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!!!
待って。
中身ごと目が覚めたよ??
えっ。そこでそうくるのずるい。
あああ、待って待って。不意、打ちっ!
[誰かに小言を言われた気がして、少し意識が浮かぶ。]
んー。だいじょうぶだって。
全部フランツが……。
[安定の丸投げを明かして、もう一眠り。
しようとするその上を、声が包む。]
[夢かうつつか。
多分これは夢なんだろう。
だってこれは、もういなくなったひとの声だ。
あの日、虚空に咲いた花の色は覚えている。
太陽と月が重なり合って、ひらいた花のまばゆさ。
その直前、彼が送ってきた通信も、目に焼き付いている。
相手の声も、姿も、ざりざりと乱れていて、
声も途切れ途切れで。
そう。ちょうど、こんなふうに。]
―――!
[突き飛ばされるように目が覚めた。
夢じゃない。
はっとして、モニターを見る。
見たことのない風景を写すモニター群の中に、ひとつ、ひどく懐かしい人影を見つけた気がした。
影のように不安定で、おぼろげで、
でもそれとわかる影。]
ラートリー…。
[名を呼んだ声は、囁くほどに小さい。
少しでも空気を揺らせば、彼が消えてしまう気がして。]
忘れないよ。
忘れるものか。
君も、
君が手を繋いだひとも、
出会ってきた全てのひとが、
"今"の僕を作っている。
"これから"の土台になってるんだ。
[口を突いたのは、祈りのようなものだろう。
決意表明、というほどでもない。
ただ、自分の中にあるものを言葉にして、
相手を安心させたいと願うような。]
だから、忘れたりしないよ。
……ぅ。
たまには、そう。
見なかったふりをするかもだけど。
[サボリ厳禁。
そんな言葉に視線をそっと逸らしつつ。]
仕方ないな。
君に見張られていたんじゃ、おちおち昼寝もできない。
……なんて。
[最後の言葉に茶目っ気を混ぜ、
そっと立ち上がり、壁際のドリンクサーバーに向かう。
手には安物の紅茶と珈琲のカップ。
デスクの下からは、お徳用のチョコレート。]
わざわざ起こしに来てくれた君に。
どうぞ。
[珈琲の湯気をモニターに向けて、
チョコレートを二粒、カップに添えて。
混ざり合う二つの香りを楽しんだ。*]
………で。
こっちはいったいなにかなぁ。
[目が覚めてみれば、モニターの中は謎空間だ。
背景はいろいろだけれども、おいしそうなものが並んでいるのは共通している。
さっぱり理解できないなりに、乾杯の声が聞こえてきたのでプラカップの紅茶を掲げておいた。]
この先の一年が平穏でありますように。
乾杯。
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あれぇ。
何でか、こんなに、長く…。
ほら、もう、不意打ちで嬉しさが天井突破しちゃってさ。
ふう、やれやれ。(やりきった顔で逃走)**
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>>-24
だって。ねえ?
君と乾杯するならこれでしょう。
元村ちょっと読むだけで一気に引き戻されるな。
はぁぁ。楽しい。
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うわぁぁん、ずるい!
ありがとう!ずるい!
うわ、ちょっとたまらないな。良い年明け…っ。
羨ましいが切ないなとか、はばたいててくれて嬉しいとか、
書き切れないよ、くそう!
はぁぁぁ、あいしてる!!!
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