情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新
7人目、雑貨屋 ディルドレ が参加しました。
雑貨屋 ディルドレは、霊能者 を希望しました(他の人には見えません)。
………
なんだ、予約の客かと思えば。
[首を向ければ、見込み違いの姿が在った。
予約品をいつまで経っても取りに来ない客に業を煮やし
そろそろかと店に立ってみれば、当ては外れたようだ。
確かに、聞き慣れた音よりは幾らか控えめであったろうか、
品物を棚から下ろす手を一時、中断し]
珍しいじゃあないか。
あんたが此処に来るなんてさ。
今度はどんな用向きだい…
……人狼?
[服に付いた茶葉を払い落としながら、
注意深い視線を村長からの使者と名乗る男に向けた。]
そりゃあね。
……被害者が出たことは知ってるよ。
この店に来る客の話題も最近は“ソレ”ばかりだ。
痛ましいことだね。
[閑村の話題を悪い意味で攫って行った事件――
人狼の噂はこの耳にも届いている。狭い村のことだ。
他所の村からこの村へと恐慌は伝播し、
それゆえ対策を講じる動きがあることも、また同じく。]
ふん……なるほど。
結局、住人全部を隔離とは思い切ったね。
村長の意思といえど、反対者も多かったろ?
[大きな木机に頬杖付き、使者から召集の概要を聞く。
通達は村民全てに適用されると告げる青年の固い口振りとは対照的に、老いて尚衰えを感じさせぬ口許に浮かぶのは薄い笑み。]
…話は分かった。
期限までに荷物纏めて屋敷に向かえばいいんだね。
あぁ、あんたは帰っていいよ。ご苦労さん。
[一方的な通達にも渋る事なく諾を返し、会話を終える。
仕事を手早く済ませ各々に指示された館に向かうのは恐らくどの村人達の例にも漏れず、けれども小柄な老身を包む衣服だけはやや異端に映るかもしれなかった**]
― 屋敷 ―
暫く厄介になるよ、ローゼンハイム。
知った相手の邸宅で良かったんだか悪かったんだか
分かりゃしないけどね。
[振り分けられた館は知己のものだった。
扉を開けてくれた家主には礼を示し、後に続いた。
召集の原因を避け、日々の他愛もない話を振る。]
あんたは相も変わらずの書斎篭りと聞くよ。
噂は噂でも……気をつけることだね。
[ローゼンハイムを伴いながら見事な庭園を抜けた。
途中、この館に集められた他の人間の姿でもあれば片手挙げて簡易な挨拶に替えただろう。]
大方、今回の招集のことだろうが…
余り気に病まないことだ。
お前さんも誰もかれも等しく嫌疑の対象、そうだろう?
[村長はそういう男だ、
否、そういう男だと“自分は”認識している。
血を分けた者もそうでない者も等しく、恐らく自分自身もどこかの屋敷や集会場に身を起き、噂の真偽を洗っているのだろう。]
……この手の事件に男手は必要だからね。
あんまりしょぼくれた顔してるんじゃないよ。
[青年が表情を歪めるのをみとめはしたが>>85
この場で深く追求することはせずに心に置き、
避けられなければ軽く肩を叩くようにするに留め、
邸内に歩を進めた。*]
/*
しかし人狼騒動村なのにほんと若人ばっかりやね
浮いてる感半端ない…!
少人数だし無難なとこ行っておくべきだったかなあ。
コスプレばーちゃんのようですまぬ…すまぬ…(*ノノ)
― 広間 ―
[取り敢えずは、と広間を見回す。
空いた椅子を見つけ腰を落ち着けることにする。
荷物を慎重に足元に置き、痩躯を背凭れに預け]
ふ〜…やれやれ。
確か邸内では自由にしていて良いってことだったっけね?
水か茶は出ないかい?
[監視場であるも構わず、適当に声を投げた。**]
おや、気ィ利くね。
酒が出るなら、折角だ、そっちを貰おうか。
……しかし、ジェフロイだったか。
ときどき村で見かけるお前さんのことを
どうもアタシは誤解してたようだね。
[ひゅっ、と風を切る音を立てて、
男の耳元僅か数センチを短刀が飛び、背後の柱に突き刺さった。
刃渡りは短いものの、抜け落ちず床と垂直に留まる程度には深く埋まっていることからも、投擲に手を抜いていないことは明らかだ。]
人間の雄・雌の区別も付かぬ奴だったとは――、
[十数年程前からか、村に現れるようになったこの男は、
親の仕事の最中に子守に預かる子供や
悪戯をしでかし叱り付けた悪餓鬼共のように
自身の子や孫同然に注視して来た他所の子供とは少し違うが、
それなりに見知った相手ではあったのだった。
確かに、言葉交わしたのは両手指で足りる程度かも知れない。
だが、よもやその頃から誤解してたのかコイツは、と思えばナイフ位投げ付けたくなるというもの。]
…ったく。
さて、ローレルは久しぶりだね。
旅人が襲われる事件があってから、親御さんがひどく心配してたよ。
その様子だと元気そうで何より、だけどね。
[村を出ていたことは彼女の両親から聞いている。
その両親の姿がこの館の中に無いということは、
家族別々に召集をかけられたのだろうか。
だからというわけでもないが、二重の意味で憂慮を口にする。
ジェフロイをじろりと睨み付けつつも、
そちらの話が進むようなら耳を傾けつつも割って入る心算もなく、
しかし勧められた酒は確りと手にし、グラスに口を付けた。*]
/*
おっと。
これ、ローレルは狩希望かねえ。
ロール都合上希望変更しようと思っていたけど、
やめておいたほうがいいか。
村人でも弾かれ狼でも良いつもりだったから
このままでも問題はない。
投げ返されても構わなかったけどね。
手並み拝見、ってなもんだ。
“危ない”ったって、アタシは誰にも当たらんように投げたし、
お前さんも同じ、だろう?
[危ないことなんかありゃしない、と
憎まれ口のように返しながらも、その声色は言葉よりもずっと軽い。
本気でやり合えば、それは文字通り『危険』だろうけれども。
その必要性が無い場面で、無差別に仕掛けてくる相手だとは感じていない、今のところ。]
好き好んでジジイ扱いをされたいババアなんて稀少だ。
……当時を忘れない為に着てんのさ。これはね。
[オッサン呼ばわりの理由には胡乱な視線を向けた。
"監視"などという物々しい宣言が成された以上、
現在の状況は有事であると認識している。
非日常は、かつての犠牲者を、死者を、
そして自らの過ちをも想起させるため、
繰り返さぬようにと打ち込む楔がこの軍服だ。
が、まぁ、過去の制服を後生大事に身に着けるという行動は
それはそれで他者から見れば奇妙なものかも知れず。
妥協半分、ジェフロイの解説を容れることにした。]
[ローレルに久方振りの挨拶を受けたなら、瞳を細める。
最後に見たのは、出奔の時だったろうか。
未だ少女と言える年頃の娘が一人で旅立つなど懸念したものだが、あの頃よりは随分と旅慣れて逞しく見えるから不思議なものだ。]
ああ、まだ会えてなかったのか。
何事もなく騒動が収束して村長から解除の令でもあれば
存分に家族の時間が持てるだろうから、暫くの辛抱だね。
まあ尤も――
[言いかけた言葉は、駆け寄る足音に遮られる>>142]
……尤も、妹が一緒のようだから、
ある意味では心強いのかもね?
[先刻、自身より先に邸内へと入って行った娘。
コンスタンツェにとっても恐らく、久々の肉親との再会であろう。
矢継ぎ早に姉に畳み掛ける声がかつてのローレルと重なり
その時ばかりは飲食の手を止め、まじまじと彼女らを見てしまう。]
[商品でもなしに陳列棚の横に常に掛けてある軍服の所以は、
フランツがまだ子供と呼べる時分だったか、それとも
少年期に差し掛かる頃であったか、何かの折に話したことがあった。
数十年も昔、まだうら若き娘であった頃、
隣国との国境のとある街に出稼ぎに出ていたこと。
ある年に勃発した戦争に巻き込まれる形で参戦したこと。
其処で結婚し子を成して、しかし戦乱の渦中で彼らを喪ったこと。
生まれ育った村に戻り、家業を継いで定住していること。
二度と同じ後悔をせぬようにとの戒めとして
当時のままに軍服を保存しているのだ、ということ――。
この地に長く住めば、村の人間の人生背景は自ずと知れる。
身の上話には口が固い方だが、話したことのいくらかは、
既に住人には広く知られている身上話だ。
……ただひとつ、
近しい者を喪うに至った直接の原因については
未だ口を閉ざしているけれども。]
……おや。
庭園散策からお帰りだね、アルビン。
[アルビンが既に部屋を決めたことは知らず、
遅れて現れた姿に声を投げた。>>195
両親の墓参以外では教会に赴く機会も少なく、
実のところ彼の神父姿は未だ見慣れない。
彼の少年期も当然見知っている、が、だからこそ
神父として戻ったのを見た時には多少の驚きがあったものだ。
帰郷した彼にそれとなく転向の理由を問うた際も、
たしか、確とした返答を得ることは出来ず、
だから以後は触れることなく『神父』として相対している。
触れたくない過去は誰にでもある、自身も同じことだ。
足元の黒猫に視線を落とし、それから手元のカップへと移した。]
[俄かに活気を増した広間で、娘たちの高い声が一際姦しい。
ふと、コンスタンツェが此方に気づいたかのように肩を震わせ
弁解を口にするのを聞けば、噛み殺した笑みが漏れた。]
く、くっ。
分かってるさ、コンスタンツェ。
アンタは昔と比べると随分大人しく……
いや、娘らしくなったと言うべきかね。
口は年々回るようになっているみたいだが。
[一方で、年々愛想が削げ落ち寡黙になってゆくオットーを見ると
単純に成長によるものと捉えてよいのか迷いどころではあった。
短い会釈>>197に同じものを返したが、悪ガキの一人であった
少年時代の彼ならばもっと溌溂とした挨拶が貰えたものだ。
雷を落とした時も、そうでない時も、
オットーとコンスタンツェは同時に見かけることが多かったためか、
ついつい今でも二人をまとめて見てしまう癖が抜けぬのだった。]
[広間からひとり、ふたりと人が消え、
話に区切りがついたところを見計らい、
酒のグラスと瓶、それにカップを下げる。]
さあて、それじゃアタシも部屋で休むかねェ。
年の割に身体は動く心算だけど、
いかんせん荷物が重いわ距離はあるわで一寸疲れたみたいだ。
もう先客のある部屋はどこだい?
空いているところを適当に使っていいんだろ?
[念のため、周囲の人間に部屋の割り当てを問い、
それらを参考に、空き部屋を探して収まることになったろう。
途中で出会ったローゼンハイムには、
旅人が一人監視場を移ったことを聞かされもしたが、
挨拶をしそびれた、との感想ひとつ置いて、就寝を告げた。**]
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新