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―2日目・AM9:30・第五訓練場―
だって、あんなのただの談笑だろ。
社交場で交わされるような、見栄と、打算と、誇示に塗れた自慢話や駆け引きなんかより、ずっと単純な会話なのに。
肩の力を抜きなよって言われることの何がそんなに不快なの?
[あっけらかんとしてそう言い放ちながら、笑顔のままこちらもまた相手>>14を観察していた。
経験則に基づけば、自分に敵意や嫌悪感を抱く人間はその感情を露わにしこそすれ警戒はあまりしない。警戒心を抱くのは、恐怖を感じていたり、隠し事をしていたりする場合だ。
質問への答えはいかにもそれらしい内容だった。
親からは『その兆候も無く突然子供が出来ていた』『家督は他の者が継ぐらしい』という情報しか与えられていない。昨日の"談笑"が無ければ信じていただろうが、今はわざとらしく首を傾げた]
たしかに、有り得ない話じゃないね。
でも矛盾だらけだ。
そんなに大切にされていたのに、家督を他の子に奪われて、死亡率の高い職を勧められちゃうなんて……君、親でも殺そうとしたの?
―2日目・AM9:30・第五訓練場―
[『大切でも何でもないただの道具』。
その言葉>>16を聞けば何故ここに家督を継ぐはずだった貴族の長男が居るのか納得した。これまでの後継者教育にかけた全てが無に帰することになっても、外聞が悪くても、家を継がせたい他の誰かがレティセンシア家当主には居るのだろう。
先程までの好戦的な態度も笑顔もすっかり消え失せた相手に近寄り、すぐ近くで真っ直ぐにその瞳を見つめる]
……君をレティセンシアに縛り付けるものって、一体なに?
自分は道具だって割り切ってる人は僕の言葉なんかに怒らない。
でも君は怒った。人前で憤る程度には割り切れてない……のに、家から逃げ出すどころか、相変わらずいい子でいようとしてる。
さっきの話とか、君の武器の使い方を見れば、君の元いた場所の想像はつくけどさ。
まるで、毒を飲むよりマシだって泥をすすってるみたい。
それって楽しい?
[どこまでも無遠慮で不躾な言葉を淡々と紡いでいく。
不思議だった。きっと仮面の下に潜むのは穏やかな人間では無い。それが何故大人しくしているものか、自分には想像がつかなかった]
/*
マジであほくそ失礼な男だよコイツ
他人の内側を土足で踏み荒らすんじゃない
ていうか他の人上がってこないのはまだ夜じゃないから??
えん…埋めちゃってごめんなさい…でもウェルシュが吊られちゃう前にこの闇をどうにかしたい。
PLはちゃんと心配してんだよ。
ディークは心配してないけど。
*/
―2日目・AM9:30・第五訓練場―
[もはや答えを隠すことも取り繕うこともなく、足枷となっているものを打ち明ける相手>>18の言葉に静かに耳を傾ける。
生まれた瞬間からおそらく息絶えるその瞬間まで気分屋な自分には、理解はできても共感はできない話だ。それでも相手にとっては塗炭の苦しみを背負っても守る価値のあることなのだろう。
浅く、短く、溜息を吐き出した]
こんなありきたりな台詞、言いたくないんだけどさ。
君がそうやって生きてることを知ったら、その子は悲しむよ。
[自分らしくもない。こんな綺麗事を吐く日が来るとは思わなかった。でも、きっとそれは事実だろうと思ったのだ。
そっと相手の頭へと手を伸ばす。彼が許すのであればほんの一度頭を撫でただろうが、拒まれたなら大人しく腕を下げただろう]
……本当に守りたいものと守る方法は見誤らないようにしなよ。
後悔してから取り戻そうとしたって、人間の寿命は短いんだから。
―2日目・AM9:30・第五訓練場―
……それなら、これから次の最善を探しなよ。
人間の寿命は短いって言ったけど、何もしないでいるには長いんだからさ。
[予想に反して拒まれることの無かった手は亜麻色の髪を撫でた。文句の一つも無く、ただ戸惑いと苦しげな笑顔を浮かべる相手>>20を見ると複雑な心地がして目を細める。自分より幾つも幼いはずなのに、泣き方さえ忘れてしまったのだろうか。
下ろしかけた手をするりと相手の顔に添え、まるで涙を拭うよう、乾いた頬を指で撫でて]
言っただろ。肩の力を抜きなよ、って。
なにも、親を裏切れとか、一夜にして状況をひっくり返せなんて言ってない。
好きなものを食べて、好きな本を読んで、好きな所へ出かけて、好きな人間の隣を選べばいい。
そうやって自分を守るところから始めなよ。
ここに、君を道具だと思ってるやつは居ない。
―2日目・AM9:30・第五訓練場―
え? ああ、だからあの草も食べられたんだ。
[味を感じないと聞けば少し驚いた様子で目を丸くした。成程、味覚が失われているのなら平然と野草を食べていたのにも合点がいく。
手が押される感覚に抗いはせず、大人しく腕を下げる……が、その手で先程食べていた砂糖漬けの花弁を取り出せば、相手の口元へと運んで]
これ、僕の魔力で作った花。
自分では何も味がしないから砂糖漬けにしてるけど、君が食べれば甘く感じるはずだよ。
[この花を食べて生じる甘さは舌の機能によるものではない。己の魔力が溶け込む際に生じる副作用のようなもので、どちらかといえば幻覚に近いものだ。それでも確かに甘みを感じられることだろう。
口を開けて、と、指の背で相手の唇を軽くつつく]
/*
そう、そういえば、ウェルシュはチップで泣いてるけど実際は泣いてない解釈でいいんだよね!?いいのかな!?
チップめちゃ泣いてるけど!
描写にない以上は泣いてないものと解釈していい…はずだ…!
ちがったらしにます
すみません
*/
―2日目・AM9:30・第五訓練場―
[先程から相手>>30の様子がおかしいことに気付いてはいたが、徐々にその頬が赤みを帯びるのを見ればひとつの可能性が思考の隅でちらついた。
男女問わず――とはいえ、ほぼ異性から――そういう感情を向けられた経験はそれなりにある。そして、たった一度の例外なく、感情を向けて来た相手とは距離をおいてきた。人をからかって遊ぶのは好きだが恋愛感情ほど後腐れして面倒なものはない。
相手とも距離を置くべきだ。そう思うのに、開かれた唇の間へ花弁をそっと差し入れると、己の指は彼の口端についた砂糖を拭っていて]
味を感じる手段なんて色々あるよ。
君が知らないだけで、さ。
[いつもの気まぐれなのだろうか。
この男が本当の自分を取り戻すさまを見てみたいと思うのは]
/*
そういえば狼がどこかを全然考えてなかったんだけど、毎回介抱に入ってるってことはヴェルナー君?
しょっぱな酒飲んでたけど
*/
―2日目・AM9:30・第五訓練場―
[相手>>32が口元を隠そうとすればすっと手を引き、その様子を観察する。予想通り、魔力での干渉なら味を感じられるらしい。
他の人にも同様の施しをしているのだろうという予測を聞くと、僅かに首を傾げた。
確かに、己にとってこの花を分け与える行為はそれほど特別なものではない。湯水のように使うことはないが必要があれば使う。その程度のもの。
こくりと頷いて相手の言葉を肯定すれば、素直にそのことを伝えて]
お礼や交渉材料としてこの花を使うことなら、たしかにあるよ。
それに、シェーンベルク家の軍人はいつも緊急時の魔力供給源として使われるから、僕もいざとなればこの花を皆に配る。
でも、それは不快だって感じの言い方をするんだね。
[一歩、相手の方へと踏み出す。
――ああ、やめておけばいいのに。
自分が相手の痛みに触れようとするのも、らしくない綺麗事を紡ぐのも、道を示すのも、親切心や慈悲によるものではない。素顔が見たいという、ただその一心。
近くに第三者>>28が居るのには気が付いていた。もう近くには居ないようだが、相手以外には聞こえない程度に囁いた]
――まるで、僕の特別になりたいって言ってるみたい。
どうして?
[例え自分勝手だという謗りを受けたとしても、今は相手の内側に踏み込んでみたい。
微笑みながら先程の言葉の意図を問う]
[全く違いなんてなかった。
彼の言うとおりだった。
だから俺は、彼の言葉に黙って頷く事しか出来なかった。
これ以上言葉にしたら、心臓が持たない…そんな初めての感情に翻弄されていたから。]
―2日目・AM9:30・第五訓練場―
[魔力を配る、という行為自体に思うことがあるわけではないのだと、相手>>35の否定の言葉を聞けば自分の予想は確信に近付いた。指で触れるなんて益の無い行為に価値を見出す理由は限られてくる。執着が生まれるなら、なおのこと。
こちらの質問への静かな返事。
それを受け取れば、じっと相手を見つめて]
……君、やっぱり不思議だね。
もっと穏やかな道だってあるのに。
[自分は誰かに安定を与えられる人間ではない。その自覚はあるし、噂を耳にしていたなら相手もそれは分かっているはずだ。
分かったうえで求めるのなら、逃がしはしない。
そっと相手のうなじへと手を添え、自分の方へと引き寄せれば軽く唇同士を重ねた]
――……いいよ。
僕も、君の行く末を見てみたい。
/*
ということで薔薇できたかどうかも含めて雑感更新。
>ヴェルナー
堅物真面目系かと思いきやお茶目でフランクな面もあり、けれども意思は強く、自己や他者を冷静に分析することができ、踏み込んでいいラインをしっかり弁えているイケメン。今まで何人の女を泣かせてきた???
千夜一夜物語みたいな約束を取り付けていたが、ヴェルナーとは良い友達になれたらいいなと思った。
>トール
最初はわりとチャラくて適当そうなお兄さんだったけど、話すとけして素は馬鹿ではないなこの人…と思わされる。チャラいけど自頭いいタイプ。地元の女の子みんなトールを好きになって男子から恨み買ってそうだよね。
トールとカプる未来もあったかなと思わなくもないけど、晩酌相手の方がしっくりくるかな〜。
>レト
可愛い。とにかく可愛い。勝手に癒し枠にしてる。これからも可愛いまま研究に没頭してほしい。
レトはディークに無い価値観を持っていたから「おもしれー男…」からの薔薇ルート普通にあったかも。レトが死んだら明けの明星を見る度に思い出すことになるのかなと思ってた。まあ癒し枠なんですけど。
>ゲルト
唯一絡めなかったの残念すぎる。ううっ…。貴族らしからぬ言動というか、もはや貴族平民関係なく"普通"から少しズレてる思考が非常によい。ハンカチのくだりちょっと狂気感じたもんね。好き。
カプ……は絡めなかったので想像できない…が、ディーク(35)が手を出すのはあまりにも犯罪くさいのでダメです。レッドカード一発退場。
>レオンハルト
この手のタイプって脳筋鈍感が多いけど、レオ兄はほどほどに勘がよく、ほどほどに鈍感なのがいい。そしてマジで良い人なんだなと思う。ディークは出会って早々踏み込まれるのが苦手(自分はするけど…)なので、正直苦手タイプ。
でも、そこを逆手にとってカプるのもありか?とは思った。その場合ロゼには近寄れるのだろうか…。
>ウェルシュ
他の灰でも言ったけど本当は優しい人に優しく丁寧に心の壁を溶かして欲しかったんだよお〜〜!!でもディークと私の好奇心を抑えきれずに蹴破りに行ってしまった。ごめんなさい。正直こういうタイプを煽るの大好きなので死ぬほど楽しかった。
いちいちルビで興奮させてくる。お酒でべろべろになってからの醜態が可愛すぎ。
そしてチップも可愛いのでつい忘れそうになるけどディークより身長高いんだよな…
*/
/*
あ〜〜〜〜っ
ディークは気まぐれだけど親(私)は気まぐれじゃないので、なんだかんだウェルシュの人生すべて見届けるよコイツは
*/
―2日目・AM9:30・第五訓練場―
[相手>>38の今まで抑圧されてきた欲求が解き放たれる日は来るのか。来るとして、その先に何が待つのか。それを見てみたいという気持ちが、彼から自分に向けられた好意と同じものなのかは分からない。
それでも相手との口づけに不思議と悪い気はせず、向こうからも距離が詰められると大人しく受け入れた。この男の未来が、柔らかな唇が、自分の物になったのだと思うと何故だか充足感を覚える]
なら、さっそく僕の生き方を教えてあげる。
ロゼ。
[名を呼べば相手の背後の木立から魔獣が飛び出し、彼の足の下を無理矢理くぐってその背に跨がせた。
己も魔獣に跨れば相手の背後で楽しげに笑う]
講義、飽きちゃった。
昼まで散歩に行こう。
[もし相手が躊躇いを見せるようであれば抱き締めてでも下ろさせはしない。染まると言ったなら問答無用だ。
軽く魔獣の背を叩くと炎を纏う四肢が地面を蹴り上げた。普段よりは遅く、それでも馬よりは速く、二人と一匹の影が訓練場から遠ざかっていった。**]
―2日目・PM4:00・第三訓練場―
…………。
[訓練場の隅、建物の壁際にぐったりと座り込む。
対人戦闘訓練は魔法特化型の自分には地獄のような訓練だ。ペアになった名も知らない男と相性が悪かったのもあり、多くない体力のほとんどを削られてしまった。
速度向上、耐久力強化、重力操作、目くらまし、その他諸々の補助系魔法をかけていたが、相手が防御魔法に優れていたが故に減退系魔法のほとんどが弾かれた。これが特に痛かった。
小賢しく逃げ回って相手の体力を消耗させ、無駄な動きが増えてきたあたりで攻撃を入れて辛勝したものの、何も嬉しくない]
……魔力を込めなくても魔獣が呼び出せるような魔法陣、考えとこう。
[素直に『体力を増やそう』とは思わない。
ディーク・シェーンベルクはそういう男であった]
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