情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新
[甲板を叩く硬い踵の音が耳に入ると同時に、後方から届く声に意識が向いた。]
ソマリ…、教官……?
[その名を口にするや、は、と焦った様子で体裁を取り繕う。
よりにも寄って、一番見られたくない相手、その人だ。
腕を見込まれて望んだこの特別訓練。
その訓練すら始まっていないというのに、醜態を晒すなんてことはしたくない。
肩口にソマリの手がかかるよりも束の間ばかりか早く>>14、力の入らない四肢を鉄柵で支えながら立ち上がる。]
お気づかいなく、俺なら……っ、う、わっ…!
[波で揺れる船体にバランスを崩し、咄嗟、ソマリの左腕に縋るように勢いよく倒れ込んでしまう]
……っと、失礼しました、教官っ。
[慌てて縋った腕からパッと手を離して背筋を伸ばすものの、顔色はまだ悪いまま。
暫くすれば揺れが続く甲板に視線が徐々に落ちて、控えめに息を吐き出した。]
[具合の悪さにつられるように、心が俯く。
まさか、1on1の訓練だったとは――。
顔を合わせれば、誰彼構わず甘い言葉を投げかけるこの教官は、女性に対してだけではなく初対面である自身に対しても同じような言葉を向けるのだ。
彼にとってはほんの冗談の一つだろうが、軍事以外のそういった経験値も自身と彼とでは格段に違う。
曖昧な言葉で交わすのは些か骨が折れるのだ。
さり気なく視線を投げかけ、ソマリの様子を伺う。
教官のプライベートに口を挟むつもりは無い。彼が出来る人だということは、この数ヶ月ばかり下に就いていたことでも十分に理解している。
この訓練の間に、彼からスキルを盗んで身に付けよう。
優秀な成績を修めていれば、いつか。
あの人ともまた、再会出来るかもしれない。
かつて父が開いたパーティで一度だけ、出会ったあの人に――*]
/*
これ上手いこと繋げられたか不安。
うっかり繋げてしまったけど、良かった!?
セルウィンとしては名前は覚えてなさそうだけれど、顔もあやしいみたいな朧気な記憶…w
セルウィンしっかりしろ。
可愛い子って……、
子供じゃないんですから。
船に慣れていないだけです。
[思わずと、言葉>>39を反芻する声には少しばかり呆れが混じってしまっただろうか。
言い訳じみた返答を返しながらもソマリが告げる通り>>40に海へと視線を向ければ、島が徐々に間近へと迫ってきていた。]
[船から解放される喜びと、聞こえた案>>40に表情が和らぐ。その申し出は正直なところ有り難い。ソマリへと視線を戻しながら]
……いえ、動いていればきっと収まりますから。
ありが……
[謝辞を告げようと綻んだ口元は、続く彼の所作にその先が止まってしまう。
熟れたその立ち居振る舞い。差し出された手と笑みを浮かべるソマリに小さく肩を竦めて]
俺は、軍事訓練と聞いてここに来たはずなんですが……、
エスコートも教えてくれるつもりですか?教官。
[咎めるというよりは、少し苦笑すら浮かべながら*]
[返答に一つ瞬きをして>>57、その意味を探るようにソマリを見つめる。
声音はやはりいつも通りのものに思えて、言葉に窮してしまう。]
それは…、いえ、何でもありません。
[冗談でしょう、とも流せずに、つい反応してしまったことに後悔を覚えて、ソマリの視線から逃れるように視線を外した。
今は訓練以外のことを考えている暇はないはずだと。
ソマリの声に耳を集中させることで、浮ついた意識を振り払った。
さも当然かのように休むことを勧められて、ふ、と笑いと共に肩の力が抜ける。
抑えきれない笑いは口元で抑えたものの、肩の揺れまでは誤魔化せないだろう。]
教官が言うのなら、そうなんでしょうか。
[言葉を交える内に多少気も紛れたのか、表情は先程よりも幾分か明るい。
病は気の持ちようだと聞いたが、これは本当かもしれないな。と心内に留める頃、船はやがて桟橋に肩を並べるように島に停泊した。
軽口に目を細めながら、取ることを選ばなかった手が落ちていくのを見送って>>58、
不意に、悪戯な視線を向ける。]
いけませんよ。
一度手をとってしまうと、本気にしてしまいそうですから。
[ほんの仕返しのつもりで微笑んで]
では、その訓練も後ほど改めて。
荷物を取ってきます。
教官の荷物もお持ちしますから、先に降りていてください。
[そう伝えると、ソマリの側を擦り抜けて、それぞれの任された部屋へと向かった。*]
[すれ違いざまに降ろされた手の甲にとんと、自身の指先を触れ合わせて。
するりとソマリの人差し指と中指だけに指先を絡めると、軽くそれを握り締める。
視線は重ならないままに。
自身の手の熱さだけを伝えるそれは、ほんの束の間のこと。
指先から手を離せば、船室へと。*]
/*
ほほう、秘話も色変わらないのか!
これ、議事読む時に秘話と表と混ざりそうで不安だな。
うっかりだから、うっかりだから…
そして秘話を飛ばしたつもりだけれどあと5000ptになっていてこれは…初回サービスとかそういうものです…? */
/*
秘話にチェックを入れるのを忘れていたことをここに告白いたします。
申し訳ありません。
表に出ていても問題ありませんので以下続行させて頂きます。
エピで笑ってください…(しろめ
[離れゆく中、笑い混じりに紡がれる声に>>71]
……教官こそ、本当に本気なんですか?
他の女性教官にも、同じようなことを言われているのを、
見た記憶がありますよ。
疑問符混じりに声を飛ばしながらも、返答を望むものではない。
それを示すように船内の宛てがわれた自室の扉へと手をかけて、荷物のやりとりだけを確認するとジェスチャーで軽く了承の意を向け、扉の中へと身を滑り込ませた。
扉を閉じると、扉に背を預けて吐息を漏らす。
じわじわと耳朶が熱を持っていくことを自覚しながら、柄にもないことをした…と、小さな声で落とした呟きは誰も拾うことはなかっただろう。
誘っているつもりなど、ないつもりだが。>>70
その後の自身の行為はまるで肯定しているようなものだ。
それこそ、彼の言うように強引にでも手を取られなら、きっと――振り払えないだろう。
だからこそ、冗談だと受け流すことでやり過ごしているというのに……。]
[束の間触れた指の感触を思い出すように、瞼を降ろして自身の手で指先をなぞる。
僅かに上がった心拍数を落ち着かせるように深呼吸を一つ。
中々室内から出れずに入れば、扉の外から物音がした。
きっと先に彼が自室を出た音だろう。>>72
もう一つ。深く息を吸い込んで。
気を取り成すと、纏められたままの荷物を手に取り部屋を出ることにした。
看板から桟橋へ渡っていけば、先に島に降り立っているソマリの姿が見える。
気を引き締めるように、荷物を持つ手を強く握り込んで、彼の下へと向かった。**]
/*
教官がかっこかわいくてつらい。
秘話間違えてつらいwwww
明日、早くお仕事帰ってこれるといいなー!
ソマリ教官遅筆ですみません、ミッション1終わらせそうにありません…!
ところで王子とカレルが可愛い。
― 少し時間は遡り ―
[自身の名を呼ぶ声が耳に届く。>>81
彼の口から零れる自身の名はどこか甘さを帯びている気がして、まるで麻薬のようだと思う。
続いた課題というキーワードに微かに興味を注がれて視線を声の主へと投げかける。
されどその内容は、自身にとっては中々にハードルの高そうなものだった。
寧ろその課題すら真実かどうかと気を揉んでしまう。
今はその言葉に返答は出来ないまま、床に視線を落とせば、
課題を投げたその人も、己の解を待たずしてその場を離れた。]
― 時は戻り、上陸後 ―
[荷物を手にソマリ下へと赴けば、程なくして野営の準備を求められた。
教官の顔を持つ彼の口から訓練という言葉を聞けば、姿勢を正して伝達に耳を澄ませる。次第に面持ちも真剣なものへと変わっていった。
説明の中で他の者が居ることを耳にした時は、少し興味を惹かれたが、今、そのことを口にすることは止めておいた。
期待している。ただその一言に、微かに口角が上がる。
軽く息を吸い込むと、ピシリと指先を揃えて敬礼を]
はい、教官っ。
[最低限の短い返答を向けたなら、早速と野営の準備へと向かった。]
[設営先を探す為に島へと視線を巡らせる。
程良く見通しが立ち、何かあれば森へと逃げ込める場所―。
島を歩いていくうちに先に設営されているテントが目に止まれば、確かに他にも訓練生が来ているようだ。
ふと、とある場所を見つければ、野営の荷物を手にそちらへと赴く。
この辺りでいいだろう。
荷を降ろすと、黙々と設営の準備を始めたが]
……さて、設営はともかく、…自炊も、か……。
[テントを設営していく手は決して緩まないものの、自炊に関しては些か胸を張れるようなものではない。
あくまで最低限の知識なら、あるが……。]
…最悪、缶詰だな。
[ほつりと呟きを漏らせば、自身の言葉に納得するように頷いた。*]
/*
そういえば時代背景はWikiになかったよね。
ファンタジー設定可みたいだから、ご都合主義でいいのかな。
無線やビデオ通信だから、通信器具はあるか。
携帯電話はなしっぽいなぁ。
[先に島に来た者達よりも遅れを取るわけには行かない。
静かな闘志がセルウィンの手を動かす。
野営訓練は何度も経験したおかげか、特に問題もなく終えられそうだ。
締めの作業を片付けながら、土を踏む足音に振り返る。>>113]
ええ、滞りなく。
何度か経験しましたから。
[これくらいは。と言う顔は言葉通り、余裕が見えるだろうか。
しかし、その次の問には少しばかり眉尻を下げて苦渋の色を示した。
ロープを土に埋めた杭に固く縛りつけると、ぱん、と音を立てて手袋についた汚れを叩き落とす。]
……実は、余り得意ではありませんね。
訓練生間の野営訓練でも、ご覧のとおり設営ばかりしていました。
教官は、缶詰と乾パン。どちらがお好きですか?
[にこ。と効果音が付かんばかりの笑みを向ける。]
[そう言いながらも、一応は食用のものを探しに行くべきだろうか。
返答を待ちながら思案を巡らせるついで、自身の鞄を運ぶ。
嵩張るのは余り好かないので、最低限の荷物しか持っては来なかった。
一応、連絡が取れるかもしれないと通信手段である無線は持ち込んだものの軍からの支給物であるし…、唯一、私物と言えば、鞄に仕舞い込んだままの小型の撮影機、だろうか。
ここは緑も多そうだ。
海もきっとレンズに映える。
もし、自由時間があるのなら断りを入れて、撮影許可を貰ってもいいかもしれない。*]
[野営に必要なものは残して手荷物をテントの中へと運び入れる。
自身のものを移し終われば、教官の下へと向かった。]
ありがとうございます。
……教官のものも、運んでも?
[賛辞を素直に受け取り、目許が緩む。>>119
自身のものではない荷に不用意に触れることを躊躇えば、右手を差し出して問いかける。
小首を傾ける彼の姿勢に、無意識につられるように同じ方向へ首を傾ける。
然し、その目に躊躇いは余りない様子で]
その時は、飲料水の確保と島内で口に出来る実や植物を探します。
エネルギーになるものが必要でしたら、
体力のある内に生息する動物を探して狩る、ということも視野に入れますが。
[そう口にはしたものの、訓練、という響きに危機感は薄いかもしれない。と自覚を覚えるだろうか。*]
[野営に必要なものは残して手荷物をテントの中へと運び入れる。
自身のものを移し終われば、教官の下へと向かった。]
ありがとうございます。
……教官のものも、運んでも?
[賛辞を素直に受け取り、目許が緩む。>>119
自身のものではない荷に不用意に触れることを躊躇えば、右手を差し出して問いかけた。
小首を傾ける彼の姿勢に、無意識につられるように同じ方向へ首を傾ける。
然し、その目に躊躇いは余りない様子で]
その時は、飲料水の確保と島内で口に出来る実や植物を探します。
エネルギーになるものが必要でしたら、
体力のある内に生息する動物を探して狩る、ということも視野に入れますが。
[そう口にはしたものの、訓練、という響きに危機感は薄いかもしれない。と自覚を覚えるだろうか。*]
[承諾を受け取ると揶揄に苦笑を浮かべながらも荷に手を伸ばす。
荷を預けられる程、心は許してくれているのだろうと思えば、揶揄に揶揄を重ねることで態度を軟化させた。]
これでも軍人を目指すものです。
流石に貴方自身となると運べないでしょうが、
これくらいの荷物であれば。
[これくらい、と声にしたところで荷を見せるように軽く持ち上げて微笑う。
荷をテントへと移動させながら一通りの野営の準備が終わったことを確認して、
その間の指示に、はい。と短く畏まった返事を続けるが、狼の辺りで瞬いた。]
――この島、狼が居るんですか。
[それは思わずと漏れた声で、問を投げた訳ではないけれど、十分に聞こえる声だっただろう。]
[されど、次にソマリから乾パンのリクエストがあれば、一時的な危惧も、ふ、と笑う吐息に変わる。]
本当に乾パンでいいんですか?
食材を少し無駄にしてもいい許可を頂ければ、努力しますよ。
[確認を取る声に少しばかり笑いが混じってしまうのは、揶揄いに気が緩んだからか、それとも。
ただ、自由行動と聞けば、この機を逃すつもりはない。*]
教官。
自由行動というのは、プライベート捉えてもいいのでしょうか?
[問題ないとの評価に、僅かに視線が上がる。
注意深く表情を隠すも、その眼差しからは本心が溢れ出ていただろう。
目指すべきものが近づいたことに、内心、喜びにひたってけれど、
軽い声音で意義が返れば>>132、軽く目を見開いて、口元に拳を運んでこほんと咳払いを一つ。]
人並みに重いですよ、俺は……。
[少しばかり反応が遅れてしまったことを悟られぬよう視線を落とした。]
それにしても……。
狼ぐらいのサイズであれば、確かに危険ですね。
[相打ちを返しながら思案を巡らせる。
なるほど。先程、教官がナイフを手にしていたことに合点がいく…。]
分かりました。準備しておきます。
[信用のおける教官からの言葉でもあるその言に、深く頷きを返す。
狼への懸念はひとまず心の中に仕舞うことにして、続く会話に笑みを浮かべた。]
手料理と名を付けていいのかどうか…。
『切る』と『焼く』ぐらいしか出来ません。
[素直に出来る範囲のことを告げる。
軍に入るまで調理場に立つこともなかった自身としては、
力加減も焼き加減も、判断が難しい。]
教えていただけるのであれば、是非。
教官はお得意ですか?
[会話の切りの良い部分を見つけたなら、少しはにかんだ様子で願いを申し出る。**]
もし、よろしければ。
この島を写真に残しても良いでしょうか?
美しい島なので。
/*
セルウィンが割と饒舌で驚いてる。
動かしやすいんだろうか……?
緊張していて饒舌なのか…?w
て、適当に切ってくださいね、教官。
そして、セルウィンはカメラが趣味だということが判明しました。
/*
そういえば、ゲオルグの中の方は大丈夫だろうか。
今日は顔出せるといいのだけれど。
なかなか、相方さん以外に絡みにいくタイミングが掴めなくて、カレルのところに行けなくてごめんだよー。
隙あらば学生同士でも絡みたいとは思っているんだけど!
そして電車降りるまでに返せるかこれ!w
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