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― 会戦海域北東/巡洋艦ヘイゼル ―
[失われていく幼馴染の体温に声を殺して泣いた。
耐えるようなそれを途切れさせたのは、ヴァイスメーヴェから呼びかけられる声を聞いた時]
……ウェルシュならここだ。
[ストンプ侯、と。
呼びかける声にそう声を返して、軍服の袖で目元を拭う。
擦れて赤みを帯びた顔に伝達兵は少しぎょっとしたようだが、話を促すと慌てて言葉を連ねた]
帝国軍艦からウェルシュに会見要望…?
[内容を聞き、視線をウェルシュへと転じる。
その瞳は、どうする?と問いかけるものだった//]
― 会戦海域北東/巡洋艦ヴァイスメーヴェ ―
[帝国艦・水雷母艦アストラからの停戦希望>>16に対し、ヴァイスメーヴェの艦長は是を返すに至る。
会見に関してはウェルシュの返答待ちとし、救助についても許可を出した。
互いに死傷者は少なくない。
ヴァイスメーヴェの艦長が躊躇うことなく停戦と救助に是を返したのは、それを笠に裏を掻くことはないだろうという、正面からぶつかって来た帝国に対する一種の信頼から。
巡洋艦ヴァイにも停戦の旨を伝え、艦から投げ出された者達の救助を優先させた]
[次に変化が訪れるまで、ヴァイスメーヴェから慌しさが消えることは無い*]
― 会戦海域北東/巡洋艦ヘイゼル ―
[会うと、返答を紡ぐウェルシュ>>77の顔を見遣る]
ウェルシュ、アタシも行って良いか。
護衛だと思えば良い。
[目元を赤くしたまま、帝国艦への同行可否を問うた]
その艦に乗っているかは分からないが…。
訊ねれば所在は聞けるだろうし。
ルカに託された言葉を届けたい。
それと、ウェルシュ。
[再び呼びかけて、一度視線を幼馴染へと落とす]
…ルカの…弔いは…
……いや、後で話そう。
あちらを待たせるのも悪い。
[言いかけて、言葉が詰まってしまい後回しにしようとした。
もし自らの手で弔うというのなら、帝国側との交渉も必要だと思ったのだが、死の事実が圧し掛かって来てしまい、言葉が出て来ない。
行こう、とウェルシュへ移動を促す**]
― 会戦海域北東/巡洋艦ヘイゼル ―
感謝する。
[勿論、と返る言葉>>88にようやく表情が和らいだ。
そ、と触れる左の腰には愛用のサーベル。
使うことがないのが一番だが、さてどうなるか]
[途切れさせた問いに返るのは、ウェルシュならば当然思う願い>>89]
…そう、だな。
アタシもそうしてやりたい。
[想いは同じだと告げて、先を促した矢先。
身体をふらつかせるウェルシュが見えて思わず手を差し伸べた。
けれど彼はその手を借りることなく立ち上がり、歩き始める]
大丈夫か?
[声をかけると、大丈夫と返って来たが、どうにもその様子が気になった]
[行こうとかかる声>>90に是を返し、一度ヴァイスメーヴェへと戻る]
カッターは無事か?
出してくれ。
[連絡船の無事を確認した後、大きく揺れる海面にカッターを下ろさせて。
ウェルシュと共に乗り込み帝国艦を目指した//]
― 会戦海域北東/水雷母艦アストラ ―
[うねる海面を渡り、カッターは帝国艦・水雷母艦アストラへと辿り着く。
出迎えた人物は褐色の肌を持つ偉丈夫>>126。
応対するウェルシュ>>118の後方へと立ち、口を挟まずに彼らの様子を眺めた。
その最中、相手の名乗り>>127を聞いて、ヴィクトリアは軽く目を瞠る]
(ロー・シェン・リーミン…コイツか)
[幼馴染が、伝えてくれと願った相手。
年の頃は、自分達と同じくらいに見えた。
先ずは会見を願ったあちらの用件が済むまで、ヴィクトリアは口を噤む//]
― 会戦海域北東/水雷母艦アストラ ―
[話の前に聞きたいことがある、と。
紡がれるローの言葉>>136に、やや身を硬くした。
ウルズ・アイグル。
一度だけ、手紙の文面で見たことがある名前。
幼馴染のもう一つの名。
少佐だったのか、と聞くことのなかった階級を胸の内で呟きつつ、回答は問われているウェルシュに任せた。
殉職した、と紡ぐ声>>142にヴィクトリアもまた瞳を伏せる]
ウルケル海軍中尉 ヴィクトリアは、船を愛する領主 ウェルシュ を投票先に選びました。
/*
仮眠しても本眠になりそうだ。
寝ておくが吉だろうね。
ちなみに今日の投票デフォは自殺票だった(
寝ろよ、って言われてるのかもしれないな(
― 会戦海域北東/水雷母艦アストラ ―
[ローとウェルシュの会話に出てくる、幼馴染の話。
ウェルシュに語られるそれを、ヴィクトリアもまた心に刻むように耳にしていた。
幼馴染を僚友と言うローの瞳は柔らかい。
近しい人物だったのだと、改めて思った]
[やがて切り出される本題。
ストンプ領へ、と告げるローとウェルシュを瞳の動きだけで交互に見遣る。
何か意見を求められるなら口を開くが、そうでなければ黙ったまま。
ウェルシュをストンプへ戻すことに反対する理由が無いからだ]
ロー・シェン・リーミン代将。
[話が一区切りつく頃、口数少なくいたヴィクトリアがローに呼びかける]
私はウルケル海軍中尉、ヴィクトリア・スキュレステノ。
我が
[常の崩れた口調を改めての言葉。
それは
名を分けて告げたのは、そのどちらもが幼馴染の名であるためだ]
「わたしは」、
[最期の言葉を伝えようと口を開き、そこまで紡いで一度言葉を途切れさせる。
言葉を思い出して胸が詰まった。
死んでしまったと再認識させる言葉。
けれどそれは、彼女が伝えることを望んだ言葉なのだから、と。
詰まる喉に力を込め、ローの燈黄の瞳を見詰め直す]
……「願いどおりに生きた」、と。
[通る、はきとした声で彼の
― 会戦海域北東/水雷母艦アストラ ―
ウェルシュ。
[ローに言い返し、救助の手伝いに向かおうとするウェルシュ>>221に声をかける]
あまり動かない方が良い。
[短く告げ、離れた位置から指し示すのは彼の脇腹。
何の作業を手伝おうとしているのかまでは判じ得なかったが、身体に負担をかけさせたくなかった]
[そうして自身もローに用件を伝え、その反応を見た後に帝国艦から離れようとしたのだが]
……もう一人?
[ローの元にアストラに訪問者があると報告が入った。
どうやらこちらもウェルシュに対面を願っているらしい。
それを聞けばウェルシュも足を止めることになるか]
[そこにやってきたのは銀髪の青年>>191。
ウェルシュにかける言葉を聞いて、彼と面識があるのだと知った。
その青年とは傭兵時代に酒場を同じくしたことがあるのだが、ヴィクトリアにそのはきとした記憶は無い。
タクマの鼻歌に耐えたなら、その顔を覚えることもあったのだろうが。
再び会見の場となった様子を、ヴィクトリアは静かに見守る//]
― 水雷母艦アストラ ―
[銀髪の青年の瞳がヴィクトリアを捉える>>229。
無駄のない立ち振る舞いと整った顔立ち。
モテそうだな、と頭に浮かんだ俗的な思考を片隅に追いやりながら、倣うように目礼を返した]
ウルケル海軍中尉、ヴィクトリア・スキュレステノと言う。
扶翼官と言うと…皇帝の補佐役の。
[この人が、と言う短い感想は口の中に留まる。
思いの外若い、と思ったが、皇帝の年齢を思えばその驚きも直ぐに収まった]
― 少し前/水雷母艦アストラ ―
[普段は穏やかなウェルシュの語気強い声>>230。
心情穏やかならぬは理解出来るのだが]
…身体に負担をかけないことなら構わないが…
倒れるほどまで動かれでもしたら、きっとアタシは殴られるだけでは済まないからねぇ。
口出しはさせてもらうよ。
[案ずる者が多いのだと伝われば、と。
わざと、おどけるような言葉を使って小さく息を吐いた^]
― 少し前/水雷母艦アストラ ―
えぇ…… きっと、満足していると思います。
[言伝を受け取ったローの言葉>>309に、ゆるりと首肯する。
同じ”とも”を持つ相手は、その瞳に淋しさを宿していた。
それを確認した後、そ、とヴィクトリアは瞳を閉じる]
はい。
──…無事貴方に届けることが出来て、良かった。
[幼馴染にしてやれる最後のことだったから。
彼女のためにどうしても伝えてやりたかった。
期せずして得られた機会に感謝しながら、一礼の後にヴィクトリアはローの傍から一歩、下がる*]
― 水雷母艦アストラ ―
[霧雨に張り付く髪を指を通して肌から離す。
目の前でなされる会話は、本来であればしかるべき場所で問答するもののようにも思えた。
その中で紡がれる、ウェルシュの言葉。
まだあどけなさが残ると思っていたが、領主としての自覚や思考はしっかりと備わっているようだった。
こんなところでも時の流れを感じる]
[政治的な話から、身内の話へと移り変わり。
ルートヴィヒが幼馴染の亡骸をウェルシュが引き取ることを是とする言葉を聞いた時、ヴィクトリアは安堵の息を吐いた。
幼馴染の母には申し訳なく思うが、今はウェルシュの思う通りにしてやりたい。
そ、と右手で左胸のポケットの上を軽く押さえる。
これで良かったよな?と心の中で幼馴染に問うた]
― 巡洋艦ヴァイスメーヴェ ―
[やがて会見を終え、ヴィクトリアはウェルシュと共にヴァイスメーヴェへと戻る。
艦に入るや否や、今後の動向についてを乗員から伝えられた]
戦闘停止、怪我人の救助の後にリオレ島に帰投だな。
分かった。
ああそうだ、ちょっと頼まれてくれないか。
[立ち去ろうとした乗員を呼び止め、死者を包む布を持って来させる。
それを受け取ると榛へと渡り、そこの乗員に事情を話し、幼馴染の躯を布で包んだ。
そしてその躯をヴァイスメーヴェへと運ぶ]
ウェルシュの……ストンプ侯の姉だ。
彼がストンプへ戻る際に共に運んでやって欲しい。
[暗に他の遺体と一緒にするなと告げて、幼馴染を安置室となる部屋へと運んだ。
その言葉通りに、ウェルシュが戻る時に共に船に乗せられることになるだろう]
[やがて救難活動を終え、ヴァイスメーヴェとヴァイはリオレ島を目指す。
ヴァイスメーヴェは損傷具合から速度を抑えざるを得なく、他よりも時間をかけて移動することになった。
尚、「お前の操縦だと艦が沈む」と言われ、ヴィクトリアはヴァイスメーヴェの舵を握っていない。
損傷艦なら普通に操縦する、と言い張ったが、艦長命令で下げられたのはそのうち噂にもなろう]
― リオレ島 ―
[リオレ島へと帰投し、ヴァイスメーヴェを修理へと回し。
ヴィクトリアは拠点内へと入っていく。
人気の少ない廊下の窓辺までやってくると、壁に凭れて外を見た]
………あー………
[右手で側頭部の髪を掻き揚げる]
…キてんなぁ…
[油断すればまた込み上げてきそうで、外を見ながら思わず自嘲した。
部屋まで持たない気がしてならなかったため、落ち着くために壁に身を預けしばし瞳を閉じる。
このままではいけないとは分かっているため、どうにか感情を押さえ込もうとした**]
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