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― クラタエグス砦 ―
[ どうやら父は、彼を「無関係の他人」として切り捨てたらしい事も、この兵士からそれとなく聞き出していた。
処刑の断を下されなかったのは幸いだが、指揮官は当てが外れてすっかりご立腹だったらしい。
とはいえ、連絡を取った事で、本当に将軍の息子である事は確認出来てしまい、不用意に処刑するのも躊躇われ…ぶっちゃけ、今の彼はすっかり持て余され気味の、面倒な捕虜となっていた ]
― クラタエグス砦 ―
[ まだ、運ばれてきたばかりの頃、父に息子本人であることを知らせる証拠を渡すから、代わりに一度だけ通信の術具を使わせて欲しいと交渉して許された。
伝えることが出来たのは、ほんの一言だったが ]
白の剣士 ジークムントが「時間を進める」を選択しました
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実は脱走作戦も考えてましてね。
おかーさんと一緒に氷竜神殿に居た頃、神殿の奉仕に助けられた人が、ジークとおかーさんを覚えてて手引きされる、とか、思ってましたのよ。
そのパターンを踏むと、ちまいのとおかーさんが出て来てたかもしれませんw回想でw
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しかしあれよね、某吸血鬼村と、いろんな意味で真逆。そして某海戦村を思い出させるこの展開…俺って、つくづくステレオタイプだわー
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正確には「戦友を守る」だけどね>>45
と、「戦友」にはなれたが「親友」になりそこねた子が言ってみる。
【ただのやきもちです、放置してください】
― いつか砦にて ―
[ その便宜が図られたのは、やはり父の影響だったろうか?ともあれ、一度話したいと思っていた相手と監視つきとはいえ、言葉を交わすことが出来るというのは幸いと言えるだろう ]
俺は戦士としては未熟だけどな。
ああ、ローに伝言してくれたろう?一度礼が言いたかった。おかげで落とし前もつけられたしな。
[ 落とし前という言い方をしたのは、ロー・シェンが敵将と未だ通じていると思われないためだった。ある意味では真実なのだが…それが全てではない、ということは、互いだけが判っていればいいことだ ]
[ 話はそれだけか、という、問いに>>65、彼は少しだけ口を噤む。彼の知る事実を伝えるべきかどうか、一瞬の逡巡 ]
……彼女は忘れていない。
[ 結局、伝えたのは、意味が通じるかどうかも判らない一言だけだった* ]
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アリーセ、わざわざありがとうねえ。
二人のバトルがあった時に水を差さない程度だと、こんなもんかなあ、と思ったのですが、これでもやり過ぎだったらごめんなさいです。(ぺこぺこ)
― 交渉成立後・海精軍拠点 ―
[ 捕虜の交換交渉が成立したと、砦から運ばれ両軍の睨み合う拠点へと連れてこられた。ウェルシュも一緒に移動したという事は知らない。
彼女がどうしているかは、気にかかっていたが、敢えて尋ねないようにしていたからだ ]
[ 代わりにというわけでもないが、自分と交換される捕虜の中に、シュテルンが知り合いだと言っていた精霊師の少女が居る事は、知っていた ]
ちゃんとケリはついたのかねえ…
[ 捕虜交換の時を待つ間は、あまり派手に情報収集も出来ない。だから、ただとりとめもなくそんなことを考えていた ]
― 捕虜交換当日 ―
[ 馬車の中から、久しぶりに晴れた空を見上げていた時、名を呼ばれた>>113
忘れたことは一度も無い。あの日、ロー・シェンが居なければ、彼の命を奪っていた筈の騎竜師]
暁紅の騎竜師殿だったな。あんたには情けない所ばかり見られる運命か。
[ 自嘲めいた台詞を口にしながら、瞳は真っ直ぐ彼女を射抜くように見つめていた ]
― 捕虜交換当日 ―
[ 海精軍にロー・シェン達を雇い入れたのは彼女だという話も、砦の兵に聞いていた。自ら捕えた敵の傭兵を配下につけるというのは、相当の度量がなければ出来ないことだ、と、思う ]
次はもう少しましな様を見せたいもんだが…
[ 戦場で、との、意を込めて言いかけて ]
……部隊の?
[ 躊躇いがちに伝えらえた奇妙な礼>>114に、彼は瞬く ]
― 捕虜交換当日 ―
[ 動き始めた馬車のおかげで、その真意を問い返すことは出来なかった。だがラートリーの部隊の中で、彼がその運命に少しでも関わった者は一人しか居ないという事実が、ある ]
……部隊に…復帰したのか?
[ そうとは限らない、だが、ラートリーがわざわざ彼にそれを伝えた意味を思えば、そうとしか思えない ]
………ウェルシュ………
[ 次第に遠ざかる海精軍の陣を見つめて、彼はそっと祈るように目を伏せた* ]
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なんか知らんが、俺とローって、それぞれの指揮官の世話役ぽいよね。
いやまあ、このこはただの散弾銃て気もしますけど。ローのが、大人よねー。年下なのに><
― 捕虜交換当日 ―
[ 平原の向こうに氷竜軍の軍旗が見えた時、>>73同じ馬車に揺られてきた捕虜達の間に「おお!」という控えめながら嬉しげな歓声が上がった。
彼自身は声はあげずに、じっとその旗を見つめただけだったが、心持ちは彼らと同じだった ]
(いつのまにか、か…)
[ 氷竜軍に身を置いたのは、父への怒りのためだった。息子が敵軍に回ったと知っても、あの石頭が動じるとは思わなかったが、それでも、自分は父のやり方を認めはしない、と、その意思を示すための参戦であり…最初は、己一人のための戦いだった ]
― 捕虜交換当日 ―
[ だが今、彼の帰るべき場所は、ここだと…ただ、仲間の元へ戻ることを喜ぶ心が彼に教える ]
よう、指揮官殿。
[ やがて馬車から降ろされ、旗の下へと歩き出したと同時、彼のクイーンの唇が自身の名を紡ぐのを聞くと>>166 ]
今、帰ったぜ。
[ 心配をかけた事への謝罪も、守ると誓ったその人の元を離れていた事の悔いも、一切口にする事無く。ただ以前と同じ笑顔だけを見せた。
白い軍服には、ロー・シェンとの闘いによってついた傷と血の染みが今も残る。けれど、彼は、確かに生きて、戻ってきたのだ* ]
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え、いや、男惚れってやつですよ?ええ。
レトとかね、シュテルンとかにもね、もちろん惚れてるんですけどね。
やっぱほら、殴り愛した仲は特別なものが、ね?
― 捕虜交換後 ―
[ ファミルが、交換の終了を宣するまでの間に、護衛の中に混じっていた副官の少年が、顔を真っ赤にして駆け寄ってきた ]
なんて顔してんだ、お前は?男だろー、泣くなっつの。
[ その頭を軽く小突いて、彼は目を細める。そして、海精軍側の護衛兵の一人が、少々不思議そうにしながらも伝えてくれた言葉>>173を、彼にも伝える ]
あいつは「わかっている」てよ。
[ 道を交え、道を分ち、その道がまた交差して、命のやりとりさえした相手と、わかりあえた、と信じられることの不思議 ]
― 捕虜交換後 ―
次に会ったら
[ それが戦場でなら、今度こそ勝ってみせると、そう思うけれど ]
また、飲んで騒げるといいよな。
[ いつか、その時もくれば良いと、思う心もまた真実だった* ]
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ところで、このこ傷自体は完治してるのかどうか?
そこは、最終日バトルがあるかどうかで決めようかとか思ってます。(でも多分治ってなw)
― 捕虜交換当日 ―
[ 海精軍の馬車を降りる時に、通信の術具も返されていた。だから、わざと回線をオープンにした帰還の挨拶>>175は、通信を聞く余裕のあった者にも届いたかもしれない ]
ただいま、フロイライン。
[ 届いた言葉に、>>=42こちらも回線を絞って、先とは少しだけ違う、柔らかな声音で返す ]
無理してなかったか?
[ 信頼はしていたが、それだけは心配だったのだ、と、声にも顕われていただろう ]
[ 思わず口にした言葉が、余計な心配だったことは再び聞こえた声音で判った>>=44 ]
そうか…
[ 真実を明かし、それを皆が受け入れてくれたという言葉に、安堵の笑みが浮かぶ ]
あいつらは、本当に大事なとこはきっと間違えないから。迷ったら頼ればいい。
なんて、言うまでもないか。
ファミーユ…良かったな。
[ 彼女が本当の自分を取り戻しつつある事に、心から、そう思い… ]
― 捕虜交換当日 ―
[ ファミルの姿を見ながら、思うのは、ほんの一時、通信を介して言葉を交わした竜人の少女の事 *]
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超ハイレベルやなおいww>キアラvsコンラート
そして、なんとなーくそんな気はしてたけど、女っけがフロイラインのみになる氷竜軍wwww
― 捕虜交換当日 ―
[ 副官は彼の愛馬も連れて来てくれていたので、氷竜軍の拠点へと戻る時には白馬に騎乗した姿だった。
ツヴァイヘンダーこそ掲げてはいなかったが、白の剣士が健在で戻った事を、長期の小競り合いで疲弊している少年兵達に見せるという意味もある ]
ヒルデ…ああ、判ってる。頼むぜ。
[ 鞍に跨がった途端、どこか気掛かりそうに白馬がぶるる、と、声をあげたのは、多分乗り手が、完全に本調子というわけでは無い事を、感じ取ったからだろう。無理せずゆっくり進むようにと指示をすると、どうにか納得した様子で、歩き出した ]
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