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フぅん。そう言えバ、電車でもハシゃいでいタナ。
僕ハテっきり、親ニ色んナ所ニ連れテ行っテ貰っテル物ダトばカり。
[ハニカむようナ笑みニ、つられタようニ僅カニ表情を和らげさせ。噫、"初めテ"ニ一喜一憂すル她ノ様子ニ、これダカら幼子ハ素晴らシいノダト、密カナ悦楽を胸ニ抱ク。
歳を取ルニつれテ、こう言っタ感動ハ失われテいクもノダカら。何も知らぬ無垢ナ幼子ダカらこそ、こうシテ愛らシい笑顔を拝めルノダト。
そうシテリボンを解いテ、服を寛ガせ。露わニナっタ裸ノ胸を手拭いで覆いナガら、スカートノ下ニ眠ルドロワーズを取り払う。
そうシテふらふらト脚を差シ出されれば、そノ意図ハ直ぐニ知ル事ガ出来タダロう。美シい装飾ノ施されタこノ義足を付けタまま、風呂ニ入れルわけニハいカナいノダカら。
脚を取り、白い肌トノ繋ぎ目ニ触れ。パチント装着を外シ、丁寧ニ義足を取り外シテいク。
徐々ニ露わニナル、脚ノ継ぎ目。未ダうっすらト残ル傷ハ見ル者ニよっテハ醜いト言うカも知れナいガ――僕ニトっテハ、こノ上無ク美シク映ル。]
温泉ハ、故郷で入っタ事ガあル。
――でモ。誰カト旅行すルノハ初めテダ。
[外シタ義足を床へト置きナガら、視線ハ下へト向けタまま。ポツリト零シタ言葉ハ、她ニハ届いタダロうカ。
――今迄、恋シタ女孩達ハ。既ニ僕ノ思い出ノ中でシカ生きテいナい她達トは、こうシテ外ニ出ル事ハ無カっタもノダカら。
ダカらこうシテ共ニ旅行をすル事を、僕もまタ楽シみニシテいルのだト。そこまでハ素直ニ、口ニ出せハシなカっタけれど。
そうシテ、今度ハ自分ノ下衣ノ裾を捲り。膝ノ上まで捲り上げテ固定すれば、手拭いで她ノ身体を包み直シ、そノまま抱き上げル。
先程陽ニ当タっタ脚ハ、未ダ赤ク爛れテいタけれど。ダけれど可愛らシい謝罪ノ言葉>>83も貰えタノダカら、特ニ気ニシテハいナカっタ。]
[花ノ湯ハ露天風呂トしテ作られテいタガ、竹で出来タ屋根もあル為、陽ガ入っテこナいノハ助カっタ。
ぐルりト温泉を取り囲む竹ノ塀ノ中、岩で囲われタ湯ノ色ハ、仄カニ桃色ニ色付いテおり。そこニ散らされタ純白ノ百合ノ花弁ノ所為カ、周りノ岩ノ間ニ咲ク白百合ノ所為カ。外ダト言うノニ辺りハ百合ノ香りで満タされテいル。
花ガ浮カんでいルノダカら、きっト素敵ナノダト。期待ニ胸を膨らませタようニそう言っタ>>87腕ノ中ノ女神ハ、こノ温泉を見テさぁどう思っタダロう。]
……凄いネ。本当ニ百合ノ花湯ダ。
噫、ちゃんト連れテ行クカら暴れルなヨ。
[女神を抱いタまま半ば呆然ト感想を呟き。ダけれど直ぐニ先程ノ件を思い出シテカ、釘を刺シナガら抱ク手ノ力を僅カニ強めル。
そうシテ、ゆっクりトシタ足取りで湯船ノ方へト向カい。浸カル前ニ掛け湯をシようト、近クノ椅子を湯で洗えば、そノ上ニ她を座らせタ。]
[ ――……噫。
それニシテも、何時もナガらこノ時間ハあル意味でハ苦痛を覚えル。
覆っタ手拭いノ間カら覗ク、白い肌。成熟シタ女ノもノトハ違う、餅ノようナ滑らカナ肌。
其れを見れば、矢張り。あル種ノ欲望を抱いテシまうノも、仕方ノナい事。
そノ肌を裂き、真っ赤ナ雫を滲ませタノナら、どれ程美シいダロう。
こノ白い肌や、金ノ髪。神カら与えられタそノ美シさニハ、きっト穢れタどす黒い猩ガ映えルニ違いナい。
海を閉じ込めタそノ瞳カらハ、塩ノ混じル水ノ粒ガ溢れ出ハすルダロうカ。
細ク高いそノ声ハ、喉ガ枯れル程ニ悲痛ナ物へト変わり行クダロうカ。
そシテ。
そノ身の幼さを奪ウ時ノ悦楽ハ。果たしテ……如何な、物なのだロウ。]
[傍ニあル掛け湯用ノ浴槽カら、湯を桶で掬い。手拭いを取り払っタ肌ニゆっクりト、ゆっクりト掛けテいク。
そノ際、手やら足やらニ水ガ掛カれば針ノ刺すようナ痛みニ襲われハシタけれど。ダガ今ハそんナ痛みニ構っテいル場合でハ無い。
ゆっクりト、そノ身体を清めルようニ。
弾力ノあルふっクらトシタ肌を水でクまナク湿らせタノナら、噫。僕トシタ事ガ、気付カナカっタト舌を打つ。]
髪、そノままダト濡れテシまうナ。
[她ノ長い髪ハ、湯ニ濡れテ肌へト張り付いテ、幼さノ中ニ何トも言えぬ妖艶さを醸シ出シテハいタけれど。シカシそノまま湯ニ浸けテ、そノ髪ガ痛みでもすルノハ許されル事じゃあナい。
如何シようカト悩んダ末ニ、自分ノ後ロ髪を括っテいル髪紐をハらりト解き。それを使っテ金ノ髪を軽ク纏めテ、そノ上カら手拭いでクルりト纏め上げテみせタ。
――無論、她ガそれを嫌ガっタノナら。無理ニシようトハシナカっタけれど。]
[そうシテ、再び她を抱き上げ。"約束"ハ"約束"ダ、トほんノ僅カナ時間で痛みへノ覚悟を決めれば、ちゃぷりト足ダけを湯船ノ中へト沈めテいク。
途端ニ走ル痛みニ、思わず眉を顰め。正直ナ所、こノまま暫クじっトシテ痛みをやり過ごシタクハあっタガ――其れダト、女神ガ風邪を引いテシまうカら。]
ちゃんト、肩まで浸カルんダ。
百まで数えれば、身体を洗っテやルカら。
[言いナガら、抱いタ小さナ身体をゆっクりト湯船ノ中へト沈め。岩で出来タ浴槽ノ中へト座らせタノナら、自分ハ足ハ湯船ノ中へト浸けタまま、縁ノ所へト腰掛けル。
座っタ脚ノ間ニ、她を座らせルようニシテ。時折手で湯を掬い肩へト掛けテやりナガら、さテこノ花湯ハ女神ノお気ニハ召シタノダロうカ、ト首を傾げテ様子を伺っタ。]
[けれど向けられる視線に気づけば、すんだ瞳を彼に向けて。
うかべるのはただ、無邪気なほほえみだけ。
彼の"考え"などかけらもしらないドロシーは、
自らの従者として、全幅のしんらいを彼へと向けています。
おさえこまれた欲望も、その視線がはらむ意味も。
なにも、どれひとつ。ドロシーは、しりはしないのですから]
――"ドリィ様"。
慌テルナっテ言っタダロ、モう少シ我慢。
[腕ノ中、藍玉ノ瞳を輝カせナガラ身を乗り出す様>>165に、まタ僅カに慌テタ声を上げテみせ。她ノ大きナ瞳にハ今、目ノ前ノ花ノ湯ダけガ映っテイルノダロうカラ、駈け出シテ行カナイヨうにちゃあんト押さえつけテおカナけレば――義足ガあっテモ心配ナノに、義足ガ無イままそんナ事をさせル訳にハイカナイカラ。
シカシこノ花ノ湯ハ、どうやラ気にハ入っテ貰えタヨうダ。掛け湯ノ間、そわそわト身体を動カさレルモノで、やり辛イっタラありハシナイ――先程ノ脱衣所でモそうダっタけレど。
……ナんテ。そんナ考えハ、表向きダけノモノ。
実ノ所、こうシテ無邪気にハシゃぐ幼子を、こんナにモ近クで、そシテこうモ長期に渡っテ眺めルノハ、初めテノ事ダっタカラ。
目的ハ別に有ルトハ言え、まルで二人で旅行をシテイルヨうナ一時。そレガ初めテダト言えば、甘やカナ眼差シ>>164で其レを喜ばレレば、何ダカ此方ノ方ガどうにモ照レ臭クナっテシまうノモまタ、事実。]
[幼子ハ、一月モすレばどノ子ダっテ、母ガ恋シクテ泣クモノダ。
どレダけ愛情を注ぎ、美シイ服を着せ、甘イ菓子を与えテ可愛ガロうトモ。
最後にハ結局、母を求めテ泣イテシまうモノダ――特に、自分ノ好むヨうナ。甘やカさレテ育ち、容姿ガ美シク、そシテ幸せにふクりト肌を張ラせタ幼子達ハ。
全幅ノ信頼を滲ませタ視線ハ、実に心地良イ。好奇心でモ、菓子を貰えル期待でモ無ク、唯自分ノ存在を認め、傍に居テ然ルべきナノダト言うヨうナ、尊大トモ言えル眼差シハ。
自分ノこノ欲望を知ラぬカラダト分カっテハイルけレど。
そレでそレをこうモモ心地良イト思っテシまうノハ――自分ガ、モう後ガナイ死人ダカラダロうカ。]
[そうシテ犯すノハ、本日二度目ノ失態。つイ出テシまっタ舌打ちに対シテ、楽シげナ顔ガ歪んダ>>166ノを見テ取レば、今度ハ胸中で盛大に舌を打つ。
她ノ内心ハ見テ取レずトモ、她ガこノ花ノ湯を楽シんでイル気分を害シテシまっタノハ確カダロうカラ――そシテそレハ、掛けラレタ心配そうナ言葉>>167カラモ、推シテ知レタ。
ずうっト浸カっテイタイノダト。僕ノ足に両腕を回シテ水遊びをシナガラ、重イ頭をふラふラ揺ラシテそんナ言葉を吐ク癖に。
ナノにそんナに心配そうナ顔をさレレば――噫。違う。別に僕ハ、そんナ顔をさせタイ訳じゃあナイ。
モう少シ、痛みを隠すべきダっタト。今更ナガラにそんナ後悔を覚えナガラモ、解けタ髪を一房、小さナ手で引カレレば。
綻ぶヨうナ笑みト共に掛けラレタ心配ノ言葉ガ、痛クテ、痛クテ。脚ノ痛みナんテ忘レタまま、従うヨうに身を屈めタ。]
[――贈ラレタノハ、予想外ノ"お駄賃"。百合ノ花ノ香りに混じっテ、一際強イ甘イ香りガ鼻を擽ルノに頭ノ芯ガじクりト痺レル。
目ノ前に広ガルノハ、湯でシっトりト濡レタ肌。長イ睫毛ガふルりト揺レルノを見テ取レば、自然ト小さク喉ガ鳴っタ。
ここカラノ事ハ、半ば無意識ノ事。湯で濡レタ肌を她ノ頬へト伸ばシ、甘イ媚薬に侵さレタヨうナ思考ノまま、そノ小さナ唇に――]
――……、
[――ト。間一髪ノ所で理性を取り戻せば、ハットシタ様に動きを止めル。
頬に触レタ手ハ、そノまま耳ノ裏へト移動させテ、誤魔化すヨうにそこを撫でテ。
……危ナイ、危ナイ。
"そうイう事"ハ、今ハまダ――"お別レ"ノ時以外ハ、シナイ主義ナんダ。
她ガモう少シ成長シテ、あト一歩で熟レテシまうト言う時以外ハ。熟レカけタ果実を、一思イに齧っテシまう時以外ハ。
ダっテそうじゃあナイト、つまみ食イをシテシまうナんテ。そんナノ、勿体無イじゃあナイカ。]
[そレでモ思わず、手ガ出そうにナっテシまっタノハ。
幼子ハ、純粋ダカラ。愛でテ愛シテ強請っテみレば、喜んで口付けテクレル事ハ沢山あっタけレど。
ダけレど強請ル事無クこうシテ純粋に口付けラレタノハ――此レガ初めテダっタカラダロう。
……噫。まっタク、僕ノ女神ハ。 ]
………、大丈夫。
こうシテタラ、そんナに痛クナイ。
[労うヨうナ、心配すルヨうナ。そんナ風に向けラレタ言葉にハ、悪戯っぽク僅カに口ノ端を持ち上げテ見せナガラ、湯に浸カラせタ脚で她ノ身体を挟むヨうに。
――何トモ沢山ノ"お駄賃"を貰っテシまっタノダカラ、こレクライノ痛みナんテ吹き飛んでシまうトイうモノ。
其レヨり、何ヨり。自分ノ所為で折角ノ花ノ湯を楽シむ気持ちガ台無シにナっテシまっタこトガ、惜シカっタ。
ダカラ、挟んダ脚にモう少シダけ力を入レテ。湯ノ中でイつモヨりモ軽クナっタ她ノ身体を軽ク持ち上げタノナラ、そノままゆラゆラト前後に揺ラシテみせル。
……そう、すレば。少シクライハ、楽シイ気持ちガ戻っテきテクレばシタダロうカ?]
何を言うんダ、僕ガ居ナイト動けナイダロう?
……外に、アイスクリームモ売っテイタカラ。上ガっタラ一緒に食べヨうカ。
ほラ、"ドリィ様"。そロそロ身体を洗おう。
[她ノ内心ノ思イナど、露知ラず――知っテイタトシテモ、きっト答えハ変わラナカっタダロう。
ゆラゆラ、ゆラゆラ。小さナ水シぶきを上げナガラ、她ト共にモうシばラク花ノ湯を楽シんで。
そうシテ她ガモう少シ湯に浸カルこトを望んダノで無イ限り、再び身体を持ち上げテ、身体を洗おうトシタダロうカ――噫。僕トシタこトガ、シャンプーハットを忘レテ来テシまっタト、内心で落胆シナガラ。]
[唇を重ねたときに鳴らされた喉には、一体どういう意味があるのかしら。
頬に添えられた手と、いまだ近くにある相手のお顔と。
そのふたつには、不思議そうにしながらも、特にそれを拒絶したりはしませんでした]
……どうかしましたか?
[ぴたりと止まった相手の動きに、わずかに不安そうな表情でたずねます。
だって、もしかしたら "ごほうび"が気にいってもらえなかったのかもしれないじゃありませんか。
耳の裏をなでる手にすりよりながら、伏せた瞳には気づかれてしまったでしょうか。
こういうこともひかえた方がいいのかもしれません、と。
お風呂のこともあわせて、ひとつひとつ、あらためねばならない行動に頭を悩ませます]
[どれだって、彼も喜んでくれているものと、そう思っていたのに。
それはドロシーの思いあがりだったのでしょうか。
だとしたら。とても、とてもさみしいですけれど。
けれど考えてみたら、幼子にするようにキスをおくられるのは、彼にとっては本意ではないかもしれません。
それならそれで、しかたのないこと。
――ああまったく。よき主でいるというのは、存外疲れるものですね]
/*
女神……(崩れ落ちる)
あああああああそうだよなあ不安になるよなあなるよなあそんな寂しそうな顔をしないでぼくのめがみ!!!!!!!(あたまかかえ)
/*
ランダムテスト
*プレッツェル**初恋の人*B 【射】短弓 鍵 【 G 】 STR:10(6x3) CON:14(6x3) DEX:9(6x3)
APP:14(6x3) POW:10(6x3) SIZ:7(6x2)+6
INT:3(6x2)+6 EDU:9(6x3)+3
(SAN&幸運:POW×5、HP=(CON+SIZ)÷2、MP=POW、アイデア=INT×5、知識=EDU×5、DB別表参照)
「登攀」 ((恋天使))92
[それハ、動きを止めタ時に危惧シてイタ事。自分を律すルのに精一杯デ、何時モのように嬉シげナ顔モ見せテハやレれなかっタかラ。
ダから、もしかしたラ不安そうニさせてシまうカもシレないト。そシテそノ懸念ハ、残念ナ事に当っテシまっタらしイ。
白ク立ち込めル湯気ノ中、霞むヨうに見えタのハ何処カ不安そうナ表情。誤魔化すヨうに耳ノ後ろを撫でテみても、幼子ハこう言う所ダけハ聡イものカ。伏せられタ藍玉にツキリと胸ガ痛む。
噫、今日ハ失態ばカりガ積み重ナっテ行ク日ダ。自分ハこノ女神に、不安にナっテ欲シイ訳じゃあなイ。何カを改めテ欲シい訳でモ、無イ。
尊大に、傲慢に。世界ノ中心ハ自分であルのだト疑わナいようナ、そんナ風に振ル舞う她を。たダ、見テ居たイダけナのに。]
――……急ナ"お駄賃"ハ、吃驚するだロ。
[她ガ僕を、どう思っテいルのか。そんナ事ハ、大シタ問題じゃあなイ。
肝心ナのハ、僕を慕っテくれてイるト言う事。僕ノ愛情に、笑イ返シてくれているノだと言う事ダけ。
無論、僕ガ她に向けルのは紛レも無イ恋慕なのダロうけレど。そんナ物を抱クのは、僕ダけでイい。]
でモ、こう言う"お駄賃"ハ他ノ人にハあげタら駄目ダからネ。
イイのはお父様ト、お母様と――僕ダけナ。
[迷っタのハ、数秒。此レは"摘まみ食イ"に当タるのか、否カ。
そうしテ出しタ結論ハ――是。
ダから僕ガ口付けタ先ハ、她と同じク……そノ唇ノ、端。今度は不安にナラないようニ、少シだけハにカんダ笑顔を向けなガら。]
[足に込めラれた小さな力は、何トも愛ラシく。安堵シたように緩められタ頬ハ、上手ク騙されテくれたト思イたイ。]
そっちこソ、急にやっタダロう?
[そレハ楽シげに吐かれタ悪態>>181にハ、此方モまタ楽シげに悪態を返シ。急にトイうノは、無論先程ノ"ご褒美"の事ダ。
僕ダっテ驚カさレタのだかラ、她ダっテ驚カさレれば良イのだと。そう言イタげに軽ク舌を出すけレど、向けタ視線ハ柔らかなもノだっタかラきっト効果ハ無イだろう。
她ノ身体ガ、僕の脚ガ揺レるタびに、浮いた花弁モまタ揺れル。
湯気に混じル百合ノ香ガ一層強クなるノを感じナがら、そう楽シそうにさレレば水ノ痛みモ一時忘レてしまうト言うものダ。
そう、她に必要なのハ、従者に対すル気遣イナんカじゃあ、ナイ。
不安そうに心配さレルヨりモ、持ち前ノ我儘さで周りを振り回シ、天真爛漫に振ル舞イ、愛らしイ笑みを振りまイてくれル姿ノ方ガずうっト喜ばしイのだからト。
少なくとモ、僕ハ。そう思っテいル。]
……"ずっト浸カっテイたい"んじゃあなイのカ?
[腕をふりふり、女神ノ興味ハ既にこノ花ノ湯かラ、冷たい冷たイ氷菓子へト飛んでイってシまっタよう。]
そノ切り替えノ早さに呆レたようナ息を吐きつつモ、声音にハ楽シむヨうナ色ガ滲む。
花ノ香ノすル湯ノ中カら、小さナ身体を持ち上げテ。先ほどノ様に椅子へト座ラせレば、她ノ手で解カレタ手拭いかラふわりト柔らかナ金ノ髪ガ溢レ落ちタ。
そうシて、そレトほぼ同時。濡レたままノふっくらトした腕ガ此方へト伸びタト思えば、感じルのハ花ノ香と小さナ重み。]
……、
[服を濡ラす水ハ、やハり痛クハあっタけレど。ダけレどそんナものモ、贈ラれた言葉ガあレば、どうっテこトハ無イだろう?]
――……僕も ”大好き” だヨ。
ドリィ、様。
[ 返すのは、同じ言葉――例え同じ”好き”でハ、無かっタとしてモ。 ]
[湿り気を帯びタ前髪をそっト掻き上げテ、此方カらは幼子に贈ルヨうナ、あやすヨうナ口付けを。她ガ離レヨうとしたのなラ、そレを見送りはしタダろうガ――名残惜シそうナ視線ハ、向けテしまっタ事ダろう。
そうしテ、座ラせタ她ノ髪をゆっクりト濡らシて。シャンプーハットを忘レてシまっタから、今日ばカりハちゃあんト目を閉じテいて貰わナいと。]
目を、閉じテ。きつクきつク閉じテ、僕ガ良シと言うまで絶対に開けタら駄目だヨ。
[毛先ノ方を濡らシながら、顔を覗きこんで諭すヨうに。そうすレば她ハ、そレに従っテはくれただろうカ。
従っテくれたのなラ、手に泡を取り。モしも她ガ途中で目を開けテも大丈夫ナとうに軽ク上を向カせテ、顔に泡ガ付カないようにゆっクりト洗う。
そシテ最後に丁寧に濯げば、漸ク ”開けテも良イヨ” 、と声を掛けタ。
髪ガ終わレば、次ハ身体。濡レた手にタっぷりノ泡を取レば、ゆっクり、ゆっクり。まルで泡ノ羽衣を纏わせルように、她ノ身体を隅々まで洗っテいく。]*
― 花ノ湯前 ―
[そうしテ身体を洗イ、湯を掛けテ。真新シい手拭イで身体を拭いて、変えノ服を着せテ。濡れてシまっタ自分ノ服も新しい物へと変え、義足モちゃあんト付けテやり。
風呂あガりに上気シた頬にひやりトしタ手を当テてやりながラ花ノ湯を出レば、次ノ目当テは氷菓子。]
何ノ味にすル?僕は此レ、杏仁豆腐味。
[片手に她を抱き抱え、幾つモ有ル中から一つノ氷菓子を選び。
そうシテ她ハどノ味にすルのだろうカと、選ぶ様を見テ楽シむ事にシようカ。]
[返された言葉に、ひどく満足気に口元をゆるめます。
まさか、彼と自分との想いがちがうものだなんて、考えもせず。
自分が彼にとって"そういう"対象だなんて、思いもせず。
彼の"望んだ"ように、当然でしょう、なんて。そんなふうにほほえんでみせましょうか]
……ドリィと、ずっと
ずっと、いっしょにいてください ね。
[ささやくのは、彼にだけあてた言葉。
彼がさだめた期限が近づいているだなんて、気づくことはなく]
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