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― 回想/八年前 ―
……レトくん!!!
[少年が乗っていた枝が軋んだと思った瞬間、折れた。
支えを失った体は、当然の如く落下して。
その名を叫びながら、誰か助けてと強く願ったその時。
強い風が、足元から湧き上がり。
引き換えのように、意識が急速に遠くなった。]
― 回想/八年前 ―
……レトくん!!!
[少年が乗っていた枝が軋んだと思った瞬間、折れた。
支えを失った体は、当然の如く落下して。
その名を叫びながら、誰か助けてと強く願ったその時。
強い風が、足元から湧き上がり。
引き換えのように、意識が急速に遠くなった。]
― 回想/八年前 ―
[目が覚めた時、一番に見えたのは師の顔だった。
視線を動かせば師の友人と少年の顔も見えただろう。
師からは開口一番無茶をするなと叱られた。
師の友人からも何言か言われただろうかもしれない、少年からは何か言われただろうか。
少なくとも、少年が取ってくれた帽子は無事に手元に戻されて]
レトくん。ぼうし、とってくれてありがとう。
また、いっしょに、あそんでくれる?
[感謝に顔を綻ばせお礼を言ってから、師の元に来てから初めて自分から次の約束を願った。
最も。
再会した時にはもう庭で遊ぶなんて年でもなくなっていて、叶わなかったけれど]
― 現在/コリルス詰め所・外 ―
…レトのおかげでも、あるんだよね。
[あの時咄嗟に願った自分に応えてくれた風精は、今は自分の腕輪の中に眠っている。
あの出来事が無ければ師から素地を見出されることは無かったかもしれないと思えば、精霊師として歩む今があるのは彼の御陰でもあるのだろう、と。
そんなことを思っていた所で、当人の声が聞こえてきた>>71]
― 現在/コリルス詰め所・外 ―
ふぁ!?
べ、べつに、何もしてない!
ああ、あんたこそ、何してんのっこんなとこで!
[驚きに思わず変な声が出て。
誤魔化そうと早口にまくしたてた問いは結構な声量だった**]
/*
うむぅ、なんかダメダメだな…
コピペミスした上に間違えて下の削除するとか。
確定してるんだから削除できないっつー…
寝不足だからだろうか。寝てこようか。
─ 回想 ─
[初めて会った少年─レトは、自分とは正反対だった。
屈託無く、明るく、物怖じすることもなく。
自分は、されるがまま言われるがまま。
付けられた愛称に頷いて、手を引かれて外に出て>>81。
でも、それは嫌ではなく。むしろ、嬉しかった。
今まで自分にこんな風に接してくれる子は、居なかったから。
自分のせいで怪我をしてしまう>>82と思った瞬間、頭が真っ白になった。
誰かの助けを必死に乞うた心は、無意識の内精霊に呼びかける声となっていたらしい。
そして]
─ 回想 ─
…うん。
ありがとう、レトくん。
[無理やり精霊を行使した負荷で失った意識を取り戻し、自分の願いに返された了承>>85に安堵の笑みを浮かべ。
拒絶しないでくれたことに、もう一度感謝を告げた。
けれどそれから、6年が過ぎて]
…あんた、もしかして……レト?
[再会した時、自分は彼の知る印象を残してはいなかっただろう。
彼と会わない間に、変化せざるを得ない出来事があった為に]
─ 回想 ─
[保護された自分が師からまずいわれたのは、エリーザベトであったことを忘れろというもの。
その言葉にもう生家には戻れないとは悟れたものの、既に死んだものとまでされていると知ったのは予期せぬ再会によってだった。
最初その姿を見つけた時は、まさか、と思い。
エリーと呼ばれて、それが確信に変わった]
(…マリィ)
[懐かしさに、自然と浮かんだ幼い笑みと、その名前。
けれど、胸に宿る温かさのままに言葉を紡ぐ訳にはいかなかった。
彼女の言葉で己が生家では死者として扱われていると知って。
この邂逅が彼女の立場にどんな影響を与えるかわからなかったから]
─ 回想 ─
…あんたさ。
何なれなれしく話しかけてきてんの。
死んだって言われてる人間がこうして生きてることの意味、わかんない?
─── すっごい、迷惑。
[表情と声に冷たさを宿して言い放ち、すぐその場を離れた。
それから一度も彼女と顔を合わせたことはないけれど。
あんなことを言った自分を未だ友と思ってくれている訳は無いだろう]
─ 回想 ─
[思えば。
父に優しく微笑まれたことなど一度も無かった。
けれど、代わりに母がいつも微笑ってくれたから寂しくなど無かった。
会えば一緒に遊んでくれた又従姉もいたし、それに何より大好きな友達が居たから。
母を失い、師の元に身を寄せ、名を貰い。
父達の目に触れぬよう、父達の知らぬ自分になろうと決め、変わった今も。
彼女達と共に過ごした温かな時は、変わらない宝物として残っている。
あの時に戻りたいとも、戻れるとも思ってはいないけれど]
─ コリルス 詰め所・外 ─
[せめて、彼女達だけは戦争なんて縁の無い所に居てくれれば良い、と。
まだ現実を知らないから、叶わないこととは知らぬまま、願い。
案じる師を浮かべ、複雑な思いを抱いて空を見上げていた時の静寂を、自ら破った。
第三者から何やってるのかと思われてる>>94など気付ける訳もない程に慌てて]
だ、だってあんたが急に声なんかかけるから…!
[きょとんとした顔>>86と飛ばされたツッコミ>>87にばつが悪い思いをしながら、往生際悪く反論しかける。
もっともツッコミのせいで少し冷静さを取り戻した為に声量はさっきよりも抑えられて。
ついでに、初見では気付いてなかった太刀を背負っているのにも目が留まり。
目つきが少し、じとんとしたものに変わった]
― コリルス 詰め所・外 ―
[そのまま、一歩距離を詰めて下から見上げ]
…あんたさ、まさかとは思うけど。
「勝手に外出て遊んできた。」
なーんて、言わないよね?
[疑問の形にしつつも、半ば確信に満ちていた声で問いかけた**]
─ 回想 ─
[その子は、その日初めて会った子だった。
貴族である父に会いにくる客は多く、同年代の子と会うことも珍しくはなかった。
だから、その子ともいつものように挨拶をして。
それで終わりだと思っていた。けれど]
マリエッタさま?
[かけられた声>>170に、最初返せたのはきょとんとした瞬きだけ、だった。
それまでこんな申し出はされたことがなかったから]
─ 回想 ─
…うん、うれしい。
わたしも。マリエッタさまのこと、マリィってよんで、いい?
[驚きだけが占めていた心は、徐々に嬉しさに染まる。
こちらからも愛称で呼びたいと願い。
お友達になろうという言葉と共に被せられた帽子に、また目を丸くした。]
え、…いい、の?
でも…じゃあ、えっと…
[きっと似合うよと笑うその子が嬉しそうだったから遠慮しようとは思わなくて。
でも、貰いっぱなしじゃ悪いなとは思ったから、何か無いか考えて]
─ 回想 ─
じゃあ。
おれいに、これ、あげる。
わたしのいちばんの、おきにいりなの。
[自分の瞳と同じ色に染められた革のバレッタを髪から外し、彼女に手渡した。
貰った帽子はそのまま、新しい一番のお気に入りに変わってて。
家を出される時も、手放すこと無く。
風に飛ばされ、レトの御陰で無事手元に戻ってきた後は一層大事にし続けていた。
けれど]
─ 回想 ─
[忘れもしない三年前の、あの日。]
え…?
[こちらに駆け寄る姿>>185に、懐かしいあの頃と同じ笑顔が重なる。
呼ばれた名前、声。涙を溜める瞳を、驚きのままに見つめて。
こちらからも、名を呼び返そう。そう思った矢先。]
─ 回想 ─
…………っ
[告げられた言葉に、喉が凍った。
あぁ、そこまで疎まれていたのかという理解と。
師から最初に言われた言葉の意味と、納得。
そして。
死んだはずの自分と再会してしまった彼女が、生家から何をされるだろうという恐怖で。
ただ必死に、彼女に対して冷酷な態度を通し。
呆然と、固まった彼女>>187の制止も無視し、立ち去る足は徐々に早くなり、息が切れるまで走って。
足が動かなくなるまで走ったところで、道の片隅に蹲った]
─ 回想 ─
……マリィ…
[今置き去りにしたばかりの、大切な彼女の名を紡ぐ。
覚えていてくれて嬉しかった。
会えたことを喜んでくれて嬉しかった。
何より自分自身、彼女とまた会えたことがこんなに嬉しくて、嬉しいのに。
心無い言葉を投げたことも、傷ついただろう彼女を置き去りにしたことも、苦しくて。
でも。
傷つけた自分が泣く権利なんて無いと、唇を強く噛んで耐えた。
そして。
この日を境に、人見知りだったリーゼロッテはいなくなり。
あの帽子を被ることも、無くなった**]
─ コリルス 詰所・外 ─
な…っにそれ、
いつも騒がしいのはお互い様でしょ。
[レトの言い様>>234に更に言葉を返す。
八年前の自分なら素直にごめんと言えただろうけれど、今はこんな風にしか出来ない。
三年前のあの日を境に、何時また彼女と会っても突き放せるように、と。
必死で今までの自分を封じて、違う自分に変わろうと努めた。
それに伴う変化は、生来の人見知りで他人との接触は少なかった為然程支障は無く。
唯一の例外は、八年前に一度だけ、約束をした少年だけ、だった。]
[二年前のあの日。
子供から少年に変わっても面影はそのままだったから、つい声をかけてしまったものの。
紅が大きく丸く見開いたのを見て、自分が彼の知る自分とかけ離れていることにようやく思い至った。
驚いてるんだろうなとか、戸惑わせてるかとか。
長過ぎる沈黙に正直気まずくなりながらも、こちらから声をかけた以上立ち去る訳にもいかず、言葉を待って。
リロか、と確認されて頷きを返したまでは良かったのだけど。
気まずさに、「見れば解るでしょ」なんて憎まれ口を叩いてしまった。
自分が悪いとは思うけれど、それを態度に示せば素に戻ってしまいそうで素直になれなくて。
以降、何度こんな言い合いを続けたことか]
─ コリルス 詰所・外 ─
[そして今もじと目で見上げる少年がぱちりと瞬く>>236のを見つめ。
すぐさま返された声>>237には、とりあえず口は挟まなかったが]
……それって、ちゃーんと許可もらったの?
[にっこり笑顔で突き詰めてみた]
― 回想 ―
[生家に居た頃。
貴族の長子ではあっても騎竜師としての才を持たぬ娘と、積極的に関わろうとする者は少なかった。
だから。
たまに顔を出す、年上の又従姉の存在は、自分にとって大きかった。
一緒に遊んでくれる、笑いかけてくれる。
その人にとっては些細な事だったかもしれないが、自分にはそうではなかったから。
「ユーディットさま。また、きてね」
見送りの際、いつもそう言って姿が見えなくなるまで手を振っていた。
最も、彼女の母様が亡くなられたと聞いてからは一度も会えなかったけれど。
彼女にももう、昔の様には会えはしないだろう]
─ コリルス 詰所・外 ─
活きが良いにも程があるわ。
[自分の変化の理由を話せたなら違っていたかもしれないが、素性を言えない以上話せる訳もなく。
結果、喧嘩腰とまではいかないものの、つんけんとしたやり取りを止められぬままレト>>313を見上げ。
笑顔の追及に返された一言>>314に、呆れた顔をしてみせてから]
あんたね。
無断で単独行動なんかしてんじゃないわよ。
ルアルが危ない目にあったらどーすんの。
[言いつつ、頬に手を伸ばし。
可能なら、むにーっと引っ張った]
─ コリルス 詰所・外 ─
[伸ばした手は目的を果たせたかどうか。
誰かの声が聞こえた>>325ような気がして、手を下ろしながら辺りを見回して]
キアラ?
ごめん、起こしちゃった?
[微妙に目につきにくい所に居る彼女に気付いて、眉を下げた]
─ コリルス 詰所・外 ─
何言ってんの、省いていい手間じゃないでしょ。
足りてないなら尚更。
[自分は少年の意地が解る程には大人になれていない。
だから、彼の言葉>>347に呆れ顔しか浮かべることは出来なくて。
影竜だけを案じる言葉の裏には当然少年への思いも有るのだけれど、それを口に出せるようならこんなやり取りを繰り返したりはしないだろう。
伸ばした手は少し硬さを帯びた頬をむに、とつまんで、離せと言われる前に聞こえた声に降りて]
─ コリルス 詰所・外 ─
そっか。
なら良かった。
って…
[キアラ>>348に笑顔を返そうとして、ん?と気付いて]
トルメンタに起こされたってことは。
キアラ、あんたもしかして竜舎で寝てたの?
騎竜師だっていっても女の子なんだから、部屋に戻って寝なさいよ。
[キアラにもじと目を向けて、なかば説教してみたり。
覗き見状態に対するツッコミが無いのは、もう何度も繰り返してるからか]
─ コリルス 詰所・外 ─
何言ってんの。
細かいことじゃないから気にすんのよ。
[売り言葉に買い言葉なやり取りばかりではあっても、喧嘩をしたい訳じゃない。
口調>>361の勢いが落ちたと気付くと、呆れた表情をまじめなそれに変えた。
話題が移れば、それ以上やり取りが続きはしないだろうというのもいつものことで]
─ コリルス 詰所・外 ─
相棒の傍で落ち着いちゃうのは解るけどさ。
竜の寝床は竜仕様であって、人間用じゃないんだからね?
それに女の子が屋外で寝てるなんて無用心にも程があるでしょ。
[内心、騎竜の傍だから余程のことがない限りは安全だろうとも思っているけれど。
キアラの言い分>>360に、ちょっと強目の口調で返して]
レト、あんた人のこと言えんの。
[つい今さっきまで言い合いしていた少年>>361にはツッコミ一つ入れた]
─ コリルス 詰所・外 ─
緊急待機要員って…あんたねぇ。
[案の定自分は棚上げしてる少年>>366にまたじと目を向けて]
今さっき帰ってきたばっかで何言ってんの。
あんたは良いかもしんないけど、ルアルに無理させるんじゃないわよ。
[やっぱり憎まれ口ではあれど遠まわしに休むことを勧めた。
けれど声がかかれば一も二も無く行ってしまうのだろうな、とは読めていたから。
笑顔で誤魔化そうとする少年を見上げながら、内心で溜息をついた**]
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