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気儘な猫 カレルは、狩猟師 ギィ を能力(占う)の対象に選びました。
――レトの部屋――
[カシムの時同様、ただ自分が彼の餌として生き永らえる為の食事が始まる。
イドで得た情報に因ると、彼は自ら立候補したようなものだった気がする。賞賛の意思を込めて、恭しく口付た指先にそっと牙を埋めた]
血を口にする瞬間が一番飢餓を思い出す。
苦労してやり過ごして、誰より少ない量の食事は誰より先に終えるのだろう]
[この食事の目的を、失う朝がもうすぐそこ迄来ているなんて、この時は未だ知る由も無く――…*]
気儘な猫 カレルは、調理人 オズワルド を投票先に選びました。
――現在・クレステッドの部屋――
[彼の血の色に染まり、投げ捨てられていた彼の軍服の上着を抱き締めて、ベッドの中で丸くなっていた。彼が居ないと知ってから、ずっと。
自分は、彼が居なくなれば、きっと泣き喚くだろうと思っていた。けれどその気力も起きず、ただぼんやりと虚空を眺めるばかりで、一向に涙は流れて来ない]
[ふと、自身のイドが傍に降り立ったのに気付く。
…あぁ、自分の「役目」を果たさなくては。そう思い出した。
彼が、自分の「先生」で在り続けてくれたように、自分も「鑑定師」として、結果を、皆に伝えなくては。
何時も通りに感情の薄い、そして今日は気力も薄い、弱い声音。けれどそれでも、イドは違える事無く言葉を運んでくれるだろう]
…【ソマリはブランだ】
ジェフロイがソマ―リュを「ブランでも危険だ」と認識したのは、確か昨日だった筈だ。一昨日、鑑定先を決めたなら、可笑しな話だろう、と怪しんだから鑑定した。
俺の知る限り、覚醒したあの日、仲間の血を吸う事に戸惑いが無かったのは、ソマ―リュだけじゃ、ない。
それともうひとつ、
……――【本当は、リエヴルは鑑定していない】
俺は、無駄になると、知って、それでも【先生を鑑定】せずにいられなかった。
けれど、信用されない俺が、先生の結果を、ブランだと言っても、誰も信じる筈がない。
却って先生が疑われる事になるのを、もしくはルージュから狙われる事になるのを避けたかった。
ふふ、…――けど、もう、無意味な話だな。
先生の結果は明かせない、けれど皆の判断材料は必要だろう。
だから、考えた。一番怪しみ易いのは誰か。
偽のルージュを仕立て上げるなら、選び易いのは誰か、を。
リエヴルが、本当にルージュであるなら、今日鑑定師のどちらかが狙われただろう。二人に鑑定され、異なる結果が出るとまずい。
けれど、今日、鑑定師が欠ける事無く居る。それが彼がブランである証明じゃないかと、俺は思う。
今日、8人。
偽のルージュ、リエヴルを処刑したとして、ルージュからの襲撃があって、明日、6人。
本物のルージュが2人と裏切り者のジェフロイ、3人が結託し、ここで「裏切り者のカレル」を処刑できたなら、もうジェフロイの…ルージュ側の勝利だ。
……俺からは以上だ。
あとは皆で判断して、すきにしたらいい。
俺は、勝利に拘りは無い。先生が居ないなら、もう、どうでもいい――…。
[鑑定士は、勝利への「鍵」だと聞いた。「導き手になれ」とは、先生は言わなかった。ならば、もう十分だろう。
視線で命じればイドは皆の元へと情報を運びに飛び立った。長く息を吐いて、目を閉じる。
悪い夢なら良いと、絶対にそうではないと知りながら無意味に願う自分に、苦く笑った――…**]
気儘な猫 カレルは、備品係 ジェフロイ を投票先に選びました。
[>>71フェリクスの呟きをイドで拾う、別段意識しなくても聞こえる感覚が忌々しい。然して楽しくも無さそうに、表情も変えず呼気だけ震わせて、嗤った]
ブランだから俺の仲間?違うだろ。
「好みの鑑定師像」に当てはめて、異なるってだけで本物と裏切り者を決める、そんな連中じゃないか。
それなら最初に、「鑑定師は如何在るのが好みか」を提示すべきじゃないか?誰か、一人でもそうしたか?
提示された上で従わなくて…それなら判るさ。けれど、隠された回答が俺の思う最善と違った、ただそれだけだろう?
俺は、俺なりに、最善と思う事をやっただけだ。
混乱させることの何が悪い?
ブランより多くの情報を知り得るルージュが、上手く「混乱した振り」を出来るかどうか、それは判断材料の一つになると俺なら考える。
けれど、「考え方が違う」「やり方が好ましくない」それだけで裏切り者と判断される、それで仲間?信じろ?……笑わせるなよ。
俺が信じて居たのは先生だけ、そして、先生は、…ジェフロイを信じると言っていた。
「俺の仲間」なんて、最初から、…誰一人居なかったじゃないか。
俺の敵はルージュじゃない、ジェフロイでもない、ブランでも無い、
……――此処にいる全員だ。
そんな状況で堂々と在れ?無茶言うな、……出来るならやって見せろよ。
それでも、いつか、先生の役に立てばと、名乗り出た。けど、もう先生は此処に居ない。
俺は、勝利なんて興味はない、ブランの勝利も如何でも良い、「先生の仲間」の勝利だって如何でも良い。
先生の、役に立てないなら、もう、何時止めたって良い。
俺は、本物であれ、裏切り者であれ、鑑定能力を持つ、これだけは揺るぎ無い事実だ。
そうやって自ら、判断材料を逃したいなら、すきにしたらいい。
[只の八つ当たりの、独り言。自覚はあるけれど、零れる言葉は止まらなかった。誰かに届けた訳では無い、だから、彼が、誰かが、誰一人としてこの言葉を拾わなくなって構わない…*]
気儘な猫 カレルは、伯爵家・次男 フェリクス を投票先に選びました。
――昨日・クレステッドの部屋――
[血の味を問われるなら、こう応えるだろう。「日々口にする水を改めて美味いと感じるか?」
自分にとっては他者の血とはその程度のもので、身体を機能させる為に必要だから最低限必要なだけ摂取しただけだった。
自身にとって血とはそんなものだった。筈だ。
……ならばこれは何だ?
>>2:251ふわり、甘く香り立つ血の匂いに誘われて、
ゆっくりと、薄く開いた寝惚け眼。清んだ青である筈のその虹彩は流し込まれた彼の血の色を透かした様な紅に染まっていた。重なる柔らかな感触が心地良くて、再び瞼を伏せる。傷口に舌を這わせて、ぴちゃり、微かな水音を立ててゆっくりと舐め取った…]
[…――――次の瞬間、彼の後頭部に手を伸ばして逃げられぬ強い力で抑え込み、血を舐め取る為じゃない、意思を持ってその「唇」を奪った。
重ねるというより、ぶつかるような、ひどく感情的な口付け。無防備な唇に性急に薄い舌を潜り込ませながら、もう一方の腕が彼の腕を引き、慣れた所作で容易に体勢を入れ替えベッドの上に彼を組み伏せる。
飢えた獣が、クレステッドの口中を蹂躙する。べたり掌を汚した侭の渇き掛けた精液が、着替えたばかりの彼の袖を汚した。暴れたって無理矢理抑え付けただろう、抵抗して噛まれたって構わなかった。血の味ではなく彼の唾液と粘膜を味わい、漏れる息も声も総て余すことなく貪欲に貪り喰らうように]
…―――ん、ぅ、……ふ、…ン、……、っん…
[濡れた音と、甘ったるくくぐもった呻き声が二人きりの部屋に響いた。膝を割って胸から腰まで余すことなく押しつけ擦り寄れば、重なる鼓動の音、硬くなったものが彼の腿の上を滑る。頭を抑え付けたその手が、髪から耳、頬・顎・首と間断なく這い回った、彼の存在を確かめるように]
[彼が抵抗を諦めるなら、もしくは、抵抗しないと確信すれば、安堵に似た溜息を零して、…やがて始めた時とは裏腹に優しく、穏やかな口付けへと変わっていっただろう…]
[どれだけそうしていたか、唾液にふやけた互いの唇の境目が蕩けて判らなくなる頃、微かな水音を立てて、ゆっくりと舌を引き抜いた。
何かを祈るみたいに唇の合わせ目に、そっと己の上唇を当てて輪郭を味わって、やがて渋々といった様子で手を離す。満足気に零す、温まった吐息が彼の吐息とまじりあった]
…――つぎは、「アイツ」が起きてる時にしてやれよ、可哀想に。
[どこか悪戯っぽく、困ったように笑う紅い眼の、その焦点が、僅かな間の後、ゆらり、揺らいで青へと戻る。
同時、ぐらり、重心が傾いて、彼の上に崩れ落ちる身体。…後に残るのは、穏やかな寝息だけ。
「ずっと眠っていたカレル」は、この愛しい時間も、この後クレステッドがどうしたかも、なにも、知らない――…*]
――現在・クレステッドの部屋――
[ベッドの上は蛻の殻。
半抱えて眠った赤黒く乾いた彼の上着は、ゴミ箱の中。
その上着の上にぽいと新たなゴミを無造作に放り込む。
放り込まれた「ゴミ」は、空の血液保存容器]
…けほっ、……―――ぅォエ、まっず。
あーあー、期待を裏切らねぇ不味さだなこりゃあ。
まぁ、確かに腹の足しに位はなった、か…?
[栄養も水分も血の気も足りぬ身体が軋んだ音を立てる。それを無視して大きく伸びをし大口を開けて欠伸を一つ。
身体が弛緩すれば、滲む生理的な涙を拭う。
…――開いた瞳の色は、深い赫 ]
――クレステッドの部屋→自室――
[静まり返った廊下を辿って、隣室、自分の部屋へと戻る。
>>2:381ベッドの上の紙袋を拾い上げて、中身のカヌレに齧り付いた]
はーいはいはい、可哀想なカレルちゃん、ね。よしよし。
そーやってお前は”また”「自分可哀想」に夢中になってりゃいいさ。
その間は、ぼくが好きにして良い、…そーゆールールだったよなァ?
……ン?俺、か?…どっちだ?
一人称変えんなよなー、いちいち変えるのの面倒くせーんだからさぁ…
[カヌレを取り出す際にひらり、床に落ちた>>2:277ソマリからのメッセージカード、拾い上げて眼を通しながら、どさり、ベッドに腰を下ろして、残りのカヌレを詰め込んだ。
ぐしゃり、メッセージカードを握り潰す。
クレステッドの上着と同じようにゴミ箱に放り込もうとして……――思い留まり舌打ちひとつ。広げ皺を伸ばして畳み直し、そっと、胸ポケットにしまい込んだ]
……――さァて、取敢えず、
腹いっぱい飯でも喰いたいもんだな。
処刑まで待っても良い、が…、明日動ける保証も無ぇしなァ。
…狩るなら一匹、孤立してる奴。
そう都合よく居るかね?
[言葉で、声で、命じる事無く、意識で指揮されたイドが飛び立つ。
今宵の獲物が見つかる迄の暇つぶしに、ベッドの下に手を伸ばした。
紙袋に包みテープでベッドの裏に張り付けていたものを引き剥がす。
紙袋の中から取り出したのは、碌に手入れされる事も無く、長らく放置されていた、自動拳銃]
動けなくなる前に、返してくるかね、持ち主に。
――自室→廊下――
[廊下に出て最初に向かった先はギィの部屋の前、此処に置き去りにしようか逡巡したが、それでは彼の手に戻る前に誰かの手に渡る事になるやもしれんと思い留まり、更に歩みを進める。
彼の居場所はイドを通して知っていた。向かう先は地下倉庫]
…――だが、少し違うな。
生憎と、「カレル」にとって重要なのは、クレステッドが如何されたかじゃねぇ、今、独りで居る事、だ。仇なんてどうでもいいんだよ。
「あの日の続き」で一晩可愛がってやりゃあアンタだけの言う事聞くかもしれないぜ?
[あの日の続き、…――きっと気紛れだっただろう彼が、覚えて居るかは判らない。けれど、礼にと彼を路地裏に引き込んだのを自分は覚えている。跪いて彼のベルトを解き、彼のものにむしゃぶりつこうとした。
そんな礼の仕方しかあの頃のチャールズは知らなかった。
そして「自分」はチャールズに自身の死を思い起こさせる切欠となった「これ」を渡した彼を余り好ましく思っておらず、だから長らく借りた侭だった謝罪と礼をする気は、生憎と無い]
……ま、「カレル」は暫く起きる気はなさそうだがなァ。
アンタの可愛い子ちゃん、此処に置いてくぜ?
…確かに返したからな。
[ドアノブに引っ掛ける形で、裸身の自動拳銃を其処に置き去りに、踵を返してその場を後にしようと――…*]
……――「その程度」で十分だろう?「それ以上」の何かが…必要か?
[軋む音が鳴る程に奥歯を噛み締めて、歪めた赫い眼に浮かべたのはクレステッドへ向ける酷い憎悪。吐き捨てるように言い放ち、鼻で嗤った。
ギィの認識は恐らく正しい、それは「自分」も知っている。カレルがどれだけクレステッドを求めて居たか…
けれど、「カレル」も「チャールズ」も「自分」のものだ、彼らの心を宥める為、必要とされて「自分」が居る。…「自分」以上に必要とされる「誰か」なんて、居て良い筈がない――]
敬われるまともな目上が居ないんじゃねぇのォ?
周り、見てみろよ。どいつもこいつも――…、色狂いしか居やしないじゃねぇか。
アンタだって、そうだろ?こ汚ぇガキにご自慢のブツ銜え込まれて善がってたじゃねぇか、なぁ?
それとも、…もう枯れちまったか?
[卑下た笑みでげらげら嘲う、その笑みは、押され壁に背を打ち付けるまで続いた。訝しげに眉を吊り上げたのも束の間、首筋に絡む指に目を見開いて]
……っ、ぐ……――かはっ、
[呼吸を断っても死ねやしないのに、酸素を欲するなんて、つくづく馬鹿げた身体だと思う。
伸ばされる手に、逃げも、避けもしなかった。咽喉を締め上げられ呼吸を絶たれる痛みと息苦しさに顔を歪めながら、首を締め上げるその腕に縋る様に両手で触れた…――――
――…次の瞬間にやり、口角を吊り上げる。同時、重ねた両手で、ぐしゃり、空き缶でも握りつぶすような容易さで、彼の腕を握りつぶそうとしただろう。
軽く蹴っただけで蝶番が破壊されるその力の、全力を以って]
…――そうだ、と言ったら、…アンタが可愛がってくれんのか?
[そんな戯れのやり取り事、首を絞めるその掌に消されて行っただろう。
首の薄皮が裂けその下の肉に食い込む速度より、握力の差がある分握りつぶす方が聊か早かっただろうか。
以前厨房に忍び込んで、調理途中の挽肉の中に手を突っ込んでみた時のような…そんな脆い感触が面白くて、痛みに眉を潜めつつも、無邪気に、愉しそうに笑みすら浮かべて見せた]
――っが、……げ、ぇ、…――っ、げほっ、
[腹部への蹴りは、反射的に膝で応じて回避した。咳込んだのは、一気に肺に流れ込んできた酸素の所為。傷口から吹き出す血で汚れた咽喉を抑え、抱え込んだ腹を二つに折って壁に縋り、涎を垂らしながら一頻り激しく咳込み]
けほっ……は―――…、
ばっか腹はよせよ、腹はさぁ…中身出ンだろ?
[荒い呼気の侭に、ごきり、こきり、小気味良い音を鳴らし左右に首を傾げれば抑え付けられ軋んだ関節を整えれば、名残で目尻に涙をためてはいるが、もうすっかり平気な顔で、掌を汚す己の血を見せ付ける様突きだした舌でねとり、舐め取って毛繕いを。
……流した視線が彼の双眸を捉え、「未だ遊んでくれるのか?」そう眼差しで問う様に細まり]
[軽傷程度で済んだ首筋の傷が癒えるのは、しかし今まで「カレル」が碌な「食事」をしてこなかった所為か、酷くのんびりで、場所が場所なだけに無駄に流れる血を襟で適当に抑え付けて、拭う。
生える、と聞いて、きょとんと、疑問符を浮かべる。不思議そうにこてりと小首を傾げる所作は、何処か、幼い]
…違ぇよ、胃の中身の話だ。
何内臓引きずり出す話してやがる、物騒な…
[やっと理解すれば、胡乱気な半眼で睨みつけた。今し方、他人の腕を握りつぶして引き千切ろうとしていた癖に、自分の事は棚上げだった]
[自分自身のものだと、そう認識しているから”他人のもの”と呼ばれてもしおの言葉に噛み付く事は無かった。
誘うその手に、ふらり、警戒する事無く引き寄せられるように歩み寄る。
淋しさを埋めて欲しい「カレル」は起きる気は無いと、正しく教えても良かったが、必要もないだろうと黙っておく。自分は、ただ、腹が減っているだけだ。
座り込んだ彼の脚の間へと膝をついて、にじり寄り]
…鉛玉ブチ込みやがったら、テメェのコック引き千切っててめぇでしゃぶらせるからな?
[ちらり、彼が回収した拳銃を見遣る。随分と長い間放置していたものだ、暴発し兼ねないので使われはしないだろうけれど。ただの冗談として、下品な言葉を伴って、一応釘を打っておく。「それ」彼なら隠し持って居兼ねないから。
羽交い絞めにすれば骨も容易に圧し折るだろう、その腕で、ふわり、優しく抱きしめる。
甘えるように肩に顔を埋めて擦り寄る、すっかり爪を潜めた甘えた仕草の獣は、愛撫のようなやり方で、首筋に柔く、唇の表面を押し当てて]
…生憎と、入れて出して、御遊びで繰り返せる程栄養足りてねぇんだよこっちは。
どっかの馬鹿がハンスト紛いの事してやがった所為でな。どMにも程があるってんだ――…
[お断りだとの返事の代わりに、べ、と舌を出して見せる。
笑い出した相手に、取敢えず、暫くは手やら足やら出される事は無いだろうとひっそり安堵の息を逃がした。
元より先に手をだして来たのは相手の方で、此方から傷つける気など更々ない、仕掛ければ、その分だけ、応戦されてこの身が傷つく。
「カレル」になりたい訳じゃない、「自分」は「カレル」を護りたいだけなのだから…]
塞がるって事は、中に残って其処からじわじわ腐るんだろ?
腐って、修復して、また腐って、…ンなの馬鹿馬鹿しいにも程がある。
[差し出された首筋に、皮膚を無駄に裂いてしまわぬよう舌を這わせ湿らせてから、ゆっくりと牙を埋める。
傷つけるのは最小限、何処に太い血管が有るか心得ているようで、そこだけを]
[…ぴちゃり、じゅるり、舌を這わせては、唾液と混ぜて啜り、響く水音。
情事の最中の様な、くぐもった甘ったるい吐息で時折鼻を鳴らしながら、がっつく事はせずに、溢れる分だけ待って、舌で絡め取る。
感じ入るような、熱っぽく湿った吐息が、濡らした肌を擽った]
[問への返答に食事を中断するのは惜しく、正しくは自分の「そこ」だがこの体勢では確認できないだろうと、指で突くのは彼の蟀谷]
「チャールズ」の馬鹿がぶち抜こうとするから、「俺」が止めた。
…だから、まぁ、正しい獲物は、天井、だな。
[彼が渇く程の量は奪わない、傷が塞がってしまえば、始めた時と同じ優しい所作で唇を押し当てて、名残惜しむでもなくあっさり放し、足りぬ説明の続きを言葉で足した]
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