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わたしも、忘れたくないけど……
でも、全部なかったことになるわけじゃないって、思いたいな。
[そんなの、都合いいかもしれないけど、と付け加えて。]
うん、大丈夫……。
どうしても心が折れそうになったら、ちゃんと助けてって言います。
[もう諦めて一人で抱え込むことはするまいと。
彼の勧めに強く頷いた。]
……あ、そうだ。
試練が終わったら、忘れちゃうし、変なお願いだってわかってるんですけど……
あ、握手、してもらえませんか?
[ベッドの端から中央へにじり寄り。
若干震える手を差し出した。
これはきっと、自分の第一歩目**]
[この舞台上には、なぜか触れられても嫌悪感を覚えない人がいた。
“触れられる”ことではなく、“触れる”ことを避けていた唯一の存在があった。
けれど、それだけじゃ駄目なんだ。
完全に義父の
誰かに力を借りたとしても、最後には自分で打ち払うんだ。
そう強く思ったとき――少女の額から汗は消えていた。
がっちりと握手を交わしてから、ゆっくり手を離そうと。]
わー、猫さん!
……す、すめるっち……?
…………すみちゃんでいい?
[すごく発音しづらかった。
ロシア語かなんかかな?と思いつつ、黒猫の頭を撫でようとそろそろと手を伸ばし。
けれど視線は少年へ。]
……前にさ、「皆とは違う」って言ってたよね。
さっちゃんが話したくないなら、なんで違うのか訊かないよ。
だけどね、
お疲れ様です、レトさん。
ごめんなさい、わたし変身の仕方がわからなくって。
えっと……わかるかな、私……ドロシーです。
[特徴はほぼ変わっていないけれど、セーラー服で髪も焦茶。
一応と、改めて名乗りを上げた**]
本当は自分を殺して別の存在になるつもりだったけど死にたくなくなっちゃった。
でもね、俺の受けた恩恵、幸運は強すぎて。
それがなくなるってことは…ちょっと眠らなきゃいけないかもしれない。
でもさ、ちゃんとしぃちゃんに会いに行くよ。
離れ離れになっても、時間がかかっても。
どんなしぃちゃんでも俺は好きだから。
[囁かれた言葉に、再度顔が真っ赤になったり。]
……そ、そそそそうだね。
わたしも、試練がどうなるか、ちゃんと見なくちゃ……。
レ、レトさんはどうします?
見に行きますか?
[シゲオが、そしてフィオンがエレオノーレが、灰色の魔女が。
きっと最後の戦いに臨むのだろうから。
そのうちの一人が脱落したことは、まだ知らないけれど。]
……自分を殺すつもりだったなんて言わないで……って言いたいけど、わたしもいっそのこと感情のない人形になりたいって思ったことあるから、何も言えないよ。
でも、死にたくないって思ってくれてよかった。
もしさっちゃんが、わたしにわかる場所で眠るなら、毎日会いに行く。
わたしの手の届かない場所で眠っちゃうなら、ずっと待ってる。
信じてるから、会いに来てね。
ただ会うだけじゃダメなんだよ。
それからずっと、一緒にいてくれなきゃ。
いつか言ったよね、旦那さんになる人に好きな料理を食べさせたいって。
……わたし、ちゃんとさっちゃんから料理教わりたいから。
オムライスやカレーとか……さっちゃんの好きな料理、いっぱい教えてね。
わたしもね、さっちゃんが好きだよ。
あ、エーヴァルトさんの……。
案内、してくれてるのかな?
[>>+100書斎の前で旋回するハヤブサを目に留めれば、少年へもあっちへ行こうと促して。
そうして書斎へ着いたときには、既にシゲオはフィオンと話し終えていたか。
幸なのか不幸なのか、自身とシゲオの関係を現すかもしれない言葉を聞く事はなかった>>72]
あれ、4人いる……あれ?
[仮想生存者が全員揃っているからやっぱり4人残ってるの?と思ったら、エレオノーレの傍に白いライオンがいる事に気が付いて。
そうか彼女が脱落したのかと、少々ばつの悪そうな表情を浮かべながら、先客たちにぺこりと頭を下げた**]
― 書斎 ―
[わたしたちも邪魔にならないところへ行こう、と、北の窓際の本棚へと少年の手を引こうとし。]
……わたしもね、望みを……願いを持ってここに来たけど。
叶えても、幸せじゃなかったんだろうなって思うよ。
きっと、越えちゃいけない一線を越えちゃった後悔が先に来てた。
さっちゃんに合わせられる顔もなくなって、助けるって声にも耳を貸さないで……暗くて深い海の底に沈んでたんじゃないかな。
[>>+104少年の呟きに呼応するように、少女も独り言のように呟いて。
捜し人はもうここにいる、とシゲオを見ながら頷いた。]
魔ッスルさんね、見ず知らずのわたしのこと、助けるって言ってくれたんだ。
そんなこと無理だって思って、一度は拒絶しちゃったけど、あのひとは立ち上がってきた。
そのとき思ったんだよね。このひとはきっと、何度拒絶したって、呆れるくらい何度も立ち上がって手を差し伸べてくるんだろうな……って。
……なんとかする方法はひとつしかないって決めつけないで、ちゃんと考えようって思ったんだ。
きっとね……
自分を傷つけようとする人間も、自分の中にある呪いも負の感情も。
ほんとは、誰かに押し付けたり、消したり、傷つけ返したりするものじゃないんだろうなって思う。
その時は救われても……後悔したり、後で自分に返ってきたり。
もっともっと苦しむことになるんだろうなって。
わたしはさっちゃんを避けてたときから、無意識にそれがわかってた。
……気付くのは、ちょっと遅かったけど。
[そう言って、少年へ苦笑してみせ、再び視線は戦いの舞台へ。]
もうちょっとなの。
たぶん、もうちょっとで答えが出るの。
わたしが生んだ、負の感情にも……。
[子供部屋以来、声を聴いていない
タイムリミットは近いのだろうけれど、不思議と焦りの気持ちはなかった**]
わたしもね、さっちゃんの味方だよ。
わたしがさっちゃんのことで知ってることなんて、きっとほんの一握りだけど。
でも、わたしにはわたしの知るさっちゃんが大事で……これからもずっと変わらないから。
[言いながら、少年の手をぎゅっと強く握った。]
[フィオンの悲痛な叫びは、ずきずきと少女の胸を痛める。
少女にとってだって他人事じゃない。
うさぬいに誘われるまま魔女になっていれば、きっと誰も信じず、伸ばされる手も拒んでいたのだろうから。
それでも、それでも――どこまでも追いかけて、拒んでも引っぱろうとする手があるのなら。]
……手を、伸ばしてほしいな。
[ただただ、願うことはそれだけ**]
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