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吟遊詩人 ディルドレは、【1】士官候補生 リーゼロッテ を投票先に選びました。
吟遊詩人 ディルドレは、【3】白狼騎士団 ドロシー を能力(襲う)の対象に選びました。
[不安と混沌に満ちる街の中、漂う空気には不満と憤りが色濃く混じっていた。
己が信じるものを巡った、民同士での諍い。
第一王子と第二王子、武官と文官、王宮につきつけた剣とそれを背後から諌めた銃。果たしてどちらに義があるのか、と。材料もないままに言い争い、時には流血沙汰になり、仲裁にきた憲兵にも食ってかかる始末。
王宮からの公示が出たとて受け入れ難しという声も多く、不満の矛先は政を司る国そのものへと向かっているようだった。]
― 平民街・小さな社 ―
[平民街の少し奥まった場所にある海の女神を祀った社。
時折人が訪れては、熱心に祈りを捧げて帰っていく。
平穏を憂い諍いを嫌う民たちの拠り所のようだった。]
……さて、私は信心深くはないけれど。
求められれば奏でるのが吟遊詩人というものさ。
[慰めを、と。困り顔の司祭に求められ、断る理由も特になし。爪弾くのは静かで穏やかな旋律。のせる詩はなくリュートだけが響く。
遠い記憶の中にある祭祀、海の女神を讃える祭り。この国の民であればどこかで耳にしたことのある旋律が、平民街の片隅に流れて消えた。**]
― 揺らぎし正義 ―
剣鋒諌めし 金糸の乙女
民たちに 囁かれし姿はまるで
陽炎の如く揺らめいて
その正体を 見極めんとし
問いかけるのは
『汝の正義は 何処にあり』
はたして騎士は 如何なる答えに辿り着いたか
護国の城塞 のみぞ知る
真実を求めし若人 のみぞ知る
その詩が紡がれたのはしばらく後のこと。風の便りに北の城塞で起きた一件の噂を聞いて。未来のある若人が、戦場でもない場所で、なぜ、と。凛とした若き軍人の娘の末路を嘆きつつ。
書き終えて、ふと思い出す。
主を撃ち、風に翻った乙女の金糸の色を。暁の国がまだ平穏だった頃、陽気な笑い声の満ちる酒場で、似たような髪の色の娘を見た。
この国ではよく見かけるありふれた色だった。けれどあの日、風に翻った金の色も、笑い声の満ちる酒場で佇んでいた金の色も、どちらも美しく輝いていたと。]
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