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/* カークの装備
メイン装備:マグナム
サブ装備 :ピストル
特殊装備:火炎瓶
近接装備:日本刀
この装備で行った結果、
カークは無傷で帰ってきました。
ほんまかwwwwww>某診断メーカー */
[シェットラントの「生きてる人間のほうが、ずっと辛い」>>+3:27という言葉にじっと聞き入り、小さくうなずいた。
そうだ、今もなお、まだ、戦い続けている多くの人が。
俺たちの知る、古くからの友人たちは、今、どうしてる――――]
[”菓子作りの名人”と呼ばれれば、]
あぁ……実は、もう何年も作っていないんだ。
戦争が始まってからは、な。
[泡だて器の代わりにナイフを握り、小麦粉ではなく人を殺めるための火薬を運んだ。
じっと己の掌を見れば、土埃にまみれ、節くれだっている。
また、作れるのだろうか。あの頃のように――――]
[「カーク先輩」>>+3:36という、ステファンの懐かしい呼び方が耳に心地よい。
軍服を着ているというのに、すっかり心が学生時代に戻っていく。]
ステファンは厨房に行くのか。じゃあ、俺も――――
[言いかけて、自分の右脚のことを思い出す。]
……しまった、このままじゃ歩けない。
[さて、どうするかと思案していると、目の前に松葉杖が1組現れた。]
便利だな、ここは。
[驚きつつも、器用に杖を操ってステファンの後を追った。
彼が東寮へ向かった際に、一旦分かれて「ねこうさぎスイーツカフェ」の厨房>>+3:57>>+97へ。**]
[「ねこうさぎスイーツカフェ」――甘いものに目がないヒンメル先輩が、その見事なまでのプレゼン能力や交渉力を駆使して実現した学生たちの憩いの場所。>>3:164
ぜひにと頼まれ、時々カークもカフェのために菓子作りの腕を振るった。学校持ちの予算で上等な材料をふんだんに使うことを許され、まさに天国のような厨房であったが、青い世界でのそこは、]
――わぁ……。
[思わず感嘆の溜息が漏れる。>>+3:53
あの時と同じく良質の小麦粉、砂糖、ふくらし粉などが十分に置かれ、しかも永久水晶を用いた大きな冷蔵庫の中にはよく冷えた果実やバター、ジャム、牛乳、クリームチーズ、ヨーグルトや生クリームまであった。
天国だ。文字通り。]
クリームチーズがあるなら、これはもうアレしかない。
[手近にあった麻布で頭を覆い、水道を捻って、入念に手を洗い始めた。]
― 厨房 ―
[よく冷えた金属製の倉庫からクリームチーズを出して、ゼラチンをボウルでふやかして。
ビスケットをざくざくと砕き、18cmの丸いケーキ型に押し敷いていく。
柔らかくなったクリームチーズに生クリームと細かい砂糖を加え、湯煎にかけながらなめらかになるまで混ぜる。レモン汁を少々、ふやかしたゼラチンも合わせて一気に型に流す。
金属製の倉庫へ入れたところで、砂時計を倒した。焼くのと違って、冷やし固めるのだから、厳密に時間を計測する必要はないが。]
……ここで、時間を計る意味はあるんだろうか。
[ポツンと呟いて、駆使していた松葉杖を脇に置き、小さな椅子に腰かけた。
少々不自由だが、無くしたのが腕でなかったのは不幸中の幸いか。
といっても、ここが本当にヴァルハラなら、自分の望む姿で居られてもいいだろうに、なぜ己の右脚は欠けたままなのか。]
[そんなことを考えていると、ふと目の前に白っぽい霞がかかり、]
……!?
[夢のような厨房が消えた。足元を見れば椅子も地面もない。代わりに眼下には遠く、荒れた地上が広がっており、そこは]
戦場……いや、学校だ。
[目をこらして見ると、あちこちに火の手が上がっている。
傷ついた――既に生きていない兵士があちこちに屍となって倒れており、無残な光景だった。
さっき居たところが天国なら、正にここは地獄のよう。あぁ、そうだ、ついさっきまで俺もこの中にいた。
呑気に菓子など作っている場合だろうか、まだ、戦争は終わっていないのに。]
あれは。
[目についたのは、橋の付近で折り重なっている2つの遺体。
見慣れた公国軍将官の上に、帝国軍が。
上からかぶさっている身体は、剣が刺さって痛ましい。
しかし、二者は不自然にも顔が重なっている。>>3:719
あの人影は――]
……!!
[どちらも、”先輩”だった。
我が軍総大将であるラウツェニング准将と……リエヴル先輩。
それは、壮絶な相討ちの現場。]
[ふと我に返れば、そこは元の厨房だった。砂時計の砂は落ち切っている。
軽く頭を左右に振り、杖を支えに椅子から立ちあがると、冷蔵庫からよく冷えたケーキ型を取り出した。
温めた布巾で支えながらゆっくりと大きな平皿へひっくり返す。
小さなミントの葉とブルーベリーを飾り、イチゴやスグリのジャムを添えた。]
……うん。
[久々の仕事にしては、まずまずの出来だろうか。一人、満足げにうなずく。]
[ 早速、出来上がったプレートを片手に持って、杖をつきつつ、紅茶の香りが漂う中庭へ。
そこには、香ばしい鶏肉を焼く恩師の姿>>+4や、仲睦まじげに談笑している西寮先輩たち>>+138>>+141の姿が。
先生は意外だったが、先ほどの戦場の光景を見ていれば、先輩二人がここに居るのはある意味必然なのかもしれない。]
どうも。レアチーズケーキ、できたんで、よかったら。
久しぶりなんで、味の保証はないんですけど。
[と、その場に居る人々に声をかけ、テーブルへ成果物をそっと置いた。
切り分けるのは後輩へ任そうか――**]
/* ノトカァーーーーー!!。・゚・(ノД`)・゚・。カサンドラも!!
ミヒャエルぅぅぅぅー!! */
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