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[黒い森はいつだって優しかった。
洞穴で生まれ、そしてそのままずっと一羽で暮らしていたマレンマを、孤独にはしなかった]
カスパル、 ……そう
[揺り起こされて、食卓でカラスの声を聞いた。
暗い洞穴は、きっと怖くない。
だから、嘆いた兎に安らぎを……そんな身勝手な想いを抱いたが、カラスには伝わらなかったようだった]
[洞穴に行こうが、此処にいようが、
今、誰が傍にいても
傍にいてほしくても
――誰だって、いつかは一人になる。
だから、誰が洞穴にいこうが
皆がうさぎのままでも、おおかみになろうとも
本質は変わらない。
そう、考えていた。
上手くは言えないし、言っても、理解はされなかったかもしれないが
本気で、そう考えていた]
おおかみ、探さ、ないと
[駄目、なんだよね。
曖昧なことばを食事と一緒に飲み込んだ。
残ったうさぎは、もうあと僅か。
みずからを選んだという二羽に視線を向ける。
おおかみではない、と言ったに等しいファミルを選んだ自分よりは、ずっとわかりやすいし
それに
それなのに
変わらないと思うのに、なにかおかしいと
首を傾げた]
[ルートヴィヒに、ファミルに決めた理由を問われれば
少しの逡巡の後、ゆっくりと答えた]
此処より ……疑い合う此処より
洞穴のが、安心できるかな、って
僕はファミルとタクマの言うこと
二人のこと信じるけど
そう、思ったから
[おおかみと思ったから決めたのではないと、そう言った]
ルートは、嫌なの?
……それじゃ、駄目?
[ルートの言うWどっちWが何のことか
はっきりとはわからぬまま問い返した。
心が決める拠り所は同じ。
ただその相手を決めかねたまま
話し合いは中途で辞して
今日は寝室の、隅の壁際で丸くなることにした。
自宅の野菜たちは、幾つかはもう手遅れだろう。
それも、もはやどうしようもないことだった**]
/*
いや昨日俺わりとガチでつられそうでしたよね、っていう
のと、たべられてないからか
後者しってるのおれとおおかみさん
やっぱたくまちがうです、か
洞穴暮らしの マレンマは、白金うさぎ ファミル を投票先に選びました。
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