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[神の国そのものを体現するような光の御船が砕け、爆発する。
生じた衝撃波は、護りの陣を超えて御子にも襲い掛かった。
くるりくるりと、視界が回る。
空の青と、星々の黒と、大地の緑と。
目まぐるしく回転する世界に投げ出される。
きゅぅんと微かな鳴き声を上げて、勇魚もまた薄れ、消えていった。
他の下級天使たちと同じように、御船と運命を共にして。]
[漆黒の天より降る煌きに、目を奪われていた。
煌き落ちる御船の欠片。光粒となって漂う御使いらの名残。
仰向けのまま───墜ちゆく感覚さえもなく、
見上げていた目に、白金色の輝きが映る。]
師父 ─── …
[呼びかけた、そのひとの腕に抱かれる心地がして、
気づけば、身体は自由に空を舞っていた。]
師父…。
[しばらく、声が出せなかった。
立て続けの衝撃、───身体的なものではなく、
目の当たりにした数々の光景に、打ちのめされて。]
私は、 無事で、います。
[ようやく響かせた言葉も、微かに震える。]
[紡がれる呪。
輝き、織りなされるのは、黄金色の真本陣。
大天使そのひとの、命を代償としてもたらされる奇蹟であることは、
傍に立つ身には、肌で感じられた。]
Laudate Dominum omnes gentes
Laudate eum, omnes populi …
ひとことも無く、衣の裾を掴む。
その、指の白さが心情を如実に示せども、
唇は、同じ聖句をなぞっていた。]
…ほんとうに?
[嗚呼。それはおさなき子の、愚かな問い。
てんしさまは、いつだって本当のことしか言わないのに。]
やくそく、 して、くださいますか …?
[縋るよう、言葉は紡がれる。]
[柔らかなこころが震えるのとは裏腹に、
意識の面を覆う意思は、滑らかに澄んでいく。]
必ず───。
あなたを、お守りします。
[求められた喜びに、微かに心浮き立ちさえした。]
やくそく。
[優しい響きに、蕾ほころぶかのような笑みが咲く。
あたたかな陽光に巡り合った、ちいさな緑のように。]
ありがとうございます。
───わたしは、しあわせものです。
/*
ちょっとね。
勢いで書いていた手がふと止まってる。
止まったがために、続きを落として良いものかちょっと悩んでる。
あはは。ついついインターセプトしてしまったよね。反射的に。
[小鳥の囀り歌う声は、今は耳には入らない。
けれどもわずかに、ごくわずかに意識がそちらへと逸れた。
短く紡がれる防御の呪。
大天使が構築した陣さえ砕くそれに、いかほどの効果があるだろう。
それでも、能う限りの力注いで術を展開した直後、
魔導砲の光は、
未知なる想いの力乗せた結晶の輝きは、
護りの陣を貫いて、鮮やかな軌跡残し、先へと突き抜けていった*]
/*
落ち着かない。
じいちゃんで顔出そうか。
(それもどうかと思う。)
(だがしかし灰を埋めまくるよりは建設的では?)
[大天使が命を糧として術を編むのならば、
自分は命を盾として、それを守ろうと覚悟を決めた。
───はずなのに。
視界を覆ったのは、砲火の閃光ではなく、
六翼の、白金に月白の一翼差す、おおきな翼だった。]
[時ならぬ
そこには淡い光の名残に支えられながら、
ただひとり呆然と、天の子が浮かんでいた。*]
[名残響かせるを、
ただのひとつも漏らすまいと息を詰め、心を凝らし
最後の響きの、最後の揺らぎのひとつが消えるまで、
身じろぎのひとつもせずに聞き入っていた。]
[そうして、凪のように凪いだ魂の面に]
……師父。
───わたしも、あなたを、
お慕いしています …。
[波の形をなぞるように、心に刻むように、
そっと声を解き放った。]
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