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―ダーフィトが医務室を出ていく前/第2エリア:医務室―
[数秒の間の後の、ダーフィトの言葉は>>192。
古いものを捨てるでもなく、新しいものと交換を、でもなく。
優しい考えだな…と一つ頷いた]
……”感謝して、休ませてやる”か。
[或いは、この友人のことだ。自分と同様、
捨てきれない何かへの、未練含みなのかもしれないが。
形ある無言の響きのように、持ち物が持ち主を語ることもある。
自身の健康には頓着しない、面倒くさがり屋のくせに、
通常なら十分に”古い”とされるだろうライターを、
手放さない…或いは手放せない様子には。
何とはなしに、思うところもあり。
勝手に、微かな共感めいたものを、覚えないでもなかった]
[ツンデレ>>195って何だっけ? と首を傾げてから。
地球系の言語から発生し、
何故か猛スピードで全宇宙に広まった用語の意味に思い当る]
……いやいやいや、待て待て。
俺がいつ、お前にデレたよ!
[揶揄うような物言いに、
不覚にも、薄っすら赤くなってしまったのは。
恥ずかしさからじゃなくて、憤慨からなんだからね!…た、たぶん]
お前が、自分の健康にあまりに無頓着だから、
俺が代わりに心配してやってるだけだろ。
ほ、ほら、船医として! 単に医者として、だからな!
[顔色を誤魔化すように、ツンとそっぽを向いたが。
効果が薄そうな気がするのは何故だ…くそう]
[認めるのは癪だから、絶対に口に出したりはしてやらんけど。
封じてきた積み重なる古い記憶も。
この身の上を流れた、長い年月も。
その間だけは忘れて…何もかも無かったことであるかのように、
外見通りの、年齢相応の軽口を叩き合える関係には。
時折…少しだけ、救われる気がする。
思った以上に気を許してしまってるらしい。
だから……たぶんいつか。
俺は、ダーフィに関する記憶も、封じるんだろうか。
一瞬だけ胸を過った痛みの予感を、常のように奥歯で噛み潰して。
しょうがねえなあ…部屋のロックは解除しといてやるよ、と頷いた]
[酒を奢ると云われれば]
お、旨い酒か。よし、奢られてやらんこともないぞ。
約束な!
言っとくけど、俺はザルだからなー
[アルコール成分の分解代謝は、体質的に速い。
いわゆる”酔う”状態にはなれないが、
地球系の酒類の風味や薫りは、かなり好むところだ。
通常の地球系人類が恐れ慄くと聞くスピリタスとやらも、
純粋なアルコールの味がして旨いじゃん、というのが感想だ。
隠し芸で、火も噴けるしな!
奢りと聞けば、太っ腹な言質はとったぞと、にんまり笑い返して。
医務室を出ようとする背を見送った*]
[それから、最初はアウト・オブ・眼中だった男性の顔を見遣る]
……ん? 君、どこかで会ったような…。
ああ…記憶ちがいだったらすまないが、
もしかして、ポールのところで、だったかな?
[その特徴が、記憶の中のいつかの風景と重なる気がして。
淡い色の瞳を瞬かせて、首を傾げ。
ポールに纏わる記憶を、ゆっくりと思い出した*]
/*
せっかくなので、シグルドさんのポールさん縁故拾い。
本当は、私じゃなくて、縁故に困ってる人がいいと思うんですが、
どうも様子見てると、ポールさんを知ってる描写が、
うっすらのファン縁故くらいが多そうなので…
シグルドさんの中で、凄く重要人物さんみたいですし、
ダイレクト縁故もあってもいいかなあ…と。
シグルドさんが動きにくくならないように気を付けます、
すみません。
/*
お?? 偽名設定ではなかったのですが…w
さすがに、宇宙連邦軍に偽名と経歴偽装で入れるとは思えない。
記章を見たら、
地球系の半官・半民の船医ではないと分かる…というのは、
記章が、地球系のじゃなくて、
宇宙連邦軍のものだから…だったり。
あと、長年無駄に生きてきて、
何気に船医になるには身分的に昇進だけはしすぎてるから、でした。
ふむ…でもこれは面白そうだから、
シグルドさん側の設定も出してくださってるし、
シグルドさんに乗っておこうw
―回想:ポールに関する記憶―
[あれはもう随分と前の記憶だ。
ピアノの生演奏があると聞き、静かな地下のバーに立ち寄った。
地球人だった母親は、故郷である地球の音楽を好んでいた。
ふと、それが懐かしくなって。
ピアノの演奏者は、まだ若い男だった。
何曲かスタンダードナンバーを弾いた後、
最後に聴いたことのない曲を響かせ、カウンターの席に座った。
ピアニストとしての腕前は記憶にないが、
最後に聴いた曲は、とても気に入ったのを覚えている。
タイトルを尋ねたら、自分が作曲した曲だと教わった。
良い曲だと思ったが、あまり受けいれられなかったらしい>>188
まだ若そうなのに、苦労や苦悩しているらしい青年に
ま、まあそう落ち込むなよ!
よしじゃあ、俺がその曲のファン一号になってやるから。
とかなんとか。勝手に言って、何杯か奢ったのだったか]
[その聞き覚えのある曲が、
ある大ヒットした映画のテーマ音楽として、
宇宙中に響いたのは、どのくらい後のことだったか。
ポール・スコット‐ダンカン。
高名な作曲家にして、映画音楽の巨匠。
彼の音楽を添えられた映画は、どの星に居ても欠かさず観た。
そのうち、映画そのものも好きになり、
次第に地球の古いシネマのファンにもなった。
暫くして華やかな世界から離れ、古い城に隠棲したと噂に聞いて。
知り合いの音楽関係者が訪れるとき、
こっそり混ぜて貰って、様子を見舞おうとしたことがあったっけ。
たしか其の時は、警備上、申告済みの名前と訪問客の名が違うと
色々と面倒かもしれないからと。欠員となった音楽関係者の名前を、
そのまま名乗ったような気がする]
へぇ、そうなのか。銀器ねえ。
そりゃ、大変だったな。
[意外な疑いに、ふうん、と頷いてから。
身構えながら医務室を出ていこうとする姿に、
えらく警戒されとるなあ……と苦笑しつつ、それだけを投げる。
面倒で、名前が違う事情の説明は省いた。
無駄に勘ぐられるかもしれない可能性はあったが、
盗難の疑いなんぞ、痛くもかゆくもない身だ。
相手からしたら、そういう暢気な態度が、
誤魔化そうとしているように見えたかもしれない可能性もあるが。
女性なら必死に警戒を解こうとしただろうが、
野郎にどう思われても別に構わないしなー]
[その男が医務室を出て行った後、ふと。
そういえば、あいつ…
10年くらい前とえらく変わらない様子だったな。
それに此方が年の変わらぬ様子への疑問もなかったし。
そんな疑問が、脳裏を過った。
壁にかかった医師名を見てるようだったから、
カーク・シェルダンという名は知れただろうか。
何やら疑いめいたものを感じたが、
任務中に偽名を使ったこともあるけど、
今回のカークの名は本名だし、医師なのも本当だ。
白衣に隠れて見えにくい制服の記章は>>24
地球系資本の半官・半民の船の一介の船医としては、
異例だろう身分を示してる…無駄に長生きしてるせいと色々で]
[地球系資本の半官・半民運営による、シルバー・メリー号。
自分がその、官側…軍属だということは。
特に極秘事項でもないが。
周りもおそらく、船医としての認識の方が強いんじゃないかね、
とは思う。
いや、船医としてもどうよ、と思われてるかもしれないけど。
出で立ちや言動的に、軍人らしくないのは自覚している…というか、
ずっと、それが武器のひとつでもあったから。
まぁ、俺は表の仕事向きじゃないからね…色んな意味で、さ]
[敢えて自分から身分を伝えて、何かあったら相談するように、
と伝えたのは、船内ではごく少数の人間だけだ。
その中には、船医という業務上、乗員の健康チェックや
医療データから、性別が知れたフィオンも含まれる。
そういえば、彼女の所属は官・民のどちらだったか。
女性だから警備としてどうこう、と侮る気は毛頭ないし、
彼女の勤務ぶりは素晴らしいと思うが。
やっぱり女の子だしなー…色々心配にはなっちゃうんだよ。
ちょくちょく、ちょっかいをかけるふりして、
様子を見に行ったりしてしまうのは、性分なんだろうなぁ。
さて、こんな頼りなさ気な軍人は、フィオンにはどう思われているか]
うん、カークでいいよ。
アイリス・サーヴェスタだね、綺麗な花の名だ。
[俯き、しどろもどろのような微かな声での返事に、
何故こんなに動揺しているんだ?と疑問に思いつつも、
聴こえるよ、と頷いて]
え、ええと…要するに、
酔ったとか浮遊感っていうのは…いわゆる船酔いかい。
[航宙船でも、海の船と同様、酔う人はたまにいる。
症状に納得しかけた時、真っ赤な顔と
いきなりの大声で薬を求めたアイリスに、一瞬度肝を抜かれるが]
お、おう…分かったよ。なんだ、ちゃんと大きな声で
しっかり言えるじゃないか、よしよし。
じゃあ、船酔い止めと軽い安定剤をだしとくよ。
[その後の反応で、どうやら、彼女にとっては思い切ったこと
らしい…と伺われれば。にっこりと褒め言葉を口にして。
アイリスの出身星系と血筋、それから本人に服用中の薬や、
薬剤アレルギーがないかを確認してから。
服用規定を説明した後に、薬と…
一応、リラックスしやすくなるハーブティを処方した。
アイリスが、医務室に留まるようなら、そのまま。
言葉通り退室するようなら、医務室の扉のところまで送る。
いずれにしても、彼女の去り際には、
”また何かあったら、いつでもおいで。楽しい旅を、ね”
と、声をかけるだろう]
―第2エリア・医務室―
[シメオンの傍には、ベルティルデの姿もあっただろうか。
そういえば、彼女も、階段から落ちて打撲したとかで、
医務室に来たことがあったっけ?>>7.
ダーフィがその下敷きになる名誉を得たとか得ないとか、
船内の噂で聞いたような気がするけど>>175.
本当だったら、あいつ役得だな!
……なんてことは、あいつ自身は思いそうにないけどな。
ベルには、いつぞや、第2エリアの怪我人の手当の後、
禁煙スペースでうっかりタバコを吸ってた後に、
お小言を貰ったことがあったような。
自分に近く寄れば、仄かに薫るだろう、
服や体に染みついたネオ・カナン産の薬草タバコの、
独特の深い森のような甘い残り香>>40。
同様の香軌が、その部屋にも薫っていたからだろうか。]
[真面目な可愛い子ちゃんぽいベルには、
その件やら、あれやらそれやらこれやら…で、
どうせ俺は既にしょうもない船医とかに、
思われてるかもしれないしなぁ。
ベルティルデが傍にいたとしても、いなくても、
今更、悪評の一つやふたつ、気にしないぞ、という様子で、
シメオンの話を聞き]
―アイリが退室する前/第2エリア:医務室―
[話しているうちに、アイリスの表情が緩み、
緊張や不安もいくらか和らいだ様子に>>288、少しほっとしつつ]
…そうか、10年ぶりにか。
随分おもいきったんだね、君は勇気のある子だなぁ。
そりゃ、いろいろと不安でも無理はないよ。
少しずつ、慣れていけばいいさ。
[色々と事情はあるのだろうけれど、今は深くは問いはせず。
機会があれば、また話しを訊ければ嬉しいと思いながら、
微笑み返して。
医務室から出る時、”また会おう”と手振ってくれた姿に、
おお、いい子だなぁ、可愛いなあ、と目を細め。
来た時よりは少ししっかりした足取りで去るのを、見送った*]
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