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領主 オズワルドは語り手 に投票を委任しています。
領主 オズワルド は 領主補佐 ギィ に投票した
投票を委任します。
領主 オズワルドは、語り手 に投票を委任しました。
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そしてお嬢ちゃんと目出度く成婚だよ!
うわー…うわー、
なんか少女漫画度が高くてしにそう。
シルキーがさぁ、可愛いんだよなぁ。
オズワルド様
こんにちは、お変わりありませんかって、目まぐるしくいろいろ変わっているときでしょうね。
実直? ほめているんですか? ほめても何も出ませんよー。
四領ではイカは干さないんですか。塩漬けを作ることもありますが、干物は腐らないし、おいしいですよ。
旅に持って行ってそのままかじってもいいですしね、硬いけど。
ええ、ぜひ貿易をしましょう。
船は危険も大きいけれど、成功した時の利益がバカでかいですからね。
と、まじめな領主様を見習って、仕事の話をしてしまいました。
海路のことは、現領主の伯父にも話しておきます。
……でも実際の作業をするときには、ベルティルデのほうが指揮をとっているかもしれませんね。
私と似合い? そんなことを言ってはベルティルデさんに失礼では? なんて、似合う男にならないと。
あ、アウスレーゼ領主と!??
違いますよね? その娘さん…シルキー嬢と噂で聞いています。
でこぼこかもしれませんが、世間的にはよくある組み合わせかと思いますよ。
若く可愛いお嬢さんをお嫁になんて、世の男性の憧れじゃないですか。
俺みたいな…なんて思わずに、堂々としていれば、充分、似合いの夫婦になると思います。
……プロポーズ?
「王都から命が下った」と向こうから来たから…、そうだね、と返しただけですね。
………必要、でしょうか。
決められた婚姻、であっても。
では、会ったときには言わないといけませんね。
オズワルドさんは、なんて言ったんです?
ディーター・ドゥカス
…『レディ』ってあらためて文字にして綴られると、なんか違う気がする。
でも早くない。早くない。
あの話…言われた時は、受け入れられなかった。
『なんで領民たちと同じじゃダメなの?』って。
でもね、領民たちみんなを愛する権利や義務や責任が私たちにはあるって、だからこれは私たちにしかできない経験だって考えたら…なんかストンと落ちた。
恋は、してみたいけど…でも、それは貴方が教えてくれるのでしょう?そう信じてる。
だからお転婆娘じゃないってばぁ!!
これでも、音楽全般とダンスはできるのよ!リュートのセッションとか、どうかしら?
…………花なんか、いらない。『王子様』じゃなくても、いい。
花なんかよりもほしいもの…ここにあるんだもの。
[どう表せばいいのかわからず、こんな書き方ではあるが。花も『理想の王子様』も求めぬとする少女の想い。
―男には伝わるだろうか。]
[羊皮紙にペン先を引っ掛け、悪筆のサインを綴る。
うららかな真昼の陽射しの中でも、肌寒さを覚えるようになった。
やがて訪れる冬は、今年も北方にとって厳しいものとなるだろう。
貯蔵に、凍結される街道、川の恵みは減り、雪が降る。
まだ暖かい海に面している為、山岳領よりは過ごし易いものの、
第三領から買い付ける燃料費は毎年莫迦に出来ない。]
…お、噂をすれば。
[悩みの種であるが、第四領には良い鉱山が無いので仕方がない。
そんな思考を巡らせていれば、公私入り交じる手紙の山の中に、
そろそろ見慣れた名前を見つけた。]
――――…ん、鶏か…?
[だが、封を切ると、自身の眉は困惑のカーブを描いた。
デリカシーに欠ける言葉を吐いて、視線を滑らせ、羽ペンが閃く。
小さな鳥籠に、書き足すのは開いた扉。
シンプルながら、分かり易い解の一筆。]
……どいつもこいつも。
俺は不器用じゃねぇよ、――― 今回だけだ。
[言い訳にも弁明にもならない声を、紙面の二羽だけが聞いていた。]
[絵心なんてない男は、扉を書き足した手紙に花を押した。
小さい花、細い花、黄色い花、白い花、青い花。
鳥籠の中を巡る小鳥を導くように並べたのは、
第四領でよくみられる野草ばかり。
宮廷で王子が片膝を付いて姫君に求婚する為の薔薇でなく、
貴族が美しい娘の気を惹く為に束ねる百合ではなく。
ありのまま、自身が心揺れた花々で手紙をずっしりと重くする。
愛の言葉は知らないし、子供との付き合い方も知らない。
ただ、天真爛漫で屈託のない彼女に、
冷たいだけの結婚だと思われるのが嫌だった。]
[ただの一筆も綴れないのに、雄弁な花々が騒がしい。
封筒の中にも、遅咲きの銀木犀を沢山詰めて香りを移す。
その花言葉など無骨な男が知る由もないが、
案外間違って居なかったのは、きっと運命とやらの思し召し。
解答を足した手紙を封筒にしまい込み、封蝋を捺して。
最後は悪筆で綴った彼女の宛名に、
――― 少し躊躇い、頭を掻いて、周囲を見渡し、呼吸を整え。
引き寄せた手紙へ、秘して静かな接吻を翳した。
彼女へのエスコートを願い出るように、恭しく。]
[らしくないことをしていると、自身の行動を振り返り、
誤魔化すように他の信書を取り上げた。
偶々二通揃って取り上げたのは、此度成婚が決まった両名から。
夫婦は似るものだと言うが、似たもの婚約者でもあるらしい。
つい、微笑ましさに笑みを噛んで、封を切り。]
照 れ て ね ぇ 。
―――…ああ、これはギィが白旗を翳す訳だ。
まぁ、あいつは時々飲み込むから、これくらい察しの良い方が。
[思わず手紙に強張った声を挙げてしまったが、
友人の伴侶は噂通り聡明さを感じさせる女性だった。
それと並べた友人の手紙も、何故か胸が熱くなる。
稀代の色男と噂される友人だが、彼は女性だ。
男のように気安いが、それを間違えたことはない。]
[男女の間にも友情が成立すると思う己は、
その性差を掘り下げたことは無かったが、友の幸せは喜ばしい。
挙句、妙に見透かされているような手紙を貰えば、
ふ、と呼気が漏れた。]
……賢妻を貰うなら、名君になれよ。
―――…ありのままのお前さんで良いんだ。
[口にしてからふと、その言葉が自分に返ってくるようにも思えた。]
身体は心についてくる。
太い腕を持つよりも、お前さんの優しい心が雪を解かす。
―――…真摯に、扱ってやりな。
姐さんはきっと、アレでいて……、結構、乙女だ。
オズ
[成婚間近と云うことで、貞淑を是とする国教に従い、
彼へ対する手紙は短いが、的は射ていると自画自賛。
最後の署名だけは、親交を発露させるよう、
領主としてでなく、友へ綴るように。]
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