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[ 最初は、戦場で敵として放蕩息子が暴れ、ついでに戦死でもすれば父にも多少は意趣返しが出来るかと、そんな半ば捨て鉢な気持ちでの参戦だった ]
[ 恐らく、鋼鍛侯は、そんな彼の内心を見通していたのだろう。息子の振りをした娘が指揮する膠着状態の戦場に彼を配置したのは、ある意味信用の無さの現れと思えた ]
[ 『賭け事は、はったりをいかにかますかだぜ』
父に反抗して出入りしていた賭博場で、彼を妙に気に入ったらしい博打打ちが、伝授してくれたコツを彼は戦場にも適用した。
単騎で揮うには実用に向かない、護り刀としての意味合いが強かったツヴァイヘンダーの威容を利用して、経験不足を見た目で誤摩化し、派手に暴れることだけを目的としたような闘い方を続け ]
[ いつ倒れても構わないのだ、と、そんな気持ちが、変わり始めたのはいつだったか? ]
[ 少なくとも、そのきっかけの一つが、少女としての願いや苦悩を押し殺し、懸命に全霊をかけて、その細い肩にかかった責任を果たし、預けられた命を 守ろうとする、
― 戦場 ―
[ 死んでいてもおかしくなかった>>148と、告げる風刃の騎竜師の声が耳に届くと、彼の唇は弧を描く ]
ああ、よーく解ってるよ。
ローを相手にしたんだからな。
[ 命を捨てるつもりは無かった。けれど、あの戦士と渡り合うならば、命を賭けぬわけにはいかなかた。だから、死にかけたのも当然で、その命を拾った事は本当に礼を言うべきだろうとは思っていたが ]
― 戦場 ―
[ 下からの攻撃をいちいち躱すことに飽きたのか、白竜が、降下してくるのを見るや、彼は白馬をその巨体に向けて走らせる ]
てめえが暴れてっと、邪魔なんだよ!
[ 兵を尾で払いのけられるほどの高度>>149であれば、届く筈、と、長大なツヴァイヘンダーを担いだまま、馬の背に立つという曲芸を披露しながら彼は叫ぶ。
その言葉は、兵を指揮する者としてではなく、対峙するファミーユとアリーセの元に、コンラートの開けた隙を縫って他の兵を近づけるのを嫌ってのもの* ]
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ところで、このこ、本当に傷が治っているのかg(ry
多分治ってないと思うんだ!
でも、騎竜師相手にしてて、傷がいてえとか言ってらんないでしょー><
― 戦場 ―
ごちゃごちゃ、うるせー!
[ この男には、いや、他の誰にも解るまい。あの傭兵と己との間に剣を通じて交わされたもののことは。
そう確信していたから、彼は一言のもとにコンラートの言葉を切り捨てる>>165 ]
お前なら、邪魔者は全部排除できるってわけか?
[ 白竜も騎竜師も、傷ついているようだった。キアラとの戦闘で負った傷なのだろう。相手もまた、その背に譲れぬものを背負っている事を彼は知っている ]
(だったら何故キアラを殺さなかった?)
[ 浮かんだ問いは口にしない。コンラートに彼の事が解らぬように、彼にあの少女と風刃の騎竜師の間にあるもののことは解らない。だから踏み込まない。
甘いのかもしれない。だが、全てを切り捨て、踏みにじることによって掴む勝利を…父のようには望まぬと、そう決めていた ]
[ 横薙ぎに払われた槍が馬上を襲う>>166 ]
やれるもんなら、やってみろっ!
ヒルデッ!!
[ 彼の叫びに応じて、白馬は、地を蹴り、高く飛び跳ねる。
払い落とされる前に、自ら愛馬の背から飛び降りながら彼のツヴァイヘンダーが狙うのは、コンラートではなく、白竜の翼の付け根 ]
…ぐっ!
[ 未だ癒えきっていない内蔵の傷が、僅かにその動きを鈍らせる。避けきれなかった槍の穂先が、脇を掠める痛みを感じながら、振り下ろした剣は、少しでも白竜に届いたか? ]
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>ラートリーメモ
気持ちは解らぬでもないけれど、このシリーズのラ神の傾向と対策が、今回も働くかどうかは、個人的に見てみたいわー、と思う今日この頃です。
(とても興味本位)
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まあ、ほんというと、竜降りて戦って欲しかったけどね。
その方がシュテルンと話できるだろうし。
でも現状、単騎対雑魚多数の状況になってるからなあ、無理よねー
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しかしブレス…、コンラートの槍当たってるわけだから相当接近してるはずなんだけど放てるものなのか?竜の構造が良く解らない…
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ああ、なるほど、こっちが落ちてから想定だったか。
竜に飛びつきの案採用してた方が悩ませなかったわね、ごめんなさい。
今回飛びつき可能だったかどうか、確かめられなかったんでやめたんだよねー(^^;
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どうしよう、やっぱりシュテルンがかわいいww
いや、萌えてないで、早くコンラートへのお返事書けって話ですね、はい。
― 戦場 ―
[ 揮ったツヴァイヘンダーの切っ先は急上昇した竜には届かず、そのまま、彼は地に落下する ]
ぐあ…っきしょ!
[ 高度がさほどなかったおかげで、どうにか受け身は取る事が出来たが、元々、痛みを抱えた上に新たな傷を増やして動きは鈍い ]
……!
[ 見上げた先、竜の口がカッと開いて牙を見せると同時、白馬がその視界を遮るように、彼の前に駆け寄ってきた ]
ヒルデッ!危ない…退けっ!!
[ 竜のブレスを避ける暇も、受け止める力も無い。唯一使える手は一つ残っていたが、それを使えば後が無いうえに、周りの味方も巻き込みかねない ]
― 戦場 ―
くそ…!
[ その場を退く様子の無い白馬に促されるように、身体を馬上へと引き上げる…間に合わぬかと思ったが、予想した竜の息吹は、襲っては来なかった>>177 ]
………。
[ 荒く息を吐きながら、殺気を込めた竜の瞳を睨み返す 。
死にたくないのだ、と、言った風刃の騎竜師の声が耳に残っていた。
初めて挑発でも威嚇でもない、コンラートという少年の本当の言葉を、聞いた気がしていた ]
― 戦場 ―
ち…面倒なのが、間に合いやがったなあ。
[ 聞こえた声>>209に、うんざりしたような言葉を漏らす。実際騎竜師一人に手を焼いている状態の所へ、戦慣れした傭兵部隊に乱入される程の面倒はない ]
― 戦場 ―
[ 派手に炸裂した炎には>>194、シュテルンが牽制をかけている>>217 では、こちらのやることは一つだ]
しゃーねえ、まとめて相手してやるぜ。
[ にやりと笑うと同時、ツヴァイヘンダーを、ぐるりと頭上で回し ]
打てーっ!
[ 竜を警戒して、後方待機していた弓兵が、号令一下、傭兵部隊に向かって矢を射かける。多少距離が空いてはいるが、シュテルンの足止めが効いていれば>>221効果はあるか? ]
― 戦場 ―
[ 術にも怯まず、ロー・シェンがシュテルンに向かうのが見える>>232 ]
シュテルン!!
[ 思わず馬首を返すが、上空には今だ怒りに燃える白竜と騎竜師がいる ]
…やられんじゃねーぞっ!!
[ 結局、そちらへは走らずに、風刃の騎竜師と対峙し続けることを選んだ。無鉄砲なようでいて、肝心の部分では抜け目のないシュテルンならば、凌ぐ筈、と、そう信じて ]
― 戦場 ―
[ 間髪入れず、コンラートが急降下してくる>>234 ]
それは、こっちの、台詞だっつーの!!
[ 突き出された槍は、大振りとなるツヴァイヘンダーではなく、腰から抜いたブロードソードで、打ち払った。同時に、ツヴァイヘンダーを頭上から振り下ろす。
変則の二刀流といったところだが、例によって片腕で扱う大剣の方の狙いはやや甘くなった ]
― 戦場 ―
[ 足を止めぬ傭兵達、>>235その勢いに押されるかと見えた氷竜軍の中から、一団となって、駆け出す少年達がいた。先頭を切るのは、白の剣士の副官である少年兵。
傭兵達の中には、その一隊が、かつて、彼らと共闘した小隊であることを見覚えている者もあるだろう ]
[ 彼らは、兵士としてはまだ未熟だ。だが、かつて隣で戦った戦友に恥ずかしくない闘いをと、その剣は鋭く、激しく揮われる ]
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えー、ちなみに奥の手ですが、ツヴァイヘンダーに封じられた精霊石を壊して、氷の精霊術を開放すること、でした。
主に精霊師との対戦になった場合に備えての隠し設定でしたが、多分もう、最後まで使わないでしょう、ということで、ネタばらし。
シュテルンに術の媒介で剣を貸すてのも考えたんだけどねー。まあそちらも必要ないでしょ。
― 戦場 ―
[ アリーセが、ファミーユに対して放った宣>>250が、遠く、けれど高らかに耳に届く。その声に、憎しみや恨みの色は無いと感じて、彼は胸の内、僅かに安堵する ]
(フロイライン…貴女の声も、彼女に届いたか?)
[ 繰り出される、裂帛の気合いを込めた槍の輝きを見つめながら、>>256彼は、うっすらと笑んだ ]
[ ツヴァイヘンダーを手放し、両手で握ったブロードソードで、槍を受け止める ]
ギィン…!
[ 硬い金属音が響き、重い衝撃が彼の身体を、その内側に潜む傷を揺さぶった ]
ぐ…う…
[ 痛みに顔を歪めながら、槍の穂先をそのまま叩き折ろうと、剣を揮う ]
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