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― セミヨン川付近 ―
[アイリの後を追うように、マーティンらの後を慕うように魔の軍勢が動き出す。死の匂いそのもののような軍勢だ。
うぞり。と知性なき歩みを進めるのはアンデッド、身に纏うものは様々だ。腐敗の具合も様々だが、一見して兵らしき姿のアンデッドには、モンテリー王国の軍装を纏うものがやや多い。
鈍い動きの彼らを越すように、数体のゴーレムが重く地面を鳴らして歩む。人より二回りほど大きなそれらが持つ武器はなく、だが卓越した膂力で小さなものを殴り殺す。
泥人形たる彼らは渡河には向かず、ゆえに橋を渡って南を目指す。
その軍の頭上を、巡るように青い光が行き来した。死霊だ。
死臭が北より人の軍勢へと向け吹き抜ける。]
[もとより知性なき軍勢だ。
将が指揮するわけでもなし、ゆえに個々はさほど硬くない。
死者は火にでも焼き払われてしまえば、恐らく容易に崩れるだろう。
硬くはない。練度も低いが厄介なのは、その数と人の生理に反する不気味さだろう。うぞり、うぞり。死が地を這うように蠢いている*]
/*
ほんとこういう村の人間側ってか光側って忙しいんだよね。
お疲れさまです…
しかも本気で序盤人手不足よなww
早く色々寝返るといい。
[己が転移した瞬間、魔兵器が放った不満げな毒煙は、その原因に黙殺された。静かになった魔兵器上で、魔将が関心を向けるは魔王のみ。
紅き双眸に闇戴く金を映して、笑みを刻む。]
ふ。レオヴィルの首を肴にご所望か?
我が君の望みとあらば、喜んでお譲りしましょう。
我の楽しみなど、我が君の喜びに比べればささやかなこと。
[悪びれず笑みを見せ、夢魔の差し出すグラスを優美に受け取る。
そのまま酒杯は、主と同じく軽く眼前に掲げられた。
水晶の器に満たされた珠玉の紅、それより美しき魔の王へ向け]
/*
超絶今更なんだが、死体使役系ってNGいそうだねえ!?ってなってしまったので、一応メモで聞いてみるマン。超絶今更。
あ、あんまりグロくしないつもりなんだけども!!!!w
自分で書いてると全く怖くないので、こう…一応心配になっちゃうよね…。人様が書くと何故だか怖いということもある。あれは不思議だ。
/*
あとそうだった、聞かなきゃなんねえことがあるんだったわ。
PC6 ≪魔軍側→王国側≫[洗礼者]
≪魔軍側→王国側≫≪魔軍側→王国側≫
\王国側/
wwwwwwwひえーーーwww
な、ないよな…!?ないと思いたい。カナンさまバンザイだよぉ!!!!人間になんてつきたくねえよぉwww
つく未来が浮かばない!!
― クレレット大橋 ―
[群れた死者たちは、頭上を舞う鳥>>142のことなど頓着もしなかった。
或いは、餌かと少し気にして頭上を見上げた魔のあったやも知れぬ。
しかしそれとて、来るべき脅威への警告となることもなく、よって人間どもの放った炎は実に見事な成果を上げた。]
…………………
[既に一度死した者らが、苦悶の声をあげることはない。
ただ人の形の物体が炎に包まれ、黒い影となってそのまま二歩三歩と歩を進めた。そうしてばたりばたりと倒れる者らが地を覆いゆく。
青く漂う幽鬼どもは、さして炎を苦とする風はなかった。とはいえ、彼らだけでどうとなるものでもない。赤い炎が屍を黒く焼く中に、嘆く如くに不気味な青が地上をゆらと漂う。]
が、ああ…… ッ
[叫びを上げたのは、巻き込まれたコボルトら魔の者たちだ。
彼らは死に物狂いで炎の海を前進した。
そうして橋に辿り着けば、まさしく悪鬼の様相で武器を見境なしに振りおろす。だがそれも、統制取れた動きではない。
既に南岸に辿り着いていた魔の群れは、北から押し寄せる友軍と南から押し寄せる人間どもに押し挟まれる形となった。それに苛立ち、味方に武器振り下ろすものすらある。
唯一善戦したのは、炎をものともしないゴーレムらか。
橋を渡り切った泥人形は、その膂力で勇敢なる戦士らを容赦なく死に追いやった。だが、魔の進撃もそれまでだ。
統制取れた反撃>>166に合ってしまえば、崩れゆくのは時間の問題とも見える。
戦場に理性を失った亜人らの咆哮が響く>>197
狂気の度を増した戦場は、混沌の色を深めていた*]
/*
あ、やべ。明日明後日には死ぬ勢いだったわ。
なんかそんな雰囲気でいきかけてたわ。
ちがうわ、もうちょっと生きるわ。まだプロローグ!!!
屍で効果がないならば、生き人形ならさてどうか。
試してみたい研究があるのですよ。
………出来ればこれまでに、
もっと出来のいい人形を作りたかったものですがねえ………
[しみじみと嘆息してみせるのは、あながち嘘ではない。
そも、召喚や魔器の研究を得意としていた魔将が屍術にのめりこんだのは、ごく最近になってからの話である。
5年前、魔王は一人の青年を獲って人形とした。
その出来の良さ、生きてるとはまるで違うはずなのに、生前の記憶を用いることであたかも生人形の如くにヒトを再現してみせた魔王の手腕に、感嘆したものである。
それまでシメオンは、操るといえばアイリに施す如き精神支配、実のところそれすら稀で、主には召喚もしくは自ら作り出した使役の使い魔。
そうしたものを操るばかりで、ヒトを───死したヒトを再生し「利用する」などということは、発想の外だったのだ。だからシメオンは、魔王が作り出した木偶の素晴らしさに感嘆し、そしてやや…嫉妬した。魔将が屍術に熱心になるのは、その後のこと。
以来あれこれ試している研究は、未だ完成の目を見てはいない。
その意味で、戦場に投入されているアンデッドなど失敗作の集まりだ。]
……出来なかったものは仕方がない。
ならば、かのレオヴィルの王族で研究の続きを試してみたいものです。
ただの精神支配あけでなく、木偶でもなく。
屍に魂を定着させることがかなうなら───
それを配下に置くことが叶うなら、面白いとは思いませんか?
[にこりと微笑むさまは無邪気なもの。
だが続く言葉はその表情を大きく裏切る。]
思いの強さ、そうしたものがあれば上手くいくかとも思ってはみたのですがね。しかしモンテリー王では上手くいきませんでしたので。
鮮度か…もしくは、両方が必要か。
ある程度の目途はついておりますのでね、出来れば木偶に喰らわす前の、状態のいい素体が欲しいと思っていたのです。
頭を失えば、所詮は人間ども。
大陸全土をカナン様に献上することも容易いこととなりましょう。
……いかがか?
[そうして、瞳を弧に細めて魔は主と仰ぐ王へと首を傾げた*]
― 魔道城塞"Z" ―
[提案を受けた魔王の反応は、まさにこの魔将の意の通じるものだった。怜悧にして冷酷なる覇気。
それを纏って笑みを浮かべる魔王に、紅の瞳の魔は深く頭を垂れる。]
──── 御意。
[そう短く応えて顔を上げた魔の顔もまた、笑んでいる。
木偶との競争など、やはり意にも介さぬ。
木偶を作り上げたのは魔王、その力に驚嘆と尊敬こそ抱けども、木偶そのものへの敬意などというものは存在しない。
魔にとっては、力こそが絶対のもの。ゆえにこの魔将の敬意は魔王その人にのみ払われるのだ。]
我が最高の屍人形とレオヴィルの国土。
程なく盆の上に揃えて、御前に仕りましょう。
それまでゆるりと、お待ちあれ。
[にこりと微笑んで再び頭を下げれば、さらさらと額に髪落ちかかると同じほどの緩やかさで魔将の姿は再び要塞の上から消え失せる。
やがて、影のような闇色の翼が空を舞った。
人間の飼い慣らした猛禽類にも地上の戦いも知らぬげに、翼はゆるりと上空に*舞う*]
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