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― 会戦海域北東/巡洋艦ヴァイスメーヴェ ―
[この程度の波や操縦では荒れた部類には入らないと思っている操舵士はウェルシュからの視線>>365に首を傾ぐばかり。
笑っている辺り、言いたいことは伝わっているようではあった]
はは、嵐を飛ぶカモメか。
なら力強い羽ばたきを見せてやらないとね。
[ちろ、と舌先で唇を舐める。
緊張を緩和させるための小さな癖。
ふ、と短く息を吐けば、緩んでいた表情が引き締まった]
会見を求む、だとさ。
戦場の真っ只中だってのにねぇ。
あれじゃあこっちからは仕掛けられない。
勿論、司令官の判断次第だけども。
[問う声>>366に簡潔に話し、続く声に意識を別の敵艦へと戻した]
改造ありの可能性がある巡洋艦か。
油断は禁物、と。
[どの戦場、どの敵が相手とて油断は禁物。
それを敢えて口にして、ヴィクトリアは舵を握り直した]
砲の準備は抜かり無いね?
良いかい、アタシが加速を始めたら3つ数えろ。
カウントと同時に砲を放て。
アタシが射程距離に運んでやる。
[相手の実力が見えないとなれば、先手を取るべきだと。
ヴァイスメーヴェの切り札をここで切ることにした。
出し惜しみなんてしていられない]
行くよヴァイスメーヴェ。
お前の翼の力強さ、見せてやれ。
[迫り来る敵巡洋艦>>364を正面に見据え、ヴィクトリアは戦闘速度から一気に加速をつけ始める]
1、
[相手が1つ進む間に2つ、3つと]
2、
[先へ行く早さで肉薄せんと進み]
3!
[3つ目のカウントの直前に舵を右に切った。
旋回のタイムラグの間に、正面の主砲から砲撃が奔り。
艦首が右へと揺れ始めた辺りから左舷の副砲が火花を散らす。
後方を走るヴァイもそれに続くが、船足ではヴァイスメーヴェに劣る。
そのため、射程距離のある主砲のみヴァイスメーヴェの影から放ち、そのまま右へと旋回しヴァイスメーヴェの後を追った]
― 会戦海域北東/巡洋艦ヴァイスメーヴェ ―
[ガタンと、後方で音がする>>385。
その直前に聞こえた声。
確かに彼は呼んでいた]
ウェルっ……!?
まさか、
[舵を握る以上追いかけることは出来ない。
他の乗員が抑えるだろうことは目に見えていたため、そちらは任せヴィクトリアは窓の外を見遣った]
[覚悟はしていた。
けれどいざ目の当たりにすると心が揺れる。
ただ、舵を握る手だけは緩めなかった]
悪天候を理由に中断する?
……はっ、先に仕掛けておいて出来るものか。
おい! ウェルシュを連れ戻せ!
力尽くでもだ!!
[近くに居る乗員に怒気を孕んだ声で命じる。
恐らくは姉と対面するために甲板にでも出ただろう。
だがそこは落水の危険もある場所。
砲弾が落ちることも考え、ウェルシュを艦内に入れるべきと判断した。
彼を死なせるわけには行かない。
死なせないと、そうタクマと約束したのだ]
[こちらの砲撃は榛の巡洋艦に着弾したらしく、ヴァイスメーヴェとは逆の方向へ艦首を振れさせていた>>391]
装填しろ!
時間は稼ぐ!!
[加速は後方からの砲撃から逃れるに足るが、その分旋回の際に大きく回ることになり。
想定よりも広く左へと旋回しながら体勢を整えることになる。
そこへ降り注ぐ、砲弾の雨>>396]
[被弾状況は!と艦長が叫ぶ声がする。
それを聞きながらも、ヴィクトリアは前を見据え]
…はっ、
もう、引っ込みつかねぇよな。
[自嘲気味に笑った]
[敵艦は3隻、こちら2隻。
数では劣るが、船足の速さと旋回の妙がこちらにはある。
挟み撃ちにせんとする動きに艦首を巡らせたのは、ヴァイスメーヴェの後ろに居た巡洋艦ヴァイ。
未だ大きく旋回するヴァイスメーヴェを援護すべく、装填したままであった右舷の副砲を前方から迫る敵巡洋艦目掛け、放つ。
響く轟音は3つ。
着弾せずとも水柱が上がるようなら、敵巡洋艦の右側を擦り抜けんと加速した。
大きく旋回していたヴァイスメーヴェも、ヴァイの砲撃に合わせ加速を始める]
主砲は無事なんだな?
一応?
足場に穴でも空いたか。
[ち、と短く舌打つ。
これで主砲は半ば無力化されたといっても良いだろう。
時間をかければ、装填・発射も可能だろうが、即戦力とはなり得ない]
しばらく副砲で稼ぐしかないね。
そら、奴さん達来るよ!
[先程ヴァイが砲弾を放った敵艦の左舷側を、ヴァイスメーヴェも擦り抜けんとする。
ヴァイスメーヴェの左舷副砲はまだ、装填が終わっていない//]
― 会戦海域北東/巡洋艦ヴァイスメーヴェ ―
[ヴァイからの砲撃により、一度は敵艦の包囲網から抜ける。
追撃に砲弾が飛んでくるかと思ったが、後方からの音は至って静かだった]
……?
[訝しみはするものの、考えている暇はないと、距離を取ったところで舵を右に切り、先程よりはスムーズに右旋回を行う。
砲撃があったのはその時。
ただ追っても追いつけないと悟ったか、速度が緩む旋回時が狙われるようになっていた]
小賢しいっ。
[艦体を揺らすヴァイスメーヴェを庇うように、ヴァイが敵巡洋艦の前に躍り出る。
敵艦2隻に対し、放つのは装填の完了した主砲1発と、直後に舵を右に切っての左舷の副砲3発。
しかしそれは片方の敵艦を足止めするに留まり、もう片方の敵艦がヴァイスメーヴェに接近するのを許してしまった。
舵を真直ぐに取り、加速せんとした矢先にヴァイスメーヴェの左舷側を敵艦1隻が塞ぐ>>423]
ちぃっ!!
[右へと舵を切るが、十分に速度も出ていない状態では微速の旋回にしかならない]
[舵を切るが故に加速も出来ないその隙に]
しまっ───!!
[前方を取られ>>424、ヴィクトリアは目を剥いた。
遅れて装填が完了した左舷副砲が、右へと艦首が揺れたのに合わせ、前方から迫り来る榛の巡洋艦へ火を吹く。
それでも止まらない榛を避ける術などなく]
[旋回していたために、榛の先端がヴァイスメーヴェの左舷先端へと突き刺さっている。
衝突の衝撃にヴィクトリアは舵に覆い被さるように倒れた]
げほっ…!
…状況…報せ……
[意識が飛ばなかったのは救いか、直ぐに身体を起こして咳き込みながら状況を確認する。
元々微速だったのもあり、ヴァイスメーヴェはほぼ停止状態。
その周囲を榛以外の敵艦を引き離さんとヴァイが牽制を始めていた]
悪い…ちょっと、離れる。
[傍らに待機していた、ヴァイスメーヴェの元々の操舵士に一度委譲し、ヴィクトリアは操舵室を出て甲板へと出る]
[深々と艦体に突き刺さった榛の角。
そこに向けて声を張り上げた]
ルカ─────ッ!!
[ウェルシュは近くに居ただろうか。
短い指示でも的確に艦を動かす手腕。
怯まず相手へと飛び込んでくる度胸と判断力。
榛に幼馴染が乗っていると、ヴィクトリアはほぼ確信を得ていた//]
― 会戦海域北東/巡洋艦ヴァイスメーヴェ ―
[甲板には焦げと血の臭いが漂っていた。
悪天候たる霧雨や風があるにも関わらず、そこに留まっているかのように感じる。
榛が慌しいのと同様、ヴァイスメーヴェでも甲板に居て衝突に巻き込まれた者達の救助や後方船への輸送が行われていた。
ただ、ほぼ停止状態にあったのもあり、衝突箇所周辺以外の影響は思ったよりも少ない。
けれど、大きく穴が開いている以上、このまま交戦を続けるのは難しそうだった。
少なくとも、荒々しいヴィクトリアの操船には耐えられまい]
[叫び声に返る、懐かしき声>>438。
10年以上も聞いていなかったもの。
込み上げて来るものをぐっと堪える]
ばかばか言うなっ!!
ウェルシュはアンタに会いに来たんだろうが!!
[未だ姿の見えない声>>439に、込み上げるものを押さえ込みながら声を張り上げる。
足は当然、榛の方へ。
見咎める者も居たが、呼び戻す声は当然無視した]
[互いが噛み合い、ひしゃげた艦体の上を無理矢理登る。
ウェルシュが苦戦するようなら手を貸して、榛の甲板へと移り込んだ]
ルカッ───……!?
[ようやく会えると思った矢先。
甲板に倒れる姿>>440に絶句する。
その姿は衝突の衝撃の強さを物語っているようだった]
ルカああああああああ!!!
[堪えていたものが抑えきれずに溢れ出す。
傍らに膝をついて覗き込めば、零れる涙が幼馴染の頬に落ちた]
そんっ な、
やっと やっ と、
会えた のに ッ
[紡ぐ言葉は嗚咽に混じり、途切れ途切れに零れ落ちる]
[幼馴染の乗る艦を攻撃することに躊躇いはない。
それによってどちらかが死ぬかもしれないことだって覚悟出来ていた]
[自分達は軍人だ、後悔はしない]
[けれど]
[大切な人を護れず死なせてしまうことは、胸に大きな棘として深く突き刺さった**]
/*
思いの外恐ろしい症状が出る可能性があるようだ…<腹部強打
時間差で自覚症状が出ることもあるらしいので、伏線ストックにしよう。
/*
競り勝つ…ここはウェルシュの出番じゃないか!?[他力本願]
考えるのは明日にして寝よう、そうしよう…。
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