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いいえ、いいえ……
ごめんなさい、間違っていたわ。
ヤコブを、皆を殺したのは、わたし。
[もう流れないと思っていた涙が一筋、頬を伝った。]*
羊飼い カタリナは、羊飼い カタリナ を投票先に選びました。
俺は一人になるのが、怖かった
ずっとずっと怖かった
唯、それだけだったんだ
[だから、最初で最後、君に隠していた本音を告げる
時折零れていた弱さを君が悟っていたとは知らない
その弱さは君は、見ないふりをしてくれたことも
故に、蝕む孤独に怯え、溺れ。弱かった神父が縋ったのは。
日常に終わりを齎した死神の手であった]
何を勘違いしているの。
わたしが何を言いたいのか、分かるでしょう?
[わたしは自分が人狼だなどと言ったつもりはない
それだけは今も目の前の一人>>26に否定を返す。
最早神職達が作ってきた話し合いの場など必要はない
理解し、後悔を口にした、それだけだ。]
酷い人ね。背負わせてくれてもいいじゃない。
[一方、否定には>>28そんな恨み言を
正しい反応だ。今更わたしを人狼だということにしようなどとは思っていないのだろう。
その様子には人間なのはこちらだと思った
この人は常に場を正しく導いてきた。
……昨日、ただ一日だけを除いて。
そこでやっと思い至った。
ああ、パメラが死んだあの日
わたしの褒め言葉に彼女の兄が見せた表情の意味は。]
……そう。
そうね、わたしじゃあなたを救えなかったのね。
ごめんなさい。
[最後の最後に自分から見せてくれた本当の姿。
わたしの声も、多少の揺らぎがあったことでしょう。
自分の生死など最早どちらでもいい。
死んだ皆の為に、そう考える一方
支えられるようになりたい、そんな気持ちだって理由の一つだった。
白い獣は救世主を語った
わたしの中の救世主は、嘆き悲しみながらも皆の為に前線に立つ人。
でも、彼が救世主である為には。生きているべきはわたしじゃなかったの。]
[今になれば分かるのだ。
いくらシモンが占い師として前に立ったとはいえ
オットーがあんなことをすれば、危うい立ち位置が崩れ落ちる。
きっと聡明な教会の片割れはそれを知っていた。
わたしが分かることを、彼が分からない筈は無い。
分かっていたと告げた>>28中には、全部と言ったとおりそれも含まれているのだろう。]
ねえ、シモンの部屋にパメラの巻貝があるの。
あの子のお兄さんに、貰ってほしいわ。
[開かれたままの扉。
部屋の中に背を向け、彼らを見たまま。
当然の権利を持つ男にそう呼び掛けながら、一歩下がる。
そうして少しづつ、彼らから距離を取ろうとする。
ヤコブが処刑に使い、厨房から持ち去ったままのナイフは>>5:133
もう人狼によって排除されていただろうか?]*
[揺らいだその言葉に、揺らぎかけた心を押しとどめて
泣きたいのはきっと、君だろうから
涙すらもう己には流す資格はなかった]
(ただ一言。助けてと君に言えたら)
(ただ一言、助けてと頼ってもらえていたら)
[だがそれは訪れなかった過去であった
自分が立っていられたのは死んだ者の為ではない
一等大切であったこの村の人たちである
”今、生きている人”を護りたかった
だがそれが減るにつれ―― 心の亀裂もまた深くなっていった
孤独を恐れる心が、過去を思い出し蝕んだ]
……謝らないで。俺が、許されないのに
謝ってしまいたく、なるから――恨んでくれ。頼むから
[憎んで罵ってくれ。君を裏切った男に
そんな言葉をかけないでくれと。ささめいた]
/*
先に部屋見てたなら、遺体運んだのなら分かると思うんだけど……
じゃあ、見つけてなかったけど探した方向にするね。
そうね。もう話し合いなんていらない。
でも、……ねえ、一つだけ教えて。
あなた達の幼馴染の死は、兄さんの死は
それを嘆くわたしは、どうだった?
お腹を抱えて笑える「ショー」だったかしら。
面白かったのなら良かったわ。
[煽るように問うのはずっと思っていたことだ。
それでも怒りや憎しみは声に滲まない
残った二人が誰なのか分かった時点で、そんな気持ちにはならなかった。
そう、だから、これは時間稼ぎでしかない。
正常な人間は皆死んでしまった
視線を部屋の中に移し、探す。そんなことも落ち着いて行えた。
彼らが到着する前、何かが落ちているのは目の端に捉えていたのだが
その時、意識を向けずにいたものは──]
でもわたし、何もせずに死ねないわ。
[最後の行動だけは唐突
飛びつくように手に取り、血に汚れたそれを両手で握りしめ彼らに刃先を向ける。]
わたしは選ばれなかった
そして、わたしもあなた達を選ばない。
わたしの兄さんは、殺されたあの人だけ。
[それは、目の前の二人を大切に思っていたという意味
未だ夜には遠い時間、それでも。
大人の男性二人、食事も最低限しか取らなくなった20に満たない女。
羊の解体すら父親の仕事で、未だ教えられてもいなかった。
この場で処刑の為に手を汚すことも、しなかった。
──結果は既に見えている。]*
[大切だった。
いつも、助けてくれた。
彼らにはそれぞれ守るべき女の子が他にいた。
だから、そんなことを言うことは一度もなかった。
それでも──
再び泣いたわたしが、持っていた気持ちは事実。
そうね、全部過去。
そう思っていたことも、三人の間にあったことも。
だから、決別したの。
わたしの兄は殺され、その人に妹まで殺められようとしている。
あのお気楽で不思議な人だけだと。]*
[煽りへの答えなんて、なんだって良かった。
一昨日オットーの背後でディーターが咄嗟に行った──ように見えた──ように
この部屋から、何かを見つけるまでの時間稼ぎ。]
ふふ。
その人は守るべきで、兄さんは違ったのね。
……その違いってなんなのかしら。
[庇うように踏み出す>>42
何もかもが遠い過去に思えて、少しもおかしくないのに口元が歪んだ。
なんの抵抗もなく刺される筈も無いだろう。
汚れたナイフは、その鋭さを失っているだろう。
なにより、殺し方も知らない弱った女の力だ。
それでもやるしか無い
ヤコブの部屋に入ったことで、逃げ道も失っていた。]
[煽りへの答えなんて、なんだって良かった。
一昨日オットーの背後でディーターが咄嗟に行った──ように見えた──ように
この部屋から、何かを見つけるまでの時間稼ぎ。]
ふふ。
その人は守るべきで、兄さんは違ったのね。
……その違いってなんなのかしら。
[庇うように踏み出す姿>>42に
何もかもが遠い過去に思えて、少しもおかしくないのに口元が歪んだ。
なんの抵抗もなく刺される筈も無いだろう。
汚れたナイフは、その鋭さを失っているだろう。
なにより、殺し方も知らない弱った女の力だ。
それでもやるしか無い
ヤコブの部屋に入ったことで、逃げ道も失っていた。]
[足を踏み出し、ナイフを胸の前で構えたまま少しの距離を駆ける
赤毛の男、わたしが想定する人狼に向けて、ただがむしゃらに振り下ろそうとした。
──元々小柄な若い女、それに加えて未だ能力の劣化からの頭痛を抱えたままの動きには、大きな隙がある。
殺意を向けられる本人が動けさえすれば、もう一人が庇いに飛び出す必要もないようなもの。
致命傷を負わせることなど、可能性すらなかった。]*
[あなたは生きるのだろう。
何人も殺した人狼がこんな風に庇うのだから。
それを憎らしいとは思えなかった
その理由を、こう考える
心は生きている限り死になどしないのだろうと。
あの人狼は、あなたの助けになるのだろうか。
あなたを守るのだろうか。
負けたわたしは、そうであればいいと最期に願った。
決別を告げながら、死んでいった者たちを想いながらも
矛盾した気持ちを持つのが人間だ。
命が失われる苦しみの中、一時だけ微かに緩んだ口元は、人狼に心を向け自分などもうどうでもいいのなら
気づくことも、無いだろう。]
[その時の己は、何かに耐える様な
そんな目をしていたろう、けれど
君の瞳には何が見えたろう――
泣きそうな瞳からほろりと、雫が零れたのは
彼女の口元が最後、少しだけ笑みを浮かべたからだ]
(人間とは矛盾した生き物だ
捨てたはずだ。決別した筈だ。だがその時確かに
己は、彼女の死を悼み嘆き
――また1つ、心をひび割れさせた)
[ 何一つ守れなかった
羊舎に残され、
吹雪に凍え飢える羊のように。
独りで、誰にも嘆かれることもなく
──ただ死んでゆく。
わたしの魂はきっと、
人間でありながら酷く汚れて
あの子の、パメラの美しさとは
──比べ物にもならないのだろう。 ]
[やがてその目も閉じ、抵抗していた腕もだらりと垂れた
選ばなかった二人に何一つ言い遺すことはなく、最期の思考は本人のみが知る。]*
[二人で弱者をせせら笑って
わたしが死んでいくところを眺め
化け物のように楽しんでくれたのならば
どれだけ楽だっただろうか。
……本当に酷い人。
だから、彼は弱かったのだ。
最期にそう理解した。]*
羊飼い カタリナが「時間を進める」を選択しました。
[持ち主を亡くした荷物が残る部屋の中
木机に置かれた小さな紙には
毎日の犠牲者の名前が順番に、処刑された者以外も
連なる、連なる。
たった一人を残し他の全員に「人間」と記され
シモンの名前の横だけが、空白のまま。
多くの名前を書く為か、一つ一つの文字は小さい。
それでも、紙は埋まりかけていた。
自分が何も言えずに殺された時の為、人狼に見つからないことを祈りながら残そうとした遺言。
その裏面に薄い筆圧で、より小さく一言だけ。
「ごめんなさい」そう記されていた。
後悔も、死んではならない者が散る中生き残った悔みも
その一言では、表し切れず。伝えたい相手も皆もういない。
そんな感情も、書き記した者の命と共に過去になった。]**
[持ち主を亡くした荷物が残る部屋の中
木机に置かれた小さな紙には
毎日の犠牲者の名前が順番に、処刑された者以外も
連なる、連なる。
たった一人を残し他の全員に「人間」と記され
シモンの名前の横だけが、空白のまま。
多くの名前を書く為か、一つ一つの文字は小さい。
それでも、紙は埋まりかけていた。
自分が何も言えずに殺された時の為、人狼に見つからないことを祈りながら残そうとした遺言。
その裏面に薄い筆圧で、より小さく一言だけ。
「ごめんなさい」そう記されていた。
後悔も、死んではならない者が散る中生き残った悔みも
その一言では、表し切れず。伝えたい相手も皆もういない。
そんな感情も、書き記した者の命と共に過去になった。]
カタリナ、さようなら。
[腕を回したまま、耳元で囁く。
パメラが亡くなるときは見送ることができなかったから、酷く心が残ってしまった。
だからこれは男なりのけじめのつけ方である。]
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