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黒尖晶石の傭兵 ヴェルナー は 黒尖晶石の傭兵 ヴェルナー に投票した
[赤の龍を脇差に纏い、間合いへと飛び込んでくるイェンス>>*1。
あれは先程の赤い雷矢よりも威力が高いものに違いない]
出し惜しみ無し、だな。
[小さく笑うと、前に出していた左腕を手首のスナップだけで振り、手の中に握り込んでいた数発の弾丸を、振り切られる一閃に対して投げつける。
これもまた鋼鉄の塊だ。
少しでも威力が減じればと放った小細工。
勿論、こんなものは本命ではない]
腕の一本……くれてやらぁ!!
(レフトアーム:セパレイト!)
[左腕を前方へと掲げたまま、相手の横一閃にぶつけるように左腕を投げ出し、自身は後方へと飛び退る。
同時、左腕は肩近くから外れ、一閃を喰らい弾き飛ばされた]
(スラスター全開!)
[後方へと下がった身体を、背のスラスターで無理矢理前方へと押し出す。
地面を足で削るように進みながら、右手のブレードをイェンス目掛けて突き出した。
左腕を失ったが故の態勢の崩れは、この際捨て置いた。
身体ごとぶつかるような勢いでイェンスへと迫っていく*]
[弾かれた左腕は、同時に相手の脇差も弾いたよう>>*2。
思わぬ副産物だったが、ここで手を緩める道理はなかった]
おおおおおっ!!
[立ち尽くすならそのまま貫くまで。
脇差を拾いに行こうものなら、翼を開いてでも追い縋る心算でいた]
[だが、イェンスの手はもう一つの刀へと添えられて>>*4]
───── !?
[ヴェルナーを迎え撃つように、赤い煌めき纏う刀身が振り上げられた]
[この勢いはスラスターを止めたとて止まるものではない。
重心が右に傾いたままの態勢で、イェンスへと突っ込み]
……がっ……!
[左肩から正中にかけて、叩きつけるような衝撃を受けた。
負荷のかかっていたオートメイルは割れ、刀傷と同じ形で破損。
そこから流れ込んだ高威力の雷撃が身を焦がし、ヴェルナーはそれ以上声を上げることも出来ないまま後方へと弾け飛んだ。
背から落ち、反発の威力を示すように地面を滑り行く]
[右腕が震え、立ち上がるために地面にブレードを突き立てようとするが、力を失って地面へと落ちる]
かはっ………
………んだよ……抜けるんじゃ、ないか……
[抜けない、抜かない理由があるのでは、と思っていた刀。
その刀で叩き切られた。
負けた悔しさもあるが、抜かせた誇らしさもある]
─── 降参 だ。
この腕じゃあ、もう、戦えない。
[左腕もさることながら、体力がもう限界を超えていた。
我ながらよくもまぁ雷撃を受け続けたものだと思う。
仰向けに倒れたまま、イェンスに対して負けを宣し、大きく息を吐いた**]
くはは、 そういうことに、しといてやる。
[仰向けに転がったまま、イェンスの言葉>>*5におかしそうに言って笑った]
[腕について、驚いた>>*6と言われれば]
まぁ見ての通りだ。
最終手段でしか使わないがな。
[それだけ言って仔細は避けた。
わざわざ情報をくれてやる心算はない。
だが、それだけこちらも本気だったことは伝わろうか]
…何を望んだかは知らないが、俺に勝ったからには掴み取れよ。
それから、次は負けねぇ。
[次がどんな形かは分からない。
だが敵であれ味方であれ、機会は遠くなくあるのだろうと、そんな風に思っていた*]
[身体を起こしたのはしばらくしてからのこと。
胴体部分のオートメイルを解除し、吹き飛んだ左腕を拾いに行く。
左腕の破損も酷く、通常のメンテナンスと共に黒尖晶石を媒体にしての修復が必要そうだった]
やっぱ相性悪いよなぁ、雷……。
他はまだ防ぎようもあるんだが。
[こればっかりは素材の問題も出てくる。
今の自分の技術力ではそれをカバー出来る手段は持ち得なかった]
一度最新技術の見学に行くかなぁ…。
[はぁ、と溜息一つ。
身体の負傷よりも先に義肢を直そうとするのは、それがなければ動けない、というのが根底にあるからだった。
尤も、身体に切り傷等はなく少なく、火傷の跡がほとんど。
治療するにしても塗り薬を塗る程度しか出来ないだろう]
[その頃にはゾフィヤ達の決着もついていただろうか。
負けたことが知られれば、困ったように笑みを向けるのだった*]
[ひらり、と薄緑の翅を持つ蝶が視界を過った。
風を受け羽ばたくそれは、桜色の鱗粉を放ちながら周囲を巡る。
鱗粉が身体に振りかかると、徐々に痛みが緩和していくのを感じた]
これは……さっきの魔の気配に似ているな。
[風からは桜香も漂ってくる。
ただの風とは思えず、蝶を放った魔が何か術を施したのだろうと推測した。
どうやらこちらを癒してくれるようであるため、追い払うことなくそのままにしておく*]
……謝ることはないさ。
俺だってこのザマだ。
[鏡合わせのような表情を向けたまま、ゾフィヤの謝罪>>+23にゆるく首を横に振る。
勝っていたならともかく、負けた自分がどうしてゾフィヤだけを詰れようか]
[その後、塗り薬が入った容器を投げつけられると、慌てた様子で右手に持っていた左腕を元の場所へと接続した。
直後、受け取りに間に合わなかった容器が胸へと直撃する]
ぐふっ、
[思い切り投げられたそれは、なかなかの痛みを伴った。
落とさないように右手で胸を押さえるように容器を掴む]
乱暴に扱うなよ……。
……ん?
ああ、直るさ。
時間はかかるけどな。
[視線を逸らしての問いかけ>>+24が聞こえれば、苦笑しながら返して。
そう言えば四肢の話をしていなかった、と今更に思う。
ゾフィヤには隠すことではなかったし、四肢を失っていることは気付いているだろうと思ったからだ]
今は休もう。
帰るにしても、体力を戻さなきゃならない。
[そう言って、放り投げていた荷物の傍へと行き座り込む。
そこで左腕の簡易的な修理も行う心算でいた*]
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