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7人目、堕天使 ゲルト が参加しました。
堕天使 ゲルトは、呪狼 を希望しました(他の人には見えません)。
[黒く染まった6枚の翼を折り畳みながら、彼は静かに天界へと降り立った。]
やぁ、南の戦から帰ってきたよ。
皮肉なものだね、神に背き地へ堕ちたはずの俺が再び天使の軍勢を指揮することになるとは。
暫くは天界に滞在するつもりだ。
怨みはあるかもしれないが、俺は静かに過ごしたいと考えているよ。
[誰に向けてというわけでもなく、彼は静かに呟いた。]
― 泉のほとり ―
懐かしさを覚えるよ、ここにはよく来たものだ。
別に天界が嫌だった訳じゃない、やり方が合わなかっただけなんだ。
だが、今となってはここでの水浴びも…(目をそらす)。
少し疲れた。今日はもう休もう。
[そう言うと彼は木陰へと隠れていった。]
― 天界・収容施設 ―
[コツン、コツンと音をたてながら、彼は静かに監獄へと近づく。]
(妖精という身でありながら神の正しさを疑う…か。
フェリクスがここにいるのはどういう思惑だ…?)
[彼は座り込み、ウェルシュが戻ったら神の絶対性について問おうか、などと考えならが檻の中の彼に微笑みかけた]
檻の中は苦しくないかい?
[ウェルシュを待つ最中、追憶に耽るように目を瞑る。]
絶対的な主である神、か。
[彼もかつては神に従う一介の天使だった。
少なくとも、あの悲劇までは。
熾天使として、天界の軍師と任命されて少し経った時、地上に異変が起きた。
大量の悪魔が小さな村を襲撃したのだ。
彼はすぐにでも軍を派遣し、村を救うべきだと説いた。
だが、神がその言葉に首を縦に振ることはなかった。
"規則で、手続きが必要なのだ"という言葉を理由に。
手続きが済み、地上に降り立ったとき、すでに村は壊滅していた。それどころか闇に堕ち悪魔と成り果てた人間すらいるではないか。
(軍師という立場でありながら何もできなかった。
どうしてこのような権力が役に立とうか?
神は、絶対ではないのだ。)
そう感じたとき、翼は黒く染まり、地へと堕ちていくのを感じたのだった。]
(俺を慕ってくれていた天使たちには悪いことをしたな…
だからこそ、ウェルシュとは少し話したい)
[黒き翼の持ち主は目を開けると、フェリクスから投げられた質問へ、ゆっくりと言葉を返した。]
俺がここにいる理由、か。
"頼まれた"から。
神様ってのはご都合主義でね、追放した天使の力を借りたい状況もあるらしいのさ。
[彼は自嘲気味に嗤う。]
神が必ずしも正しいとは思わない。
その考え方は捨てない方がいい。
かつての天使からの、下らない忠告だけどね。
― 会議場 ―
[収容施設の入口でウェルシュの声を聞き、彼を追って。]
久しいな、ウェルシュ。
心配をかけたのは悪いと思っているよ。
少し、時間ができてな。これまでのことについて、話しておきたいと思っているのだよ。
時間があれば泉に来てくれないか?
[そういうと彼は振り返り、泉へと歩いていった。]
[ふと思い立ったように歩みを止めると、会議場へ戻る。]
南方での成果だが…こちら側に負傷者はなし。
無事悪魔共は全滅させてきた。
俺が人間について意見してもややこしくなるだけだろう。
"この場で話すのは"やめておくよ。
[単なる報告、といったように彼は淡々と告げた。]
-泉にて-
わざわざ付き合わせてすまない。
少し、こうなった経緯について話しておこうと思ってな。
せめてウェルシュ、君には…
私が堕天する直前、とある村が襲撃されたのは知っているかい?
あのとき私は、軍師という立場でありながら何もできなかった。
神のいう、規則というものに縛られてな。
それ以来、私は神が絶対的な主だとは思えなくなったのだ。
[思い出すように、ゆっくり、染々と。]
人間は優れた生き物だ。
神に頼りきるのではなく、自らの意思を尊重するのだから…
私はわざわざ我々が救う必要はないと考えているよ。
彼らの問題は、彼らで解決できる。我々は危険を取り除き見守っていればいいのではないか、というのが持論だ。
…と、下らない話を長々とすまないね。
しばらくは天界に滞在するつもりだ。
何かあったら声をかけてくれ。
−天使長私室−
やあ、ジークムント。
南の戦は終わらせてきたよ。
うまい具合に天界へ呼び戻してくれて正直感謝しているよ。
君は神の命に従っただけなのかもしれないが…。
[かつての同輩に向ける笑顔は、ややぎこちない。]
このあと俺がどう動くべきか、神から聞いていないかい?
堕天した手前、完全な自由というわけにもいかないだろう?
−彼が移動する少し前、泉にて−
私も、それまでは神を疑うなど思いもよらなかったのだがな…
危険な思考と思われない程度に、多方面から物事を見ると面白いものだよ。
では、私はジークムントに挨拶してくるよ。
[そう言葉を残して飛び立ったのだった。]
私は天界が好きなのだ。
この力で再び指揮を取り同胞の助けになるのならこれ以上ない喜びだよ。
[曇りのない笑顔で答える。]
必要ならば力を貸したい。
堕天したとてこの気持ちが鈍ることはない。
それにあくまでも神の定めた"規則"に疑問を持ったにすぎないのだ。
他でもない君の頼みなら、喜んで力を貸そうではないか。
[彼は本音から天界に戻れたこと、かつての同輩と言葉を交わしあっていることを喜んでいた。]
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