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― 砂浜 ―
[男は食事の後、鳴丸を砂浜へと降ろした。
龍はよく休息をとっていた、つまりは寝て食べていたようで、
背の羽もすっかり良くなっていた。]
これならば飛ぶに問題はなさそうだな。
[此れからまた一仕事あるからなと、
男が鱗の並ぶ背を叩くと、龍は短く応えるように鳴いた。]
[そして出発の何処かで、男は一度南東の姫の元に向かった。]
南東の姫よ。
興味で、ここに居ると言われたな。
ならば問おう。
貴殿はその興味の果てに何を見ている?
貴殿がまことの”うつけ”でなければ、
ユウレンの船に乗りシンシャと関わり交わる事で、
何が起こり得るかは理解しておったはずだ。
現に今、貴殿という個が無害を訴えるとも、
周り全てがそうとはみなしてはおらん。
シンシャとユウレンの同盟はまだ浅いと言えよう。
そこに亀裂入れるやもしれぬ行動を起こしてもなお、
この船に乗ったのは、「ただの興味」だけか?
…それとも軽い興味本位のつもりが、
ユウレンの宰相の後ろ盾を受ける事が出来、
これ幸いと考えなしにその話に乗ったか?
[だとすれば王族と言う物を重んじる立場の
男からしてみれば許容出来ぬ事。
男の目は、すと細められる。]
…大一番ある故、今すぐ答えは無くとも良い。
だがこの任を終えるまでには答えてもらいたい。
[言い残すと、男はその場を離れた。]
― 魔女の領域直前 ―
[>>#0踏み込む前に得られた守護に、
鳴丸が身を震わせたのを男は宥めた。
龍から伝わってくる感覚は、何とも微妙な、
くすぐったいようなもどかしいような、そういう物で、
身体を地面に擦りつけるような仕草に眉を寄せた。]
…痒いのか?
[問えば短い鳴き声が返る。
詳細不明だが、あまり相性が宜しくないらしい。
だがこの先何があるとも不明の為、
守護を取れとも言えずに、
男と龍もまた魔女の領域へと踏み入れた。]
― 魔女の領域 ―
某個人としての恨みは無いが、
あちらにつくと決めた以上、手は抜かぬ。
[>>#1退けさせてもらうと、男は太刀に手を添えた。]
破ッ!
[迎え撃ったからか、斜めに切り付けられた使い魔は、
絹割くような叫び声をあげて背後に飛び散ったが、
>>33ほど近くから発せられた、
幻術という言葉には僅かに目を見開く。]
成程ただの霧では無いという事か。
[初撃は運が良かっただけかもしれぬと思い、
男は直ぐ傍に連れていた龍へと視線を向ける。]
鳴丸!
[雷撃を周囲に打ち込めと命じると、龍は口を薄く開いた。]
[雷撃は周囲をその雷光で照らしたものの、
手応え有りと男は感じなかった。]
避けられたかあるいは…。
[先の守護の効きが悪いせいかと、男は眉を寄せた。]
鳴丸、主は警戒を怠るな。
某よりお主の方が、このての手合いには目鼻が効こう。
[雷撃が外れた事に不満げな龍を宥めながら、
ふと>>72ウルズの姿が見えて、
>>37噛み噛みだった台詞を思い出しつい目を細めた。]
(某相手にそう畏まらんでいい。
此れからも宜しく頼むぞ。)
[>>37こちらからの礼に、
世慣れていないような顔をみせた娘だったが、
ことこの場においての動きや大技は悪くない。
成程腕はやはり立つ様子に、
ならば蛟もまた安心できそうだと思いながら、
男は太刀を握り、周囲の気配を探る。]
浅いか…!
[斬り上げた太刀は確かに敵を捉えたものの、
斬り込み浅く切っ先を掠めただけだった。
滅しきれなかった使い魔が、
声を上げながら背後に下がっていく気配を感じ、
男は再び周囲を警戒する。
>>52ゲルトの考えるより動け理論は何となし理解しつつ
>>74それに応えるように気合入れる
マリエッタの姿が続いて目に入ると、
>>20少し前の、きょとんとした様子やら思い出して、
天然の二文字が頭を過ったとか。]
[横に斬り放った一閃は空を切ったかにみえたが、
何も無い所からは悲鳴が聞こえると、
じわじわと現れ、倒れた使い魔の姿があった。
確かにこれは目に見える情報は当てにならんらしいと、
男は胸中思えば太刀を構え直す。
この使い魔をどうにかしなければ、
おそらくあの魔女には到達出来まいと、
男はもう一度、鳴丸に雷撃を放つよう言った。
鳴丸が少し嫌そうに鳴いて返してきたのは、
おそらく先ほどの効きが悪かったせいだろう。]
鳴丸よ恐れるな。
お主が外しても某が補おう。
人龍一体、それが騎竜師であろう。
[男が赤い目を見て告げれば、
龍はじっと見つめ返してきた後、長い髭を震わせた。]
[龍は周囲の霧ごと、その長い胴へ息を吸い込む。
幻術の素でもあろう霧を身体に入れ大事ないのもまた、
あの獅子の守護の力であったかもしれぬと男は思った。
弾けるような音が、鳴丸の口元から漏れる。
十二分に雷気を蓄え、龍は周囲を見回した。
何処に打つか、考えるように。]
目で追うな。
お主が一番不快だと思う場所、
そこ中心に狙うといい。
[おそらくそこに使い魔は群れているだろうと、
男は言いながら、言葉だけで指針を示す。]
[雷龍は応えるよう一度瞬いてから、
その長い身体で地を這う事数瞬、
雷気が高まるのを見計らい、雷撃を放った。
放たれた雷撃はまた手応え無く四散するも
だが、霧は一瞬晴れた。]
其処か!
[晴れた先に居た複数の使い魔の群れ。
それ目がけて男は直ぐさま走り込むと、
そこに居た使い魔を切り伏せた。
全てを切り捨てる事は出来なかったものの、
随分と数を減らした感覚はあった。]
渦雷の騎竜師 シロウは、精霊師 マリエッタ を投票先に選びました。
[飛び下がり戻ると、鳴丸の髭が半端に垂れていた。
当たらなかった事がやはり口惜しいのだろうが、
心底落ち込んだ様子もないのは、先程の言葉のせいかと男は思う。
鬣を撫でつけてやってから、
男は警戒怠らぬようにだが、その場から下がった。]
幻術が厄介なだけで、
こやつ等自体はそう倒すに難しい相手ではなさそうですな。
[自身の周囲は粗方片付いたと判断し、
男はカナンの傍に立ちその周囲の警戒を強めた。]
― 魔女の領域突入前 ―
…成程。
[>>101ただの興味、それにはやや目を細めたが、
続いた言葉に男は彼女の国を垣間見る。
好奇心と言いながらも、その奥にあるものが見えれば、
少しだけ彼女に向ける気配を和らげた。]
無論、個としては違う者も居るだろうが、
国としてはそう思ってもらって構わぬ。
[>>102少なくとも男の目にはそう映っていた為、
全て敵かというアイリの言葉には肯定を。
それからシンシャが悪いとの話にはまた少し視線を細めた。
何をと言いかねない台詞ではあったが、それに対して今は黙して。]
シンシャとユウレンの仲については…
悪い訳では無い、が。
[男は悪くないと言いつつも、語尾を曖昧に濁した。]
だがシンシャと南東の関係は、
それを壊す程の事だという事だ。
[その事について、アイリは知らなかったと言う。
本来であれば、知らないでは済まされぬ事がだ、
男は嗚呼と思う。
文化の違いもだが、
そもそもの立ち位置のような物に、かなりの差があるのだと
男は彼女の言葉から思い知る。]
[それは無論、良い事ではないが。]
…此方にも有益はあった。
軽いか、重いかの話であれば、
貴殿はおそらく重い方でしょう。
[知らぬ事は多いが、知ろうとする意識と、
何より言葉に偽りがないだろう事を、
>>106機会を得られたと無邪気に喜ぶその姿から、
男はこの会話で見たのだった。]
……某相手でよければ。
[>>106話をしようと言われた男はそれに応じる旨を伝えると。]
知を求める姫君よ、
貴殿が得た知識を国に持ち帰り、
祖国の柱となるべき事を、
某は願っております。
それは引いてはシンシャの為にもなりましょう故。
[そう言うと、男は一礼し南東の王族の前から下がった*]
― 魔女の領域 ―
[乱戦故視線には気づかなかったものの、
男は主の怪我のない様子には安堵するよう笑んだ。]
恐らくは。
あの獅子の守護がある分、こちらが有利。
[>>110油断は出来ませぬがと添えつつ、
見解はおおむねカナンと同じではあった。]
― 魔女の領域 ―
[乱戦故視線には気づかなかったものの、
男は主の怪我のない様子には安堵するよう笑んだ。]
恐らくは。
あの獅子の守護がある分、こちらが有利。
[>>110油断は出来ませぬがと添えつつ、
見解はおおむねカナンと同じではあった。]
[手に余裕があったからこそ、
男は少し前の事を思い出してふと口を開く。]
…若、あの南東の姫の事ですが。
この任の間に話す機会を持つと良いでしょう。
さすれば南東諸国の実情、少しは見えましょうぞ。
[見えた先でどうするかは解らないが。
話す事は確かに有益らしいと、男は主にそう伝えた。]
[>>#4伝え終えた前後、周囲の霧がゆっくりと晴れてゆく。]
…出て来おったか。
[甲高い声を睨みながらも男は前へは出ない。
鳴丸が近くで警戒しつつも、
先程放った雷撃2発の疲れか、
やや緊張途切れ気味にくたりとしていた為、
先んじて前に出る事を良しとしなかったからだ**]
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ああアイリはお返事ありがとね…!
数日かけて来てくれればと思っていたんだが
予想外にすぐ来たありがとうすまん。
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あ、判定不可じゃなくて回答拒否か
(メモみて気づいたというか何か勘違いしてた)
そして若の羨望がこう そわっとするな…!
撫でたいんだが撫でられないジレンマ。
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あと首取ゲルトもウルズもお疲れだ…
とメモでものっそ言い忘れていたからこっちで言おう(
いやウルズはこれからだけど。
疲れるの目に見えてるからこう。
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