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[なんで……なんで…]
[ぽたり]
[雫が、床に零れる
その染みさえも家族は気付かない。膝から崩れ落ち、だらんと腕が垂れる]
ねえ……泣かないでよ……
俺は、母さん達に泣いて欲しくって死んだわけじゃないんだ…
だから、俺の声聞いてよ。俺の話し聞いてよ。
――俺が願った想いを否定しないでくれよ!
[どれだけ叫ぼうが、家族にはもう届かない。
ただ、家族が泣いている。それだけで、自分が生きてきた証を全て否定されたような感覚に襲われて
逃げ出したくなって、でも逃げても行く当てなんて何処にもなくて]
こんな、こんなの……ただの亡霊と同じじゃないか。
[戦う為に生きていた自分は、力を失ってしまったらこんなにも弱くなってしまうのだろうか。
それならば、ここから自分という意識を消してしまいたいと
自分の願ったことを、自分の思いを忘れ去られるくらいなら消えたほうがましだと]
『あんたの願いや想いは、消えたりなんてしないわ。』
[意識を消したいと願うと同時に聞こえた声。
その声は自分が良く知っているもの。いつの間にか、自分の隣にはその声の主が立っていて]
『受け継がれるのも難しいものだとは思う。でもね、あんたが生きていたことを忘れる人は居ない。
あんたが、戦ってきたことを忘れる人は居ない。
――あんたは生きてた。魔女シルヴェストリスは生きてたのよ。』
[だらしなく涙を流す、自分に優しく微笑み手を差し伸べて]
『だから、今度はあんたが覚えてあげる番。
ここで亡霊として泣き喚くのがあんたの願いじゃないでしょう?
あんた――契約者にならない?』
[涙を拭い、意思を持った瞳でその超えの主を見つめる
答えはもう、決まっていた。
立ち上がりその手を強く握り締めれば、声の主は満足そうに笑い
そして――]
―現在軸―
……記憶
[思い出されたのは、
まさか、今ここでこんなことを思い出すとは思わず困惑しその場に立ち尽くす]
(まって、これも忘れてしまっていたなら――どうして、今ここで……)
[そこで、ようやく自分は気付いた。
生前時の記憶に近いものまで忘れてしまっていることを]
……あ、土属性。
[いつの間にか属性が変わっていることに気付いて。
先ほどまでの重い空気もなくなって。
そして、自分が向かっていた場所へと辿り着いていることに気付いて]
―墓地―
[自分の体が眠る場所。
ここにくれば、何か思い出せると信じて訪れた一番来たくなかった場所。
ここに訪れる家族はみんな泣いていた。
ここに訪れる知り合いの顔はみんな暗かった。
自分の死を悼んでくれることの嬉しさと哀しさ。
それを見るたびに自分の感情が歪んでいきそうで怖くていつも遠ざけて逃げていた。]
えっと、確か……このあたりだった、はず。
[数々の墓石、刻まれるのは誰かの家名
探し始めてから6(10x1)分して]
……見つけた。
[墓石の前まで行けばかいてある文字は『守白家之墓』
そしてその墓石の近くにおいてある墓碑に、最後に刻まれたものの名を見る
『守白十夜 20××年 ×月×日 享年25歳』
――生前の自分の事柄が彫られていた]
……実感湧きませんね。
今まで避けてきたのに。逃げていた場所なのに。
[そっと、自分の名前を指でなぞる。
――記憶は、思い出されることがないまま時間だけが過ぎていく。
その後ろに数体のディアボロスがいることに気付かないまま]**
……おや、樹海ですか。
[一体どれほどの時をこうして佇んでいたのだろうか。
ここに来れば何か思い出せると信じていたのに。
結局心に出来たものは虚しさと悲しさだけ。
ここには記憶の手がかりなんて何もなかった。]
そりゃ、ただ自分の体が眠ってるだけの場所ですもんね。
……ここに来て何か思い出せたらそれはそれで凄いですよ。
[他の見習い魔女達はおそらく別のエリアへと向かっただろう。
自分も、住宅街エリアへと向かおうと振り返った瞬間、背後には10体のゾンビっぽいディアボロスがいた。]
……………。
[墓地で、しかもゾンビってこれはバイオ○ザードかな?
これは自分のSAN値を削ってきているのか?]
ふ、ふふふふふ……しかし運が悪かったですね。
木属性の時に俺の目の前に現れるなんて…笑止。
[膝のクッションを使いその場から思いっきり飛び上がれば
ゾンビたちの背後に着陸して]
そ、それじゃあまた何処かで会いましょうねー!
[全速ダッシュで逃げた。
ゾンビもダッシュで追いかけてきてるけど、後ろを向いたら変な悲鳴を上げそうだった。
この男、ゾンビと戦う時は銃かバールがないと戦ってはいけないという決まりがあった。
そのまま夢中で走り逃げた先は住宅街エリアの23(26x1)だった]**
―住宅街エリア 誰かのお家前―
い、いやぁ……かなり走りました。
[墓地からここまで全力ダッシュですよ?
参加者のように自動ワープできないんですよ?
ゾンビからチートのように逃げられないんですよ?
とても、とても長い道のりだった。]
さて、ゾンビは追いかけてきてますかねぇ。
[ちらりと後ろを見る。どうやらゾンビは2(2x1)
1.やったねまけたよ!
2.いないと思ったか?それは残像だよ。4(10x1)体追いかけてきてました]
ゾンビのくせに!何で!俺を追いかけるのかな……
[スゥっと息を大きく吸い込んで。
狙うは4対全てのディアボロス]
――平伏しなさい!!
[あ、失敗した。
これ女王様とかそういう人が言う台詞だと攻撃をした後で気づいた。
音波を耳にしたゾンビたちは1(4x1)体灰になった]
ああ、もう……あの全力疾走を追いかけてくるだけありますねぇ。
[こちらの喉はもう限界だというのに。
さて、また逃げようかなと考えた瞬間に聞こえてきたのは轟音>>178]
ちょちょちょ、ちょっと今度はなんですか!?
あー、もう。とりあえず巻きましょう、そうしましょう…
[そのままくるりと方向を変えて15(27x1)に逃げようとすると
この通りに見覚えがあり何かの記憶が頭をよぎる]
(――……!この通り、あの時の…!)
[記憶のカケラがカチリと嵌りそうだったけれど
思い出して過去に浸る余裕はない。
そのまま、ゾンビに背を向け逃げ出した]
はてさて、今日は誰が落ちるのだろうか。
流れ的にはイェンス君あたりが狙われてるのかな?
それともカンテラ先生かな?
―現在逃走中―
[屋根を使ったり塀を使ったりして姿をくらませながらも逃走する。
普通の人間だった頃では無理だったであろうこの動き。
……見習い契約者でよかったと思える瞬間である。
それでも、何度も何度も振り返りあの中央通りを見ては]
(もう1度、もう1度あそこに行ければ……)
[今度こそ、今度こそ何かを掴める筈だと。
スタンと音を鳴らしある民家の前に着地をしてまず目に入ったのは]
家の壁が壊れてるー!?
[なんということでしょう!ダイナミックお邪魔しますがされた痕跡の家のお向かいさんにやってきてしまったようです。
しかしゾンビから逃げる為には家の中に隠れるか戦うかするしかなく]
……この際だからもう諦めて見物にでも行きましょうかねぇ。
[ダイナミックお邪魔しますがあった人の家。
ここが現実じゃなくて良かったなと苦笑いを浮かべながら戦闘が見える位置にまで行く
お隣の屋根の上で座れば見習い契約者は戦いを傍観し始めた]
流れは、狼さんに任せですよね。
あれ、これはコンラートさんが墓落ちでいいのかな?
じゃあセルヴィンVSポルックス
になるのかな?
いやぁ……激しいドンパチ騒ぎですね。
[屋根の上の見習い契約者はただ見ているだけ。
そもそも、表舞台に居て自分を認知できる魔女だ何て存在しない。
だから自分は何も出来ない。狼の肩入れも、魔女の肩入れも。]
――……するつもりもないですけどね。
[ハンデを持って勝利したとしても何も喜べないのだから。]
――……他人の願いのために戦うことは弱くなる、か。
[昔、試練を受けた自分に誰かが言った。
それは同じ見習い魔女だっただろうか。それとも、人狼だっただろうか。
この試練は蹴落としあい。
信じられるのは自分だけ。他人は駒だ。どのように盤面を動かすかが鍵となる。
そして勝利へのゲーム盤を作り上げるのだ。]
果たして、それは本当なのでしょうか、ね。
[戦いを見る目はどこか遠く
かつての魔女試練の記憶が思い起こされて。]
[ある人狼は言った。
ディアボロスを退治するために存在するのだと。だからこの試練が存在するのだと。]
確かにあの言葉は正論かもしれない。
それでも、俺は――
[ならばどうして願いを叶えることが出来る権利があるのだろうか。
戦う為だけに、この試練があるのではないと。否定したかった。]
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