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7人目、ダークエルフ ヴェルザンディ が参加しました。
ダークエルフ ヴェルザンディは、狂神官 を希望しました(他の人には見えません)。
― 王都陥落の日:玉座の間 ―
[奪還、と言えよう。
茜に染まる白亜の都、その頂に座すは魔の軍勢を率いる赤髪の王。
一族の悲願が成就した瞬間に、恍惚の表情を浮かべたのも束の間。]
……御意に。
忌まわしき彼の者の血、一滴残らず駆除致すとしましょう。
[言葉が終えるやいなや、背後に控えていた配下の数名が城内に散る。
隠し扉や隠し部屋、隠し通路に至るまで。
城内に余すところなく暗殺術に長けたダークエルフの追っ手が王家者へと放たれた。*]
― 始まりの刻/洞窟 ―
…どれだけこの日が来ることを、待ち侘びたことか…
[永かった。
太古の昔、彼の戦争を戦った祖がその身を大樹と化し、一族の選ばれし子にその記憶を継承し続け幾千年。
王の帰還を待つ時間は、一人一人は数百年と言えど、途方もない記憶が蓄積されていた。
普通、ダークエルフの肌の色は褐色だ。
この肌の色は、一族が繰り返してきた自らの品種改良の副産物ともいえる。
永かった。そう、口の中でだけ、呟き、印を結ぶ。
ゆったりとした暗色のローブに身を包み、肌の白いダークエルフは洞窟へと姿を現した。]
よく来たね―――”門”の”鍵”。
[>>18 結晶へと触れている男の背後から、笑み含みの声をかけ。
流れるような所作で、男の背後から暗黒色の刃を突き立てた。]
[鍵と呼んだ男の腹部から躊躇なく黒刃のダガーを引き抜くと同時、振られた刃を避けるべく後ろに跳ぶ。
再度男を襲撃することなく、他にもっと大事なことがあるとでもいうように背を向ける。
鮮血の滴る刃を持ったまま、洞窟内の結晶へと振りかけてまわった。]
……現世に三大世界あり、現、妖、精の三つ也。
その理の外に封じられし闇に、我は呼びかける。
[キンッ――― その度に、ひとつひとつ結晶が微塵に砕け散ってゆく。]
魔獣よ、妖魔よ、名もなき異形よ、
命なくて生きるもの、存在する無よ。
今一度王との旧き盟約を果たせ。
[刃から滴る最後の一滴、赤を受けた、最後の結晶が砕け散る。]
今や鍵は解かれ、現への扉は開かれた。
永き眠りから目覚めたまえ、―――我らが王よ!
[巨岩に刺さっていた剣が、低い振動音を立てながら抜けて行き、今や岩には無数のひびが走っていた。]
[ようやく、膝をつく男を顧みる。]
……其処で見ていると良い。
我が王の帰還に一役買ったのだから、死ぬ前に其れ位の栄光に浴すことは咎められまいよ。
[微笑と共に嘲笑うような声で囁き、背を向けると。
崩壊していく封印を焦がれるように見つめていた。**]
ー 王都陥落の日 :王都近郊 ー
[王族の追跡に出たダークエルフのうち一人が、賊行為を働いている一軍と遭遇する。>>46]
「そいつの首を差し出せ、人間。」
[その中でも、賊の首魁とおぼしき男を見つけると、ハッタリなど意に介さず用件を述べる。
此方は単騎。しかしだからこそ例え囲まれても脱するだけなら容易い。
同時に、暗器で王族だけを殺すこともできた。
だが、男の周囲の惨状を見て、面白そうな表情を見せたと思うと、構えを解いた。
こういう出合いに言うことを聞かせるには何をどうすれば効果的か。
少しの間の後、指笛を吹いて、周囲を襲撃していたオークたちを集める。]
「この国本来の王による、新たなる治世が始まる。
魔の力による、弱肉強食の理が支配する世がな。
そのために旧き血を粛清するのだ。
相応の働きを見せれば、重用に口添えしてやろう。」
[集まったオークはここにいる賊と同じ程度か。
いつでも王族を殺して離脱できる準備はしたまま、くすんだ金と青を眺めて闇の妖精は笑っていた。]
ー 再臨 ー
[>>55 強い魔力を宿した昏い赤を目にすると、その場に膝をつきかしづく。
>>59 己に声を賜れば、頭を垂れたまま。]
私はイーシュトの子孫でございます。
かつての主たるあの方を宿す貴方様のお目覚めをお待ち申し上げていました。
[それはかつて解放戦争を戦った祖の名。]
…畏れながら申上げます。
貴方様が眠りにつかれ、既に幾千年。
物質は朽ちては再建を繰り返し、当時の形あるものは殆ど塵へと還りました。
き奴もまたとうに現を去りましたが、その子孫がこの地を治めております。
[数千年眠っていた自覚の無さそうな主へとそう進言する。
ミレニアムの時の流れのなか、相応の腐敗こそあれど、革命もなく王家と王政が存続していたことは、人間にしては驚くべきことだろう。
だが、その理由に興味などない。今日、それは全て終わるのだから。**]
― 再臨:洞窟 ―
[>>95 何故エルフが、と呻く男に、一度だけ振り返り笑みを零した。]
―――なぜ、ダークエルフたる俺の肌は白いのだとおもう?
[その後は主に吹き飛ばされた男が居なくなるまで言葉を交わすことはなかった。
もう一度会えたら答えを聞いてみたいものだ。
尤も、生きていればの話だが。*]
― 再臨:洞窟 ―
[>>81 ”影”の、という言葉に、肯定を返す。
笑声、その表情。そして物言いといい、”記憶にある”通りで所見でありながら懐かしささえ覚える。]
『そういうお前は変わらないな』
[口から毀れたのは、ヴェルザンディの中にインストールされているイーシュトの記憶と人格、そして声。]
『お前にはあのお方を受け止めるだけの器があるからな。
呑気に寝ていてもらっては困る。
俺は情報だけの存在となったが、これが変わりに働く。
まずは地均しといこう。』
[言い終えたヴェルザンディの瞳に光が戻る。
>>84 毒を所望されればローブの内側の麻袋から小瓶を取りだし捧げる。]
此方に。
場所ですか。
ポータルを設置致して参りましょう。
準備に掛ります。
[再び傅くと、立ち上がり、軍勢を洞窟の外に出現させるべく転移魔法の準備にとりかかった。*]
― 王都陥落の日:王都近郊 ―
[目の前の男が何を考えていたのか知る由もなかったし、目的さえ果たされば興味もなかった。
>>123 ただ、宙を舞う首を見て満足そうに笑む。]
「正しい判断だ、気に入った。」
[首を持った手を一瞥すると、その首級を寄越せとは言わず。]
「是からこの国では、口先だけの正義が消え失せ、
貴様らのような者の行動が正当と肯定される治世となる。
その首を持って城へ出向き、我が同胞ヴェルザンディに会え。」
[そのままダークエルフは踵を返すと、木々の間の闇に消えて行った。
城まで首を運んでくれるだろうという確信があった。
しかしもし持ってこなければ―――殺して奪いに行けばいいだけのことだ。]
― 450年前:大森林 ―
[イーシュトの末裔の棲むダークエルフの集落は、大森林の深くにあった。
それは、竜が眠っている場所とは大きく離れていたが、齢50歳程度―――人間でいうなら8歳程度の外見の妖精の少年が彼女を訪れたのは必然だった。
苔や蔦が覆う鋼色の鱗の巨体を、少年はぽかんと口を開けて見ていた。]
これじゃない。
[竜の結界に阻まれなかったのは、自身に流れる光の妖精の血の成せる業であろう。
けれども、祖の記憶を降ろされたその精神は闇の妖精そのもの。]
もっときれいだったのに。これじゃあ捕まえてもつまらないや。
[その声にははっきりと落胆が見えた。
膨大な記憶を受け入れたといっても、未だ本人は子供。
記憶で見た竜がまだ生きていると知れば、大人に内緒で好奇心に身を委ね見に来たのだった。要するに、カブトムシでも捕まえに来た子供と同じである。]
つまんないし、ころしちゃおうかなぁ
あっ、しょくばいにはー、うろこもってけばいっかな?
[子供故の恐れ知らずもあったか。記憶と共に与えられた魔鏡へと手を触れたが離し、その巨躯へと手を伸ばした。]
― 王都陥落の日:城内 ―
[帰還した配下の者から面白い人間がいたと聞いて間もなく。
城内の宝飾品を触媒に、魔鏡を用いて該当すると思われる第一王子の首の行方を手繰りれば、
>>147>>148 オークに囲まれているくすんだ金と青の男を見つけた]
……なるほど。
この状況であのように笑うか。
映せ鏡よ 彼の者を我が前へ―――…
[唇が弧を描く。
そのまま指を魔鏡に置くと、首ごと男を撫で、この場まで瞬間転移させた。
適当な長椅子に肘を置き、頬杖をついた姿勢のまま来訪者を出迎える。]
取引といっていたが。
その首と引き換えに何を望む?
[柔和にも見えるような笑みを浮かべて、問いかけた。]
― 450年前:大森林 ―
[頭上から降る声にびくりと身を竦ませた。
悪戯を見咎められた子供のように―――否、子供なのだ。]
わっ!?
まじりもの、なんてかっこわるーい!はいぶりっどってゆってよ。
[伸ばした手を風に払われ、ちぇっ、と舌打ちしながら手をさする。]
えー、ケチんぼドラゴン!
”しょくばい”が無いとお前ころせないんだもん。
この鏡使えるの今一族ではおれだけなんだぜ、すごいだろ!
とーさんもかーさんもこれできれいにしたんだ。
長老たちすっごいよろこんで褒めてくれたんだぜ。
あんたもきれいにしてあげるからさ!
[ころころと笑いながら、純粋な悪意を何の躊躇もなく曝け出し、誇らしげに話す。]
― 王都陥落の日:城内 ―
[>>166 両膝をつく人間に、此方は姿勢を変えることなく応じる。]
―――お前、贄となる人間や希少な触媒、魔法の品を調達することはできるか?
[オークなどなら単純にキラキラ光るものでも喜ぼうが、取引をするような相手であればこれくらいの品は必要だ。]
可能ならば、これからお前に依頼をする者に心当たりが無くもない。
[品定めをするようにくすんだ青を覗き込む。
役に立たないようなら、さてどうしようか。]
― 再臨:洞窟、そして地上へ ―
[>>155 一度外へと出ていた闇の妖精は、封印の場所を後にした主の元へと再び現れる。]
ポータルの設置を完了致しました。
洞窟の前に2か所、シルヴァーナの周りに3か所。
[そして、魔物が封じられている地下の空洞の一室へと入口となるポータルを設置し終えた後に主の前に跪く。]
―――ご命令を、我が王。
[洞窟から魔物が放たれる、ほんの僅か前のことであった。*]
― 王都陥落の日:城内 ―
[>>178 生首を手置きにしていようと意に介さない。
誰の顔か判別がつき、さらし首の用さえ成せば使い道のないものだ。]
―――解った。
着いておいで、それを持って。
[生首を持たせたままともなったのは、玉座の間。]
王よ。
これなる人間が第一王子の首をお持ちしました。
[そういって、主へと第一王子の首を持ってきた人間を引き合わせた]
― 450年前:大森林 ―
[>>183>>184>>185 一瞬だけ顔を出した亡霊は、嘲笑の後に消え。
親が喜んだか、という言葉に心底不思議そうに首を傾げる子供がいた。]
かーさんはダークエルフの癖にとーさんと逃げたんだよ?
おれらを裏切ったんだからだから殺されてとうぜんなんだよ。
愛ってすごくみがってでおぞましいものだって長老たちいってたけど、ホントだね。
[にこにこと語る子供に、後悔も悲しみも欠片もなかった。]
えー。
だって。
殺せって言うんだ。おれの中のあの人が。
うろこちょうだいよ、無いと困るんだ。
[胸に手を当てて、内なる声に耳を済ませた後、子供は駄々をこねた。
両手を広げて、頂戴、と。]
ー 450年前:大森林 ー
[子供もまた自分の過去に頓着しない。
大樹に蓄積された記憶を共有した時点で己の個としての過去への価値は容易く見失った。
そして、子供は竜が怒っていることは解ったが、何故怒ってるのか解らなかった。]
何でなのらなきゃなんないの?
[言葉には辛うじて出さなかったものの、珍しい動物を捕獲に来たときに、お前はわざわざ名乗るのか、と言わんばかりの首の傾げぶりだった。
闇エルフといえど子供にとって竜はお伽噺の生き物で、珍しい七色のカブトムシとそう変わらないものだったからだ。
想定外だったのは、なにやら偉そうな口を利いている、ということ。]
まぁ、いいけどさー
おれはヴェルザン…って、うわぁぁああ!?
[>>218 轟く咆哮に耳を塞いだと同時。
小さな体は結界の外に弾き飛ばされて転がった。]
…っててて…
なんだよあいつ!絶対ころしてやるかんな!待ってろよー!
[かくして、それから200年程の間は時折現れて鱗を持ち帰ろうとしては、弾き飛ばされるという光景が繰り広げられたのだった。
やがてこの子供が、魔王を世に放つとは、彼の竜も想像しなかったのであろう。
解っていたとしてもどうなっていたかは、今となっては知るよしもない**]
ー 王都陥落の日:城内 ー
[>>246 第一王子の首を持ってきた人間を主へと引き合わせ、名乗りを聞いた後。
順調に見える謁見の様子に、この件での自分の仕事は終わったとばかりに音もなくその場を離れた。]
…お疲れ様。
必要な首は揃った。
次は、国の各重要拠点に座標…ポータルを設置する。
クレステッドに場所の選定の協力を得たいが…見つからないね。
まぁいい、主要都市の制圧を速やかにするため、まずはその周辺だ。
俺も出るよ。
[帰還したダークエルフへと声を向けると、侵略の次にあるもの、統治に向けた準備を始めた*]
ー 王都陥落から数日後:城門前 ー
[その日、闇の妖精は王の後ろに控えていた。
己が手を出すまでもなく、主の圧倒的優位は明白。
命あらばすぐに動けるようにはしておれど、その瞳は舐めるように第一王子を見ていた。]
(…これは)
[内なる記憶を探るように、懐の魔鏡に触れていたせいか、>>271>>273 瞬間転移魔法への反応が遅れた。]
…御意。
[だが、動き出してからの判断は早かった。
血色の光の残しが消える前に手を触れ、行く先も確認できなかったが自身も瞬間転移の印を結び、二人を追った。]
…今度こそ、過ちは繰り返さない…!
[軽率な行動で"鍵"を見失って以来、300年あまりの時を待つことになった。
そんな愚は、二度と犯すまいと。]
― 王都陥落数日後:王都 ―
[目的の人物の方を辿れたのは、単純に運が良かったと言えよう。
残滓を利用したため精度が著しく劣る転移は、第二王子の転移先からは大分ずれてはいた。
だが、その居場所は一目で知れた。
天空の覇者、古竜の巨躯を見逃すものなどそうはいない。
そして、それが掴んでいるのは自分が追っている人物だった。
>>303 オークやゴブリンがまとわりついている間に、疾走し一気に距離を詰める。
>>304 竜が地を蹴ると同時]
逃がさない!!
―――我が声に応えよ その黒き腕で深淵を穿て!
[魔鏡を水平に、手を触れながら闇の精霊を3体召喚する。
一時的に現に実体を与えられた闇の下級精霊は、術者の示した通り竜を落とすべくその翼めがけて飛んで行った。]
[>>371 闇の精霊は多少の足止めに成功したらしい。
だが、垂直距離は大きく、300年程度の時を経ての再開の言葉は、聞くことはできなかった。
あのと頃は違う、互いに殺気を向け合う再会。
闇の理に染まる妖精が浸る感慨を持ち合わせているわけもなく。]
邪魔をするな、老い耄れ!
あのまま大人しく朽ちるを待てば良いものを!!
闇の精霊の制御をおこないつつ、次の術式の準備をしようとした矢先。
>>372 老いたとはいえ、竜は竜。
闇の精霊を火炎が飲みこみ、そして自身の頭上に燃える岩が降りそそぐ。]
……ッ忌々しい
水の精霊よ、冷たき帳で我が身を守…―――ぐ、ぁああああ!!
[到底回避しきることなど不可能と見て、どうにか成功した水精霊の加護の詠唱も、竜の火炎を防ぎきることはできなかった。
燃え盛る岩に顔面を庇った腕を、胴を打たれ、悶え転がる。]
―――ああ、やっぱり…、殺しておくんだった。
……そいつを、そいつを…おいていけ…!!…そいつはっ贄…
[苦痛に呻きながら、身を挺して守った魔鏡から闇の槍を放つ。
だが、それが大きく羽ばたく竜に届くことはなく。
結果を見届ける前に、意識は闇に飲まれた*]
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