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─ 地下礼拝堂 ─
[ こくん、と傷痕だらけの喉が動いた。
濃い香りが鼻を擽り、抱き起す男の大きな手を感じる。
まつ毛を震わせて……、ユーリエは目を開けた。
まだぼんやりとしたままで、男の頬に細い手を伸ばす。 ]
……弟さんに怒られるよ。
[ どうやら本当に自分はまだ生きているらしい、
と納得して、ユーリエは目を細めた。 ]
ヴィンセントは私をクルースニクの切り札だと言ったわ。
私も、私なら貴方を滅ぼす程の奇跡を起こせたと思う。
……だからあの人は、命を賭けて私の血を吸ったのよ。
[ ヴィンセントに別の思惑があったことは知らず>>224 ]
謝っておいた方がいいよ。
[ 首を振ると、銀髪がまるい肩を滑って行った。 ]
……それとも、何か事情が変わった?
[ 体のラインがはっきり見える布の下、
何も身につけていないことに気付くと、咎めるような視線を向けた。 ]
さてさて。
復活ロルに手をつけだしてるんだけど……。
つい、ノリノリでお城を壊す絵を描いてから、ハッ!吸血鬼ずの住むとこなくなるじゃん……と気付いた。
……え、えへ?
[ つめたい頬を撫でてから、布の中に腕を戻した。
小さく咳をして、喉にひっかかった水を飲みこむ。 ]
手を結ぶ?
[ ゆっくり瞬きをしてから、短い臨死体験の間に見てきた、
様々な人や、様々な状況を思う。
ソマリが生きていると聞いた。アプサラスの優しい顔を見た。 ]
心当たりはあるわ。
……そのお願い>>371というのを、言ってみて。
[ そのだいたいの内容が分かる気がした。
死んでいる間は、城のいろんな場所から声が聞こえていたから。
……誰かの憎まれ口>>373>>374だってちゃんと聞こえていた。 ]
アデル。
[ 少年の姿を見て、にこりと笑う。
旅だった時よりも大人びた少年。
でもきっとそれはユーリエも同じだろう。
ギィに下してもらい、片手でアデルの、
もう肩絵でギィの手を取った。 ]
ギィがね。
この戦いで散った「皆」を元に戻してほしいんだって。
私、手伝ってあげてもいいと思うの。
アデルはどう?
アデル。
[ 少年の姿を見て、にこりと笑う。
旅だった時よりも大人びた少年。
でもきっとそれはユーリエも同じだろう。
ギィに下してもらい、片手でアデルの、
もう肩絵でギィの手を取った。 ]
ギィがね。
この戦いで散った「皆」を元に戻してほしいんだって。
私、手伝ってあげてもいいと思うの。
アデルはどう?
[ 目を閉じ、歌うように唱える。 ]
偉大にして寛大なる父よ。
あなたの全てのいとし子に祝福を。
我々にひとしく愛を注がれたまう父よ。
あなたの私に力を。
憐れみ救い絶え間なく慈しみたまう父よ。
あなたの救いを求める全ての者に赦しを。
[ 聖魔両方の聖母の身が、ほんのりと光を放つ。
長い髪が、水中のようにゆらゆら揺れて、
背で広がる。 ]
[ つないだギィの手から、蔦に心を乗せる。
アデルの手から、結界に力を乗せる。
城内で迷う者、死者も生者も全てを抱きしめる。 ]
貴方がアレクシスね?
貴方のお茶、おいしかったわ。
[ 最初にたどったのは、ギィに託された花から、
黒髪の吸血鬼。
額に口づけて微笑みかける。 ]
オズワルド、どこに行ってたの。
知らないところで倒れちゃうなんて、酷いね。
[ 眠るその体を抱きしめ、髪を撫でて。 ]
シメオン、さっきはありがとう。
[ 冷たい体を、そっと抱きしめた。 ]
バルタザール!
バルタザール!!
……私、貴方から大事なことを教わったのよ。
本当に、本当にありがとう。
[ 膝をついて、その灰にくちづけた。 ]
……さて、
手を焼かせてくれるのは貴方ね?
リエヴル。
[ 風と焔になって、結界中に散ってしまった体を、
かき集めて抱き寄せて。 ]
帰っておいで。
[ 幸せそうなソマリとアプサラスを見ると、
ちょっと赤面した。 ]
その手……ううん、なんでもない。
そんなこと望んでないね?
望んでないことはかなえられない……。
でも、それでいいのね。
[ ジークムントは、どこか影を含んだ表情で。 ]
貴方は優しい人ね。
ずっとそのままの貴方で居てほしいな。
[ 今も城主の自由の後埋めに奔走するヴィンセントの背を追いかけて。 ]
貴方とソマリは良く似てる。
優しいのに、冷たいところ。
ありがとう。
クレステッド……。
私はあなたに勇気を教えて貰ったよ。
[ 無茶ばかりする聖剣を抱きしめて。
そして最後に。 ]
アデル。
ギィ。
人と魔物と。
一緒に手を取ってひとつのことをすることは、
きっと出来るね。
今日のことを、ずっと忘れずに、
いられるね。
さて、ここからどうユーリエを〆ようか。
世界に溶けて消えたらきれいなんだけど、
教会改革する約束があるものね。
─ 聖光教会ユーリエ派の話 ─
[ 救世主の唱えた初期の教義に帰る。
人も魔物も救う。
そう唱えたユーリエを支持したのは、ある司祭だったという。
使徒研究をやめるかわりに、一部の魔物と同盟を組んで、村を滅ぼすような魔物に対抗し、
愛を持って信者を育て、
……聖母は姿を消したという。
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