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[ 牙列が相手の肉を噛む。
同時に、無数の針が全身に突き立てられた。
巨体のままならどうということもなかったろうが、人間サイズでは、それは体幹にまで達する。
むず痒いような怖いような感触。]
あ゛ あ゛ あ゛ あ゛
[ 身体を戦慄かせると、いくつものパーツに破裂四散して落下してゆく。
群体だったのかも。*]
感覚器! 感覚器!
消化器はどこだー
えー、変なのとくっついた…
[ 大混乱していたモノたちが、再生能力の高い吸血鬼の生血を与えられて急速にまとまってゆく。]
おお、クレステッドか。
[ ひとりで遊びに行ってしまったのだと思ったけど、迎えに来てくれたことがどうやら非常に嬉しかった。
退屈よりも辛いこと、それは寂しさなのだなあ。
なんだか視界が潤んだ。粘液のせいかも。]
帰るのか。そうか。いいぞ。
なんなら一緒に海賊船でも襲撃しよう。
[ ご機嫌な様子で応えて、翼を生やしてみせた。ペンギンのだけど。*]
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