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元皇帝 オズワルド が見物人として参加しました。
元皇帝 オズワルドは、見物人 を希望しました(他の人には見えません)。
[それはもう、出てくるときは紛糾した。
しかし、国もだいぶ大きくなって、外征の余地は減ってきた。
やることといえば国内調整に他の国との折衝。
たまに軍を出すかと思えば小競り合い程度。
正直、向いていない。
後継者も育った。
臣下も優秀な連中が揃っている。
「生まれで差別されない世界」の理想は、
実現とまではいかなくとも、少しずつ進んでいる。
自分が玉座に居座り続ける弊害も、そろそろ見えてきた。
後を任せる相手を得たなら、さっさと退くのが吉だ。]
[人生60過ぎれば後は余禄だ。
好きにさせろよ。
そう言い放って国を飛び出した時は大騒ぎだったが
持つべきものは優秀な後継者と臣下だ。
行く先は血と鋼を敷いた道。
ついてきたい奴だけついて来い、と宣言し、今は旅の途上にある。
結局、自分は戦いの中にしか棲めない人間なのだ。
これまで誘ってきた幾人かの修羅たちと同じく。
ハルバード一本、馬一頭。
これで、そのうちどこかの戦場に潜り込むのも悪くない。*]
― 夜の森 ―
[深い森の中、ぽかりと開けた場所を今宵の宿と決める。
火を起こし狩ってきた山鳥を焼き、
―――なんとなく兎は食えない。未だに。
かつてはここの主だったろう倒木に腰かけて、ささやかな食事の時間とする。]
そういや、こんな森だったな。
例の訓練してた場所。
[傍らの連れに語り掛けて、物思うはもうずいぶんと前のこと。]
― 何処かの森の出口 ―
[暴風が養子を拾った、という噂と、弟子を取った、という噂はどちらが先だっただろうか。
確認してみたら、なんのことはない。両方だった。
この日、"お忍び偵察"の帰りにその森の側を通ったのは偶然じゃない。]
よお、ダーフィト。
[森の入り口に人影を見つけて、声を掛ける。]
なんか面白いもんを拾ったらしいな。
おまえもそろそろ跡継ぎが欲しい年か?
[このあたりで弟子を扱いている、なんて噂も聞いていた。*]
確かにな。
あのピザは誰かに教え込んでおくべきだ。
[深く頷いてから、暴風の言い草に笑い声を立てる。]
何日も迷ってられるってんならたいしたものだ。
[まんざら冗談でもない顔でぼそりと呟いて]
よし、来いよ。
それともたまにおれから行くか?
[自分は相手の攻撃を受け止め、ねじ伏せる形を得意とし、向こうは神速の一撃で反撃を許さず断ち切るのが真骨頂だ。
だから大抵ダーフィトの切り込みから始まる。
斧頭を左下に構えて待ち受けながら、そんなことも口にした。**]
おう。
なら、こちらから ……行くぞ!!
[一声吼えて、大地を蹴る。
直進。小細工もフェイントも一切なしの突進。
白刃の前に、怖れの欠片もなく突っ込んでいく。
得物のリーチならばハルバードの方が長い。
だが敢えてその利を取らず、斧頭を右後ろに構えたまま懐に飛び込むのを狙った。
石突で相手の身体の中央を突きに行く。*]
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