
昨晩も夜も更けるまで
人脈を厚くすることに尽力していた主人に
まずは休息を、と思う。]
とても優美な船ですね。
船室の方も美しいのでしょうか?
[ゆっくりと全身を伸ばせる場所に
1番興味があると示しつつ
その背に続いて、タラップに足を掛けた。*]
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