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吟遊詩人 ディルドレは、【2】監査局長 シュナウザー を投票先に選びました。
吟遊詩人 ディルドレは、第一王子 フェリクス を能力(襲う)の対象に選びました。
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ちなみにドロシー嬢は生存勝利の場合
「残花の忠君」になる予定でした。
生存スパイお二方はうまく混ぜられるかなぁ。
最終日は、歌の続きを紡ぐのは君だ☆
って鷹匠殿あたりに押し付けてバイバイするつもりでいるけど(おい
― 要塞と王都の狭間で ―
[煙が上がっているよ、と。
最初に山の方を指差したのは、母親に手を引かれた少年だった。
遠く響く大砲の音に、薄らと空気が震えるような錯覚を覚える。黒煙の筋は次第に増え、勢いを増していく。]
……隣の庭師がしびれを切らして刈りにきたようだね。
[>>3:251 画家の言葉を思い返して眉根を寄せる。
北の隣国にしてみれば、先王の崩御以上に北の守りである白狼騎士団を巡る混乱はまたとない好機。先のゾネス総督の一件を含め、これ以上ない期の良さに思えた。]
[北が動いたとなれば、南も黙ってはいないだろう。
劣勢の白狼騎士団へ王都が国軍をさし向ければ、守りが偏る隙をついて王都を制圧することもできよう。それが「侵略」という形でなく、暁の国の求めに応える「救援」という形になったとしても、国力の落ちた国への干渉は避けられないように思える。
さりとて、北の国がおとなしく兵を引くとも思えず。
肥沃な大地と海を擁するこの地を手にするために、国の蓄えを軍事へと注ぎ、周辺諸国に手を伸ばし続けてきたようなものだから。
いずれにせよ、戦火の火蓋は切って落とされた。
長居は無用である、と。旅人の本能が警告している。**]
― 昔話・北の隣国にて ―
[冷たい風、乾いた大地に舞う土埃。険しい山々の奥深くに眠る鉱物を採取し、他国から食物を買い付ける。けれど飢えを満たすには容易ではなく、明日を生きるために民たちが国に管理されることを受け入れざるをえなかった国。
その北国の飾り気のない堅牢な王城に招かれて詩歌を披露する機会を得たのは、誰に誘われたからだったか。今となっては思い出せない昔の話。]
褒美、でございますか。
旅の吟遊詩人としましては、諸国の民達が満ちることが唯一の望みでございます。
歌で心は慰められても、飢えを満たすことはできませぬ。
衣食が足りねば心は荒んでゆきましょう。
民が満ち、巡り渡る街々で青空の下で心よく唄うことができるのであれば、これ以上の褒美はございませぬよ。
[大仰に褒める声音に熱はなく、あまり色の読めぬ方々だと内心で首を捻る。]
己が手で飢えを満たす気はないか、と。
そう仰られましたね?
[なるほど、どうやら値踏みされているらしい。
……それも面白そうではありますが。
己が手を加えたものを歌うのは憚られます。
ただ在るがままを紡ぐのが、吟遊詩人としての私の矜持にございます。
[悠然と笑みの裏に、折れることがないのだという拒絶の意を交え。協力する理由も使役される謂れもないはずだ、と。高をくくった不遜な態度は若気の至りでもあったと思う。]
[幸いか、それ以上深追いされることはなく、形式ばった挨拶ののちに解放されて。
しん、と冷える回廊を若い衛士と歩いていれば、何故歌を歌うのかと尋ねられた。]
歌うことが好きだからさ。
ただそれだけだよ。
[そういうと衛士は黙り込んで、それ以上言葉をかわすこともなかったが。問いかけた衛士の瞳に、戸惑うような深い色を湛えていたのを覚えている。
あれから北の地の王城に招かれたことはなく、若き衛士のその後は知る由も無い。**]
[――もし、あのとき。
北の地で、気まぐれに首を縦にふっていたのなら。
今この時を、違う形で迎えていただろうか。
選ばなかった道のことなど、わかる筈もないけれど。**]
― 王都 ―
[馬車が王都の端へとついた頃、北へと向かう国軍>>31の隊列とすれ違う。
民達は身を寄せ合い、不安げな顔でその背を見送っている。王都から北の城塞までは馬を走らせ一日ほど。果たしてそれまで持ちこたえられるだろうか。]
……それにしても、皮肉なもんだね。
国をまとめるためには、外敵を作れば良いとはよく言ったもんだよ。
[互いに諍いあい王宮への不満を募らせていた民達が、この窮地に至り少しずつではあるが同じ方向を向き始めている兆しがあった。]
あとは……
[ぽつり、とこぼし。王城を仰ぎみる。
王の死を発端とした不穏な翳りは王宮に集中している。国の行く末の鍵を握る者は、あの白亜の城にいるのだろう。**]
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紅ショウガようやくつかえたー!
あんまり辛くないけれど。
ディルドレがスパイの世界線もきっとどこかにあったよ()
草にスパイってルビ打ちたかったので満足である。
― 夜をこえる夢 ―
柔らかな夜 月の光
かなしみそっと くるんでかくす
おねむりなさい 幼子よ
いまは忘れて 夢の中へと
夜をこえて 海をこえて
季節はめぐり 草木は芽吹く
おねむりなさい 幼子よ
明日へと誘う 夢の中へと
あなたにも きっと春が届くから
あなたへと 風が運んでくれるから
[子守唄を唄い終えれば、母君と膝に抱かれた弟君とが揃ってこっくりこっくりと舟を漕いでいた。
おや、眠られてしまったようですね。
何か静かな曲を歌いましょうか?
[母子の隣に座るまだ幼い兄君への問いかけは、やんわりと断られたのだったか。起こしてしまうと悪い、と。記憶が正しければそんな理由で。
小さな兄君がみせた大事な人への気遣いに、頬を緩める。]
それもそうですね。
では私は、本日はこれにてお暇させていただきます。
また次の季節が巡る折にでも、お伺いしましょう。
[小声で囁き兄君へと恭しく礼をして、音を立てぬようそっと退席する。
それは窓から差し込む日差しが母と子らを優しく包んでいた、遠いいつかの春のこと。**]
……さて、どうだろうね。
少なくとも私は只の旅人さ。
長く諸国を見て歩けば、それらしいことの一つや二つ、誰にだって口にできるだろう。
[>>49 お尋ねものの鷹匠のことは耳にしていたけれど、今は鷹匠ではない青年にどのような思いがあったのか。白鷹を駆るその姿に、かつて訪れた小国の面影をみつけるくらいには諸国を巡り渡ってきたけれど。それを問いただそうというつもりはなかった。
目の前に居る青年こそが、自分にとっての真実の姿なのだろうから。]
吟遊詩人が聡明かどうか知りたいかい?
それなら、貴殿も吟遊詩人になってみるといい。
[ふっと笑うと、まだまっさらな羊皮紙の束を取り出して、青年の懐に押し付ける。残り数枚手元にあれば足りるだろうし、旅をするなら荷は軽いほうが良い。
栄えていく国も、陰っていく国も、かつて国だった廃墟の街も。詩人にとってはすべてひとしく旅先だ。この暁の国もまた、そんな旅先の一つだった。**]
ふむ、金言だね。
"
吟じる理由なんて、それだけで十分さ。
[>>63 青年のみせた素養に関心して目を細くする。この青年は、まっさらな羊皮紙に何を綴るのだろう。面白そうだと思えばこそ、託してみたくもなるものだ。]
[>>83 響く鐘の音。王城から視線を外し、市街の中程にある塔を見上げる。早鐘でもなく、数も多い。街の人々も戸惑いを浮かべているようだ。]
……おや、なんだろうね。
何か知ってるかい?
[問いかけてみるが、答えはあっただろうか。]
まあ、道は自分で選ぶもんだ。
気が乗らなければ、便箋代わりにでもしておくれ。
"
[別れの挨拶の代わりに古い言葉を添えて、青年に背を向ける。いつかまた巡り会えたときには、鷹と連れ合う姿がみたいものだと心の片隅で思いながら。**]
― 遠き日々 ―
護国の城塞綻びて 冷たき北風吹き荒ぶ
北へと駆け行く 騎馬の背見つめ
迷いし民は 身を寄せ合う
雄志の明星 集いし者を失いて
夜明けを待たず 地に堕ちる
重き鐘の音 響き渡るは 誰が為か
強慾の守り人たるは 誰が為か
隔たる心は 霧深く
在りし日は 果てなく遠き日々の中
溢れし水は 戻らぬけれど
確かに愛していたのだと
枯れし言葉は 届かぬけれど
確かに愛していたのだと
[窓を開け、地を濡らす小雨の音色に耳を傾ける。
静けさの中、暗闇に王城の篝火がぽつんと咲いていた。
馴染みの貴族から内密に、と。耳打ちされた王宮の顛末が、重く心に沈んでいた。
この雨が血も憂いも洗い流してくれれば、と願わずにはいられない程には。**]
吟遊詩人 ディルドレが「時間を進める」を選択しました
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