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[納得いかなそうな様子の妹>>+3:+29。
それには上手く言葉を返せなくて、惑っていたところに喰らった塗り薬の容器の一撃。
言葉を返すにはしばし時間を要することになる。
左腕に注がれる悲し気な瞳>>3:+30。
恐らくゾフィヤはあの日のことを気にしているのだろう。
謝罪には「大丈夫」と声を返しておいた]
[荷物の中から修理のための器具を出しながら、ゾフィヤの願い>>3:+31を聞く]
ああ、構わないぞ。
折角来たんだ、存分に見て回らないとな。
いずれ、またこの森は閉ざされるのだろうし。
[これまでを考えれば、自分達が領域へと足を踏み入れることが出来たのは『神魔』が招き入れたからなのだろう。
こうして絆ある者と引き合わせられたこと、力を示せと試練を課してきたことからもそれが窺える。
そんな推測をしつつ、ゾフィヤには是を返した]
『神魔』が何者か、か……。
そうだな、どんなやつなのかくらいは、見ていきたいもんだ。
[願いを叶えるとはどんなものか、それを目の当たりにしたいとも思う。
喩えそれが自分の願いではなかったとしてもだ]
[そうして、会話を続けた流れで返しそびれた言葉>>3:+29への返答を口にする]
俺は、ゾフィが助けになってない、とは思っていないぞ。
そうやって、力になってくれようとしていること自体、嬉しいし。
結果ばかりが全てでもない、と思う。
[思っていることをどう伝えればいいか、模索するようにしながら言葉を紡ぐ。
取り出した器具を一度地面に置いて、塗り薬の容器を鋼鉄の手で拾い上げると、ゾフィヤにそれを示すようにして見せた]
塗り薬だってもらったしな。
[ただ、それを塗るには鋼鉄の手では難しい]
悪いが塗ってくれないか?
この手ではどうにも、な。
[手を貸して欲しい、と妹に願う*]
/*
手がこれだから塗って欲しい、って言うのもゾフィに気にさせそうなのだが塗りづらいので仕方ない(
どう話を切り出すかなー、にはなってるんだが、どうも風邪のひき始めになってる感もあってちょっとぼーっとしてる。
薬は飲んだ。
そうか。
[返る言葉>>+12に口元が緩む。
妹にそう言われて嬉しくないはずがなかった。
何かを探すように小声で呟く様子は気になったが、こちらが示した塗り薬の容器に対しての反応>>+13もまた気になるもの。
束の間見えたそれを問い返すよりも前に、薬を塗ることに対する是を得た]
痛みは蝶のお陰でいくらか抑えられてるが……。
一番酷いのは左腕だな。
鎧のお陰で切り傷はほとんどないんだが、雷による火傷や負荷が多い。
[状況を説明しながら上半身の衣服を脱ぎ、肌を曝け出す。
身体にはいくつもの古傷。
加えて両腕は義肢の繋ぎ目も曝け出すに至った。
肩と肘の間、肩よりの辺りから黒い鋼鉄の腕が伸びている。
左腕の繋ぎ目の辺りが赤く火傷のような様相を呈していた。
他にも身体のあちこちに、小さいながらに同じような痕も見受けられるはずだ]
………驚いたか?
[火傷の部分に塗り薬を塗ってもらいながら、己の義肢についてを問う。
何を言われても、何を思われても仕方がないと思う。
背に薬を塗る段には、首の後ろに埋まる黒尖晶石が仄かに光っているのも目に入ることだろう*]
そりゃあありがたい。
[薬が役に立つ>>+21と聞けば、ホッとしたような声で言う。
治癒が早まるならそれに越したことはないのだ。
雷を喰らったと聞いて驚く様子には、また苦笑を浮かべて]
ああ、あいつが雷を使うとは知らなくてな。
向こうも雷撃が効くのに気付いたみたいで、何発も良いのを喰らっちまった。
[大きな溜息を一つついた。
尚、喩え雷属性だったと知っていても挑んでいたというのは置いておく]
ま、こっちがフルメイルだったからな。
刀じゃ効果が見込めないってんで、向こうも必死だったみたいだ。
俺も、あいつの攻撃を躱しながら当てるのは難しくてな。
[それで左手を盾にした、と言うのは負傷の偏り具合から見ても気付けよう]
無茶しないで勝てる相手じゃなかったよ。
[くぐもった声>>+22での言葉にはそんな風に返した。
10年前よりもついた筋肉、身体についた古傷。
戦い抜いて築き上げたものがヴェルナーの身体にはあった。
左腕から薬を塗られていく。
自分の手ではもう感じられぬ、柔らかい指の感触がそこにはあった。
右手が握り締められ、軋むような小さな音が鳴る]
[問いかけた言葉に返ったのは、肯定と、ゾフィヤ自身に対する驚き>>+23。
その言葉の意味は、何となく知れた]
そうか……。
俺も、取り乱されたりしなくて、正直ホッとしてる。
[薬を塗られながら、小さく笑う。
問い返された>>+24ものには少しだけ考えてから言葉を紡ぐ]
俺の気が治まるというか……。
ゾフィが、思い詰めたりしていなければいいと、そう思っていた。
俺がこんな姿になったのは自分のせいだ、なんて思ってなければいいと。
[この姿になった原因が、”あの日”にあるのは明確だったから*]
[背に回ったゾフィヤの表情は見えない。
だから、その声>>+34が聞こえた時、どんな表情をしているかは分からなくて]
ゾフィ?
[背に手を添えての声にほんの少し、首を後ろへと巡らせた。
後ろが見えるように翼をぐっと下げる]
[どうして、と。
腕や足についてを問う声>>+35。
口に上る言葉は、ゾフィヤ自身を責めるような言葉だった]
俺にゾフィを責める理由なんてないぞ。
[そこだけは揺らがない、と言うように言い放つ]
この手足になって苦労はしたが、後悔はしていない。
ゾフィの身に何かあった方が、後悔しただろうよ。
[”あの日”を思い出しながら紡ぐ言葉。
ふ、と短く息を吐く]
手足を失ったのが俺で良かったと、そう思った。
あちこちを巡る夢を持っているお前が俺のようにならずに済んで良かった、と。
夢が奪われずに済んだことが、嬉しかった。
[勿論、あの後どうなったか分からなかったから、そう思えたのは再会してからだけれど。
心底感じたことを言葉にしていく]
失った手足も、見ての通りこうして自在に動かせる。
初めてこの義肢を動かした時、ようやく機鋼の属で良かったと思うことが出来たよ。
以前のままなら、きっとどこかで靄を抱えたままだったろうな。
[視線を一度自分の腕へと落とす。
温もりは一切消え、与えることも得ることも出来ないそれ。
それが寂しくはあるが、一度手足を失った身からすれば、自由に動かせるだけありがたいことなのだ。
再び顔を上げ、少しだけ後ろを振り返る]
俺はもう、自分を卑下して羨むことはしない。
だから、もう自分を責めるな、ゾフィ。
[願うように言葉を向けた]
[ゾフィヤが恐れていたのは、ヴェルナーが彼女を責めているかもしれないという不安だけではないらしい>>+36。
後ろからゾフィヤの右手が伸びてきて、ヴェルナーの右手へと触れる。
握り締めていた手を、少しだけ緩めた]
昔のように、か………。
[語られる願い>>+37に困ったような表情をする。
心はそう願っていても、現実では不可能であることを知っているからこその嘆きだった]
……ゾフィ……
[腰を少し上げ、身体を反転させてゾフィヤへと向き直る。
座った体勢のまま、身体を伸ばしてゾフィヤを腕の中へと引き寄せた。
再会した時と同じように、正面から抱き締める形。
右手をゾフィヤの背から頭へと伸ばし、何度か軽くぽんぽんと叩く]
戻れるものなら戻りたい、けど。
そうだろう?
[そのことは妹が一番よく知っているはずだ。
その身に宿す属故に]
………一つだけ、約束しよう。
必ず、ゾフィの下へ帰る、と。
いつになるかは、まだ分からないけど……。
[己にはまだ、やり遂げたいことが残っているから*]
また、一緒に暮らして、旅をしよう。
あの時の約束を果たさせてくれ。
[幼い日の約束を口にする*]
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