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ラモーラルに棲まう女神は、靡いてくれるかな。
6年も留守にした男のことなど、
忘れてしまっているんじゃないか。
[往路にてひとり、嘯いた言葉が心を抜けてゆく。
草原の民は風に、雲に、空に祈り捧げるが、
けれど最期に己の背を強く押すものがあるとすれば、
この大地と風と、そして、]
―――っだああああああああ!
[一直線に間合いを詰めてゆく。
赤が噴き出すのも厭いはしない。
最早痛みすらなく、ただ心臓が引き絞られるだけだ。
これが最後、と、渾身の力で跳躍し、
敵将の頭上めがけて一撃を放たんとする//]
/*
中央の状況がストップしたのを見て慌ててロール付け足したら長くなりましたね…
ダーフィトさんの優しさに僕は何度か涙しました。
ありがとうございますほんとうに。
[ダーフィトの刃は寸分の狂いなく心臓を刺し貫く。
盾から剣へ、剣から肩への衝撃にも握り締めた剣だけは離さずに、
手負いの身体はその勢いと重力に任せ地に落ちてゆく。]
―――…、
[盾の割れる音も。
己の刃がダーフィトの肩に食い込む感覚も。
薄れ行く意識の中で知覚出来たかすら、最早定かではない。
何か言葉にしようとしてか、軽く開いた唇は音を紡がない。]
/*
わあああああダーフィトさああああああん!!!
素敵過ぎて転がりすぎていかん。
wwwずっとキャーキャー行ってて恥ずかしいですが
好き過ぎますね……いやもう本当にありがとうございました。
何度目のお礼だろう、でも言う!!w
カァァァク!!
さらっと何か入れ込んで下さってるのを見ました。
ありがとうありがとう!演出がニクい。
ここえんじゅさんだと思ってるけど、どうかな…!
更に兄さぁぁぁぁぁぁん!!
もうね、あなたは僕を何度泣かせたら気がすむのか!
中身的には死なせて頂けたヒャッホーですが
エディ的には死んでしまったのが口惜しくて口惜しくて化けて出る勢い()
…これから先も、あなたと、皆と、一緒に居たかった、なあ。
― 遠い記憶 ―
[兄とも仰ぐその人との出会いは、随分と前に遡る。
珍しく風の凪いだ日の午後のことだ。
集落の家々の間に見慣れぬひとの姿を見つけて、
頭に葉っぱをくっ付けたまま、首を傾げた。]
(誰だろう?)
[近くに居た大人の裾を引き、あれは誰かと聞けば、
訳あって一緒に生活することになった旅人たちだという。
旅人や客人が留まるのは珍しいことではなかったが、
とりわけ興味を引かれたのは、そのうちの一人がまだ年若い男の子であったからだろう。]
[世代の穴とでも言うのか、一族内の男の子といえばうんと年上か
まだ赤子くらいの年齢の子供ばかりで、年の近い男児がいない。
自分の両親は狩り中の事故で共に他界し、兄弟も居ない。
話をしてみたくて、仲良くなりたくて、煩がられてもその男の子に付いて回った。ほとんど一方的に名乗り、質問を投げかけた。]
…ディーン?
わあ、ディーンって言うんだね!
[何度も尋ねて漸く聞き出せた名に、ぱっと表情を輝かせる。
ぶっきらぼうな言い方であっても、嬉しくて仕方がなかった。
ひとつ、このひとのことを知ることが出来た、そう思った。
――それを境にますます遊ぼう攻勢が激しくなったのは、
ディーンにとっては厄介なことであったかも知れないが。]
あのさ。今日からディーンのこと、
にいさんって呼んでいいかな。
[そう尋ねたのは出会いから何日か後のことだ。
その頃にはディーンはぽつぽつと話をしてくれるようにも、共に遊ぶようにもなっていた。ディーンの習得力は大人たちも驚くほどで、あっという間に一族に馴染んだ。草原を駆け森へ出かけ、時に流れる雲を何時間でも見上げ、同じ時間を過ごした。
彼の仏頂面は単に寡黙な性質なのだと思っていたが、そうではなくて、何かが彼をそうさせていたのだと朧げに気づき始めたのもこの頃。
けれど彼の過去については、エドルファスは自ら問うことはなかった。
触れられたくないもの、秘密にしていたいことは誰しもにある。
秘密の共有の代わりに、より遊びに連れ出したし、より多くを話したし、より強い絆を求めたのだった。]
ぼくは兄弟が居ないから。
もしも、にいさんが居たらこんな感じなのかなって。
[強く懐深く格好良いディーンは
自分の憧れなのだ、と、拙い言葉で臆面もなく告げたのだ。]
[それからまた時は過ぎ。]
ごめ ん、ディー兄ィ…
[湿原近くの葦原で身体の変調に気づき、
急な高熱で集落へ連れ帰られた後。
見舞いに来てくれたディーンにはまず謝罪を紡いだ。
折角の楽しい日がふいになってしまったことと、
彼が自分を責めているのではないかと思ったからだ。]
僕は大丈夫だから。
こんなこと で居 なくなったりしない …から。
一緒にいるって言ったし ね。
まだ、あなたや…… 皆の、いない所になんて行かない よ。
[他の見舞い客にも、
繰り返し同じ言葉で自分は平気だと告げた。
その件を切欠に長く平原を離れることになってしまい、
「ほら、ね、大丈夫だっただろ」
「心配かけてごめん」
そう言って彼らと笑い合う機会は失ってしまったけれども。]
[……そして、現在もまた。]
[彼の抱く夢と共に生きたかった、
けれどそれはもう叶わない、から。]
“あなたの拓くラモーラルの未来に、光燈りますよう”
[声にならぬ声で紡いだことばのうち、
ひとつは、彼への*祈りだった*]
― サクソー川:橋の北西付近 ―
[弓騎兵隊の殆どは命に従い戦線に戻っていた。
決闘の場に陣を組んで微動だにせず在るのは、
ダーフィトの一隊をエドルファスと共に追った者らのみ。
そして彼らは今、全てを見届けてそこに立っている。
同胞が命散らした、その事実に違いはなく。
その動揺や悲嘆は握り緊めた弓や拳にはありありと表れていたし、
文字通り射抜くような眼光で場を睨み続ける者も多かったが、
ダーフィト率いる騎士たちのとる騎士の礼>>224に、微かに背を正した。
例えそれが敵であれど、
刃交えた者の誇りと正面から向き合い受け容れる剣。
敵将の高潔な心は、確かに彼らにも届いているのだ。**]
― 追想:或る過去の話 ―
[とある夏の日。
大きな木の根元に屈み込み覗き込む子供がふたり。]
……まだ、生きてるみたいだ。怪我してる。
[昨日の嵐で落ちてしまったのだろうか。
羽根を傷つけた小鳥が一羽、地で藻搔いていた。]
翼が曲がってしまってる。
あっ、これじゃあ痛いかな? 触らない方がいいかな?
な、カーク、鳥の手当ての仕方って分かる?
できるなら…治してやろうよ。
[そっち持てば、とか、ゆっくり、とか。
小鳥を驚かせないようにひそひそ声を交しながら
そっと両手で拾い上げ、二人で対処を考える。
器用な彼のことだ、小動物の手当ては可能かと、問いながら。
難しければ、周囲の大人に聞けば何とかなるだろうか。]
[――― 一ヵ月後、小鳥は無事に回復した。
痛々しい傷跡は目立つこともなく、食欲旺盛、
そして今にも飛び立ちそうに真っ直ぐに伸びた羽根を広げている。
名残惜しいとは思えど、鳥は空に羽ばたくものだ。
籐の弦で編んだ籠に大事に入れて、カークと共に空に放ちに行った。]
ああ、良かった。元気そうだね。
カークの包帯が良かったのかな。
もう落ちるな、達者でやれよー!
[その小鳥は若草色と黄色とのツートン。
チチチと鳴いて飛び立つ小鳥の羽の色が、
丘から見守る少年二人の髪色と重なって、空を幾度か旋回したのち、徐々に離れてゆく。]
[ディークへの手紙に多くを書かなかったのは、
多くを語らずとも通じ合えているとの信あってのこと。
誓った言葉がある。重ねた時間がある。
だから、
次に顔を合わせることが出来た時には、
男同士の約束違えず共に在ると決めていた。]
[サシャへの手紙を出せなかったのは、
紙に認めた文字などでは到底伝えられぬと思い直したがゆえに。
重ねた時間とは裏腹に、言えぬ言葉も増えていた。
だから、
次に顔を合わせることが出来た時には、
自分の声で、伝えようと決めていた。]
[カークへの手紙を出さなかったのは、
きっとまた近々会えるとの予感ゆえに。
その予感は外れてはおらず、彼は数年たたず姿を現した。
州都に故郷の風を連れてきてくれる唯一の存在。
次に顔を合わせることが出来た時には―――、
それが戦場とは思いもよらないが、
共に剣携え並び立てるものと、そう信じていた。]
[チャールズやマーティンへの手紙は、無事に届いている。
養子に入ることを決めるまでの経緯と、感謝。
また会いたい旨を丁寧な字で書いた短いものを個別に。
その後は、同胞に宛てた手紙の中のずらりと並んだ宛名の欄に、
必ず二人の名も含まれているのだった。]
― そして ―
[ディーンに対してとはまた違った友誼を結んでくれた。
時に揶揄い合い、時に盛大な喧嘩もし、時に勝負し、
忌憚なく言葉も剣も交わせる相手になってくれた。
伝書屋として、まるで平原と州都を繋ぐ風のように
双方の伝言を届け続けてくれた。
今際の祈りのふたつめは、
友に向けた、長い友誼への感謝だった**]
― そして ―
[カークは、ディーンともまた違った男同士の友誼を結んでくれた。
時に揶揄い合い、時に盛大な喧嘩もし、時に勝負し、
忌憚なく言葉も剣も交わせる相手になってくれた。
伝書屋として、まるで平原と州都を繋ぐ風のように
双方の伝言を届け続けてくれた。
今際の祈りのふたつめは、
友に向けた、長い友誼への感謝だった**]
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兄さんの名前についてのメモ
wwwwwwwwwwwwwwww
wwww
wwwwwwww
メモでは生やせなかったからこっちに生やしておくなwww
いや確かにディーンでいいのか灰で葛藤していた。
けれどまさか3Dまでご本人が気づいていらっしゃらなかったとは思いもよらなかった。
最初のメモから再編集されたメモでも「ディーン」だったから信じたのに!ww
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おっと、サシャも過去話の返答ありがとう。
投げられた順に返しているけど間に合わなさそうであったり
あと色々見つつなところもあるので青に埋めるつもりでいるけどもし埋めなかったら許せ!w
重ね重ねありがとうね。
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クロイツもお疲れさまあああ!!
格好良いね。良かった。
オクタヴィアスはやっと合流できるね。
オクタヴィアスもお疲れ様です、本当に。
4Dからの動きが楽しみ。
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