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[目覚めは悪かった。時計を見ると予定よりも数時間多く寝ていたようだ。
寝起きも悪い方ではないのだが、今日に限って二度寝した上、薬の影響もあったのだろう。]
[実は夜明け前、小さな地震で一度目が覚めていた。
地震が頻繁に起こる地域に住んでいるわけでもなく、慣れているわけでもない上に昨夜の出来事である。
一度目が覚めたものの、まだ早いと再び深い眠りについた。
同じ頃、ユーリエが生死の境に、寧ろ死の淵の近くまで到達していることを想像できるはずもなく。]
[体力値14(15x1)減少]
/*
死んでねえええ!!!!
しかし空気を読んだかのごとく14も減ったwwww
しかしどう動くべきかなぁ、ショックで引き篭もってその後人を避けながら一人で徘徊(?)するか。
げほっ、げほ……。っ、ごほ……。
[一人の部屋で唐突に咳き込んだ。
建物の空気が悪い故の一過性の咳。それならば良いのだが。
船内から今まで、体調は比較的安定していた。今も症状は軽い。
だが、いつ発作が起こるか解らない。]
……っ、いたっ……。
[今は何よりも、ユーリエの状態が気になる。
最後は落ち着いた様子で寝ていたものの、ローズマリーに言われたあの言葉。
咳が落ち着いてから、身支度をしようとベッドから起き上がるが、立ち上がり、歩くけば左足に痛みが走った。
激痛、と言う程でもないが、昨日杖変わりにしたバールがあれば歩きやすそうだ。
今は何処にあるのだろう。軍人が保管しているだろうか。
誰かと会ったら聞いてみようと心に覚書をして。
何はともあれ、ユーリエが居るはずの応接室へと向かおうと部屋を出て階段を降りた。
あの言葉が離れないまま。]
(そんなわけないのに。どんな思いであんなことを人に言うのかしら)
[考えれば考える程不安は大きく募る。
階段を下りれば、そこは。]
……っ、いたっ……。
[今は何よりも、ユーリエの状態が気になる。
最後は落ち着いた様子で寝ていたものの、ローズマリーに言われたあの言葉。
咳が落ち着いてから、身支度をしようとベッドから起き上がるが、立ち上がり、歩けば左足に痛みが走る。
激痛、と言う程でもないが、昨日杖変わりにしたバールがあれば歩きやすそうだが。
今は何処にあるのだろう。軍人が保管しているだろうか。
誰かと会ったら聞いてみようと心に覚書をして。
何はともあれ、ユーリエが居るはずの応接室へと向かおうと、部屋を出た。]
<i>……ユーリエさんはもう持たないわね
夜明けと共に命の灯は消えるでしょう</i>
[あの言葉が再び脳内を横切る。]
(そんなハズないのに。あの人、どんな思いで人にあんなことを言うのかしら。
人が苦しむのを見るのが楽しいのかしら?)
[ローズマリーの心に隠された思いも何も知らないまま、言動を思い出すだけで怒り、苛立ちが押し寄せて来る。
気分を切り替えようとすれば、今度は苦痛に歪んだユーリエの表情が思い浮かぶ。
連鎖的に不安は増大し、階段を下りた先に待ち受けていたのは。]
……ユーリエさんはもう持たないわね
夜明けと共に命の灯は消えるでしょう
[あの言葉が再び脳内を横切る。]
(そんなハズないのに。あの人、どんな思いで人にあんなことを言うのかしら。
人が苦しむのを見るのが楽しいのかしら。)
[ローズマリーの心に隠された思いも何も知らないまま、言動を思い出すだけで怒り、苛立ちが押し寄せて来る。
気分を切り替えようとすれば、今度は苦痛に歪んだユーリエの表情が思い浮かぶ。
連鎖的に不安は増大し、階段を下りた先に待ち受けていたのは。]
[応接室の周辺が何やら慌しい。近寄るのが徐々に怖くなっていくが、それ以上に何があったのかを知らなければいけない。
足の痛みも諸共せず、軍人が集まっていた応接室へと走り出す。]
[扉を開ける前、室内からバルタザール(>>21)とゾフィヤ(>>22)の話し声が聞こえてくる。
信じることのできない内容――それは昨日ローズマリーが宣言したことと同じ。]
え…………?
[我慢することなど出来るはずもなく、ドアを開け軍人達の間に割り込む。
真っ先に探したのは。
ハンカチを顔にかけられ、横になっているユーリエの姿。]
(……眠ってる、ユーリエは眠ってるだけだから。眩しいからハンカチを顔の上に置かれてるだけだから……。)**
うそ……うそ……。
[次に続く言葉が出て来ない。
ゾフィヤから残酷な現実が告げられるが(>>76)、彼女やバルタザールに視線が向くことはなく、ただユーリエ一点のみを見つめていた。
身動き一つしないユーリエと同じように、自身もまるで魂を抜かれた蝋人形のように、動かず。]
(ハンカチを取って顔を確認したい。息苦しいわよね?
温かい腕を握って安心させたい。昨日、寒かったわよね?)
疲れてるから……ゆっくり、寝ているの……よね?
ほら、朝よ……。起きて、ね……朝弱いの……?
[眠っているはずのユーリエに漸く声を掛けることが出来たが、その声は彼女の耳に届くはずもなく。
その前後辺り、室内に別の軍人が入ってきたか(>>82)。
会うことが出来たとしても、暫く視線が向くことはなく。]
[ゾフィヤが部屋外へ誘導しようと自らの肘を引いた。
彼女の行為は役割を考えれば当然のことだが、追い出されたくなかった為、抵抗しようと試みたが。]
[何故か、今ユーリエの顔を見ておかないと、二度と見ることが出来ないような気がした。
彼女は眠っているだけのはずなのに。]
待って! せめて……顔を……!
[一般人が軍人に敵うはずはなく、抵抗空しく途中で諦め、応接室の外へと出ることになった。]
[応接室の外に出た後は、出発の準備をする為、誰とも話したい気分ではなかった為、足早に部屋に戻った。
部屋に戻ってからは、再び一人泣き崩れる。大声で嗚咽を上げながら。]
(私が、ユーリエを、殺した……。)
[あの時外へ出ようと誘わなければ。炭鉱内で私が前を歩いていれば、と昨日後悔していた同内容がループする。
しかし現実は無慈悲であり、迎えの船が来る時間が刻一刻と近づいて来た。]
――これで、悪夢は終わる。
[終わらないことは自身の頭の中では理解していた。
だが“踏み出す勇気“が無かった。最大のチャンスを逃したのだ。]
/*
まだ昼の時間軸をやっているという。
これは明日からまた平日なのでこのペースではやばいな…!
クエも1つもしてないまだ! 23時でしょ!
[本日二度目の応接室に入ると、先程挨拶も碌にできなかったバルタザールが居た(>>120)。
彼は自分に近づき、事もあろうに頭を下げて来た。]
……いいえ、悪いのは私ですから。頭を上げて下さい。
昨日は、いえ今日もありがとうございました……。
[力なく頭を振り、先程触れることの出来なかったユーリエの遺体にそっと触れ、ハンカチを取った。
外傷は怪我の具合から考えると少なく、綺麗な状態のままだったのは不幸中の幸いだろうか。
涙を必死にこらえながら、冷たくなった彼女の頬や髪、腕をそっと撫でる。]
ごめんね……ごめんね……。
[下を向いたまま、一言ぼそっと呟いた。
彼女の細く冷たい腕に出来ていた傷の上に、自分のハンカチを巻いて。]
船……来ないのでしたら、少し散歩に出てきますね。
……本当に、ご迷惑を、お掛けしました。
[ユーリエとの別れを告げた後、バルタザールに断りを入れ、頭を下げ応接室を後にした。]
[バルタザールに断りを入れたので、伝言板に書かなくても大丈夫だろうと、応接室から出たそのままの足で宿泊所を後にした。
今は誰とも話す気分にはなれず、一人になりたかった。そして、なるべく遠くへ行きたかった。
普段よりも遅いペースで歩き続け、宿泊所から一番離れている理由で選んだ場所はカフェ跡。]
[カフェ跡は比較的新しい建物なのか損傷が少なかった。
正面のカフェ入口は施錠されたままだが、裏手に廻ると勝手口から屋内に入ることが出来るようだ。
昨日旧炭鉱に入り、あの惨劇を招いた所だったが、今は自分一人のみ。
悩むことなく勝手口から屋内に侵入すると、食器や調理器具などは住民が退去した際に片付けられたのか残っていない。
店舗側まで足を踏み入れると、これはメニューだろうか? ヒクイドリの文字が見えた。]
……ヒクイドリ?
ヒクイドリって……何? 火の鳥?
[どのような鳥か全く想像出来ない。
炎に包まれていて炎を吐く鳥なのだろうか(勿論思い違いである)。
この島にはかってそのように恐ろしい鳥を食べる習慣があったのだろうか。]
……今も、居るのかしら。ヒクイドリ。
精神値7→6
[宿泊所を出る前、足の痛みは治まっいたので、これなら大丈夫と遠くまで歩いてきたが。
長時間歩き続けた上、空腹も手伝い、疲労を感じ始めたので、座れそうなスペースで休憩することにした。
先程発見したヒクイドリのメニューを訝しげに眺めていた時、突如名前を呼び止められた(>>180)。
人が他にもいるとは思わず、慌てて振り向いた先に居たのは]
ファミル……さん。
偶然、ですね。お仕事、でしょうか?
[午前中に応接室で会っていたが、碌に話も出来なかった。
彼にも迷惑をかけてしまった、謝らないと。
口を開ける前に、彼が先に謝罪の言葉を発した。]
はい、お陰様で。私の怪我は大丈夫です。
ここまで歩けましたから。
……ユーリエの件については、ご……謝らないで下さい。
ファミルさんや、皆さんは悪くありませんから。
色々と、ありがとうございました。
[何時もの癖で「ごめんなさい」と言おうとしたが、「自分を責めないで欲しい」と先手を打たれた為、はっとなりその言葉を飲み込むことが出来た。]
私は、もう少し、ここに居ますので。
ファミルさんも、ご自分を、責めないで……下さい……ね。
[手を振り、宿に帰る彼を見送った。
優しい言葉が自分を慰める為、励ます為、元気になって欲しい為に掛けてくれるのだろうと、頭では理解しているはずだった。
だが、今の自分の心は、ガラス以上に脆かった。
涙声となった最後の言葉は、か細く小さかったが、彼には聞こえただろうか。
聞かれていないことを切に願いつつ、小さくなっていく姿をぼうっと見ていた。]
ローレルは、准尉 ゾフィヤ を投票先に選びました。
[また涙が出てしまった。
気分を晴らす為、再びカフェの探索を続けることにした。
今度は先程と逆側にある部屋へと足を進ませ。
食器や調理器具などは住民が退去した際に片付けられたのか残っていない。
棚を探ると、小さな救急箱があった。その中には絆創膏や、頭痛薬などの家庭薬が少量残されていた。]
薬、宿に忘れてきちゃった……。
[喉も渇いてきた。
普段飲んでいる薬とは違うが、別に副作用が出て体調を崩しても良い。
[薬箱に入っていた内服薬を1つ飲み干し、先程多少痛みを感じた左足には傷薬を使用し、残る1つは鞄の中に入れ持ち帰ることにした。]
[体力値7(5x3)+5(5x3)回復]
[辺りはすっかり暗くなっていた。
もうどれくらいの時間、このカフェ跡に居たのだろうか。
空を見上げれば、美しい星々が一面に広がっていた。
船に乗り、海を一人眺めていた時、ゾフィヤと共に展望台に来た時にも考えていたこと。
私はこの旅で、少なくとも大自然の壮大さを目の当たりにした。
それと同時に、私という存在がいかにちっぽけであることを思い知った。
もしもあの海が消えたなら。
もしもこの大地が、空が、星が消えたなら。
どうなる? 想像もできない。
少なくとも人、人だけでなく全ての生きとし生けるものたちは生存できなくなるだろう。
でも、私が消えたとしたら?
何も変わらない。数人に僅かな時間影響を与える程度。
――元々私は死ぬつもりでここに来た。
病を患い、大事な人とも別れ、何も良いことなんてない人生。
ここなら、静かにひっそりと消えることができると思っていた。
だから、いつ消えても良かった。
でも、目の前で他の人が消えた時。「死」という重さが、想像を遥かに超えたものだと認識した。
管理人さんにユーリエ。
皆、前日まで普通に話していたのに。翌日にはもう二度と動かなくなっていただなんて。
いつ消えても良い私が残って、何故消えちゃいけない人達が居なくなるのだろう。
ユーリエの変わりに私が死ねば良かった、と思ったと同時に、「死は怖いもの。生きたい」という欲求も、僅かながらに生まれたの。
このまま此処で野垂れ死ぬことも少し考えたけど、きっとユーリエに怒られるわね。
動かなくなったユーリエを見た時に。
「残された人は、死んだ人の分も生きないといけない」と思ったの。
もう少し、生きることを頑張ろうかしら。
ゾフィヤさんを撮った写真、すぐに見られないのが残念……。
データを送れるようになったら、忘れないように渡さないと。
はぁ〜あ、本当にインスタントカメラにしておくべきだったわ……。
[重い腰を上げ、カフェ跡から宿へと帰ることにした。
宿ではそのゾフィヤが、病に冒されていることを知ることもなく。
遅すぎて怒られちゃうけど仕方ないわね、と心配をしながら帰路を歩んでいた。]
これでよし……と。
今日1日多大な迷惑をかけてしまい、本当に申し訳ありませんでした。少し落ち着きました。
私はもう大丈夫なので、皆気にしないで下さいね。
ローレル
[伝言板の隣に、メモの切れ端をセロテープで貼り付けてから、部屋に戻り就寝した。]
(明日からは、いつも通り元気で居られるから大丈夫。)
[しかし、数時間後にそれは無残に打ち砕かれることとなる。
無慈悲な現実はすぐ近くまで押し寄せていた。]**
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