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7人目、神樹の巫女 フラン が参加しました。
神樹の巫女 フランは、共鳴者 を希望しました(他の人には見えません)。
このままでは世界が壊れる、とな?
心配することはないぞ、神樹よ。
吾がその勇者とやらを見つけ出して、世界を救わせてこよう。
どーんと、任せるがよいぞ。
[森の奥で、そんな秘密の会話があったとか。]
― 魔王城最深部 ―
ふむ。ついにここまで来たのじゃ。
いろいろあったが、これが最後じゃの。
[勇者と、仲間たちと共に進み出る。
足取りは風のように軽やかだ。]
心配はいらぬ。吾がついておるのじゃ。
勝利間違いなしじゃ。
[軽く張った胸の上で、ヤドリギの実を象った聖印が揺れる。
馴染みの木精が笑って、梢のさざめく音が広がった。]
― 回想・ある街道で ―
見つけたのじゃ!
[いきなり大声を掛けられた方は、さぞ迷惑だっただろう。
森を抜ける街道の真ん中のこと、指差し確認付きだった。]
おぬしが勇者じゃな!
吾がついて行くからには、この旅、成功間違いなしじゃぞ。
さあ、張り切って世界を救いに参ろうぞ!
[風と霊感の導くままに勇者を見つけ出し、以後どこまでも離れずについて回り、今に至る。**]
― 回想・黒剣虎と ―
[ここまでの長い長い道のりで、魔王軍の中核メンバーとは嫌でも顔見知りになっていた。
中でも黒い魔獣には幾度も遭遇して、そのたびに危うい目を見てきた。
あれはまだ、聖剣が光取り戻していない頃だったか。
黒い魔獣の爪と牙の前に皆傷つき倒れそうになっていた時だ。]
吾の勇者に手を出す奴には、こうなのじゃ!
[豊かに下草の生える場所だったのが幸いした。
神樹の巫女の呼びかけに、周囲の植物が絡まりあって壁となり、魔獣に雪崩れ落ちそうなほどに伸び上がる。
その間に、勇者一行は行方をくらませたのだった。*]
― 回想・道化師と ―
あやつは嫌いじゃ。
[両頬をぷくーと膨らませて怒っているのは、昼間出会った道化師についてだった。]
いつもいつもこそこそと出たり消えたり、
なんでもかんでも覗くのは悪趣味なのじゃ!
[お怒りの理由は、そうたいしたことではない。
物陰でこっそりおまんじゅうを食べていたのを見られた、程度のこと。*]
― 回想・黒エルフと ―
[そのエルフの噂は、森の奥の奥の神樹にまで届いていた。
"ダークエルフが生まれた"
最初の一報から、その後の顛末まで、森の木々や小鳥が囁いていたのだ。
そんな噂話とは別に、一つの思い出がある。
それは勇者がこの世に誕生するより前のこと。
神樹の傍らに迷い込んだか道が繋がったか、変わった毛色の幼子が現れた。
物珍しい客と言葉を交わし、少しだけ遊んだ別れ際]
みなには内緒なのじゃ。
[そう言って、神樹に宿るヤドリギの実をひと粒渡した。
神樹のヤドリギは赤い宝石の実をつける。それは持ち主の身を守る力を持っていた。]
[そんな出会いがあったから、魔王の配下としての彼に出会った時の第一声は]
おお!
あのちまこいのが、よう大きくなったのう!
[だった。*]
― 回想・カヤとの秘密の日々 ―
[夜の森は危険だ。
危険だけれども、森の獣なら怖くはない。
でも、その夜の森は違った。
魔の色濃いものが森に入り込んでいる。
そのせいで、森の木々も落ち着かなげにざわめいている。
自分たちの森でなくても、求められれば助けてやりたい。
そう思って入った森の中、見つけたのは魔物ではなく人だった。]
ふにゃっ。
[黒い魔獣の初撃を躱してまだ空中にある時に、道化師の作り出した魔力弾が襲い来る。
これは避けられないと見て、守りを固めることを選んだ。
詠唱無しの簡易魔法で、どれだけ耐えられるかわからないけれど。
思念の呼びかけに応えて、木精宿る神樹の枝から蔦が伸びて傘を作った。
そこへ魔力弾が着弾する、と思われた瞬間、天より落ちてきた巨大なものが何もかも吹き飛ばす。]
[地面を二、三度転がるころには、魔力弾も木精の守りも消えていた。
体を起こし、はっとして玉座の方を見る。
あちらの方が、衝撃の中心に近くはなかったか?]
クロート!
[叫んでみても、視界は土煙で少し霞んでいた。**]
[土煙晴れた向こうで、仲間たちが無事であるのを確認する。
魔王の手勢がひとつも欠けていないのも見えた。
遙かな高みから響く声と、数多降り落ちる金の流星を見上げ、その先にある一点を睨む。]
未来視はこれであったか。
世界が滅ぶ、とは。
[少なくとも世界を支配しようとしている魔王より、さらに厄介な相手だ。]
では、みなで行けばよいのじゃ。
[カヤの癒しの力を心地よく受け取って、つやぴかになった顔で天を指さす。]
アルフレッドの竜翼とクロートの天翼を、カヤの風が支えたら、きっとみなで乗って行けるのじゃ。
[ふわりと幻視を見せるのは、二対の翼持つ巨大な竜が、風の力受けて空高く舞い上がる姿。
もちろん、みんなと一緒に乗っていくつもりで満々だ。*]
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