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ひとつ、教えてくれないか。
お前は──…、どうして、
[どうして魔導書を庇ったのか。
どうして彼女の名をあんな声色で今も呼ぶのか。
どうして最後>>5:273に──…]
…あの時。呪縛ではなく攻撃を放ってきていたなら、
[口にするのは最初の攻撃>>5:136
僅かな違和感を感じた、あの攻撃だ]
俺も引き止めようがなかったかも知れないが。
[敗北の可能性を口にして]
…その点においては、 お前が後悔しないことを、わたしも願う。
[素直に礼の言葉は口にできなくて。
ただ、呼びかけの言葉は、貴様、ではなくなっていた。]
[事態の把握と返答にしばし悩み、いつの間にかそこに置かれていたベンチ(墓下便利機能)に腰を落とした。**]
…捻くれたやつ。
[素直に礼の一つも言えば可愛いものを、と。
完全に己を棚の上に上げて、視線で語った]
[かつて、「一発ぅ、殴らせやがりなさい」とべリアンの頬を張ったガートルードが、今回は「勝手に行かれたことへの抗議です」とシェットラントに平手打ちされるのを見る。]
… …あぁ、 もう
[この人たちは、なんでこう肉体言語で情愛を語ってくるのだろう。
痛いのに、暖かい。]
[じっくり顔を見つめた後で、「腕…、あげたわよねぇ。ったぁく」とガートルードは零した。
褒められると素直になるべリアンは、相手がキアラの母と知っていることもあって、珍しく神妙になる。]
人間から逃げて、
成長からも背を向けたら、
キアが 叱るでしょう。
[思い描く表情はプンスカという擬音がつきそうなものだったけれど。だからこそ。わかってる、と背を押されて歩ける気がして。]
こんな身勝手に、
キアラを死なせたこと、
あなたの喜びを奪ったこと、
何も償えなくて、 すみません。
[
それもひとつの"呪"だったのかもしれないけれど――]
[ファミルを斬った、と告げたシェットラントに視線を向けた。
騎士たるシェットラントが、たくさんの魔物を討伐してきたことは、彼の切っ先を受けた自分にはわかる。]
…キアとわたしがいなくなった後、お前は、後悔と憎悪だけを抱いて生きるしかなかった のか?
[そうでなければいい、と願いながら、償うというのは、残された者たちまで不幸にしないためになされなければならないものだと、悟る。]
[その時、自分の名が呼ばれた。>>85]
閣下…
[カオスの境界が薄くなって、あちらのことがわかるようになる。]
[互いの感情を触媒に渡り合った門の影で、シェットラントに、「わたしと同じだ」>>5:237と告げたのは──告発であり、同時に、承認だった。
この男が自分と同じ苦しみ悲しみを知る、鏡像のライバルなのだと。
昔、保護者代わりの名誉学長に、「羊の群れに狐と狼の子がいる」と言われて、否定の言葉を100も並べて、楽しげに笑われたけど。]
[今にしてようやく、その評価に納得する気持ちで、傍らのシェットラントを見やり──
彼が、あれから憎しみと悲嘆以外のものを重ねてきたと聞いて、
彼の周りにはキアラみたいな連中がいたと知って、]
もう、氷人形ではないんだな。
[樹木が倒れた後に日差しが届いて、新しい草木が育ってゆく、そんな光景が思い浮かんだ。]
[その連中が、シェットラントの周りに集まってくる。]
──初めまして、
テオドール・グラムワーグ王が配下、ベリアン・サルークとお見知り置きを。
[どうも、初めましてではない者もいたけれど。]
わたしも、
わたしとわたしの技を否定しない主に仕えて、
邪魔を仕掛ける気もないほど専門分野の掛け離れた同僚と
愛想のいい御用聞きにも恵まれて、
邪悪な魔導士には、ならなかった──なれなかった。
[ですね? と同意を強要するようにファミルを見やった。]
[相変わらず、ファミルはいい声を出す。
どうもクタクタに見えるのは演技ではなさそうだけれど。]
この子たちが何者か、情報をくれませんか。
[昔の自分みたいなストリートキッズもどきを指差した。>>+182>>+183]
[昔会った
そういや、シッェトラントもアレと同じ金髪だったせいで第一印象マイナスだったんだとか、余計なことまで思い出したが、
宮廷魔導士という称号にはちょっと自尊心をくすぐられた。]
ええ、正確には、「必要ならば屍鬼になってでも」でしたが、
「長く人間の支配者でありたい」と。
わたしは閣下の目的の深いところは知りませんが──
[“向こうの世界”から届いてくる主の言葉にふと、視線を流す。>>112]
“門”を開けぬために犠牲に耐える──そのために圧政をしく──それでは、人間も閣下も、”門”に仕える下僕ではありませんか。
…。娘のことはぁ、今でもぉ辛いわ。
でも、 もう、いいのよぅ。
(充分だよ…――、ベリアンくん)
[そんな、
2人とも――…
(ずっとずっと…想っていてくれて、ありがとう)
− 母の胸に抱かれて −
( キ ア … )
(大いなる環に戻ったら、 また一緒になれると信じてる)
(君の母上も、シェットラントも、皆── )
[《魂》の還りつく先を思う。]
騎士団を率いていたソマリアラン?
[子供じゃないか、とファミルの端的な答えに顔を出すしかめるも、>>+249
「あにきぶん」と商人らしからぬ口ごもりで紹介するファミルは珍しいものを見るようで。
なんだろう、この改装大売り出し感覚。>>+259]
それはお大事に。
ところで、ソマリアランもですが、ヤコブの声は随分と若いですね?
閣下が「父」と呼んでおりましたが──
[あれ魔法ですかと。]
[剣での削りあいは、ベリアンには異国の音楽のようなもの。
だが、“門”について語られるのを聞けば、興味をもって傾聴する。]
倒せぬものが”門”の向こうに行ったなら、
それは、”門”の向こうに呼ぶものがあったからでは?
[知りたい。
自分が生き続けていたら、間違いなく”扉”に手を出していたろうと思う。]
閣下、 ゆかれるのなら、僭越ながら、わたしもお傍に。
あなたはわたしのものになることを承知してくださったはずです。
さいごまで、面倒を見させてください。
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